著者 : shimano
セイシュンってなんだろう? 華のJK、野々野ノノ。周りのみんなはキラキラしているのに、あたしなにやってるんだろうってもやーっと考えている。 このままじゃだめだ! 青春を取り戻さないとと一念発起し、なんとなく楽しそうな演劇部の公開オーディションを受けてみるも、あえなく落選。そんな中、うさんくさいオジサンに呼び集められたと思ったら……、「役者やらないか」だって!? あたしたち落選組の学園祭ステージへの奮闘が始まる! これは、スタートラインについてもない少女たちの、一瞬の、青春の、一ページ。
流星群が降る夜、高校2年の屋敷は美しい双葉と出会った。 顔に大きな傷を持ち、だけど凛として、星と夜が好きだと話す彼女。 双葉に惹かれた屋敷は二人が10年前に出会っていたことを知り、再会を運命だと有頂天になるが……。 ある疑問が頭をもたげる。双葉はいつケガを負ったのか。 そこには決して屋敷が知ってはいけない、彼女が10年前から抱え続けた孤独と秘密が隠されていてーー。 星が衝突するように恋に落ちた。 双葉の傷を、傷ついた過去を、消したいと何度も願った。 流れ星のように煌めく一瞬を痛切に描いた、胸に刺さる青春物語。
倒産目前の神社を立て直す一人と一柱の物語 高校二年の夏、進路調査票によって生徒たちは人生の岐路に立たされる。己の将来に悩み、不安を覚える者たちもいる中、立花孝介はひとり余裕ぶっこいて泰然自若としていた。白狼神社の一人息子である彼の場合、いずれ実家の神職を継ぐことになるのは自明の理……だったのだが、「うちの神社は今、倒産しかけてんぞ?」。父親の突然のカミングアウトにより、我が家の惨状を知ることとなった孝介。そんな折、孝介は白狼神社境内にて、自分を神社の神だという女と出会う。“千谷の雪花狼”と名乗るその女は、神社の経営を立て直すべく、孝介に神官見習いとして、神社に寄せられた願いを叶えていく仕事の手伝いをするよう要請。「こいつ本当に神なのかよ?」と半信半疑ながらも、彼女を手伝うことになる。かくして今、埼玉の地にて一人と一柱の物語が幕を開けるーー!!第9回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞作。