ラノベむすび | 愛とか恋とか、くだらない。(2)

愛とか恋とか、くだらない。(2)

愛とか恋とか、くだらない。(2)

出版社

小学館

発売日

2025年1月20日 発売

ジャンル

それでも、容赦なく変わっていくーー

「恋愛って楽しいじゃない、ゲームみたいで」そう嘯くのは喜多奏音。涼香たちの同級生で読者モデルとしても活躍中の、校内の有名人。いつも複数の男を侍らせており、祐真や涼香の考えとは対極にいる存在だ。しかし、あるトラブルから助けたことをきっかけに、祐真は彼女から興味を持たれてしまう。そのことがどうにも気に食わず、悶々とする涼香。一方、莉子から想いを寄せられている晃成には、大きな心境の変化が訪れる。そして、沙雪もーー。めまぐるしく変わっていく、愛と恋を取り巻く人間関係。激しく揺れ動く、第二巻。

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それぞれが気付く思い。 期末テストが終わり、本格的な夏の訪れとともにもうすぐ夏休みがやってくる。 祐真は、同じ図書委員である沙雪の「小説を書く」という密かな目標に付き合うようになっていた。これは二人だけの秘密の関係。それもあって、沙雪との心の距離が次第に近づいていることにほのかな充足感を覚えていた。 そんな祐真にはひとつの懸念があった。 つい先日、手を上げるほどの喧嘩をしたという奏音と涼香の二人のことだ。奏音はそんなことがあったことなんてケロリと忘れているかのようだが、一方で涼香は奏音に対して棘のある態度を隠そうともしない。 何かあれば涼香から相談があるだろうと静観を決める祐真。 この日の休み時間も祐真の教室に、奏音たち一年生が押しかけてきていた。 「皆で夏祭りに行かない?」 菊司のこの提案にクラスメイトは歓声を上げる。黒髪にイメチェンした奏音のここ最近の人気ぶりはすごい。下心満載の男子たちを適当にあしらう奏音の姿を見て、苦笑する祐真。だが、その時ーー 「僕はどちらかといえば、彼女より涼香ちゃんと仲良くなりたいな」 菊司の聞き逃せない呟きに、祐真の心はざわつく。 そして、生涯忘れられない夏休みが幕を開けた。 2025/09/18 発売

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