サエズリ図書館のワルツさん 1
本が手の届かないほど遠くにあると思っていたこと。
本が母と娘を繋ぐ絆であったこと。
本が祖父への畏れであり、忘れ得ぬ思い出であったこと。
そして、強すぎる願いゆえに、たった一冊の本すら手放せないこと。
そこにあるすべての本には数え切れない“想い”があり、そこに集うすべての読者にはその数だけの“物語”があった。
さえずり町のサエズリ図書館。
それは本の“未来”が収められた、美しく、不思議な図書館。
紅玉いづきが詠う、すべての書物への未来譚(ラブソング)--。
あなたにとっての大切な一冊は、きっとここでみつかる。
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サエズリ図書館のワルツさん 2サエズリ図書館のワルツさん 2
天命、みたいな、仕事って、この世にきっと、あるはずだーー “図書修復家”、それは本を“未来”へと繋ぐ、強く、孤独な職人たち。 就職活動に全敗し、頼みの綱でもあった「LB(リストベース)管理者採用試験」も体調不良による棄権を余儀なくされた千鳥さん。ただ、自分にとっての天職を見つけたいだけなのに……。自分に自信がなく、といって好きなことも思い浮かばず、回復しない体調に苛立ちながら、なやみ、うなだれていた彼女に差し伸べられたのは、人々の羨望を集めた“神の手”を持ちながらも、紙の本が稀少化したこの世界に絶望した、ひとりの“図書修復家”の手だったーー。 “本の未来”が収められた、美しく、不思議な図書館を、紅玉いづきが紡ぐ待望のシリーズ第二弾。 第一話 サエズリ図書館のチドリさん 第二話 サエズリ図書館のチドリさん2 第三話 サエズリ図書館のチドリさん3 第四話 サエズリ図書館のサトミさん 2013/08/20 発売