出版社 : 主婦の友社
新たな弟子としてミナフェが加わり、ガングレイブとアーリウスの結婚式に向けて忙しい日々を過ごすシュリ。そんな中、スーニティ領主一族で王妃の末娘・フィンツェが帰国する。名門レストランの料理人の職を捨ててまで帰国した目的は、ガングレイブから領主の座を取り戻すこと。彼女はシュリに料理対決を挑むが、テビス姫のはからいで、結婚式で勝負することに。一方、エクレスたちは、行方不明となっていたエクレスとフィンツェの母親・エンヴィーと、ガーンの母親・マーリィルとの再会を果たす。しかしエンヴィーたちが領地に戻るには解決しなければならない貴族派の問題があるのだった。
魔人『銀霊族』が精霊王の心臓の力を使用して以降、世界は大混乱に陥っていた。各地に秘められていた精霊王の遺体が活性化し、その影響を受けた魔物が大暴れするようになってしまったのだ。銀翼騎士団の面々は平和のため、そして精霊王の遺体の力を回収するべく、砂漠のサンドラ王国へと旅立った。そこでラクダに乗ったりオアシスで休んだりと観光していたフェリクスたちは、炎帝と呼ばれる灼熱の大怪鳥の情報を耳にする。一方、銀霊族は人類への侵攻の準備を終えようとしていた。人類もまた、魔人の脅威に対抗して総攻撃を仕掛けるべく動き出し、各国の連合軍からなる兵が銀霊族の都を取り囲んでいた。
戌西州を襲った大蝗害。過去の蝗害を知る者は少なく、人々は混乱する。西都や国境近くでも、食糧の強奪や暴動が頻繁に起きていた。猫猫は何もできない自分を歯がゆく思いつつも、できる限りのことをやっていた。それは中央からの客人である壬氏も同様で、身の安全のためという名目の軟禁生活を強いられながらも、蝗害を予見していたことで、中央からの支援物資を早く受け取ることができた。だが、その手柄は壬氏ではなく西都の領主代行・玉鶯のものとして扱われてしまう。手柄の横取りに猫猫は腹を立てるが、当の壬氏はどこ吹く風で、皇弟という立場を最大限に利用して戌西州への支援要請を行うのだがーーーー。*本商品にはドラマCDは付いておりません。
カエデは元の世界に戻るために必要な黒鉱に似た性質を持つ代替品が見つからずに行き詰まっていた。そんな中、リタチスタが「心当たりのある魔族の角で合成石を作れば望みがあるのではないか」と提案する。魔族領に行くことにバロウは反対するがなんとか説得し、皆で魔族領に向かう。魔族の少女が住む屋敷に足を踏み入れると、そこで手に入れた魔族の角がリタチスタの物であり、リタチスタが実は魔族であったこと、そして屋敷の少女は妹をかたどったゴーレムであることなど、衝撃の真実が明らかになる。なぜ魔族領を出たのか、なぜアルベルムの弟子になることを決めたのか、過去を明かすのだがー。
マリウス達はバーラ、エレンと一緒にホルディアの王城へと戻ってきた。アウラニースも加わってこれまでのこと、そして将来のことについて歓談する一同。そんな中、ゾフィがエルムに尋ねた。「今度は何を企んでいる?」「皆幸せ計画です」。その内容を明かさぬエルムだったが、国家の危機を救う計画と知るのはもう少し後のことだった。また、皆で魔法の練習をしたり、アウラニースを相手に魔法戦を繰り広げる中、マリウスはその強さを一同に改めて示す。そんな平和な日々の中、ホルディア王国に大問題が持ち上がる。解決の為、アネットの能力でドラゴンを呼ぶことになるのだが、果たして…!?普通の高校生が剣と魔法の異世界で、最強の魔法使いとして送った第2の人生。8年間の物語、終幕。
薬草採取にロアルたちと向かう平太。探索困難とされる山だったが平太はこれまでの経験から十分な成果を上げることができた。これで約束が果たせると喜びながらエラメルトに帰ったが、エラメーラから思いもよらぬ一言を聞かされる。「ミナが暗殺者に誘拐された」。平太は、ミナを助けるため王都へロナたちと向かう。小神リヒャルトの力を借りて、王に謁見し協力して暗殺者たちからミナを救出する作戦を立てる。作戦実行当日、平太は諜報員たちと合流し、暗殺者たちの隠れ家となっている老舗の店に侵入するのだがー。「再現」の使い手となった青年の異世界での冒険もついに完結。平太の運命は?そして未来は?
姉妹のイタズラから強制的に幼女アバターにされてしまった少年、絆。無人島で謎生物のペックルや呼び寄せた仲間たちと共に、様々なトラブルに見舞われながらも島の開拓やダンジョン探索に励んでいた。そんなある日、ダンジョンで釣りをしていた絆が戻ると、ペックルが巨大化して船代わりになるというイベントが。巨大ペックルに乗って新大陸に向かおうと、期待に胸を膨らませるのだが…「島から出られない!」。新天地を目指すため、まずはダンジョンで物資の調達をしようと、一同は再びダンジョンを潜り、地下100階に到着ー「この先にボスがいるのですよ」。
「やだ、絶対にやだ、もうアイツとは関わりたくない」とヒカルが感じていた相手、それはこの世界に絶大な影響力を及ぼす教会組織のトップ、新教皇ルヴァインだった。教会における千年を超える因縁を解決したヒカルを見込んだルヴァインは、再度「難題」を依頼した。現在、国境を越えて攻め込んできているクインブランド皇国へと教皇自らが赴き、皇帝と停戦交渉をするつもりなのでその「護衛」を頼むというのだ。戦争が終わるのならば自らの命と引き換えになっても構わない、と覚悟しているルヴァインをヒカルは無視することできなかった。たとえルヴァインがヒカルの同情心を利用しているとわかっていたとしてもー。
世界樹に襲撃をしかけてきたルーラースライムを討伐したトモヤ達。新たにシアという仲間を得て、次なる旅の目的地を求めて東大陸に戻る決断をする。多くの出来事を通して絆を深めていく四人であったが、ある日リーネのもとに兄・モルドから手紙が届く。その手紙には、リーネの故郷・デュナミス王国に戻ってこないかと書かれていた。トモヤ達もデュナミス王国を目指すことになる。その道中、リーネから幼少期の出来事や、仲の良かった幼馴染などについての話を聞き、期待に胸を躍らせる。だがデュナミス王国に到着した彼らには、大きな陰謀が待ち受けているのだがー。
ついに開幕する太陽祭。賑々しく盛り上がる王都の人々とは裏腹に、手に入れた大金を借金の返済で全て失ってしまい不貞腐れるアルトは、気晴らしにロザリンと共に祭りの見物に出掛ける。初めての太陽祭にはしゃぐロザリンにつき合う内に、アルトの気分も晴れてきた。だが、楽しい気分に水を差すように現れのたは、フレアと名乗る騎士の少女。どうやらシリウスと同じ騎士団の副団長らしいが、何故だかアルトに対して敵意剥き出し。更には防毒マスクで顔を隠した奇妙な騎士ワイズマンも出てきて、アルト達は理由もわからず騎士団総団長ゲオルグに、水晶宮へ出頭するよう要請を受けるのだがー。
康太たちが、新興貴族の大衆主義者、ナバリオーネ・ラパイヨネの陰謀をくじき、移民島を救ってから、しばしの時間が流れていた。季節は巡り、夏だというのにヘカトンケイルでは、やけに肌寒い日々が続いていた。移民島の二人の少女・白茅とキュネーは、変わりゆく状況に翻弄されていた。一方、康太と榛美は、平穏な日々を味わうように過ごしていた。海藻を摘んで寒天をつくったり、潟に小舟を出して釣りをしたり…。そんなある日、二人のもとに、ピスフィがとある仕事の話を持って来る。ヘカトンケイルの国家元首にしてピスフィの父、ピスディオ・ピーダーの帰国祝いに、ふさわしい料理をつくってほしいという依頼だった。だが、ヘカトンケイルにはとんでもない凶兆が忍び寄っていたのだった…。
セルティアからアルティアに帰還した太一たちは、ひさしぶりにエリステイン魔法王国の地を踏んだ。セルティアの精霊から聞いた、想いがねじ曲げられているという言葉。これを解決するには、やはりセルティアとの因縁にけりをつけるしかない。そのためには、まず太一の戦力アップのためにサラマンダーとの契約は必須。シャロットの伝手を頼ってクエルタ聖教国に赴くことにしたのだった。Aランク冒険者の箔が必要であり、太一、凛、ミューラは無事ランクアップを果たしてクエルタ聖教国への入国を果たす。そして、クエルタ聖教国内のサラマンダーがいるドナゴ火山の麓、衛星都市パリストールで再会したのはー。
無事に西都に到着した猫猫。環境は変化しても仕事は相変わらずで、薬屋として、また医官手伝いとして働いていた。どこに行っても呑気なやぶ医者に、何を考えているかわからない新人医官・天祐。猫猫は、壬氏の火傷が二人にばれないようにとひやひやしながら西都での日々を過ごしていた。 壬氏もまた皇弟として政務をこなす毎日だが、西都側は壬氏を名前だけの権力者として扱っていた。そんな中、猫猫は農村部を視察するために連れて来られた羅半兄とともに農村へ行くことに。視察するにあたって、かつての羅漢の部下・陸孫が動いていることに気付く。彼は、中央とは異なる農村部のやり方に疑問を持っていた。一方、かつて起こった大蝗害の生き残りの老人と出会うのだがーーーーー。
領主となったガングレイブは毎日仕事に追われていたが、反領主派がストライキを起こしたり、ガングレイブたちの親と名乗る人物が現れて多方面に迷惑をかけるなど、混乱が増していく。また、アーリウスとの関係も曖昧なままなどプライベートの問題も山積していた。一方シュリも、弟子となったガーンとアドラと共に城の厨房で忙しく働いていた。そんなある日、オリトルの宮廷料理長ゼンシェの孫、ミナフェから料理勝負を挑まれる。彼女も実力ある料理人。周りからもてはやされるシュリの腕を疑う彼女は初対面でいきなり喧嘩を吹っ掛ける。「お前がそんなご大層な料理人だとは思えないっち。証明しろ」。テビスたち立会いの下、料理対決が行われることになるのだがー。
私立三空学園高等部一年、瀬上雪斗。ごく普通の目立たない彼にはクラスで憧れを抱く生徒が二人いる。一人は生徒会副会長で成績優秀、大企業の御曹司の藤原海維。もう一人は現役アイドルとしても活動している宮永芽衣。雪斗は二人と同じクラスであることがささやかな自慢だった。ところが、ある寒い日のこと、突然、教室が光に包まれると瞬く間にクラスメイト全員が異世界転移してしまう。召喚者は、邪竜に世界が征服されようとしていて雪斗達に助けを求めたという。クラスメイト達は目の前の状況を信じられず、混乱の中で話をすることもできなかった。そんな中、真っ先に動き出したのが海維と芽衣、そして雪斗だった。美少女剣士と共に、三人の異世界を救うための闘いが始まるー。
激化する戦いに備えて神官や巫女のジョブを取得した道夫と4人の奴隷たち。迷宮ではロクサーヌの無茶ぶりにも押され、神官や巫女のジョブを駆使してより上の階層へと登っていく。ますます敵は強い相手ばかりになったが、道夫も負けずにレベルを上げていき、ついには冒険者のジョブを獲得した。ハルツ公爵に対する隠し事が一つ減ったので、道夫は以前から誘われていた公爵のところへ出向く。用件は会食への誘いだった。断り切れずに承諾しボーデの城に行くと、帝国解放会なる団体への入会を持ちかけてくる公爵。迷宮で戦う以上入会しておいて損はないと、道夫は入会試験へと歩を進めた。道夫たちは、試験官の前で魔物と戦い、ボス戦もクリアする。入会に足る実力を見せつけた道夫は、奇妙な入会儀礼に臨んだー。
イスピリトでの騒動も一段落し、キッド達一行は学院へ戻ることに。しかし、戦争になるかもしれないという疑念を解決できずに、モヤモヤしたままの帰国であった。そんな中、学院では野外演習が始まるが、貴族、王族ばかりのメンバー達は野営はもちろん、料理すらしたことがない。しかもレアやソルシエール三姉妹はキッドに頼りっきりで寄生する気満々。そんなときキッドは、こっそりと禁断の「SRカード」を使用する。そこから現れたのは変身できる能力を持った黒猫。黒猫はどんなものにも姿を変えられるのをいいことにやりたい放題。従者の立場を忘れて好き勝手に行動する黒猫に翻弄されながらも、キッドは得意のチート能力で、苦難に満ちた授業のはずの野外演習を快適なキャンプへと変えるのだがー。
過去に決着をつけ、カルト集団の野望を打ち砕き若き英雄となったアルト。五大貴族の令嬢アレクシア・イシュゼルドから告白をされる。ユスティーナだけではなくて、どうしてアレクシアまで?困惑するアルトではあるが、彼女に対して真剣に向き合おうと誓う。一方でユスティーナは嫉妬するものの、同じ人を好きな者同士、次第にアレクシアと打ち解けていき、二人は仲の良い友達に。ところがある日、アレクシアに一方的に想いを寄せるテオドールが現れる。アルトはアレクシアを守るためにアレクシアの恋人のフリをすることに。しかし、それでもテオドールは諦めず、むしろ燃え上がり、アルトに決闘を挑む。校外試験の場で優劣を競い、どちらがアレクシアにふさわしいか決める。そんな決闘をすることになるのだが…アルト達に不穏な影が忍び寄っていた。
探求者たちによる学校占拠事件を乗り越え、ヴァルプルギスの夜を満喫したフェリスたち。黒雨の魔女レインや天使ヨハンナも仲間に加わり、あいかわらず賑やかで平和な日々を過ごしていた。二千年ぶりの再会を果たした黒雨の魔女はすっかりヨハンナにべったり。ヨハンナはちょっと困りながら満更でもない様子だった。そんなある日、魔法学校に騒動が持ち上がる。イライザ先生をはじめとする戦闘教官が、王国軍に召集されてしまったのだ。不穏な空気が漂う魔法学校だったが、更なる騒動が巻き起こる。クーデターが発生して拡張論者の一派に国王が幽閉され、エリーゼ姫が魔法学校に逃げ込んできたのだったー。
元聖女セルマを救出したライエル一行。セレスと戦うために、セルマを旗印に宗教国家ザインを手に入れると息巻く歴代当主たちだったが、ライエルには率いる兵士も資金もなかった。そこでライエルと歴代当主たちは、パトロンを得るために自由都市ベイムの商家トレース家に目を付ける。しかし、ベイムでは無名の冒険者に過ぎないライエルたちを大商人が支援してくれるはずもない。そこで、六代目が思い付いた作戦はトレース家の長女であるヴェラを口説き落とすというものだった。戦争をするための資金を支援してもらうため、ヴェラを口説き落とすことに悩むライエル。中途半端な気持ちでヴェラを口説くも、呆気なくフラれてしまうことに。そして、ライエルがヴェラを口説いたことは仲間たちにも知られてしまうのだがー。