出版社 : 主婦の友社
各国を襲った「呪蝕ノ秘毒」を開発したランナ。ヒカルたちは彼女の工房を破壊したものの、ランナ本人は取り逃がしてしまっていた。なぜマンノームの里から追われたランナを聖ビオス教導国がかくまったのか?その理由に関わる「ビオスの成り立ち」と「マンノームの歴史」の大いなる「秘密」について、ヒカルはウンケンから話を聞くことになった。一方その頃、クインブランド皇国の軍勢がビオスの国境を侵し、戦争が始まった。その隙をついて中央連合アインビストの精鋭がビオスの聖都アギアポールへと迫ると、新教皇の座に就いたルヴァインは手を尽くして停戦へと持ち込もうとした。それが功を奏して、多くの血が流れずに済んだのだが、アギアポールにさらなる災厄が降りかかることになってしまったー。
異世界へ転移してしまった冴えない三十男。思いがけず手にした力を使い遊び呆けるつもりが、女性絡みの事件に巻き込まれてばかり。アコギな商売を持ちかけて、美女と恋の駆け引きを楽しんだり。馬車の旅で犬耳のメイドさんにひざ枕をしてもらったり。空飛ぶ魔法の絨毯に乗って極寒の観光地へ行ったり。旅は道連れ世は情け。異世界の異国の地で、三十男は初対面の女性を道連れに旅を堪能する…と思いきや、その裏では貴族と魔族の恐るべき陰謀が進行していた!冒険者の街オクサードの領主家から送られてくる最悪の刺客。人類の天敵である魔族を代表して襲いかかってくる最強の魔人。昼寝と道楽を愛し、協調と結婚を嫌う三十男が、かつてないピンチに見舞われる!
魔王討伐軍の準備が整い、精鋭との鍛錬を終えた平太たち。いよいよ大陸の平和を取り戻すと気合を入れた軍は、大陸西側の陣地から出発し、魔王の住む朽ちた都市へと進んでいく。だが、旅路の途中、角族と魔物の襲撃に遭ってしまう。なんとか払いのけた軍は、ようやく目的地に到着する。平太によって作られた城壁を中心に陣地を作り、初日の魔物との戦闘に挑む。見事、その戦いに勝利した一行は魔王軍との戦いも必ず勝てると大いなる希望を持つのだった。士気上がる一同。だがしかし、その希望はー魔王によって砕かれた。魔王の夜襲は、軍の大半の者たちに絶望を抱かせるに十分だった。圧倒的劣勢。その中にあって平太たちは魔王への戦意を失うことはなかった。武器を握り、二本の足で大地を踏みしめ、立ち向かう意思を見せたのだった。
飛空船の登場により果てなき大空へと乗り出した人々は、やがて空に浮かぶ広大な大地を発見した。噂に導かれ冒険心から空飛ぶ大地へやってきたエムリスとアーキッドは、たどり着くなり争いに巻き込まれてしまう。戦いのさなかに飛空船から落下してしまったアーキッド。彼を助けたのは空飛ぶ大地に住まう有翼の民、ハルピュイアであった。キッドはハルピュイアと行動を共にしながら、空飛ぶ大地に眠る重大な秘密に直面する。源素晶石ー飛空船に必要不可欠な物資が大地の下に眠っているということに。鉱脈を狙って続々と上陸を果たす国々。大地を踏み均す幻晶騎士の大部隊。強欲なる商人があり、眠れる北の巨人がある。その裏では黒騎士たちが暗躍しー。そうして混迷を深める空飛ぶ大地に、ついに彼が現れる!
北の海での戦いから一か月ほど経過した。太一は強敵である仮面の男との戦いを、凛、ミューラ、レミーアはキメラとの戦いを乗り越え、シカトリス皇国での依頼は無事完了させることができた。太一たちは、戦いで大怪我を負った凛の療養のため、シカトリス皇国に滞在したままだった。凛の容体も安定してきたある日の夜、突然訪問者がやってきた。その正体は帝国で太一との激闘を演じた強敵、アルガティ。「セルティアを実際に見てみるか?」。アルガティの思わぬ申し出に、敵のことを知らないと常々考えていた太一たちは、提案に乗ることにした。実はシェイドの部下であったユグドラシルの手引きによって訪れたセルティアは、オレンジ色と紫色がマーブル模様に混じった空という、アルティアとは違う世界だったのだ。
隣町での騒動から1か月。大悪魔の襲撃による傷がようやく癒えたギンは、新しい武器を求めてパリシアの街を散策していた。一方、白夜は相も変わらず変態発言を連発し、道案内を買って出た空亡もまた様子がおかしくなっていた。紆余曲折の末に街の孤児院に辿り着くが、そこで謎の女と出会ったり、空亡の真の姿が明るみに出たりと一波乱が。また、ギルドマスターのレイシアからは、3つの指名依頼が舞い込む。『騎士団や冒険者への戦闘指導』『1か月前の襲撃に伴う、周辺環境の調査』『神界序列第1位、全能神ゼウスへの謁見』。こうして忙しない日々が始まるが、その裏では悪意がうごめいていたー。
解放軍による二度目の王都への侵攻。しかし、それは王都の騎士隊やアスラたちの必死の奮闘で阻まれた。アスラはその命をもって、王都を守り抜いたと都民に語られ、その事件はいつしか第二のリベリアス・ナイト、「第二夜」と呼ばれるようになっていた。「第二夜」を契機にして、世界は変わり始めた。新大陸の発見、最も強大な力を持つと言われる精霊、「神級精霊」の発見、銃の開発ー各国が神級精霊に協力を求め国力増強を図る中、エアスリル王国にだけは神級精霊が現れずにいた。しかしー第二夜から一年後。王都の近郊に、とある精霊が生まれた。精霊は人懐っこく、ベルモンド領に住む農夫の家で世話になる。しかし、領主のベルモンド伯爵に農夫の孫娘が攫われ、それに精霊は憤り、力を発揮した。伯爵の私兵をあっと言う間に蹴散らし、城を瞬く間に制圧するに至ったのだ。その一年後、事件は王都の王族の耳に伝わった。精霊は「神級」とされ、国力増強に手を貸すようにと、騎士隊に説得されるが断り続けた。しかしそんな時、精霊は偶然にもミレディ=フォンタリウスと出会い、物語は大きく動き始めることとなる。
魔王家と同盟を結ぶことになった勇者たちとバッヘルガルン王家。その交渉のために、シルフォニア王女の兄アンゼル王子と妹のリミフィニア王女が学園街にやってきた。元魔王と交流を深めて交渉を進めるが、勇者カインの幼馴染で元魔王軍大隊長だったヴォルフとリミフィニアは、三年前に出会っていたことがわかった。敵国に捕まったリミフィニアはヴォルフに助けられたことがきっかけで、彼に激しい恋をしていたのだ。そんな王女様に、護衛や従者たちだけでなく、想いを寄せられるヴォルフまでも困惑する。12歳のリミフィニアからのアプローチに、ロリコン疑惑まで持たれるヴォルフ。リーズリンデたちは二人の恋を応援できるのか?魔王家との交渉は?リミフィニア王女の恋の包囲戦が、今始まる。
第六皇女ヴィクトリアと黒騎士アレクシスが治める辺境領シュワルツ・レーヴェは夏真っ盛り。観光地としても人気が出てきたこの地には、多くの人々が訪れていた。一方、観光客だけでなく、働き口を求める移住者も増えていた。中でも隣のシュリック子爵領からの移住者が多くなっていることに気付くアレクシス。後継者争いによる内紛の絶えないシュリック子爵領の平定にアレクシスが出向くことになり、ヴィクトリアは争いの首謀者を辺境領の海で捕らえることに成功する。そして秋の収穫祭では、お忍びで訪れた姉のエリザベートやハルトマン伯爵と楽しいひとときを過ごしたのも束の間、ヴィクトリアは全身を激痛に襲われ、倒れてしまう。伝染病であることを心配してアレクシスと会わないことにするヴィクトリア。しかし彼女を襲う激痛の原因は他にあったー。
ヘンリの婚約者となったリョウ。各地への挨拶回りの道中、何者かから命を狙われてしまう。黒幕を推測して落ち込んでしまうが、元気を取り戻す出来事も。また、リョウのためにヘンリーが護衛を呼んでいて、その中には懐かしい顔ぶれがあって、リョウもほっとする。しかし、様子のおかしいヘンリーや、カインとの関係もギクシャクするなど、新たな火種がリョウを悩ませることになるのだがー。
壮絶な過去が明かされ、異世界と向き合うことを決めた現代の噺家、楽々亭一福。マドカピアで落語を披露する日々の中、彼の人々への関わり方には、徐々に変化が生まれていた。囚われの身となったサイトピアの勇者ラッカを救う為、一福は独房を訪れ、差し入れを渡す。それがきっかけで、ラッカの夢にはかつての相棒で、クエストで命を落としたピートが頻繁に現れるようになるのだがー。『つる』『あたま山』『抜け雀』等々、メジャーネタのオンパレード!リミッターの外れた噺家が世界を変えて変えて変えまくる。序章は終わりを告げ、物語は急転直下の勢いを見せ、遂に噺家が世界を救う抱腹絶倒ファンタジーの幕が切って落とされる!
「俺を弟子にしてくれ!」「結婚するならシュリ…」「シュリを引き取る!」-その人柄と料理の腕前に、男女問わず、身分関係なく引く手数多の傭兵団の料理番・シュリ。人を魅了するその力は、ついに国家間の争奪戦を引き起こす事態に。ニュービストのテビス姫、アズマ連邦のトゥリヌ、オリトルのミトス、アルトゥーリアのフルブニルー。四か国の王族が繰り広げる、シュリを賭けた綱引きの行方は?一方、剣鬼クウガの耳には、穏やかではない情報が入る。「異形の怪物」「賢人魔法」…心ザワつくワードの意味とは?そして、今、戦乱の世が大きく動き出そうとしていたー。
タニアが妊娠したことがわかり、大喜びのエイジ。だが、文明レベルの低い異世界では、出産はかなりの難題。母子ともに健康に生まれる可能性は低いという。そこで、エイジは現代日本の知識を総動員し、タニアに安全な出産をさせるために環境を整えるべく尽力する。産院を清潔に建て直し、水道を引き、薬師に協力を要請。さらには、弟子たちの試験も待っていた。また、カタリーナとの約束の行方は?鍛冶師の青年が異世界の村で大奮闘する第6弾!
皇都エルサムで始まった戦争の中、カズキは人質解放の条件として一人でディナストに追いかけ回されていた。宮殿内を走り回って逃げていると、異世界にやってきていたある人物と出会う。その出会いがきっかけとなり、大きな決意をするカズキ。そして、城で待つディナストの元にルーナがようやくたどり着き、長かった戦争はついに決着する。戦乱の時代を駆け抜けた少女カズキと騎士ルーナの運命は?ハンカチ必須の感動のクライマックス!
ケイルドの迷宮を攻略して戻ったルードを待ち受けていたのは、隣国ブルンケルスから逃亡してきたホムンクルスだった。まだ仲間が襲われていると聞いて急遽、森に向かうと、そこでは衝撃の光景が繰り広げられていた。その場で追跡者を退けたルードは、襲われていた者たちをアバンシアに連れて帰ることにする。ブルンケルス国ではとあることが行われており、あまりに非道な仕打ちに逃げ出してきたのだという。隣国の情報と引き換えに、彼女たちの身柄を保護することになるのだが…。WEBの大人気作が大幅ブラッシュアップで進化して登場!
英雄になることを夢見る少年アルト・エステニア。竜騎士を育成する学院に入学するが、貴族に目をつけられていじめられてしまう。周囲は見て見ぬ振り、教師も見て見ぬ振り。肉体的にも精神的にも疲弊してしまうアルト。ある日、とある少女と出会い、一目惚れされてしまう。その少女・ユスティーナは、アルトを追いかけて学院に入学すると、全校生徒の前で宣言する。「これからは、ボクがアルトの騎竜になってあげるからね!」ユスティーナの正体は、神竜バハムートが変身した姿だった。神竜の少女と心優しき竜騎士の少年の甘い学園生活が始まる!
アルトゥーリアで革命軍に加担し、革命を成功に導いたガングレイブ傭兵団。新たにスーニティ国で仕事を請け負って勝利し、その地で領地をもらって、仕官できることになったと団長から聞かされ、団員たちは喜びに沸く。ただ、その裏にはスーニティ国内の抗争が絡んでいるとガングレイブから聞かされ、歓喜の様相は一変する。内政を司る長男エクレス。軍事を司る次男ギングス。後継者候補二人の派閥争いを承知した上で、仕官話を受けることにした傭兵団。戦勝祝いの宴で、シュリは目玉となる料理を作るようにエクレスから命じられるのだがー。
無力化され、ゲテナ統一帝国に捕らえられた七子は、うつろな意識のまま暗黒の海に導かれたが、そこで、かつて起きたーこれから起こる「記憶」を覗き込んでしまう。衝撃を受ける七子だが、ファースト階層から送り込まれた子だぬきに励まされ、全ての真実を知るための一歩を踏み出す。一方、七子が死亡したことになっている現実世界でも滝彦や礼津から、自身の運命について衝撃的な話を聞かされる。そこである“答え”を得た七子は、世界の崩壊を止め、未来を変える決意を胸に立ち向かうのだがー。
自分を異世界に呼び寄せたバロウを見つけることができたカエデ。無事に元の世界に帰れるようにバロウと約束を取り付ける。転移の魔法には大量の晶石が必要というバロウの言葉に従い、カエデ達が旅先で買い付けて帰ってくると、今度は紙が欲しいと言われてまたも旅に出ることになった。バロウが自分を遠ざけようとしているのではないかと疑いつつも、魔法の完成のために従うしかないカエデ達は、リアルールという大きな街へと向かう。そこで偶然にもリタチスタと再会し、一緒にバロウのもとへ戻るのだが、二人にはなにやら因縁があるようでー。