出版社 : 小学館
文化祭を終えてから咲馬たちは平穏な学校生活を送っていた。最初はクラスメイトに避けられがちだった汐も、今ではすっかり馴染んでいる。汐がクラスの人気者に返り咲く日も近いーそう思った矢先。咲馬たちの教室に、かつて汐が所属していた男子陸上部の能井風助が訪れる。長距離走者として汐のライバル的存在だった能井は、陸上部への復帰を賭けて汐に勝負を挑む。一方、クラスの問題児・西園アリサが、世良慈と衝突する。挑発を繰り返す世良に、怒りを募らせる西園。やがてその怒りは、彼女を疑心暗鬼に陥らせる。
自称“最強に可愛い”女装男子、星美次郎。道を歩けば、誰もが必ず振り返るような超絶美人。学校ではそのことを隠している彼だが、ある日隣の席の陰キャ女子・心寧四夜にバレてしまう。「秘密を守る代わりに、わたしを星美くんみたいに可愛くしてください!」唐突に始まった、心寧のプロデュース計画。彼女にメイクをしてあげたり、女の子の格好で一緒に服を選びに行ったり、スイーツ店で映える写真を撮ったり。「でも、星美くんは男の子…なんだよね」女装男子が陰キャ女子を“可愛く”する、プロデュース系ラブコメ!
永瀬の地獄から逃げ出した朔と藤花。しかし二人の行く先にはもはや安寧の地などなく、さらなる地獄のしがらみが二人を絡めとる。「神がかりの山査子」に保護されたものの、異能を強めるその特異な眼を狙われる朔。滅びの力をもつ神をその身に下ろそうとする山査子の男と、それを邪魔せんとする少女の間で繰り広げられる「地獄めぐり」。その中で、朔は藤花を危険にさらすものを呼び込む己の眼と運命を呪いはじめる。そして死をいざなう蝶が二人を導く先では、燦然と繰り広げられ続けてきた醜悪な舞台がその幕を下ろそうとしていた。
アルティメギルとの最終決戦から数か月。散発的に襲来する野良エレメリアンの侵略から世界を守るため、ツインテイルズの戦いは続いていた。夏休みが間近に迫ったある日、彼らの前に不可思議なツインテール少女が現れる。彼女の名は観束双愛。その正体は、とある問題を解決するため20年後の未来からやって来た、総二の実の娘だった。彼女が追ってきた、世界を脅かす恐るべき事件の全貌とは!?「俺ツイ」10周年記念に、テイルレッドたちがちょっとだけ帰ってきた!これは未来へと紡がれていく、メモリアルなツインテールの物語。
元カノと夜を共にした。ブラックな仕事に疲れた山瀬冬は、ある日大学時代の彼女・糸と再会し飲みに誘う。愚痴や昔話に花を咲かせ、こういう友達関係もいいなと思っていた矢先、酒の勢いに呑まれてやってしまった。後悔する冬だが、糸は「謝っちゃだめ」と真剣な表情で制す。「ちゃんとしようとか言わないでよ。ただ心地良いから一緒にいようよ」糸も疲れていたのだ、社会が強要する正しさや、大人としての不自由さに。こうして二人は『仕事とか恋とか面倒なことは抜きで、ただ楽しいことだけをする』不思議な関係を結ぶ。
夏休み、それはロシア犯罪組織の暗殺者だったアーニャにとって未知の領域。少女に課せられたら使命はただひとつ、女子高生としてジャパニーズサマーを遊び倒すこと!射的、かき氷、浴衣、水着…待ち受ける数々の夏イベントと、甘い誘惑。さらにCIAエージェント姉妹も仲間に加わり、新たなカップル誕生の予感!?一方、明良と黒蜂は、暗殺の仕事中に囚われの少女・凛音を救い出す。彼女が抱える闇が、アーニャの運命を大きく変えることをまだ誰も知らない。明かされる過去と、真実。少女たちの忘れられない夏が始まる!
様々な障害を乗り越え、めでたく付き合うことになった高嶺さんと間島君…。しかし初めての男女交際にカタブツ風紀委員長は絶賛迷走中!そんなところへ間島君の過去を知る後輩ちゃんまで現れて、二人の恋模様はさらに混沌の渦へ!?隙あらば間島君へのアタックを仕掛ける後輩ちゃん!カレシらしく振舞うために試行錯誤を繰り返す間島君!それはそれで楽しんでいる高嶺さん!振り回される愉快な仲間たち!さまざまな思いが!惑いが!駆け引きが!夏のビーチで交差する!両片想い恋愛ハウツー・ラブコメ第二弾!再演!
この春、両親が離婚した。そんな僕の前に現れたのは、昔隣に住んでいたお姉ちゃんー愛音。しかも今は社長をしていて、一緒に暮らして僕を養ってくれるって!?昔のことは詳しく覚えていないけれども、仲良くしていたお姉ちゃんと暮らすのはありがたい…んだけど、大人になったお姉ちゃんと一つ屋根の下ってマズくない!?もちろん、何かするつもりはないけれど…。一緒に暮らしている内に見えてくる、お姉ちゃんの知らないところ。急に始まった同棲生活、いったいこれからどうなってしまうんだろうか!?
幼稚園では、保護者参加型の行事が定期的に行われる。親子遠足もその一つだ。両親の代わりにそれぞれ参加した響汰、澄は、子供たちとともに楽しいひとときを過ごす。一見喜んでいるように見える想夜歌だが、響汰は知っていた。大好きな母親と一緒に参加出来ず、とても寂しがっていることを。そんななか、間近に迫った想夜歌のお誕生日会。響汰は母親に参加するよう声を掛けるも、「仕事があるから」と一蹴されてしまう。想夜歌のために、何か出来ないかと悩む響汰。澄にも背中を押され、ある一手を打つ。
フェアレディに積まれた大量の万札。それは白夜を混乱に陥れるには十分なものだった。庵とともに無明拳の師匠との合流する最中、暗殺者集団に襲撃を受ける白夜一向。さらにフリドスキャルブを強襲する「我者髑髏」を名乗る二人組。黒曜によって明かされる「神座講」と呼ばれる金融システムと共に御三家を引きずり落とすための楔は、置いてきた白夜の過去の扉をも開き始めた。白夜は家族を襲った悲劇からの逃亡を経て、遠回しをしながら、ようやく真実を手にする権利を得たのかもしれない。そしてその悲劇の本質は、また神座市の重力にとらわれていた。
夢子のヒミツ……のぞいてみる? クリスマス間近の12月。 月之木先輩のナマモノBL本が、生徒会に没収されてしまった! 天愛星さんは職員会議にかけると息まいていて、このままでは文芸部もただでは済まない。 そんなとき、志喜屋さんが協力を申し出てくれてーー? 「天愛星ちゃん……落として……みる?」「はっ!?」 やり方はさておき、新部長の俺が取り返すしかないみたいだ。 八奈見には抜け駆け禁止と釘を刺されるし、志喜屋さんにはなにか違う目的もあるような気がするのだけどーー。 ますます絶好調な大人気負け確ラブコメ、第4弾!
有史以来、前例のないギフト“淫魔”を発現してしまったエリオ。そのいかがわしさから街を追われた彼は、ギフトによる変態スキルで主従契約が結ばれてしまった幼馴染みのアリシアと共に、その解除の方法を求めて旅を続ける。ムラムラを処理するだけでレベルがグングン伸びていく“淫魔”の力は、恥じ入るエリオの理性とは裏腹に、様々な力を授けていく。主従契約、異性特効、適正男●自動変化、現地妻etc…次々と発現するスキルの数々は神のイタズラなのか。これは男を男たらしめる聖剣の力と共に、この世界を伝説を残していく少年の卑猥な英雄物語。
新との騒動が解決し、夏休みに突入する。恋愛面でなかなか行動に移せない葉に対し、友人の文也は「アルバイトでもしたらどうだ?」と助言をする。あいりとデートをするにも、身だしなみを整えるにもお金が必要になるからだ。近所のファミレスで働くことになった葉は、そこで可愛いファミレスの制服を着たあいりと遭遇する。どうやら、“たまたま”あいりも同じ店でバイトを始めたようだ。二人の距離はどんどん縮まっていき、落ち込んだ姿を見せる千鶴。その様子を見て心配した美紀が、“あること”を千鶴に伝えるのだがー。
“植物を金属状に変えて操る”異能を持つ未那は、覆面のヒーロー「ビークヘッド」として活動していた。街は少しずつヒーローの存在を受け入れ始めており、未那はフェスでの握手会に訪れる。そこで出会ったのは、東に復讐を誓う少女・フォーツー。さらにその矢先、親友の操にビークヘッドの正体が未那だとバレてしまい…。降り注ぐ悪意と復讐の弾丸から愛する人を護るため、未那は最強のアコニーであるフォーツーを止めるべく奔走する。スタイリッシュなヒーロー誕生譚、堂々の完結!!
突如もたらされた“異世界エルフ”アリエルの身分を公的に証明する書類の数々。多くの問題を解決し、忍の目指す異世界エルフの社会的自立を大きく助けてくれるはずのそれは、同時に「公的機関のデータベースを自在に操る超越的な謎の監視者」の存在を示唆するものでもあった。浮き彫りとなった異常を前に、家族を守るべく戦線を離脱する徹平、遠ざけられた由奈、空回りする環、じっと見守る義光。そして、アリエルを送り出すべき現代社会もまた、中田忍を苦しめる。打ち寄せる新たな波紋は、忍から何を奪い、何を与えるのか。
「1年5組の望紅葉です。よろしくお願いします」夏休みが明けて、九月。藤志高祭に向けた準備が始まった。校外祭、体育祭、文化祭が連なる、高校生活でもとびきり華やかなイベントだ。俺たちは青組の応援団に立候補し、グループパフォーマンスを披露する。縦割りチームで3年代表として明日姉が、そして1年からは陸上部の紅葉が参加することになった。夏でも秋でもない、あわいの季節。俺たちは時間と追いかけっこしながら、おだやかな青に染まっていくー。
修学旅行で函館を訪れていた内気な高校生・麦野カヤトは、世界の時が止まるという信じられない現象に見舞われる。自分以外のあらゆるものが静止した街で動けるのは彼一人…かと思いきや、もう一人いた。地元の不良少女・井熊あきら。二人で時を動かす方法を模索していると、麦野は数日前に死んだ叔父の「琥珀の世界」という言葉を思い出す。世界の時が止まったことに関係しているかもしれないと思い立った二人は、時を動かす手がかりを求めて、叔父の家がある東京を目指す。時が止まった世界のなか、二人きりの旅が始まった。
「マウンティング!」それは、古代より伝わる最強の格付け方法である。上流階級の子息が集まる私立鷺ノ宮学園には、絶対のルールが存在する。それは、マウントを取って勝ち上がること!ザ・一般人の佐藤零は、このままでは最下位クラス確定。お金持ちに虐げられる3年間を送ることに。生き残るにはSクラスに上がるしかない。愕然とする彼の前に、突然現れた見知らぬ美少女。月並千里は、いきなりキスして言う。「幸せマウントを取るため、私と恋人になって!」「なんで!?」最強にウザい彼女と手を組んで、学園の頂点を目指せ!第16回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞!
誰かに見られている気がするー少女が感じた悪寒は日増しに強くなり、とうとう巨大な眼球の化物となって彼女に襲い掛かってきた。精神に寄生し恐怖症を引き起こす概念生命体フォビアを殺すため、叶音は少女の心の中へと侵入する。そこに現れたのは、恐怖の語り部を名乗る男だった。恐怖は伝播し、歪に増長する。『見られる』恐怖は、やがて全く別の禍々しい絶望を呼び起こす。「それは君が、何を賭しても忘れたいと願った事なんだよ」怪物を生み出しているのは誰なのかー闇に沈んで恐怖を滅すサイコ・アクション!第16回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞。