出版社 : 主婦の友社
ハルツ公爵が主導したセルマー伯爵家転覆作戦に従事した加賀道夫は、爵位継承に邪魔なセルマー伯長女のルティナを褒賞として預けられた。ルティナは可憐で美しい元伯爵令嬢。道夫は、装備品を渡したり、魔法使いのジョブに就けるなどしてルティナの懐柔に勤しみ、ハーレムメンバーとして取り込んでいく。迷宮探索のほうも、ロクサーヌの上昇志向を抑えるのに苦労を覚えるほど順調に進んでいた。そんなある日、ルティナたちの一族の長から道夫と面談したいとの要望が入る。事実上の面接かと緊張する道夫であったがー。
目覚めるとアルトは少女に、ロザリンは大人の体になっていた。どうすれば良いのか頭を悩ます二人の前に現れたのは、ガーデンと呼ばれる場所からやってきたクルルギと名乗る戦闘メイド。彼女に導かれ愛の女神マドエルが作り出した異界の国家ガーデンを訪れた二人に、元の姿に戻る方法として課せられたのは、外敵因子と呼ばれる存在を見つけ出し排除すること。断ることも出来ない状況でアルトは仕方なく、女学生としてアルストロメリア女学園に編入することになってしまった。女学園と聞けば男子なら鼻の下を伸ばしたくなるが、残念ながら女学園は癖と腕っぷしが強い生徒ばかりだった。
『これ、何の肉?』-現代日本。でもけっこう普通に狼人間や吸血鬼など人外たちが暮らしている世界。中学受験を控えた小学六年生の少女・由紀子のクラスに転校生がやってくる。山田不死男と名乗るその少年は、「不死王の息子」だった。ある日、由紀子は同級生を助けるために食人鬼に襲われるが、不死男によって命を救われる。しかし、代償として由紀子は人間ではなく人外である不死者になってしまう。こうして由紀子は人外の中でも孤高とされる不死王の同族となり、彼らと接していくことになるのだがー。
空飛ぶ大地の覇者を決める戦いは、ハルピュイアたちの王である『竜の王』と西方最強の飛空船『飛竜戦艦』が互いに致命傷を与えあう痛み分けに終わった。戦いの余波が漂う空飛ぶ大地に強欲なる商人が暗躍する。その魔の手が大地の中心へと伸びた時、破滅の光が柱となって天へと伸びた。空飛ぶ大地を襲う未曽有の激震。西方人であれハルピュイアであれ、大地の支えなくして生きることはできない。あらゆる勢力が否応なく光の柱をめぐる流れの中に巻き込まれてゆく。その頃、修復を条件に飛竜戦艦を乗っ取ったエルネスティはご機嫌で飛竜をぶん回しついでに事態の調査へと向かっていた。そうして光の柱へと接近したエルたちは知ることになる。噴き出したエーテルだと思われていたその正体を。
ガングレイブとアーリウスの結婚式が無事に終わり、テビス姫たちが帰国したあと、再びシュリは旅立つこととなった。次なる仕事は、新領主ガングレイブに対して悪感情を持っている領内の有力者たちを説得すること。良質な糸と布を生産するシュカーハ村はエクレスを支持しており、婚礼衣装を巡る行き違いでガングレイブは憎まれていた。そこでシュリは料理を振る舞い、リルは製糸工場を改善し、アサギやクウガたちは子供たちに武勇伝を語って村人たちの警戒心を解いていく。そんな旅の中、ウゥミラ村で災害が発生する。救助に向かったシュリたちが目にした光景はー。
太一たちはさらなる戦力アップのためにクエルタ聖教国を訪れる。太一はサラマンダーと契約するためにドナゴ火山へ向かった。一方、衛星都市パリストールでは紫色のドームに包まれ魔物の襲撃が始まってしまう。太一不在の中、凛、ミューラ、レミーアの三人はカシムたちの協力もあって無事に解決する。だが、その直後、聖都ギルグラッドもまた同じ紫色のドームに包まれてしまう事件が起きる。太一がいまだ戻らぬ中、凛たちエリステイン魔法王国の一行は、休む間もなく聖都に数時間かけて向かう。しかしギルグラッドでは何も起きていなかった。不気味な静けさと異様な雰囲気の中で、凛たちは…。
テレビアニメ第2期が大好評放送中(2021年10月現在)。オムニバス形式のエピソード集としてお届けする待望の第6巻。猫の絵が描かれた樫の木の扉を開けて「いらっしゃいませ」の声に導かれて歩を進めると、窓もないのに不思議と明るい部屋の中。古いながらも清潔で心地よい内装。出されたメニューに書かれた料理名は日本人なら誰もが知っている料理。しかし「あちらの世界の人たち」にとっては見たことも聞いたこともない料理ばかり。「こちらでは普通なんですが…」と言って店主が作る料理に「あちらの世界の人たち」は魅了される。生まれも、育ちも、種族もばらばらな客たちは、週に一度、土曜日だけ開店するその店をこう呼ぶー「異世界食堂」。さぁ、今週のお客様の注文は?
エンシェントドラゴンの少女ノルンと一緒に暮らすことになったアルトは、ユスティーナや仲間と一緒に、夏休みを海の街で過ごす計画を立てた。一行は、海の街コルシアに向かう途中、他国の騎士と出会うなどしつつ無事到着。しかし宿が見つからない。そこで仲間のツテを使い、コルシアの有力商人のゼノ・ランドールを頼る。ゼノのおかげで、コルシアで過ごすバカンスは最高のものとなる。みんなで海で遊び、アルトはユスティーナの水着姿にドキドキしたり、たくさんの思い出を作った。そんな中、ククルと再会を果たす。彼女はバカンスの傍ら、とある任務についているというのだが…。
リョウは隷属魔法の呪文を知るため、アランとカイン、そして記憶を失った様子のヘンリーとともに兄・ジロウに会うために神縄を訪ねた。ただ、ジロウはガリガリ村で暮らしていた頃とは雰囲気が変わってしまっていた。彼は「六十四番目」と名乗り、実際に見てきたかのように数千年前の過去について語り始める。前王朝よりも前の時代では、魔法使いと非魔法使いの関係性が現在のとは異なっていることを知らされる。だが、求めていた隷属魔法の呪文について知ることができなかった。そして神縄の外へと出たリョウ達だったが、縄の外に出た瞬間、空気が変わったのを感じた。あたりを見渡すと…!?
善治郎と女王アウラは、ルクレツィアから双王国と『白の帝国』、そしてウトガルズの隠された歴史について知らされる。双王国は『白の帝国』の末裔であり、ウトガルズは古の巨人族の自治都市『ウートガルド』と密接な関係があると。看過できない情報に、女王アウラは一刻も早く、双王国のブルーノ先王との密議をこらす必要性を確信する。数日後、善治郎は双王国に『瞬間移動』する。表向きは鍛冶師ヴェルンドへの弟子入りを熱望するマルガリータ王女を迎えるためだが、本当の目的は、秘密裏にブルーノ先王をカーブァ王宮に飛ばし、女王アウラとの極秘会談を成立させるためであった。
雪まつりの日に再びアレクシスから指輪を贈られたヴィクトリアは嬉しくて仕方がない。そんな二人に皇帝陛下から呼び出しがかかる。第五皇女グローリアが懐妊したので、ヴィクトリアは皇帝の名代として祝いの品を託されて同盟国サーハシャハルを訪問する。婚約祝いに贈呈された戦艦での航海中に海賊の襲撃に遭うも、アレクシスがその剣の技と力で殲滅し、無事に姉であるグローリアとの再会を果たす。ところが、同行していたシャルロッテが拉致されてしまう。荷物に紛れてこっそり付いてきた狼の子アッシュが匂いをたどり、無事救出されるが、アルデリアの王女イザベラも一緒に監禁されていたのだった。
為政者との軋轢により、ビムラの地を離れることとなった山猫傭兵団。新天地の候補として招かれたのは大国メンシアード。かの地は文官と武官の対立が深刻化していた。亡き父の無念を晴らすため、王位奪取を目論む大将軍エルメライン。補給を失った軍は一丸となって王都への浸攻を開始する。これに対抗するのは国王代理、プリスペリア内親王。この稀有な才媛は国難を秘密裡に打開するため、山猫傭兵団に対しその迎撃を依頼した。精強無比のウルズバール騎兵を率い、五〇〇〇の軍勢と対峙することとなったウィラード。それまでの常識を覆すはずだった騎馬戦術。しかし経験の浅さを突かれて…。
教会に端を発した災厄や戦乱は「シルバーフェイス」の働きで解決を見た。ヒカルたちはつかの間の休息を楽しんでいたが、「世界を渡る術」によって日本に渡ったセリカたち「東方四星」の問題を解決しなければならない。毎月1回、日本とこちらをつなぐ亀裂を開くのだが、そのときセリカが投げ込んできたスマートフォンには動画が収録されていた。動画の中でセリカが言うには日本ではすでに彼女たちが「異世界人」であることがバレており、異世界とつながる亀裂に世界が注目しているのだという。さらに、動画にはヒカルの先輩である葉月の声も入っていた…彼女はヒカルに問う。ヒカルが生きていることを、両親に伝えなくていいのか、と。
姉妹のイタズラから強制的に幼女アバターにされてしまった少年、絆。無人島・カルミラの開拓を終え、アップデートで開けた新天地・ミカカゲに到着した一行だったが絆は港で釣りに勤しみ始める。絆は釣りと仲間との冒険、両方を楽しみたいけれどどちらかしか出来ない状況に悩んでいた。どうやらミカカゲでは首都に行くにはビザ申請が必要で、実績を稼いでビザのランクを上げねばならないことを調査に出た仲間から教わる。新たに習得したスキル、フィーバールアーの検証を行うと、このスキルは入れ食いになるルアーに一定時間、ルアーを変化させる効果のようだった。早速、港の魚を釣り上げようとするとー。
アバンシア迷宮での戦いを終えたルードの元にやってきたのは、美しき騎士団長ベルトリアだった。彼女はルードに依頼を出すため、直接アバンシアへと来ていたのだ。ベルトリアによって告げられた依頼は『王都に出現した迷宮の攻略』。ルードは、その依頼を引き受け、仲間たちと王都へと向かう。迷宮は巨大図書館内に出現していた。すぐに皆とともに迷宮へと入ったルードは、誰もいるはずのない場所でとある人物と出会う。一方、迷宮攻略を行う傍ら、リリアとリリィの誕生日が近づいていることを知ったルードは、彼女らのプレゼント選びについても頭を悩ませていたのだがー。
名門高校1年A組。クラス丸ごと異世界に召喚され、世界を滅ぼそうとする邪竜と戦うために武器ー霊具を手にして戦う来訪者ユキトたちに新たな使命が課せられた。それは、シャディ王国の救援。魔物を率いる邪竜の配下“信奉者”はシャディ王国の元将軍であり、国の内部を多く知る人物だったことで窮地に追い込まれていたのだ。フィスデイル王国はシャディ王国救援のため、王の護衛である騎士エルトや、王国の重臣にして竜族のリュシルを向かわせることにした。さらに聖剣を持つカイや仲間のメイも戦列に加わった。ユキトは仲間たちと共にシャディ王国へ遠征することに。そして、霊具を手に最前線で戦う王女、ナディと出会うのだが…。
かつての愛刀…千年守鈴姫も「御剣姫守」としてこの世界へとやってきていた。神威での騒動を終えてから、再び仕手と愛刀としての関係を築いた結城悠と千年守は、弥真白にて騒がしくも賑やかな日常を過ごしていた。そんなある日、巷では自分を題材とした小説が流行していることを知った悠は、その作者である小烏丸と出会う。その傍らには記憶を失った見知らぬ少女がいた。ひょんなことから小烏丸から密着取材を受けることになった悠は、母を探しているという記憶なき少女の親を探すべく桜華衆本部…耶真杜へと向かうことに。三日月宗近をはじめとする天下五剣でさえも、少女について何もわからなかったのだがー。
大ヒットゲーム『あつまれ!あにまるの森』。その新作発売日に、行列から離れて、買いそびれてしまったサラリーマンがいた。森進・42歳独身、中堅企業総務部に勤務するサラリーマン。落ち込む進は、「神」と書かれた怪しげなジャージを着た「おじきち」と名乗るおじさんから、見たこともないゲームソフトをもらう。帰宅しておそるおそるプレイしてみるとーゲームの中にある島にトリップしてしまった。そこは言葉を話す二足歩行の動物、通称「あにまる」が暮らす不思議な世界・「あにまるワールド」。戸惑う進の前に再び現れたおじきちが言う。「今日から皆さんには、この島で楽しい共同生活を送って、エンジョイして欲しいオジ」。
王族親衛隊隊長ブライアンを撃破し、第三王女リミフィニアを無事救出したリズたち。戦いを終えた彼女たちは学園街へと帰還していた。しかし、そこに待っていたのは聖剣を携えた新しい勇者。不気味な白い仮面を着けた謎の新勇者に奇襲され、カインたちは聖剣による攻撃に苦戦を強いられる。カインは負傷しつつもなんとか攻撃を退けるが、隙を突かれて新勇者にリズを誘拐されてしまう。アジトに連れ去られたリズは新勇者の仮面を外した素顔を見るのだが、その正体とは…!?
ついに解放軍は壊滅した。その立役者である神級精霊ロップイヤーの正体はアスラ=トワイライトだった。一時的に眠っていたアスラが目を覚ますと、ミレディが本当にアスラ本人なのか確認する。次にネブリーナ、次に騎士隊、と疑いは晴れ、アスラの帰還と解放軍の壊滅を王城で祝うこととなった。しかしアスラの生存は王国に混乱をもたらす可能性があり、良からぬことを企む輩の耳に入るかもしれないため、アスラの存在は王族と騎士隊で秘匿することとなった。一方で、解放軍のトップがミレディの父親、ゼフツだったことが知られてしまう。そのことが原因で、ミレディは聖女の役職を辞退することとなるのだがー。