出版社 : 主婦の友社
リョウは隷属魔法の呪文を知るため、アランとカイン、そして記憶を失った様子のヘンリーとともに兄・ジロウに会うために神縄を訪ねた。ただ、ジロウはガリガリ村で暮らしていた頃とは雰囲気が変わってしまっていた。彼は「六十四番目」と名乗り、実際に見てきたかのように千年前の過去について語り始める。前王朝よりも前の時代では、魔法使いと非魔法使いの関係性が現在のとは異なっていることを知らされる。だが、求めていた隷属魔法の呪文について知ることができなかった。そして神縄の外へと出たリョウ達だったが、縄の外に出た瞬間、空気が変わったのを感じた。あたりを見渡すと……!?
善治郎と女王アウラは、ルクレツィアから双王国と『白の帝国』、そしてウトガルズの隠された歴史について知らされる。双王国は『白の帝国』の末裔であり、ウトガルズは古の巨人族の自治都市『ウートガルド』と密接な関係があると。看過できない情報に、女王アウラは一刻も早く、双王国のブルーノ先王との密議をこらす必要性を確信する。数日後、善治郎は双王国に『瞬間移動』する。表向きは鍛冶師ヴェルンドへの弟子入りを熱望するマルガリータ王女を迎えるためだが、本当の目的は、秘密裏にブルーノ先王をカープァ王宮に飛ばし、女王アウラとの極秘会談を成立させるためであった。
雪まつりの日に再びアレクシスから指輪を贈られたヴィクトリアは嬉しくて仕方がない。そんな二人に皇帝陛下から呼び出しがかかる。第五皇女グローリアが懐妊したので、ヴィクトリアは皇帝の名代として祝いの品を託されて同盟国サーハシャハルを訪問する。婚約祝いに贈呈された戦艦での航海中に海賊の襲撃に遭うも、アレクシスがその剣の技と力で殲滅し、無事に姉であるグローリアとの再会を果たす。ところが、同行していたシャルロッテが拉致されてしまう。荷物に紛れてこっそり付いてきた狼の子アッシュが匂いをたどり、無事救出されるが、アルデリアの王女イザベラも一緒に監禁されていたのだった。
為政者との軋轢により、ビムラの地を離れることとなった山猫傭兵団。新天地の候補として招かれたのは大国メンシアード。かの地は文官と武官の対立が深刻化していた。亡き父の無念を晴らすため、王位奪取を目論む大将軍エルメライン。補給を失った軍は一丸となって王都への浸攻を開始する。これに対抗するのは国王代理、プリスペリア内親王。この稀有な才媛は国難を秘密裡に打開するため、山猫傭兵団に対しその迎撃を依頼した。精強無比のウルズバール騎兵を率い、五〇〇〇の軍勢と対峙することとなったウィラード。それまでの常識を覆すはずだった騎馬戦術。しかし経験の浅さを突かれて…。
教会に端を発した災厄や戦乱は「シルバーフェイス」の働きで解決を見た。ヒカルたちはつかの間の休息を楽しんでいたが、「世界を渡る術」によって日本に渡ったセリカたち「東方四星」の問題を解決しなければならない。毎月1回、日本とこちらをつなぐ亀裂を開くのだが、そのときセリカが投げ込んできたスマートフォンには動画が収録されていた。セリカが話すことには日本ではすでに彼女たちが「異世界人」であることがバレており、異世界とつながるゲートについては世界が注目しているのだという。さらに、動画にはヒカルの先輩である葉月の声も入っていた……彼女はヒカルに問う。ヒカルが生きていることを、両親に伝えなくていいのか、と。
姉妹のイタズラから強制的に幼女アバターにされてしまった少年、絆。無人島・カルミラの開拓を終え、アップデートで開けた新天地・ミカカゲに到着した一行だったが絆は港で釣りに勤しみ始める。絆は釣りと仲間との冒険、両方を楽しみたいけれどどちらかしか出来ない状況に悩んでいた。どうやらミカカゲでは首都に行くにはビザ申請が必要で、実績を稼いでビザのランクを上げねばならないことを調査に出た仲間から教わる。新たに習得したスキル、フィーバールアーの検証を行うと、このスキルは入れ食いになるルアーに一定時間、ルアーを変化させる効果のようだった。早速、港の魚を釣り上げようとするとーーーー。
アバンシア迷宮での戦いを終えたルードの元にやってきたのは、美しき騎士団長・ベルトリア。彼女はルードに依頼を出すため、直接アバンシアへと来ていたのだ。ベルトリアによって告げられた依頼は『王都に出現した迷宮の攻略』。ルードは、その依頼を引き受け、仲間たちともに王都へと向かう。迷宮は巨大図書館内に出現していた。すぐに仲間とともに迷宮へと入ったルードは、誰もいるはずのない場所でとある人物と出会う。一方、迷宮攻略を行う傍ら、リリアとリリィの誕生日が近づいていることを知ったルードは、彼女らのプレゼント選びについても頭を悩ませていた。さらに、王都にはニンの実家もあった。ニンが滞在していることを聞きつけた彼女の父は、実家に連れ戻そうとするが、ニンはある作戦で、父親を退ける。そんな日々を過ごしながら、迷宮攻略を進めるルードたち。ついに魔王の一人ヴァサゴと出会うのだがーーーーーー。
名門高校1年A組。ある日突然、理不尽にもクラス丸ごと異世界に召喚されてしまう。それでもなお世界を滅ぼそうとする邪竜と戦うために武器ーー霊具を手にして戦う来訪者ユキト達。魔物を生み出す『魔神の巣』を破壊した彼らに、新たな作戦が始まることとなった。それはフィスデイル王国の南東にあるシャディ王国の救援。魔物を率いる邪竜の配下、信奉者はシャディ王国の元将軍であり、国の内部を多く知る人物だったことで窮地に追い込まれていた。フィスデイル王国は救援のため、王の護衛である騎士エルトや、王国の重臣にして竜族のリュシルを向かわせることにした。さらに聖剣を持つカイや仲間であるメイも戦列に加わり、ユキトは仲間と共にシャディ王国へ遠征することに。そしてシャディ王国内の戦いの中で、霊具を手に最前線で戦う王女、ナディと出会うのだが……。
かつての愛刀……千年守鈴姫が「御剣姫守」としてこの世界へとやってきていた。神威での騒動を終えてから、再び仕手と愛刀としての関係を築いた結城悠は、弥真白にて騒がしくも賑やかな日常を過ごしていた。そんなある日、巷では自分を題材とした小説が流行していていることを知った結城悠は、その作者である小烏丸と出会う。その傍らには記憶を失った見知らぬ少女がいた。ひょんなことから小烏丸から密着取材を受けることになった結城悠は、母を探しているという記憶なき少女の親を探すべく桜華衆本部……耶真杜へと向かうことに。三日月宗近をはじめとする天下五剣でさえも、少女について何もわからなかった。だが一人だけ、童子切安綱だけは少女に奇妙な懐かしさを憶えていた。少女の親が見つかるまでの間、童子切安綱が母親になると宣言し、--その父親として結城悠が選ばれることになるのだがーー。
大ヒットゲーム『あつまれ! あにまるの森』。その新作発売日に、行列から離れて、買いそびれてしまったサラリーマンがいた。森進(もりすすむ)・42歳独身、中堅企業総務部に勤務するサラリーマン。落ち込む進は「おじきち」と名乗るおじさんから、見たこともないゲームソフトをもらう。帰宅しておそるおそるプレイしてみるとーーーーーーゲームの中にある島にトリップしてしまった。そこは言葉を話す二足歩行の動物、通称「あにまる」が暮らす不思議な世界・「あにまるワールド」。戸惑う進の前に再び現れたおじきちが言う。「今日から皆さんには、この島で楽しい共同生活を送って、エンジョイして欲しいオジ」水を探し、食料を調達し、火をおこし、魚を釣り……ビールを飲む!?4人のおじさんと4匹のあにまるの心の交流が胸アツ!?さぁ、ハートウォーミングおじさん島ライフにログイン!!
王族親衛隊隊長ブライアンを撃破し、第三王女リミフィニアを無事救出したリズたち。戦いを終えた彼女たちは学園街へと帰還していた。しかし、そこに待っていたのは聖剣を携えた新しい勇者。不気味な白い仮面を着けた謎の新勇者に奇襲され、カインたちは聖剣による攻撃に苦戦を強いられる。カインは負傷しながらも何とか攻撃を退けるが、隙を突かれて新勇者にリズを誘拐されてしまう。アジトに連れ去られたリズは仮面を外した新勇者の素顔を見る。新勇者は頭に猫耳が付いた美少女であった。ディアと名乗った新勇者は宣言する。自分の持っている聖剣こそ本物であり、現勇者カインの持つ聖剣は紛い物であると。勇者は二人も要らない。自分一人で十分、と。二人の勇者の持つ二本の聖剣。伝説の中に埋もれた二本目の聖剣を携え、新勇者ディアが活動を開始する。現勇者カインと新勇者ディアの戦いが幕を開けようとしていた。
ついに解放軍は壊滅した。その立役者である神級精霊ロップイヤーの正体はアスラ=トワイライトだった。一時的に眠っていたアスラが目を覚ますと、ミレディが本当にアスラ本人なのか確認する。次にネブリーナ、次に騎士隊、と疑いは晴れ、アスラの帰還と解放軍の壊滅を王城で祝うこととなった。しかしアスラの生存は王国に混乱をもたらす可能性があり、良からぬことを企む輩の耳に入るかもしれないため、アスラの存在は王族と騎士隊で秘匿することとなった。一方で、解放軍のトップがミレディの父親、ゼフツだったことが知られてしまうのだが……。
新たな弟子としてミナフェが加わり、ガングレイブとアーリウスの結婚式に向けて忙しい日々を過ごすシュリ。そんな中、スーニティ領主一族で正妃の末娘・フィンツェが帰国する。名門レストランの料理人の職を捨ててまで帰国した目的は、ガングレイブから領主の座を取り戻すこと。彼女はシュリに料理対決を挑むが、テビス姫のはからいで、勝負は結婚式でつけることに。一方、エクレスたちは、行方不明となっていたエクレスとフィンツェの母親・エンヴィーと、ガーンの母親・マーリィルとの再会を果たす。しかしエンヴィーたちが領地に戻るには、解決しなければならない貴族派の問題が山積していた。
魔人『銀霊族』が精霊王の心臓の力を使用して以降、世界は大混乱に陥っていた。各地に秘められていた精霊王の遺体が活性化し、その影響を受けた魔物が大暴れするようになってしまったのだ。銀翼騎士団の面々は平和のため、そして精霊王の遺体の力を回収するべく、砂漠のサンドラ王国へと旅立った。そこでラクダに乗ったりオアシスで休んだりと観光していたフェリクスたちは、炎帝と呼ばれる灼熱の大怪鳥の情報を耳にする。一方、銀霊族は人類への侵攻の準備を終えようとしていた。人類もまた、魔人の脅威に対抗して総攻撃を仕掛けるべく動き出し、各国の連合軍からなる兵が銀霊族の都を取り囲んでいた。
戌西州を襲った大蝗害。過去の蝗害を知る者は少なく、人々は混乱する。西都や国境近くでも、食糧の強奪や暴動が頻繁に起きていた。猫猫は何もできない自分を歯がゆく思いつつも、できる限りのことをやっていた。それは中央からの客人である壬氏も同様で、身の安全のためという名目の軟禁生活を強いられながらも、蝗害を予見していたことで、中央からの支援物資を早く受け取ることができた。だが、その手柄は壬氏ではなく西都の領主代行・玉鶯のものとして扱われてしまう。手柄の横取りに猫猫は腹を立てるが、当の壬氏はどこ吹く風で、皇弟という立場を最大限に利用して戌西州への支援要請を行うのだがーーーー。*本商品にはドラマCDは付いておりません。
ひょんなことから異世界にやってきた少女・カエデ。元の世界に戻るために必要な黒鉱に似た性質を持つ代替品が見つからず、行き詰まっていた。そんな中、リタチスタが「魔族領に心当たりのある魔族の角で合成石を作れば望みがあるのではないか」と提案する。魔族領に行くことにバロウは反対するがなんとか説得し、皆で魔族領に向かう。魔族の少女の存在する屋敷に足を踏み入れると、そこで手に入れた魔族の角がリタチスタの物であり、リタチスタが実は魔族であったこと、そして屋敷の少女が妹をかたどったゴーレムであることなど、衝撃の真実が明らかになる。なぜ魔族領を出たのか。なぜアルベムルの弟子になることを決めたのか。過去を明かすだがーーーーー。
マリウス達はバーラ、エレンと一緒にホルディアの王城へと戻ってきた。アウラニースも加わってこれまでのこと、そして将来のことについて歓談する一同。そんな中、ゾフィがエルムに尋ねた。「今度は何を企んでいる?」「皆幸せ計画です」。その内容を明かさぬエルムだったが、国家の危機を救う計画と知るのはもう少し後のことだった。また、皆で魔法の練習をしたり、アウラニースを相手に魔法戦を繰り広げる中、マリウスはその強さを一同に改めて示す。そんな平和な日々の中、ホルディア王国に大問題が持ち上がる。解決の為、アネットの能力でドラゴンを呼ぶことになるのだが、果たして…!?普通の高校生が剣と魔法の異世界で、最強の魔法使いとして送った第2の人生。8年間の物語、終幕。
薬草採取にロアルたちと向かう平太。探索困難とされる山だったが平太はこれまでの経験から十分な成果を上げることができた。これで約束が果たせると喜びながらエラメルトに帰ったが、エラメーラから思いもよらぬ一言を聞かされる。「ミナが暗殺者に誘拐された」。平太は、ミナを助けるため王都へロナたちと向かう。小神リヒャルトの力を借りて、王に謁見し協力して暗殺者たちからミナを救出する作戦を立てる。救出実行当日、平太は諜報員たちと合流し、暗殺者たちの隠れ家となっている老舗の店に侵入するのだがーーー。「再現」の使い手となった青年の異世界での冒険もついに完結。平太の運命は?そして未来は?
姉妹のイタズラから強制的に幼女アバターにされてしまった少年、絆。無人島で謎生物のペックルや呼び寄せた仲間たちと共に、様々なトラブルに見舞われながらも島の開拓やダンジョン探索に励んでいた。そんなある日、ダンジョンで釣りをしていた絆が戻ると、ペックルが巨大化して船代わりになるというイベントが。巨大ペックルに乗って新大陸に向かおうと、期待に胸を膨らませるのだが……「島から出られない!」。新天地を目指すため、まずはダンジョンで物資の調達をしようと、一同は再びダンジョンを潜り、地下100階に到着……「この先にボスがいるのですよ」。
「やだ、絶対にやだ、もうアイツとは関わりたくない」とヒカルが感じていた相手、それはこの世界に絶大な影響力を及ぼす教会組織のトップ、新教皇ルヴァインだった。教会における千年を超える因縁を解決したヒカルを見込んだルヴァインは、再度「難題」を依頼した。現在、国境を越えて攻め込んで来ているクインブランド皇国へと教皇自らが赴き、皇帝と停戦交渉をするつもりなのでその「護衛」を頼むというのだ。戦争が終わるのならば自らの命と引き換えになっても構わない、と覚悟しているルヴァインをヒカルは無視することができなかった。たとえルヴァインがヒカルの同情心を利用しているとわかっていたとしてもーーー。