ラノベむすび | 育ちざかりの教え子がやけにエモい(2)

育ちざかりの教え子がやけにエモい(2)

育ちざかりの教え子がやけにエモい(2)

出版社

小学館

発売日

2020年8月20日 発売

ジャンル

夏の気配と、恋わずらいと

椿屋ひなたが風邪を引いた。

担任として、お隣さんとして、彼女の看病はもはや義務のようなものだ。
だがしかし。体調不良であっても、椿屋ひなたは椿屋ひなたである。

「ねえお兄」
「どうした」
「服、着替えさせて」

……それはさすがにおかしくないか? いや、中学生相手に意識している俺がおかしいのか?

けれど、これはほんの序の口だった。

俺はまだ気付いていなかったのだ。
彼女も、それに他の生徒たちも。中学二年生には、風邪よりよほど罹りやすい病があることをーー。

“育ち盛りすぎる中学生”とおくるエモ×尊みラブコメ、第2幕!

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「ねね、お兄って童貞?」「ノーコメント」 椿屋ひなた、14歳。 新米教師の俺、小野寺達也が預かる生徒であり、昔からのお隣さんだ。 とびぬけて発育がよく、容姿にも恵まれた彼女は、何かとウワサの種になりがちでーー。 「あいつ絶対ヤってるっしょ」「もう大人じゃんアレ」「小学校の時に三股かけてたって」 「ていうかヤらせてほしい」「ラブホに入るところ見たよ」「キレーだね。正直やばいね」 「なんか特別だからあの子って。身構えちゃうよ誰だって」 だけど本当の彼女は、見た目よりずっと幼かったりする。 「ねえねえお兄。だっこして、だっこ」 「しません。お前ももういい歳なんだから」 「えーなんでー!? 昔みたいにだっこしてよぅ。ねえねえ、だっこだっこー!」 ーー大人と子どもの間で揺らぐ、この瞬間にしかない輝き。 ーーひとあし先に大人になってしまった者にとって、それは直視しがたいほどの目映さで。 「ていうかお兄って童貞?」 「やめなさい中学生がそういう質問するの」 いつか遠いどこかへ羽ばたいていくこいつを、せめて今だけは支えてやれるように。 今日も俺は、椿屋ひなたと向き合っている。 “育ち盛りすぎる中学生”とおくる、エモ×尊みラブコメ! 2020/04/17 発売

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