著者 : pon
嘘が嫉妬を呼び起こす、学園青春探偵物語 「私、この夏のテーマを決めているの」 蛇谷さんは、そのあとにこう続けた。 「あなたーー野水のことを知る」 蛇谷カンナ。 黙っていれば怖ろしいほどの美人で、口を開けばもっと怖ろしい、嫉妬の権化のような僕の先輩。 惨めな人、馬鹿な人、自分より下な人、嫌われ者、そんな「悪者」のいる謎を暴く女。 先輩としては残念すぎる蛇谷さんだけれど、僕は彼女を嫌えないどころか、可愛いとすら思ってしまっている。重症すぎる。 謎の自撮りを送ってくる蛇谷さん、浴衣で笑いかけてくる蛇谷さん、水着で恥ずかしがる蛇谷さん……彼女が僕のことを知るように、僕も蛇谷さんを知っていく、そんな夏休みはーーでも、楽しいだけでは終われない。 強い日差しが作る影のように、僕らは様々な謎や犯人、そして思い出したくもない苦い思い出に向かい合う。 後輩たちと消えたノートの謎、夏祭りに生じた開かずの扉の謎、合宿の海辺で突きつけられた僕の過去に関する謎。そして幼馴染みと、僕を傷つけた彼女にも。 どうしようもない「悪意」や「謎」に立ち向かう蛇谷さんの動機はやっぱり「嫉妬」なのだけれど、それは嘘がつけない僕のためでもあって、だから蛇谷さんには、言えない。 僕がーー蛇谷さんに、「嘘」をついてしまったなんて。 嘘が嫉妬を呼び起こす、学園青春"探偵"物語。
嫉妬が嘘をあぶりだす、学園青春探偵物語 蛇谷さんは、おかしい。 「ああ、本当にーー妬ましい」 蛇谷カンナ。園芸部所属。美しい花を憎み、雑草の惨めさを愛する女。 黙っていれば怖ろしいほどの美人なのに、口を開けば怒涛の毒舌。 好きなものより嫌いなもので自分を語りたい。 その行動原理は全てーー「嫉妬」。 こんな残念すぎる先輩と、どうして一緒に行動する羽目になっちゃったんだろう? 答えはひとつ。 嫉妬深くて攻撃的すぎるがために、他人の嘘や悪意を見抜いてしまう蛇谷さんのそばにいられるのが、どうしても「嘘」がつけなくて、本音がなんでも顔に出てしまう僕だけだから。 蛇谷さんが好きなのは、惨めな人、馬鹿な人、自分より下な人、嫌われ者、そして。 犯人ーー悪者のいる謎。 学校で起こる様々な「謎解き」に立ち向かう蛇谷さんの動機はもちろん嫉妬で、その目的は悪者を追い詰め、知的に拷問すること……なのだけれど。 ぜんぜん尊敬もできないけれど。 それでも僕は、このおかしな先輩のことをーーカッコいいと思ってしまうのだ。 青春は、綺麗ごとでは終われない。 嫉妬で嘘をあぶりだす、学園青春"探偵"物語。
有名VTuberである妹の影響でVデビューすることになった俺。 事務所の先輩VTuber【すわひめ】との意外な形での出会いを挟みつつも、俺達が次に挑むは…企業案件!? 「おにーひゃんに、口うふひ〜」 「おいやめろ! 全国に流れてるんだぞこれ!」 《口移しwwww えっちすぎんだろ…!》 《企業案件だっつってんだろ!》 《いいなぁ兄貴いいなぁ! そこ代わってくれw》 《どけ! ワイもお兄ちゃんやぞ!》 配信事故だらけでお届けする、新感覚VTuberラブコメディ第2弾!!
「お兄ちゃんは配信の天才だよ」 妹の配信事故で、何故か俺がVデビュー!? 俺には義理の妹、いすずがいる。彼女は登録者数100万人突破の大人気VTuber【いすずワイン】。 そんな彼女がある日、配信を切り忘れ、俺との素の会話を世界中に流してしまう! 配信では生意気なメスガキを装おう【いすずワイン】だが、素のいすずは真逆。 毎日俺にべったりで「お兄ちゃんがいないと生きて生きてけない!」と公言する引きこもりだった。 配信事故の切り抜き動画は拡散されバズり、そしてーー 何故か俺もVTuberとしてデビューすることになり!? 家計のためと軽い気持ちで引き受けたVTuberだが、生配信は何度やっても事故ばかり。 可愛い先輩とコラボをしても事故るし、なんなら妹も寝落ちする! …なのに毎回高評価の連続で!?!? 正式デビュー前から登録者数30万人突破!? 「【ワインの兄貴(俺)】の事故は芸術」…って、お前ら俺の何に期待してるの!? 『小説家になろう』発、妹の配信事故から始まる成り上がりVTuberラブコメ!
『もし、もう一度会えたら、その時は…恋人になろう』幼馴染の少女・三ツ葉真昼と交わした、遠い日の約束。高校二年の春、俺は彼女と運命の再会を果たした。変わらぬ想いを伝え合い、俺たちは晴れて恋人同士に。親元を離れ、俺の家で生活することになった真昼との幸せな二人暮らし…かと思いきや、そこにはもう一人の同居人ー真昼の妹・彩夜がいた。ある夜、俺は寝室に忍び込んできた彩夜からキスをされる。「しっ、声を出しちゃ…。お姉ちゃんには、内緒ですよ?」その瞬間から、秘密を抱えた三人の同棲生活が幕を開けた。-やがて恋人の“妹”と一線を越えてしまう、あの日まで。