育ちざかりの教え子がやけにエモい(4)
とうとう見つけたよ/何を?
「いいですねェ恋。恋はいい。恋ほど女を美しく見せるものはない」
実家への挨拶を兼ねた伊豆旅行。ところが仙波監督の思惑で、ひなたたち中学生組も参加、その場でドキュメンタリー撮影が始まってしまう。
一方、ひなたと明日香の“女の戦い”は加速するばかり。間にはさまれた達也は、ひとり頭を抱えるのだが……?
フィルムに映る少女の恋は、果たして虚構か真実か。
何がとびだすかわからないビックリ箱ーー椿屋ひなたが、ついに世界に解き放たれる。
エモ×尊みラブコメ、“羽化”を迎える第4弾!
関連ラノベ
「ねね、お兄って童貞?」「ノーコメント」 椿屋ひなた、14歳。 新米教師の俺、小野寺達也が預かる生徒であり、昔からのお隣さんだ。 とびぬけて発育がよく、容姿にも恵まれた彼女は、何かとウワサの種になりがちでーー。 「あいつ絶対ヤってるっしょ」「もう大人じゃんアレ」「小学校の時に三股かけてたって」 「ていうかヤらせてほしい」「ラブホに入るところ見たよ」「キレーだね。正直やばいね」 「なんか特別だからあの子って。身構えちゃうよ誰だって」 だけど本当の彼女は、見た目よりずっと幼かったりする。 「ねえねえお兄。だっこして、だっこ」 「しません。お前ももういい歳なんだから」 「えーなんでー!? 昔みたいにだっこしてよぅ。ねえねえ、だっこだっこー!」 ーー大人と子どもの間で揺らぐ、この瞬間にしかない輝き。 ーーひとあし先に大人になってしまった者にとって、それは直視しがたいほどの目映さで。 「ていうかお兄って童貞?」 「やめなさい中学生がそういう質問するの」 いつか遠いどこかへ羽ばたいていくこいつを、せめて今だけは支えてやれるように。 今日も俺は、椿屋ひなたと向き合っている。 “育ち盛りすぎる中学生”とおくる、エモ×尊みラブコメ! 2020/04/17 発売
夏の気配と、恋わずらいと 椿屋ひなたが風邪を引いた。 担任として、お隣さんとして、彼女の看病はもはや義務のようなものだ。 だがしかし。体調不良であっても、椿屋ひなたは椿屋ひなたである。 「ねえお兄」 「どうした」 「服、着替えさせて」 ……それはさすがにおかしくないか? いや、中学生相手に意識している俺がおかしいのか? けれど、これはほんの序の口だった。 俺はまだ気付いていなかったのだ。 彼女も、それに他の生徒たちも。中学二年生には、風邪よりよほど罹りやすい病があることをーー。 “育ち盛りすぎる中学生”とおくるエモ×尊みラブコメ、第2幕! 2020/08/20 発売
今を駆ける14歳の、鮮烈なる恋。 夏。 長年のすれ違いを経て、達也は、明日香との関係にひとつの結論を出そうとしていた。 一方、池袋でのスカウトをきっかけに、ひなたと彩夏は映画のエキストラに参加することに。 業界にまるで興味がなさそうだったひなたの変心に、彩夏は訝しむ。 しかし、主演女優・三沢ひかりとひなたの邂逅から、事態は大きな転換を見せはじめ……? 大人らしい選択と、子どもらしからぬ覚悟。 いま、少女は新たな世界に一歩を踏み出す。 ーー大いなる嵐をともなって。 “育ち盛りすぎる中学生”とおくるエモ×尊みラブコメ、第3幕! 2021/01/19 発売