筺底のエルピス 2 -夏の終わりー
殺戮因果連鎖憑依体ー。古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきた、そんな存在の中でも最悪とされる、虐殺や大戦争を世にもたらすという白い鬼の七体目の憑依者となった少女を保護する“門部”だったが、ある真夏の夜を境に、彼女を取り巻く運命は大きく狂い始めた。情報統制を敷く“門部”式務とそれに抗う離反者たちの思惑がぶつかり合う中、謎に包まれた第三の鬼狩り組織が襲来する。白鬼の少女を守るべく戦う、封伐員たちを待ち受ける恐るべき運命とは。人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩、激動の第二章。