出版社 : 星海社
米中二大国の対立は、もはや代理戦争ではなく、直接的な衝突へと向かっていた。 朝鮮半島情勢が膠着化する中、中国は政治的空白地帯となったミャンマー・シャン州を支配下に収めるべく、さらなる大軍を繰り出して制圧を試みる。 アラタ麾下の子どもたち三〇〇〇人だけでは対応不可能な事態に、再びレインボー計画が支援に乗り出した。 純日本製陸戦型ドローン・まめたんの指揮権大量移譲、そして米海兵隊の援軍ーー“子供使い”の指揮のもと、東南アジアの一隅で、さらなる殺戮が幕を開けようとしていた……。 芝村裕吏×しずまよしのりが贈る大ヒットシリーズ、待望の最新刊!
2005年。“僕”は渚と東京に出て、六畳一間の安アパートで暮らし始めた。美しく醜い彼女との、名前では括れない関係のこと。忘れえない人たちのこと。ヒップホップと小説のこと。そして、唐突に終わりを迎えた渚との暮らしのことー。あのころのリアリティを異才のラッパーが活写する、青春私小説の新しいマスターピース。“小説家”ハハノシキュウ、堂々デビュー!
“剣と魔法と性病”の異世界で、“おっパブ”「はふはふ屋マジック・ドラゴン」の経営を始めた龍太郎。店は移転オープン、キャストも増えて目まぐるしい日々を送る彼の前に、一人の美少女が現れる…!レターシャ。人の姿に変えられ、男を発情させる呪いにかけられた、うさぎの国の姫。呪いを解く方法はただひとつー三日三晩触れ合いつづけ、決して欲情に負けぬこと。はたして龍太郎は、己に打ち克ち、“うさぎの穴”からお姫様を救い出せるのか…!?
妖しげな因習と信仰に塗れた限界集落、休水に迷い込んだ旅行者・房石陽明を待ち受けていたのは、かつて人が殺した神の使い“おおかみ”による殺人儀式・黄泉忌みの宴! 人狼伝説に基づいたこの惨劇の輪廻を、何度でも甦る「死に戻り」の男となった房石は、果たして阻止できるのかーー!? 奈須きのこ、虚淵玄、小高和剛、日向夏、イシイジロウ、芝村裕吏、竜騎士07 奈須きのこを筆頭に、時代を牽引する7人の書き手が絶賛。 かつて、これほどの圧倒的讃歌とともに世に出た物語があっただろうかーー! 第1巻解説・奈須きのこ
あの太宰治がよりによって現代日本に転生、人生と平成を謳歌中!女子高生地下アイドルを流行作家にプロデュースして、今生こそ芥川賞を狙う太宰だったがー!?急展開の第2巻!
“血塗れメアリー”の事件を経て、初めて友を得た白羽蘇芳の悦びは長く続かなかった。聖母祭の開催が近づき、“仮初めの友”である匂坂マユリと花菱立花との関係に不和が訪れる。己の想いを自覚する彼女たちの繋がりが罅割れるなか、ニカイアの会の会長・八代譲葉が何者かに殴打される事件が発生。解決に乗り出す蘇芳の背後では、新たな七不思議“真実の女神”が囁かれていた。聖なる牢獄で、友情と恋情と劣情に揺れる心。神に叛する想いに染まり、少女たちが至る結末とはー。繊麗な描写と衝撃の展開で百合ファンを震撼させたノベルゲームを、原作シナリオライター、志水はつみがノベライズ!静謐な花園で、仄かな恋を芽吹かせる少女たちの青春群像。閉ざされた聖域を舞台に、友情と恋情の狭間を喘ぐ稀代の少女小説、春篇完結。
現代日本から異世界へ精霊として転生した凄腕システムエンジニア・如月優は、ジルコニア王国の姫・ルミナと共に魔術の力を用いて、急速に異世界中へインターネットを普及させていく。その最中、ユウ達はウェスティント共和国第四皇女・アムリルからの要請を受け共和国を訪れるのだが、インターネットを巡って国家の核心に関わる大騒動に巻き込まれてしまうー「剣と魔法の世界」のインターネット創造譚、完結!!
同郷作家・森見登美彦、共感! 我々にとって、かつて世界は奈良であった。 この本は「復活の呪文」である。 奈良盆地の半ば、大和郡山市に位置する越天学園の寮に居座る本陣達也。彼は、一度見たものを決して忘れることができない体質を持っている。 若き達也のなかで渦巻くのは、母を喪った記憶と、その復讐、そして己の無力への怒りだった。そんな達也に、先輩・瓶賀流は一本のファミコンソフトを遺した。 「ドラゴンクエスト」--その一本のゲームソフトが、達也にとっての「ふっかつのじゅもん」となる……。 作家・円居挽、もうひとつのデビュー作と称すべき瑞々しさを放ち、森見登美彦も共感を寄せる傑作青春小説、ここに誕生ーー。
中国国家主席・張徳懐(ちょうとくかい)の知略により、ガーグ支配下の中国人民解放軍(チャイナガーグ)との対決に追い込まれた日本。尖閣諸島を舞台に中国軍を迎え撃つ自衛隊とシエ、シャルリ、リアッサ達は、この難局打開のため柏木立案の前代未聞の計策『夢魔作戦』を実行するーー! 『銀河連合日本』分岐点(ターニングポイント)の第10巻!!
屍人、屍食鬼、吸血鬼ー死後もこの世を徘徊する不死人が存在する世界。“アンデッド検屍人”を自称する少女・ロザリアと“不死狩り人”のクライヴは、屍人の発生が相次ぐ吸血鬼の血族の居城“骸骨城”へと赴く。地下室で二百年の歳月を吠え続ける吸血鬼、悪しき思惑を抱く者を祟り殺す温室の幽霊、悪魔的な絡繰り処刑器具…。呪われた怪談渦巻く“骸骨城”には、城主の妻となるべく四人の花嫁候補が集っていた。花嫁選定の儀式が凶兆を告げ、変死を遂げる花嫁候補たちは続々と屍人として復活するー。「私が信じるのは死者だけだ。やつらは饒舌に真実のみを語ってくれる」連際する死屍累々を検屍解剖し、ロザリアはこの幻妖な連続殺人を医学論理から究明する。惨劇の背後には、鮮血と狂気に塗れた真実が隠されていたー!
革命的スマートフォンゲーム『INGRESS』がついにアニメーションへと侵出!シリーズ構成・脚本の月島総記みずからの手による完全小説化は、堂々の完結へー!!ヒューロン社に囚われたサラを救い出すべく、陣営を超えて共闘する“エンライテンド”の誠と“レジスタンス”のジャック。だが、そのヒューロン社すら従える超巨大組織「コラボレーターズ」の陰謀によって、彼らは避けることのできない闘いに巻き込まれていくー!凶々しい赤光を放つ「ダークXM」。謎の人工知能ADA。そして、サラとジャックの存在に秘められた真実…。すべてが明らかになったとき、人類の命運をかけ、誠、サラ、ジャックの3人が下す決断とはー!?
はじまりは、少年クレイに届けられた7本のカセットテープ。そこに録音されていたのは、2週間前に自殺した同級生ハンナ・ベイカーの声だった。これから、わたしの人生について話します。もっと正確に言うと、どうして人生が終わったのかという話。わたしが死んだ理由。このテープを聞いているあなたは、その理由のひとつです。テープによって暴露されるクラスメイトの裏の顔、背信行為、そしてハンナを自殺に追い込んだ人物とはー断片的なメッセージがひとつに繋がるとき、驚愕の真実が明らかになる。危うすぎる問題作として社会現象を巻き起こした話題の“ソーシャルチェーン・ミステリー”!
不幸な交通事故により家族を失った青年・匂坂郁紀。奇跡的に一命を取り止めた彼には、目に映るものすべてが形を変え、醜く歪んでしまう不思議な後遺症だけが残ったーそんな郁紀の世界に突然現れたのは、うつくしい少女。「紗耶」と名乗る彼女の存在は、郁紀の汚穢に塗れた日常を美しい色に染めていく。彼にとって、それはただ一筋の光だった…。発売から15年、今なお霞むことなく高い評価を受け続けてきた虚淵玄(Nitroplus)原作の伝説的PCゲーム作品『沙耶の唄』を、ノベルゲーム界の先駆者・大槻涼樹×不変の担当イラストレーター・中央東口が甦らせた、初のノベライズ作品!
邪悪を以て悪党を制す!! 猟奇思想犯(サイコ)VS超常的知能者(サイコ)の大乱闘! 少女が消える展望塔「凌雲閣」、連続轢死事件ーー怪奇事件の裏に、帝都を揺るがす危険思想あり。 本の眷属と特殊脳犯罪対策班「ゲヒルン」が邂逅するとき、帝都は粛正の炎に包まれる!
カインが香港のオークション会場で思わぬ再会を果たした旧友ウィリアム・グランディ、彼は数年の間に、英国を代表するテクノロジー企業N5社の社長となっていた。汎用型量子コンピュータを用いたAI・ソロモンを爆発的に普及させつつあるウィリアムから持ちかけられたのは、“自分が自分に殺された時のための保険”…。イートン校時代の陰鬱な日本人サエキ・ケイ、そして永遠に喪われた恋人・イライザー過去と現在が交錯し、それは未来を破滅に陥れる世界保険計画として発動する。わずかな遺った生命の灯火を燃やし尽くし、カインはベティの手を取る。それは、過去との決別でも、ましてや贖罪でもない。すべては、“最高の誠意”のためにー。新・星雲賞作家が放つ新たなる代表作、ここに堂々完結!
友人を殺し、戦には勝った。 だが、勝利が生んだ結果は、ミャンマー政府の大幅な戦線縮小と、それに伴う広大な無法地帯の出現だった。 突如出現した政治的空白地帯に、アメリカ、中国、日本、タイ……諸国の思惑が複雑に絡み合う。 かつてアラタを窮地に陥れた“レインボー会議”による呼び出し、“国益”のもとに二〇式(フタマルシキ)自動歩兵ーー「まめたん」を投入する日本政府……。 国際政治という次なる戦場で、アラタはいかに戦うのか。 芝村裕吏xしずまよしのりが贈る大ヒットシリーズ、急迫焦眉の第六弾ーー!
18歳の女子高生・今井あやねに突然訪れた、父親の死。その死をきっかけに、彼女の日常に数々の不思議が舞い込む。公園で穴を掘る厄年の営業マン、トマトを握り潰しあいながらキスをする恋人たち、炊飯器を担いで走るマラソンランナーたちー。“いつも”からちょっぴりずれた3センチ隣の世界で、彼女の小さな冒険の日々がはじまる。24歳の時に出版された唯一の小説作品、待望の新装版!
怪奇小説作家H・P・ラヴクラフトが創始し、人類史以前より地球へと飛来した邪神たちが齎す根源的な恐怖を描いた架空の神話大系〈クトゥルー神話〉。 その新訳コレクション第3集となる本書では、古代エジプトの影の中より現れた不吉な興行師の脅威を描く「ナイアルラトホテプ」、その異名を冠する表題作「這い寄る混沌」をはじめ、平原に蠢く邪神の恐怖にまつわる「イグの呪い」、邪神像の犇めく館で異形の神への礼拝が響く「蝋人形館の恐怖」、そして異端教派〈星の智慧派〉に深入りしてしまった怪奇作家の運命を描く「闇の跳梁者」と、ラヴクラフト自身が手がけた“原神話”から、彼の悪夢と筆から生まれた神々を巡る10篇を収録。 宇宙の深奥、冒涜的な笛と太鼓が響く中、無貌の神が嗤笑するーー! 〔収録作品〕 ・ナイアルラトホテプ Nyarlathotep ・這い寄る混沌 The Crawling Chaos ・壁の中の鼠 The Rats in the Walls ・最後のテスト The Last Test (元作品「科学の犠牲」併録) ・イグの呪い The Curse of Yig ・電気処刑器 The Electric Executioner(元作品「自動処刑器」併録) ・墳丘(雑誌掲載版) ・石の男 The Man of Stone ・蝋人形館の恐怖 The Horror in the Museum ・闇の跳梁者 The Haunter of the Dark