出版社 : 小学館
四人の従姉妹たちとのお泊り会の夜に事件は起きた。皆が寝静まったころ、幹隆は誰かにキスされたのだ。だが誰にキスをされたのかはわからなかった。ひとつ確かなことは、その人物が泣いていたということ。幹隆はここに至るまでの三週間のあいだに起きた出来事を思い出していくー。テスト勉強でファミレスに通っているうちに仲良くなったミステリアスな女子中学生のこと。あやねえの愛車で出掛けた小旅行。そして、その日の夜のこと…。やがて事態は、幹隆の想像を遙かに超えたものへと発展していく。
佐藤さんとドキドキの「プチ同棲」生活!? 冬休み。カップルの鉄板イベント・クリスマスデートを終えて…… 佐藤さんと押尾君はいまだに初キスのタイミングを見失ったまま、あと一歩踏み出せないでいた。 そんななか、夫婦旅行で両親不在になった年末。あまりの孤独でうっかり(一人だけの家に)押尾君を呼び出してしまった佐藤さんだったが、そこにーー 「こんべるじゅ〜、こはるお姉ちゃん、お久しぶりです」 「ゆき、ね……ちゃん?」 クール系従姉妹・雪音ちゃんが襲来! ちょうどやってきた押尾君も巻き込んで「プチ同棲」生活が始まってしまう。 家出してきた雪音が無表情の下に隠した事情を心配しつつも、それはそれ。 ふって湧いたひとつ屋根の下の同居生活、内心浮かれないわけもなくーー。 「颯太君は、本当に鈍いね」 (え? え? え? こはるさん!?) 「私が言ったのは、颯太君にだったら大丈夫って意味なんです、けど……?」 糖度120%の甘々青春ラブコメ、今回はついにふたりが、あの一線を越える……!?
終わらない冬のなか、二人はデートする。 年が明けてからもずっと「冬」が続くという異常気象。 気温のあがらない夏、九月に降る雪。コメの収穫は絶望的で、原油価格は上昇し続け、消費は冷えこんでいる。もう世界は終わってしまったのかもしれないと、人々は日に日に絶望を深めていった。 神奈川県の出海町にある海水浴場も一面雪で覆われ、サーファーも釣り客もヨットのオーナーも姿を消した。この町で育った高校生、天城幸久にはこれまで想像もつかなかった光景だった。降り続く雪でリモート授業も今では当たり前になっている。世界はもうすっかり変わってしまったのだ。 雪かきスコップを手に幸久は近所のとある場所へとやってくる。 金属製の門をくぐった先には、前面が総ガラス張りの変わったデザインの家が建つ。その敷地内で雪かきをしている女の子がいる。高校からこの町へ越してきた同級生、真瀬美波だ。彼女はこの家にひとりで住んでいる。 幸久は彼女の家へと通い、雪かきを手伝うことが日課になっている。 幸久と美波はすでに交際しているのだが、学校ではほとんど会話もしないため、クラスメイトたちは誰もその事実を知らない。 雪に閉ざされた世界のなか、二人は秘密のデートを重ねていく。
「ねっ…お兄様、今夜も…いい?」“人外の仕業”と噂される事件の謎を解くことで、怪異を封じる力を持つ混河葉介。葉介の助手を務めるのは、とある秘密を抱える妹・夕緋。二人は“捜査六課”の刑事・白羽奏の依頼を受け、放火と焼死事件が起こった伊地瑠村を訪れる。村には、“焔狐”にまつわる奇妙な伝承があるという。葉介たちは、村長の姪・春宮由芽らの協力を得て捜査を進めるが、さらなる謎が振りかかりー。ワケありの“兄×妹”バディが挑む、新感覚ミステリ!
夏祭りでフラれたあの日から、葉はあいりと話すことができずにいた。あいりはバイト先の“なごみ”や学校にも姿を見せず、メールをしても返信がない。「立花さんの真意を知りたい」そう考えていた葉は、あいりの友人である藤沢からの後押しで、あいりの家を一人で訪ねることになる。行き着いた先は、葉にも馴染みのある家だった。そこにかつて住んでいたのは、中学一年生の夏休みに出会った初恋の人。泣き虫で、不器用で、人見知りで…とても優しい女の子。佐原葉と立花あいりの物語は、時計の針を巻き戻すことになるー。
ちょっぴりビターな、バレンタイン狂想曲 迫るバレンタインデー。 佳樹が手作りチョコを贈るのはーーまさかの兄以外!? そんな、佳樹にかぎって……。動揺する俺に、文芸部の連中は冷たい。 「妹ちゃん、好きな人でもできたんでしょ」「お、男だな」 ……こいつら、コトの重大さが分かっていないな。佳樹はまだ中二なのだ。本命チョコなんて早すぎる。 焼塩の案で、桃園中学に潜入調査することになるがーーえ、俺、中学生に変装するの? こんなところ佳樹に見つかったら……いや、普通に喜びそうだな……。 大人気負け確ラブコメ第5弾。ブラコン妹×シスコン兄の明日はどっちだ!?
年明け、迎えた新学期。新たに書き始めた日記にでさえ、本当の気持ちを綴ることは難しい。自分のことなのに、気取ってしまったり、なんだかよそよそしかったり。大切な人の気持ちが知りたいくせに、自分のこともままならない。でも、本当は気づいている。距離が縮まれば縮まるほど、確かな想いが、この胸にはあってー。だから、これは、秘めた本当の気持ちを、言葉にして伝える物語。全世界累計1000万部突破、青春小説の金字塔「俺ガイル」もう一つの物語「結」新章突入!
もっと男っぽくなりたい僕・森崎衛。姉の凛に女装させられて写真を撮られて「可愛い。愛してる」とか言われる。つらい。僕の片思いを知らず(?)彼氏を作ってしまった幼馴染の瑞希は、いまだに思わせぶりな目つきで僕に身体を寄せてくる。つらい。そんな僕の前に現れたのは、アイドルの仕事を突然やめた従姉の京子。「つきあおう」って、なんで!?そして僕は、凛、瑞希という障壁を超えて「ちゃんと京子を好きになる!」の決意で彼女とつきあうことに。しかし今度は京子の元アイドル仲間、桂花がグイグイせまって来た!
アブソリエル帝国編、ここに完結! ガユスとギギナは皇宮へと侵入。皇帝イチェードを護る親衛隊との激戦。暗躍していた〈大禍つ式〉の侯爵と大伯爵との死闘。死孔雀によるもっとも恐ろしい咒式が発動し、さまよえる迷宮で人々は絶命していく。 大陸各地でも運命の一戦が開始され、翼将筆頭代理となったバロメロオは、北方戦線の崩壊を防ぐ撤退戦を続ける。最強にして覚者にして救世主、ミルメオンが出陣。ついに姿を現す、ガユスたちの間に潜む裏切り者の正体。それぞれの癒しえぬ傷跡はどこへと向かい、赦されるのか。後アブソリエル帝国編、ここに完結。
優劣比較決闘戦に勝利し、見事Sクラス代表を勝ち取った零。新しい環境、新しい仲間、これからの学園生活に胸を高鳴らせる。だが入学早々、Aクラス代表に宣戦布告を受けてしまう。しかも同じクラスの仲間たちは、零が代表であることに不満を持っているらしい。Sクラス代表は、負ければ退学…。慣れない環境、非協力的な仲間、そして退学の危機。ストレスに耐えかねた零が取った行動は、まさかの現実逃避!?だが学園から逃げ出した先で、なぜかたまたま居合わせた環奈と温泉旅行へ行くことに。「え、これ何てラブコメ?」
復活を遂げた後アブソリエル帝国を率いる皇帝イチェードは“踊る夜”の仲介によって“龍”を使い、再征服戦争を遂行。ガユスは、許し難き兄ユシスと対決。二人が過去に犯した大罪の記憶に、深く懊悩する。迫り来る親衛隊。劣勢のなかで、意外な同盟が成立。法院は禁じられた切り札を示す。背信と激震が連鎖していく世界で、ついに神聖イージェス教国が本格侵攻を開始。北方諸国は陥落し、国境での防衛戦で龍皇国北方軍は苦戦を強いられる。対抗できるのは十二翼将筆頭代理、バロメロオ公爵と人形兵団のみとなった。
なんの脈絡もない突然の自殺。その方法は必ず溺死。不可解な連続自殺にフォビアが絡んでいると見た霊能探偵、立仙昇利は、見た人を溺死させる不気味な魚の絵に辿り着き、叶音に調査を依頼する。絵を鍵に概念世界“ゾーン”へ潜った叶音が見たのは、強大な生物の棲む美しい海だった。更に現実世界で絵の作成者を辿っていた昇利は、逆に絵に見入られ、精神世界へと引き摺りこまれてしまう。現実と概念世界が交錯する混沌の中、信じられるのはただ一つ、胸に宿した信念だけ。正義が闇と幻想を貫く、サイコアクション第二巻。
ギムレットとの決闘を経て、貴族すらもその傘下におさめてしまったクロスは、バスクルビアでの注目を一段と集めていた。そんな最中、街の最大勢力のトップを伴侶にすると噂される勇者の末裔・エリシアとの仲が進展しかけることに。その事態を重くとらえた師匠たちは、クロスを連れて、今後バスクルビアで組織的に狙われることを見越した修行(というテイ)のため、新たなる旅を計画する。その先で出会う、自身の力を呪う少女。クロスと少女の出会いは、力を持つが故に呼び込まれる悲劇と共に、少年のさらなる成長を促すのであった。
サイコメトリーのことを弥生ちゃんに打ち明けた皐月。だがその告白は、弥生ちゃんとこれまで築き上げてきた関係にヒビを入れるには十分すぎるものだった。ピアノの練習を通じて進展しそうだった二人の関係は、幻のように薄れてしまう。それでも弥生ちゃんが決意した合唱コンクールでのピアノ演奏の日は迫りくる。皐月の想い、弥生ちゃんの気持ち。動き始めてしまった恋の歯車は、時を戻すことだけはしてくれない。果たして二人は、互いが互いに隠してきた秘密を乗り越え、この二人だけの、大切な日々を取り戻すことができるのか。
顎の獣との死闘から一ケ月。傷が癒えたトウヤたちは、悪夢から人々を救うべく“貘”として再始動しようとしていた。一方のメイアは、覚醒現実の中で生きる意味を求め一人闇の中を彷徨う。そんな中、悪夢を操る謎の犯罪組織アトリエ・サンドマンからの襲撃予告を受け、トウヤたちは英国の要人・ミスターFの護衛任務に就くことに。そこで出会うFの一人娘・ユリーカ。彼女の秘めたる“願い”はトウヤとメイアを巻き込み、やがて新たな悪夢を喚び起こす。少女の願いと陰謀渦巻く一夏の戦いーSF異能ダークバトル第二幕!
瞬く間に人気を博しメジャーデビューを決めた救世グラスホッパーだったが、メンバー皆神望愛の逮捕によりこれまた一瞬で転落してしまう。弁護士の愛崎ブレンダはそんな望愛の弁護を引き受けることになり、惣助や閨たち探偵にも協力を依頼するー。ジャンル分け不能のおもしろ群像劇、今度はいきなりリーガルミステリーに!?一方、再び居場所を失ってしまった元女騎士のリヴィアは新たな寄生先と巡り逢い、中学生になったサラは友奈と一緒に楽しく学校生活を送るのだった。岐阜の街は今日も混沌と平常運転です。
最大最凶の難局を切り抜けた機械生命体的地方公務員、中田忍。懸念事項たる異世界エルフへの現代社会融和についても一定の手応えを認めた忍は、アリエルや協力者たちを巻き込み過ごす、儚くも尊い、つかの間の日常へ身を委ねることとなる。そうして訪れた転機、異世界エルフ、アリエルの語る己の出自と過去。衝撃と壮絶に彩られたその告白に、銘々心動かされる協力者たち。だが、肝心の中田忍は、普段通りの仏頂面で言い放つ。「彼女には近々、この家を出て行って貰う」とー。間隙の日常に揺れる、現代異種族交流活劇・第五弾!
聖地アルソークの惨劇から、世界は激闘の時代へと突入していた。公王イチェード率いる後アブソリエル公国は、西方諸国への再征服戦争を開始。後公国の謎の一手による、恐るべき速度の侵攻が続く。ガユスとギギナは“宙界の瞳”を探るために、所員たちと後公国へと潜入。国境上で起こる、さらなる戦争の予兆。かつて敵対した法院との協力。六大天による反戦争への誘いに“踊る夜”の暗躍と、各勢力の思惑が交錯。周辺国を屈服させたイチェードは、ついに帝国復活を宣言。建国式典で血戦の幕が開き、反逆と裏切りが激突する。