勇者に期待した僕がバカでした(2)
勇者と戦わない魔王軍って何してるの?
「先輩先輩、ここで働いてる人間って、真面目に仕事してるわりに基本的に目が死んでますね。やはり協会がブラックだという噂は本当だったのですね!」
「黙ってろ! 怒られるぞ!」
前回の選抜魔王軍としての仕事から数か月。
次の勇者が現れたが、ゴルディアス魔王軍は今回の勇者戦を辞退した。
そんな中、魔王軍の経営を支えるために、アマリージョの開発した新アイテムの特許取得が急務であった。
しかし、なかなかそれを受理しない勇者協会。
そして流れてくる、勇者と今回の選抜魔王軍・テリブレ軍の黒い噂。
特許取得の交換条件として提示されたテリブレ軍の調査のために、潜入を試みるエルブランコとウニベルだったが……?
相も変わらず高圧的な勇者協会。
常識破りのボンボン勇者。
挙句に二言目には拳の飛び出す、極悪非道な選抜魔王軍の尻ぬぐい。
それでも愛する自軍のために、今日も粉骨砕身がんばります!
頑張っただけ結果が出るなんて、そんなきれい事はやめてくれ……。
第10回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞作。
うだつの上がらぬ日々におくる、ファンタジー社蓄コメディ第二弾!!
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