物理的に孤立している俺の高校生活(6)
俺、波久礼業平をぼっちと称するのはそろそろ難しい、はず。それくらい充実の修学旅行だったが、愛河との一件、大福と汐ノ宮さんのことー考えなきゃいけない問題だらけだ。そんななか、俺はエリアスと大福の両方から生徒会長選挙の応援演説を依頼されてしまう。悩む俺の前に現れたのは、現生徒会長・明星真宝。そして、その口から飛び出たのはまさかの出馬要請。それはエリアスを想っての作戦らしい。でも、目の前に立ちはだかることが、本当にあいつのためになるのだろうか。悩める残念系異能力者、成長の時(?)な第6弾!
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残念系異能力者が紡ぐ青春未満ラブコメ! 波久礼業平は異能力者高等専門学校の2年生である。彼には友達がいない。それもこれも彼の持つ能力、無意識に半径1m以内の人間のエネルギーを吸い取る、いわゆる「ドレイン」のせいである。 周囲からは露骨に距離を置かれ、モテる兆しは全くないし、そもそも友達がいない。定位置はクラスの一番後ろ。机から半径1mの位置に侵入注意のテープが貼られている。スクールカースト底辺というより範囲外といったほうが正しい。 「形態変化とか自分よりキモい感じの異能力者にだって友達がいるのに、おかしいだろ! 世の中まちがってる!」 彼の鬱屈とした感情は爆発寸前だった。 そんな悶々とした彼に声をかけたのは、校内で誰もがその名を知る孤高の毒舌少女、氷の姫こと高鷲えんじゅ。ひょんなことから彼女の秘密を知ってしまった業平は、彼女から友達を作る『同盟』を持ちかけられる。思わぬ提案に心を躍らす業平だったが、とても簡単なことを失念していた。「類は友を呼ぶ」ということわざの存在を……。そして、そんな悩みを抱えたぼっちは彼らだけではないということを……。 不遇な異能力のせいでぼっちになっている負け組たちが巻き起こす、学園異能力ライフ! 【編集担当からのおすすめ情報】 『不戦無敵の影殺師』の森田季節が紡ぐ最新シリーズ!!『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』や『弱キャラ友崎くん』を世に送り出してきた、ガガガ文庫の次なる学園青春ラブコメはこれ!!新進気鋭のイラストレーターMika Pikazoのキュートなイラストにも注目です! 2017/02/17 発売
こ、これが友達のいるベタな夏休みの力か! 波久礼業平には友達がいない……こともない。自慢ではないが、最近友達ができた。彼と同じく残念な異能力という悩みを抱えた、菖蒲池愛河と高鷲えんじゅの二人だ。(高鷲えんじゅは頑なに業平を友達と認めようとしないが) とはいえ、業平の持つ異能力、無意識に半径1m以内の人間のエネルギーを吸い取る、「ドレイン」はもちろん健在である。相変わらず、物理的に孤立していた。 もの悲しい状況だが、業平にとって久方ぶりの「友達がいる夏休み」が目前に迫っていた。夏休みの計画を立てようとする矢先、彼のクラスに季節外れの転校生がやってくる。さっそく、えんじゅは彼女に狙いを定めようとする。 「よく考えてみなさい。あの子は夏休み直前の時期に、この学校で友達がいない。友達候補として勧誘するには、かなりのチャンスだと思わない?」 確かに一理あるかもなあ、と思った業平だったが、案の定転校生もまた残念すぎる異能力を持った少女であったのだ。しかも、そんな中で犬猿の仲となっている幼馴染・竜田川エリアスと仲直りしろという命令まで下されてしまいーー!? 残念系異能力者たちが夏休みを満喫(?)する、青春未満ラブコメ第2弾!! 2017/06/20 発売
俺、波久礼業平には友達がいないーわけでもない。むしろ、夏休みを人研メンバーと過ごし、なんとなく成長した気さえしていた。でも「ドレイン」のせいで、クラスで物理的に孤立している事実は変わらない。せつない。2学期が始まってすぐ、俺と高鷲は売り言葉に買い言葉で「どちらが先に自力で友達を作れるか」勝負をすることになる。まあ、高鷲に負けるわけないし、文化祭イベントがあれば楽勝だろうと思うのだが…あれ、友達ってどうやって作るんだ!?残念系異能力者たちが文化祭を謳歌する(?)青春未満ラブコメ第3弾! 2017/10/18 発売
俺、波久礼業平には友達が…いる!文化祭を経て、ついに男友達ができるという快挙も成し遂げた。でも、異能力「ドレイン」は健在なので、相変わらずクラスでは孤立しているのだ。つらい。修学旅行が近づき俺の焦りが募る中、人研の門戸を叩いたのは、リア充要素満載なイケメン後輩女子・朝熊雫。緊張すると姿が消えてしまう厄介な異能力を克服したいという彼女が、まさかの汐ノ宮さんに弟子入り志願ーって、自分を棚に上げるけど大丈夫なのか!?残念系異能力者たちだって自分を変えられる(?)青春未満ラブコメ第4弾! 2018/03/20 発売
俺、波久礼業平にも友達がいたりする。まあ厄介な異能力が相変わらず足を引っ張っているけど…。ついに迎えた修学旅行当日。高鷲から与えられた、修学旅行を満喫するためのミッションをこなす一方、たびたび思い出すのは愛河の爆弾発言のこと。「二人で、京都を回りませんか?」期待するなというほうが無理な心理状況のなか、なにやら周りのみんなも新たな一歩を踏み出しはじめていてー。人生最後の修学旅行、俺たちはいったいどうなってしまうんだろう?恋に友情に、悩める残念系異能力者たちの青春未満ラブコメ第5弾! 2018/09/19 発売
高二の、人生で一度きりの聖夜が幕を開ける 波乱の生徒会長選挙も終わり、今年もあと1か月を切った。愛河とのことを考えなきゃならない。 普通の高校生みたいだなって思う一方、俺のドレインは未だに制御できる兆しすらない。 そんな中、人研が生徒会のクリスマスイベントを手伝うことになる。このメンバーで迎えるクリスマスが、来年もやってくるとは限らない。だからこそ、後悔したくない。異能力のせいで、諦め続けてきた人生だから。 俺はついに、愛河を誘う決心をする、のだが。高鷲、どうして、お前ーー残念系異能力者の青春未満ラブコメ、聖なる夜に紡ぐ第7弾。 【編集担当からのおすすめ情報】 現在売り出し中ガガガ文庫の青春ラブコメラインアップ!!今巻はラブコメでは屈指のイベント、クリスマス回!残念系異能力者たちに訪れる、聖なる夜の恋愛模様に要注目!オーディオブック化もされ、ますます盛り上がる青春未満ラブコメをよろしくお願い致します。! 2019/09/18 発売
クリスマスイベントを終え、高校二年、冬休みに入った。イルミネーション広場で見た高鷲のココロオープンに考えを揺らされながら迎えた新年。俺はみんなと行った初詣で愛河への想いをより一層強くする。だが、全員が幸せになれる選択肢なんて、どれだけ存在するんだ?全員が幸せになれないといって、誰か一人以外は幸せになれる選択肢があった場合、それを選んでもいいんだろうか。高鷲や先輩からの後押しを背に、俺は愛河に想いを伝えるため、デートに誘うー青春未満ラブコメ、クライマックス間近の第8弾。 2020/05/19 発売