ジャンル : その他
5年前、妹は一度、死にーー別の誰かとして蘇った。 高校生・鴉双時雨は、女子高生インフルエンサーとして活躍する妹・凛音と二人暮らしをしている。 人気者の凛音には、周囲に隠した悪癖がある。 巷で囁かれる奇怪な噂の中から本物を探して回る、危険な《怪奇廻り》を繰り返しているのだ。 普段は見て見ぬフリをしている時雨。 だが妹からの危機を知らせるメッセージが届いたとなれば話が変わる。 特別な力を持たない兄は、命のリスクも顧みず怪奇たちの領域へと足を踏み入れる。 ーー目的は1つ、妹を連れて平穏な日常に帰ること。 これは互いを思い慈しむ”死亡経験アリ”(いもうと)と”霊力0の切れ者”(あに)の、きっと正しくはない、歪んだ青春怪奇譚。
夏休みが始まり、雪乃とできるだけ長く一緒にいようと目論む蒼衣。だが、泡禍解決に赴いた雪乃と颯姫が戻ってこない。雪乃たちは、死なない〈異端〉を相手に真喜多家に閉じ込められているらしい。 すべての起源に迫る奇書『マリシャス・テイル』初収録の完全版・第6巻。 序章 一章 森の城の姫の噂 二章 茨の内の眠の城 三章 屍の名の娘の嘆 四章 古の塔の媼の間 五章 泉の底の蛙の骸 間章(一) いばらのしたに 間章(二) いばらのしたで 六章 城の内の者の眠 七章 塔の室の呪の徴 八章 亡の国の王の務 九章 茨の壁の死の定 十章 眠の君の花の刻 終章 おしろのねむり 『マリシャス・テイル』
高校二年生の夏、職員室で偶然耳にした彼の詩。世界を嫌って生きていた私にとってそれは、あまりにも美しい奇跡だったーー。映画化で話題沸騰の感動ラブストーリー『君が最後に遺した歌』、知られざるもう一つの物語。 一章 詩人とロックンローラー 二章 二つ、あるいは三つの存在の重さたち 三章 君の名前を呼ぶ時は 四章 鳥と春 五章 ほんとうにうつくしいもの 終章 君が最後に託した歌
仕事のストレス、カフェインの摂りすぎ、あと残業。大人には眠れなくなる理由が山ほどある。 朝の通勤中、居眠りから目覚めた私の肩で、やたらと目の下の隈が濃い女子高生が眠っていた。その日の夜、退勤する私を待ち伏せし彼女は言ったーー「お姉さん。お金払うからわたしと一緒に寝て」と。 不眠症だという彼女は、私の隣なら眠れると思ったらしい。そんなの偶然だし、女子高生と添い寝なんて流石にまずい。そうは分かっているけれど、通りすがりの他人に助けを求めるくらい彼女が苦しんでいるのも事実で……。 「……一晩だけ、だからね?」 独りでは眠れない夜も、ふたり寄り添えばきっと温かくなる。 ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 雨海 時雨 社会人3年目のデザイナー。忙しない日々に少しお疲れ気味。人が良すぎて押しに弱く、いばらの必死のお願いについ頷いてしまい一緒に寝ることに 篠森 いばら 重度の不眠症の女子高生。時雨の肩で寝落ちしたことをきっかけに、「時雨の側なら寝れるかも!」と思い立つ。なにやら秘密も抱えているようでーー?
■コミカライズが話題の大正純愛物語、第五弾■ 横浜領事館への紹介状を奪われ、一時はサーカス団に身を寄せていた清子だったが、サーカス団で仲良くなった人々の協力のおかげで、当初の予定通り領事館でメイドとして働けることに。しかし先に清子のふりをして働いていたチイが領事館の人々を困らせていたため、清子への風当たりは強いものだった。屋敷に入れてもらえず、庭の手入れを言いつけられるが、困難をものともしない姿勢で清子はひたむきに仕事に励む。 そんなある日、領事の幼い息子・ロバートが厳しい教育に耐えかねて逃げ出してくる。清子が思わず彼をかばって仲良くなったことから、清子の処遇も変わりはじめて……。 さらに函館では、清子が横浜にいることをつきとめた朔弥がすぐにでも迎えに行こうと動き始める。横浜と函館、すれ違いから一度は分かたれてしまった二人の道が、遂に重なるーー! 巻末には番外編として結婚後の二人を描いた書き下ろし短編二編を収録。 政略結婚から始まった至高の純愛物語、大人気シリーズ第五弾! ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 伊地知清子(いちじ・きよこ)……名家の娘だが、痣のせいで蔑まれてきた。人の真心を見る聡明さがあり、時に朔弥も驚かせる。 岩倉朔弥(いわくら・さくや)……長身で圧倒的な商才をもつ美貌の青年。だが目が不自由で少々ひねくれ者。清子に惹かれ……。 岩倉哲嗣(いわくら・てつし)……朔弥の弟。兄を慕っており、最初は清子を疎んじるが、窮地を救われたことで徐々に心を許していき……。 近藤正孝(こんどう・まさたか)……朔弥の付き人であり親友。優秀な秘書だが、朔弥をはじめ岩倉家には振り回されがち。 第五章 君のために 一 馬小屋の娘 二 茨の道 三 拝啓、函館様 四 晩秋 五 横浜の心 六 再会 七 幸せの花嫁 番外編 花嫁衣裳 手料理を君に
人を乗せて走る軍属の竜「走竜」の乗り手の指導役になった第三王女ルシィ。同じ走竜乗りである中尉にルシィは翻弄されてーー
賢者誕生を知った獣王が面会を求めてきた。さして興味もなかったエリシアだが、魔法の実証実験ができると気づいて……!?
シリーズ累計90万部を突破。大人気小説第10弾。生活に密着した魔術を学ぶ生活魔術師達の学園サクセスファンタジー最新刊! 魔術塔に召喚されたカー先生と生活魔術科の生徒達。学院に帰るため、知恵と魔術で塔の難題に立ち向かいます。巻頭には大人気コミカライズの川上ちまき氏による描き下ろしマンガを収録。
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田中拓海、二十九歳。血と霊的現象が苦手なただの勤労一般男性は突如異世界転生に見舞われた。流されるままギフトを選ぶと、気づけば全身骸骨、魔族をも圧倒する死霊魔導士になっていた!? 絶望の末、こうなったら人間に紛れてこっそり異世界を満喫してやろうと開き直り……。 「このギフトがあるなら、占いとか百発百中じゃね?」 そうして軽い気持ちで始めた占い業が軌道に乗った矢先、不意に血濡れの人間がやってくる。見捨てる事も出来ずに手を貸すと、そのことが国の王太子に伝わり、いつしか予想外の事態を招き……? (なんだってこんな事に……) 日々ボヤキが止まらない生来のお人好し不死者・拓海に、果たして穏やかな日常は訪れるのか……。ポンコツ死霊魔導士の脱力系スローライフコメディ、開幕!