死亡遊戯で飯を食う。7
幻影との戦いを終え、超越した感覚を手に入れた私・幽鬼は、その力によって、あるときは海戦のゲームを、またあるときはお化け屋敷のゲームを、またまたあるときは地雷原のゲームを悠々とこなし、平穏なプレイヤー生活を送る。
しかしーー波乱の絶えない宿命に生まれついたのか、外の世界に目を向ける余裕ができたからかーーゲーム外にてトラブルが多発する。
ときに殺し屋の少女から訪問を受け、ときに私の住むアパートの隣人が誘拐され、ときに不良グループの抗争に巻き込まれる。
こうした全部を乗り越えて、平穏な生活を守り切ることができるかーー?
死亡遊戯で飯を食いつつ、私は今日も生きていく。
関連ラノベ
【二語十(『探偵はもう、死んでいる。』)&竹町(『スパイ教室』)解説収録!】 目を覚ますと、私は見知らぬ洋館にいた。 メイド服を着せられて、豪華なベッドに寝かされていた。 寝室を出て、廊下を歩いた。 食堂の扉を開けると、そこには五人の人間がいた。 みな一様に、私と同じくメイド服を着せられていて、少女だった。 〈ゲーム〉の始まりだった。 吹き矢、丸鋸、密室に手錠、そして凶器の数々。人間をあの世にいざなうもので満ち満ちている、そこは〈ゴーストハウス〉。 館に仕掛けられたトラップのすべてをくぐり抜けて脱出するしか、私たちの生き残る道はなかった。絶望的な現実に、少女たちは顔色を悪くするーー ーーただ一人、私だけを除いて。 なぜかって? そりゃあーー私はこれが初めてじゃないから。 プレイヤーネーム、幽鬼《ユウキ》。十七歳。 自分で言うのもなんだけど、殺人ゲームのプロフェッショナル。メイド服を着て死の館から脱出を図ったり、バニーガール姿でほかのプレイヤーと殺し合ったり、そんなことをして得た賞金で生活している人間。 どうかしてるとお思いですか? 私もそう思います。 だけど、そういう人間がこの世にはいるんですよ。 おととい励まし合った仲間が、今日は敵になる。 油断すれば後ろから刺され、万全を尽くしたとしても命を落とすことがあるーー そんな、死亡遊戯で飯を食う、少女が。 2022/11/25 発売
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