筺底のエルピス(5)
殺戮因果連鎖憑依体ー。遥か古より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきた人類絶滅のプログラム。そんな仇敵に立ち向かうべき狩人たちは、長い歴史の末路に不毛な衝突を繰り返していた。最悪の厄災を生み出す種子となる、白鬼を巡る抗争こそ辛くも終結するも、新たなる鬼の脅威と、時を渡る旅によりこの世にふたり存在することになった乾叶を渦の中心として、傷つき、道を見失っていた狩人たちの運命は大きく動き出す。人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩。その新たな章の開幕となる、再起と転換の第5弾。
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殺戮因果連鎖憑依体ー。それは古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきた。鬼狩りの組織“門部”は、古来より改造眼球『天眼』と、時を止める柩『停時フィールド』を武器として鬼を狩り続けてきた。百刈圭と、乾叶ー心に傷を抱えながら戦う二人が遭遇したのは、歴史上たった六体しか現れていない“白鬼”だった。叶の親友に憑依したその鬼を巡り組織が揺れる中、もう一つの組織“ゲオルギウス会”が動き出す。“白鬼”とは何か?二つの組織の衝突の行方は?人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩が、いま語られる。 2014/12/18 発売