著者 : toi8
魔王の軍勢を、その威容を見てなお、心折れぬ者。勇気持つ者。 人々はそのような者をーー『勇者』と呼ぶ。 逃げるが勝ち、そんな生き方をしてきたはぐれ者ソロは、辺鄙な村に聖剣ありという噂を聞き、台座ごと盗んで売ろうと企むが、剣はなぜかするりと引き抜けてしまう。それを目にした王女ルーナーー本物の勇者というべき人物はソロへ微笑み「私と共に世界を救いましょう、勇者殿」と手を差し出す。一方、聖剣はソロへ囁く。自分は魔剣であり、一緒に逃げようと。これは、勇者ならぬ者がひとひらの善意で絶望に抗う旅をする物語。 ※書籍版とカクヨムネクスト版は設定の違いがあり、ストーリーが分岐していきます Contets プロローグ 1章 勇者からは逃げられない まずい! まわりこまれた! 2章 天を衝く輝き それは……なしだろ 3章 旅の始まり こいつ、気に食わねえ 4章 追放道中 お、俺の仲間たち強すぎ? 5章 聖都急変 生まれて、死ぬ 6章 勇者ノ妹、タダノ盗人、躍動ス イッツ・シンメトリィー! 7章 「『輝け』」 これが俺の左腕、黄金の左腕 8章 天神降臨 逃げられねえ エピローグに代えて 特別短編 Spielhaus おねえさまといっしょ
魔王討伐から数年後、王国で開催されている慰霊祭で亡くなった者たちに祈りを捧げる勇者たち。王都が祭りの喧騒に包まれる中、勇者はかつて旅の始まりで出会ったリュドニア国の姫と再会を果たす。少し緊張した面持ちで言葉をかける彼に、姫は冷たく重い声で「リュドニアの勇者を殺したのはあなたですか」と糾弾する。かの勇者が姫の兄であり王子だったことを思い出した彼は、心にかすかな痛みを覚えながら「王子を殺したのは魔物シェイプシフター。あなたもご存じのはず」と伝えるのだが……。これは旅の始まりで出会った、もうひとりの勇者と姫の物語。
終わらせてなるものかーー。 殺戮因果連鎖憑依体ーー 古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれる脅威と戦ってきた三つの組織は、月の知性体《一二〇》からの電子的侵攻を一時的に封じ、ワームホールゲートの管理権限を失う危機を土壇場で回避した。 それでも世界は、依然として崖っぷちにあった。百刈燈をはじめとする三名の依代が再び肉体を乗っ取られるまで、およそ五十日しか残されていないうえ、白鬼を宿した朋之浦結を奪取すべく、《一二〇》が地上侵攻してくる可能性すら高いのだ。状況を打破する唯一の道は、白鬼の所在を秘匿したうえで、時間切れまでに《一二〇》との和睦を果たすことのみ。 月を目指すロケットが突貫工事で準備され、少女たちが夜空の逃避行を続けるなか、ゲート組織たる《門部》、《ゲオルギウス会》、《I》にて可能な限りの準備と再編が進み、かつて敵だった者まで含め、戦力が続々と集結していく。そんな彼らの前に圧倒的絶望の光景が立ちはだかるとき、集った”我ら”は、いかに戦い抜くのかーー。 人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩。終焉に立ち向かう、一致団結の第8弾。
魔王を倒してくれる勇者を求め、何度も世界をやり直す預言者。幾度も世界を繰り返す中、とある街で金の亡者と噂される冒険者・レナードとその一行の最期に興味を抱いた預言者は彼を勇者と認めるのだが……。
カクヨム累計ランキング【第1位】作家・じゃがバターが新たに紡ぐ、 騒がしくも気ままな“二度目”の英雄譚。 魔王討伐の旅から五十年ーー女神の祝福によって身体を若返らせた最強の剣聖・スイルーンは、とある約束を果たすため、在りし日に成し遂げた冒険の旅程をふたたび辿ることになる。 のんびりとした一人旅になるはずが……半世紀前、ともに魔王と対峙した伝説の大神官(腐れ縁のじじい)がついてきた。 そこに、なぜか懐かれた聖獣(神々しいモフモフ)や、驚愕すべき才能に恵まれた最愛の孫娘たち(とてもかわいい)も加わり、規格外な面々に囲まれた、何かと騒がしい旅路にーー。 魔王と勇者の戦いが思い出になった頃ーー平和を実らせた美しき世界を味わう、気ままな“二度目”の冒険が幕を開ける。
最強のポジティブ令嬢!! 自由気ままにどんな問題もぶっとばす! 最強の魔女フィーネ、ついに身バレする!? 恋愛経験0な彼女に立ちはだかる新たな問題!「君を愛することはない」から始まったフィーネとシオンの結婚生活だったがともに暮らすうちに二人は惹かれあい本当の意味で結ばれることとなった。恋愛経験皆無な二人は周囲に見守られながらゆっくりと絆を深めていく…。そんな中、最強の魔法使い《黎明の魔女》の正体にシオン属する王国頂点に立つ組織、五賢人が迫り!?
魔王が倒されてから四年。平穏を手にした王国は亡き勇者を称えるべく、数々の偉業を文献に編纂する事業を立ち上げる。かつて仲間だった騎士・レオン、僧侶・マリア、賢者ソロンから勇者の過去と冒険話を聞き進めていく中で、全員が勇者の死の真相について言葉を濁す。「何故、勇者は死んだのか?」勇者を殺したのは魔王か、それとも仲間なのか。王国、冒険者たちの業と情が入り混じる群像劇から目が離せないファンタジーミステリ。
14年ぶりに故郷に姿を見せた父オウマは、姿を消した時と同じように街を襲い、街の魔術師協会が保管していた遺物を持ち去った。取り戻すべく旅に出た召喚士ユウゴは、王都で父が西方辺境、ソザートン湖の北にある遺跡を調べていたという情報を得、湖近くのダンヴァーズの町へやってくる。しかし町は、すでにオウマ一派の武力と召喚術によって支配されていた。その町で、ユウゴはひとりの少女サリタと出会い、町を召喚士から救うことを約束する。 町を救うため、そして遺物を取り戻し、父オウマと決着をつけるため、ユウゴは仲間達と遺跡へと向かう。遺跡の奥でユウゴ達を待ち構えるものは何か? 明かされるオウマの目的とは……そしてユウゴのまわりに神出鬼没の銀髪の美少女カティの存在とは何なのかーー。 いくつもの謎が絡まり合い、やがてひとつになった時、ユウゴの熱い想いは仲間達や召喚獣達へ力強く伝わっていく! 少年は、いま、血の因縁から解き放たれる!
旦那さまは魔女が好き!?「それ、私ですけど!!」最強の魔術師と魔女が贈る愛情ゼロの政略結婚からはじまる幸せいっぱいの新婚大騒動!!! 家族から冷遇される伯爵令嬢フィーネ。そんな彼女の裏の顔は、生きた伝説とされる最強の魔女!!麗しの次期公爵シオンと政略結婚したけど、「君を愛することはない」と宣言されてしまう。お互い不干渉なんてむしろラッキー! と喜んでいたら彼が好きなのは魔女の私!?最強の《氷の魔術師》と《黎明の魔女》異世界を舞台に、幸せすぎるドキドキ新婚大騒動!!!!!
召喚士としての才能に恵まれた少年ーーユウゴ・ヴァーンズは、しかし師のエミリア・アルマスから、その力を彼女の許可なく使用することを止められていた。彼が強力な召喚士であり、ブロドリックの町に災いをもたらしたオウマ・ヴァーンズの息子ゆえに。 その事件から十四年。人々の心に傷を残しながらも、平穏な毎日が戻ってきたと思われた時、ブロドリックの町は再びオウマ率いる武装集団の襲撃を受ける。 奮戦するユウゴは、その戦いの中で実父オウマと初めてまみえ、敗れた。そしてオウマは、悠々と、この町に保管されていた遺物を持ち去る……。 ここから始まる冒険物語。共に進むのはオウマに見捨てられた召喚士・リゼルと、二人のお目付け役のモーガン、そしてユウゴとリゼルの召喚獣。一行は、最初の目的地として王都に向かう。 「召喚士」たちの戦い【サマナーズウォー】が幕を開けるーー。
最高難度迷宮内で置き去りにされた竜殺しの大英雄ジル。最深部まで迷いに迷うも仲間たちとなんとか脱出し、地上にいるサポータークラハらと古の存在滅王の復活を阻止。そして再会したふたりは剣術の師と弟子として一緒に旅立つのであった!しかし、出発後ー。初弟子との距離感に苦悩するジル!かたやクラハも悩みを抱えていて…?ジルは知人に助言を仰ぐため東の国へ向かうがそこで出会うのは倒したはずの滅王の残滓!?
名のあるSランクパーティに参加した剣士ジルは最高難度迷宮の攻略中、ひとり置き去りにされてしまう。普通に考えればその場で救助を待つほか活路はないが英雄と謳われる自身の剣技を頼りに彼は脱出を試みる!「ふっ…。口ほどにもないな、最高難度迷宮…!」しかし、超絶方向音痴な彼は知らない…。自身が向かっているのは迷宮の主が待つ最深部だということに!!一方、帰還したSランクパーティに不穏な空気がー。新米サポーターのクラハはジルを救おうと苦悩するが置き去りは何者かに仕組まれたものだと気づいて…!?最強の剣士と新米サポーターが贈る異世界ファンタジーの超傑作!加筆改稿に書き下ろしエピソードを加えついに書籍化!!
薬草採取にロアルたちと向かう平太。探索困難とされる山だったが平太はこれまでの経験から十分な成果を上げることができた。これで約束が果たせると喜びながらエラメルトに帰ったが、エラメーラから思いもよらぬ一言を聞かされる。「ミナが暗殺者に誘拐された」。平太は、ミナを助けるため王都へロナたちと向かう。小神リヒャルトの力を借りて、王に謁見し協力して暗殺者たちからミナを救出する作戦を立てる。救出実行当日、平太は諜報員たちと合流し、暗殺者たちの隠れ家となっている老舗の店に侵入するのだがーーー。「再現」の使い手となった青年の異世界での冒険もついに完結。平太の運命は?そして未来は?
終わりを拒み、未来を繋げ。 殺戮因果連鎖憑依体ーー 古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきた、殺意の媒介者を狩る三つのゲート組織が、突如陥落した。月に鎮座する異星知性体によって、三体の地上端末が一斉に掌握されてしまったのだ。彼らのネットワーク攻撃によって、ローマの祓魔師たちと全世界の不死者が瞬時に制圧されてしまうという危機の中、同様に沈黙した《門部》本部の地下聖域では、阿黍宗佑が第二心臓を埋め込まれ、無敵の刺客として復活しようとしていた。 異星知性体の目的は、悠久の時と歴史を使い捨ててまでして求め続けた宝ーー白鬼の奪取。 超人と化した阿黍が復活し、朋之浦結の確保に動き出せば、すべてが終わる。白鬼である彼女が星の彼方に連れ去られてしまうことになれば、三つのワームホールゲートも地上から撤去され、残された人類は鬼への対抗手段を失い、滅亡が確定するのだ。 打開のために残されたタイムリミットは、わずか数十分。すべてを託された百刈圭と、彼が率いる狩人たちは、断ち切られた希望の糸を繋ぎ直すべく、伏魔殿と化した《門部》本部の攻略戦に、いかに挑むのかーー。 人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩。終焉を拒絶する、反撃の第7弾。
魔王討伐軍の準備が整い、精鋭との鍛錬を終えた平太たち。いよいよ大陸の平和を取り戻すと気合を入れた軍は、大陸西側の陣地から出発し、魔王の住む朽ちた都市へと進んでいく。だが、旅路の途中、角族と魔物の襲撃に遭ってしまう。なんとか払いのけた軍は、ようやく目的地に到着する。平太によって作られた城壁を中心に陣地を作り、初日の魔物との戦闘に挑む。見事、その戦いに勝利し一行は魔王軍との戦いも必ず勝てると大いなる希望を持つのだった。士気上がる一同。だがしかし、その希望はーーーー魔王によって砕かれた。魔王の夜襲は、軍の大半の者たちに絶望を抱かせるに十分だった。圧倒的劣勢。その中にあって平太たちは魔王への戦意を失うことはなかった。武器を握り、二本の足で大地を踏みしめ、立ち向かう意思を見せたのだった。
バイルドが完成させた送還の魔法によって、日本へと帰った平太。いくつかの時が流れ、日本で平和な日常を送っていた平太は、またも突然、異世界の平原へと呼び出されてしまう。魔族との戦闘中に乱入する形となってしまった平太は、偶然にも人間の勢力を助けたことに礼を言われる。ひとまず現状を把握するために、その場にいた青年のアロンド、獣人のサフリャ、色人のサイニーと行動を共にするのだが、どうにも話が噛み合わない。かつて平太が暮らしていたエラメルトの街を知らないらしく、さらには大陸の西側には、なんと魔王の拠点があると言うのだがーー。
対グラ・バルカス帝国戦、舞台は陸へ。敵味方の思惑が、入り乱れてゆく 2万km先の遠き隣人を守るため、日本がついに動く。 バルチスタ沖海戦で世界連合艦隊を降し、勢いを増すグラ・バルカス帝国。 しかしその裏、オタハイト沖、マイカル沖において、 派遣した別働隊がムーと日本の海上戦力によって完膚なきまでに壊滅させられていた。 だがグラ・バルカス帝国海軍上層部がこの敗戦結果を、 詳細不明を理由に軍中枢や政府上層部に共有していなかった。 レイフォル州の帝国外務省出張所を訪れた日本国外務省の朝田は、 ムーを侵略した場合、全力で撃滅すると警告するが、 帝国外務省の報告も軍部へ適切には伝わらず、 陸軍がムーの都市アルーへの侵攻を開始してしまう。 第二文明圏の空と大地で、破壊と秩序の炎が燃え上がるーー
十年前に突如として現れた巨大な《悪魔》。歪な翼を持つ漆黒の異形存在である彼らによって、世界は壊滅状態となる。人類は《悪魔》に唯一対抗できる特殊能力を持つ子供たちを研究機関・神智学院に集め、ささやかな抵抗をしながら、死と隣合わせの中、なんとか生き延びていた。 神智学院に通うイザヤは、かつて《悪魔》に左腕を喰われ、忌むべき力を宿す少年。ある日、謎の少女アナに出会った彼は、驚愕の現象に巻き込まれるーー。 「何度もわたしを救おうとしてくれて、ありがとうイザヤくん」 これは、無限に繰り返される絶望的な運命に挑む、不屈な少年の物語。
グラースの活躍でリバーマンダーを討伐したヘイタは、活躍を聞きつけた記者からインタビューを受ける。そこで「戦争祭」という強さを競う大会があることを聞き、ロナたちを誘って見学に行くことにした。トーナメントを見て祭りを満喫していると、ケラーノ達が意識のない少女を背負っているところに遭遇する。魔物に襲われていたところを助けたそうで、ヘイタ達は意識を取り戻した少女を山の村まで送り届けることになる。村人達は少女を助けてくれたお礼をしたいと言うのだが、ロナ達を待たせているヘイタは一人で帰ることにした。しかし、町に帰る途中でグラースが怪しげな人影を発見してーー。
世界の王者 対 西方の覇者 非戦闘員である海上保安庁の職員を手にかけたグラ・バルカス帝国。 日本国内では報復への世論が高まり、政府もこれを無視できず、 グラ・バルカス帝国を鎮圧する方策が舞台裏で検討される。 一方、直接的な攻撃を受けた神聖ミリシアル帝国は、 中央世界、第二文明圏の有力国の軍を結集した 『世界連合軍』を率いて、レイフォル沖へ向かう。 対するグラ・バルカス帝国は、東方艦隊空母機動部隊を展開し、 世界連合艦隊を迎え撃つ。 数で勝る世界連合艦隊を相手に、高性能な兵器と 優れた戦術で圧倒するグラ・バルカス帝国東方艦隊。 カルトアルパス沖海戦の再現になるかと思われたが……。 古代魔導文明が生み出した、恐るべき兵器が姿を現すーー