出版社 : 主婦の友社
5人パーティーになり探索がかなりはかどるようになったミチオたち。ドロップ品を集めて生活をレベルアップさせながら、順調に階層の攻略を進めていった。魚好きのミリアのために、レアドロップのトロを求めてボス戦の周回をしたり。男の欲望をかなえるために、オイルをひたすら集めまわったり。より強い魔物と戦いたがるロクサーヌに引きずられつつも、ほどよく刺激的な戦闘はまんざらでもなく、ミチオは美女たちとの甘いハーレム生活を送っていくー。
水の精霊ウンディーネと契約し、リヴァイアサンとティアマトの争いを鎮めた太一。ウンディーネは願いを聞いてくれたお礼として、好きな報酬を与えたいと告げる。その申し出に、太一との実力差に悩んでいた凛は、自身の力の底上げができないかと問う。後日、再び海底神殿を訪れた凛、ミューラ、レミーアの三人は、ウンディーネの修行を受けることになるのだが、その方法はー「皆さんも、精霊と契約をするのです」。とはいえ、誰もが契約できるのであれば太一は特別視されていないのだが、ウンディーネは凛たちには精霊と契約できる可能性があると言う。凛たちはこの難関を突破し、限界を超えることはできるのかー。
「異界からの召喚」というギフトを手に入れたレオは、召喚した不思議なアイテムを用いて活躍し、皇女フィリシアのプリンセスガードという役職についた。恋仲のフィリシアとの婚約を皇帝に認めてもらうため、辺境のカルバンシアの地を開拓していく。ある日、故郷の友人から召喚した果物が収穫できそうだという手紙が届き、レオたちは里帰りも兼ねてラゴウ村に向かうことになる。旧友たちはレオの変化に驚きつつ、秘密のお楽しみを共有したりして、楽しいひと時を過ごす。そして、レオが召喚したマスクメロンの種はしっかり実を付けていた。その味と効能の高さを実感し、皇帝に献上しようと決めるのだがー。
半妖となった高校生の翔は、夏休みの間の働き口を探していた。しかし、小さな田舎町には高校生のアルバイト先などなく、仕事探しは難航する。それを聞きつけた北の神主・比良利は、翔に神社で働かないかと持ち掛けた。あっという間に言いくるめられてしまった翔は、二足立ちの狐の妖たちに混じって、『出仕前』という神職の手伝いをすることになった。人語を理解できる化け狐の茶丸に面倒をみられることになり、自由で気ままな狐たちに翻弄されながら、慌ただしくも楽しい日々を送る。一方、『夏越の大祓』で翔が南の神主候補であることが知られ、妖たちは新たな神主候補を指導する『指南番』になって甘い汁を吸おうと、水面下で動き始める。翔に対抗心を抱いている貂の千早は、『指南番』になるために翔に直接勝負を仕掛けようと画策するのだがー。
精霊王の遺物を奪って逃走した魔人ザルツを追い、オルヴ公国に向かったフェリクスたち。しかし、ザルツを捕まえるために砦に踏み込もうとすると、オルヴ公国のフリーベ騎士団がフェリクスの前に立ちはだかった。砦内部から魔人の気配がするにもかかわらず、フリーベ騎士団は魔人の脅威は既に取り除かれたと主張し、砦への立ち入りを拒んだ。とはいえフェリクスを制止している英傑セレーナも、国のこの指示に納得していない様子。いったん退くことにしたフェリクスたちは、直接捕まえる機会は逃したものの、裏で糸を引く存在も見えてきたと確信する。一行は魔人の動向を探るため、そしてちょっぴり観光を楽しむため、オルヴ公国の町を調査して回るのだがー。
黒い本に呑み込まれ、異世界を彷徨うことになった少女、七子。七子は自らの「眷属」とした騎士、エリアスとともに、現実世界に帰る手掛かりを探すため、魔の森の「最下層」を目指していた。七子たちは最下層へ降りるために協力を得ようと、魔の森で出会ったグレンに連れられ、ティフ神聖国に向かう。女王アビゲイルに会った七子は最下層についての女王の見解を聞き、その深い謎に怖れるが、その後大陸会議開催を待つ間にクラスメイトの瑞樹優花と再会する。一方、現実世界では七子の葬儀会場の近くで木島礼津が、突如出現した黒い本に呑み込まれてしまう。次に礼津が目を覚ますと、そこは過去の世界だった。-物語は世界と時空を超え、動きだす。
姉妹のイタズラで強制的に幼女アバターにされてしまった少年、絆。「第一波」襲来イベントも終わり、元ののんびりプレイに戻って航海を続けていると、嵐に巻き込まれて「帰らずの海域」という脱出不可能なマップに閉じ込められ、乗っていた船が巨大な幽霊船に引き寄せられてしまう。絆たちは幽霊船内を探索するのだが、とあるトラブルによって、絆は単身、海へと投げ出されてしまった。冷たい海水に飲みこまれ、次に気が付いたときには、絆は無人島に漂着していた。一人となってしまった絆は、ベックルという謎生物たちとともに、無人島サバイバル生活を始めるのだった。
気が弱く、クラスで孤立している女子中学生・篠原七子。ある日、七子は同級生の活発な少女・瑞樹優花に、秘密にしていたノートを貸してほしいと頼まれる。そのノートが翌日クラスで回し読みされていることを知り、ショックで図書館へと逃げ込むが、そこで不思議な本と出会う。「この世界から逃げ出したいなら、お手伝いしてあげるー」。七子は本に取り込まれ、気がつくと異世界にいた。恐怖に震えながら森を彷徨っていると、血まみれの騎士に会い、「眷属」へと変えていく。内気な少女・七子と、無口な孤独の騎士・エリアス。歪な主従関係の二人は、「魔の森」を歩きだすのだが…。これは一人の少女が残酷世界を生きていく物語である。
壬氏の一世一代の行動の結果、とんでもない秘密を共有することとなってしまった猫猫。折しも後宮は年末年始の休暇に入る時期。実家に帰りたくない姚は、猫猫の家に泊まりたいと言い出した。とはいえお嬢様を花街に連れていくわけにもいかず、姚と燕燕は紹介された羅半の家に泊まることになる。一方、口外できない怪我を負った壬氏のために、猫猫は秘密裏に壬氏のもとに通わなくてはならなかった。できる範囲で治療を施していくが、医官付き官女という曖昧な立場に悩まされる。壬氏が今後さらに怪我を負わないとも限らないが、医官にはなれない猫猫は医術を学ぶことはできない。そこで、羅門に医術の教えを乞おうと決めるのだがーー。
バイルドが完成させた送還の魔法によって、日本へと帰った平太。いくつかの時が流れ、日本で平和な日常を送っていた平太は、またも突然、異世界の平原へと呼び出されてしまう。魔族との戦闘中に乱入する形となってしまった平太は、偶然にも人間の勢力を助けたことに礼を言われる。ひとまず現状を把握するために、その場にいた青年のアロンド、獣人のサフリャ、色人のサイニーと行動を共にするのだが、どうにも話が噛み合わない。かつて平太が暮らしていたエラメルトの街を知らないらしく、さらには大陸の西側には、なんと魔王の拠点があると言うのだがー。
踏鞴家給地を離れ、ピスフィたちと共に広い世界へ旅立った康太と榛美は、世界の資産の八割を独占するという世界一強大な国家・ヘカトンケイルに到着する。ヘカトンケイルにはショッピングモールと呼ばれる巨大な施設があり、まるで現代日本のように物であふれ、とても豊かな環境だった。あまりの違いにうろたえる榛美と豪華な食事を楽しんでいると、ミリシアから弟の話を聞かされる。いつまでもふらふらしている弟には生涯をかけた仕事を見つけてほしいと願い、康太にその手伝いをしてほしいのだという。頼まれた康太は、気づけばなぜか、ミリシアの弟・パトリトとともに、船に乗って釣りをしていたー。
中学二年生の少年にはとある秘密があった。それは、双子の姉「ひかり」の制服を着て、少女のふりをしているということ。「ひかり」に好意を寄せる少年、立花。少年の歪さを疑う養護教諭、真壁。そして、「少年」を認識できない母親ー。姉のふりを続ける少年は、少年と少女の二つの生活を送るうちに、自分自身の在り方を問い始める。「自分」とは何なのか。他人が認識する姿と本当の自分のどちらが正しいのか。やがて、第二次性徴を迎えた少年は、「少女」を続けることが少しずつ難しくなっていきー。思春期の繊細に揺れ動く心を描いた新しい青春ストーリー!!!
村上ひまり、高校二年生。陸上部のエースでチョコが好きな元気な少女。しかしある日、部活中に倒れてしまい、病院で、とある病に侵されていると告げられる。余命は一年。幼馴染で恋人でもある、森恭介を悲しませたくないひまりは病のことを隠して別れを切り出すが、絶対に嫌だと拒否されてしまう。二人は平行線のまま、刻一刻と残された時間は過ぎていきー瑞々しい高校生の愛の奇跡を描く、感動の純愛小説!!!
探偵・笹峰誓之助は住職の不貞を暴き別れるよう警告するが、逆に自身の過去をバラまかれ、探偵会社から自主退職を促されてしまう。さらに住職は本山に手を回し、依頼人であった妻・受海を隔絶された山奥の寺に異動するよう辞令を出させた。受海には難病を抱えた一人息子がおり、大きな病院もない山奥での生活は困難だった。妻と実の息子への非情な仕打ちに憤った笹峰は、僧籍に入っていた過去の立場から、受海の代務者として奥世郷に向かうことになる。そこで笹峰は、独自の信仰を持つ「厖蔵宗」の存在を知らされる。笹峰は信仰深い郷に紛れ込む異分子、厖蔵宗の正体を暴こうとするのだがー。限界集落で起こる連続猟奇殺人の真相とは!?
師匠に「ダメ弟子」と認定されて破門されてしまった少年ジェセットは、道中で仲間にしたドラゴンの少女カイアとともに、強くなるためにあてどない旅を続けていた。カイアの背に乗って空を飛んでいると、人だかりを発見する。どうやら病を治して回っている「聖女」と呼ばれる存在がいるらしく、その聖女・エリュキナを狙って山賊たちが集結していた。ジェセットは山賊を倒そうとするのだが、エリュキナは「暴力はいけない」と諭し、なんと言葉だけで山賊を改心させてしまった。エリュキナはジェセットに戦いの影が見えると言って、ついてくるのだが、ジェセットの前にエリュキナと「全く同じ顔」をした少女が現れてー。
贋作のプラモデルや史上最短で打ち切られたアニメのゲームー人から見たらゴミと言われるような、価値のない物。そんないずれ消えゆく物を集めることに情熱を注いでいた青年は、車に轢かれて命を落としてしまう。しかし何の因果か、青年は異世界で大貴族の御曹司として転生した。ブライアンとして生まれ変わった青年は、前世で果たせなかった「希少なものを守る」という願望に忠実に生き、恵まれた金と権力を惜しみなく使い、常識知らずの変人コレクターと化す。人間を糧にするオーガ族の少女。人類と戦争中の魔族の文化…。ブライアンは今日も希少な物の保護に向かうのだった。
自由都市ベイム。「冒険者の本場」とも言われる巨大都市に到着したライエルたちは、まずはギルドにて登録を済ませようとする。しかし、いくら他国で経験があろうと、ベイムで実績のない者は依頼も受けさせてもらえず、ダンジョンにも潜れないのだという。新人扱いとなったライエルたちは、ギルドの信用を得るために、街道の掃除や代筆などの地道な雑用に明け暮れる日々が続いていった。一方、ベイムでライエルに絡んできた新人冒険者のエアハルトは、雑用依頼ばかりなことに文句を言い、受付嬢に無理を言って、迷宮探索に参加することになるのだがーー。
クジャストリアの協力を得て、日本とこの世界をつなぐ「世界を渡る術」を完成させたヒカル。あとは精霊魔法石さえ確保すれば、日本への帰還が叶う状況になっていた。しかし、念願の帰還方法を見つけたヒカルは日本とこの世界のどちらが良いのか迷い、考え込んでいた。安全が確保され、欲しいものがすぐに買える日本。もしくは、危険はあるが夢もあるこの世界。悩むヒカルはある日、同じ日本人であるセリカと偶然出会う。さらにそのころ、ポーンソニア王国ではとある奇病が流行り始めていた。体中に黒い斑点が現れ、やがては死に至る病。タイミングよく患者の元を訪れたビオスの教会関係者は、莫大な金を払えば特効薬を与えると言う。なんともきな臭い話に、ポーラたちは秘密裏に治療しようと動き始めるのだがー。
前世で勇者だった少年リオンは、従魔となったスライムのスーラと、獣人の双子のアルクとイリスを連れて、目立たないように気ままな放浪生活を送っていた。エルフが住む自然豊かな街、セドリアに向かっていると、その道中、勇者と共に魔王を倒したとされるエルフの英雄の話を耳にする。勇者本人であるリオンにとっては、仲間など身に覚えのない話。困惑しつつも、実際にセドリアで確かめてみようと決める。そしてセドリアに向かいつつ森で双子と戯れていると、複数の生物が戦っている気配を察知した。リオンは魔物に襲われていたエルフの騎士を助けた礼に、「勇者の仲間」とされている英雄、メルテラを祀る塔に入らせてほしいと願うのだがー。