出版社 : 朝日ソノラマ
西の大陸から、もの凄い奴がやって来た。金髪、碧眼、妖しの技を使うその男の名は陳雲飄。常ならぬ力と永遠の命を持つ3人の神子、直火、狭霧、厩戸皇子危うし。野に、海に、空に、神子たちの機略縦横の戦いが展開された。古代王朝を舞台に繰り広げられるSFロマン、いよいよ最高潮。大好評シリーズ、嵐が嵐を呼んで、第1部完結。
佐世保で予備校生活を送っていた俊朗と郷田の二人も早や大学4年生。日々是リクルートに余念がない。ところが悪魔主義者たちの魔手は、相も変わらず神の子=彪を狙ってやまない。しかも導師シュワルズは、彪を使って、大東京崩壊を企んでいたのだ。メラニーたち次元ジプシーと共に、俊朗は内定を振ってサタニストに立ち向かう。大東京の命運は、そして二人の就職やいかに。
ダンテ=尾角と甦ったミカエル=鏡を先頭に、大神たちはエジプトからイラクへと向かった。すでに魔都・バビロンが復活していた。そこには、メデュウサ=優佳が囚われているだけでなく、あの大魔王も封じ込められているのだ。そして、サタン救出を図る美しき魔戦士が大神たちの行く手をさえぎる。天使と悪魔、それぞれの熱き思いを込めた決死の戦いは続く。
星から星への宅配業務。フラット&ディムの凸凹コンビ、再び登場。休暇を利用し、109便で星間ラリーに出場した二人。始めは乗り気でなかったフラットも、賞金が出ると聞いて、欲しかったコンピューターが買えると俄然やる気に。が、そんな時、トップグループの宇宙船が次々に謎の失踪を遂げた…。新たなキャラクターを迎え、3本立てでお贈りするシリーズ第2弾。
港町・横須賀。女子高生の冬月唯佳がよく顔を出す“どぶ板通り”の骨董品店のジャックには、大いに謎めいたところがある。ベトナム帰りの元外人部隊と噂される風貌、がらくたの山の中の精緻なメカ、何よりもめったに店を開かない商売不熱心さ。だが、さすがの唯佳も、ジャックが“笑う大海賊の秘宝”の秘密を握って身を潜める凄腕の宇宙海賊であろうとは、思いもしなかった。
幼い頃に3DTVで観たヒーロー。その真っ赤なプロテクターに身を包んだ勇姿に憧れ、「大きくなったら、正義の味方になる」と決意したジョン。その夢は時の流れにも色褪せる事なくジョンの胸に生き続け、彼は公安部の幹部・士官候補生養成機関に入った。そしてジョンは、管輔という枠に縛られない特A捜査官を目指す-。ジョンとエリカのコンビ結成までを描くシリーズ第一弾。
今日もまた、中原に西風が吹く。それに誘われるように、少年が一人旅に出る…。「聖刻1092」の世界を舞台にした胸躍る冒険活劇の開幕だ。用意された冒険は、一人で楽しむ「個人活劇」と、数人で楽しむ「集団活劇」の二種類。
宇宙では、狼が生き豚は死ぬ-。おれの名はマキシン・グレンディー。危険な香りを漂わせる、クールでドライな凄腕の宇宙船乗りだ。今は訳あって二人の女どもに船に居座られているが、奴らがおれのハードボイルドな生活についてこれなくなるのも時間の問題であろう…と、思っているうちに二カ月たった。な、何故だ。その上、宇宙で助けた美少女プロレスラーが、おれを-。
とある湖畔の別荘地-。新米雑誌記者の一ノ瀬梓は、幽霊騒動の取材を兼ねて、大学時代の友人・間宮華織のもとを訪れた。しかし、久しぶりに会う旧友は気もそぞろで、まるで何者かに取りつかれているようだった。華織の身に何が起きたのか。それが明らかになる時、梓はとてつもない事件に巻き込まれてゆく自分に気づくのだった。地球を脅かす生命体の謎を追う、新シリーズ第1弾。
魔獣プレガントの力により、超人的な力を身につけて蘇ったグリントの首に、デューブは賞金をかけた。自らも兵を率いて執拗に迫るデューブ。やがて、二人は再び剣を交えるが、再生したグリントにとって、ただの人間にすぎないデューブの剣は児戯にも等しかった。だが、グリントの剣がデューブの命を絶たんとした時、恐るべき魔獣剣士ゴーラが現れた。超英雄譚、待望の第二弾。
妖魔大王に対し謀反を企てたクセノフィスは、人間界に逃れ、ローマに潜んでいる。だが、第4の妖魔ルキウスがフェリアに教えたのは、それだけではなかった…。しかし、ローマに入ったフェリアの執念は、その食欲と同様に、衰えることはなかった。やがて、元神官ネスティの導きで、決戦の時が来る。著者会心の歴史ファンタジー、いよいよ完結。
鬼門の方向に鳥居のある人丸神社-そこは昔から鬼調伏の場所として知られており、代々その神社の宮司を務めている可那の一族の当主には、鬼と神の姿を見て取る能力があるとされていた…。高校生の可那融は最近、自分が鬼になってしまう夢ばかりを見ていた。折しも世間は謎の連続猟奇殺人事件で大騒ぎをしている。果たして、この事件と融との関係は?そして犯人は一体。
かつてラリー出場を夢見たこともある篠原丈太郎は、犯罪者の逃走を手伝うアウトローの生活を送っている。そんな彼の抜群の操縦技術に目をつけたのは、バチカンだった。合衆国が極秘のうちに進めている“カリフォルニア計画”の阻止を狙って、彼を月面に派遣しようというのだ。月の裏側のクレーターにあるエイリアンの基地に1番乗りし、奪取する-。それが丈太郎の任務だった。
月面での苛酷なカーチェイスがはじまった。丈太郎が操る月面車“アリアン”に乗り込んだバチカン・ナチス混合チームを、合衆国のグリーン・ベレー4チームがホバークラフトで追う。ジョンソン宇宙基地からの指令で波状攻撃をしかけるグリーン・ベレーの圧倒的な物量差の前に、丈太郎チームの苦戦がつづくが、作戦の成否の鍵を握るキャサリンの超能力は徐々に月面で開花していった。
八ケ岳山麓の亜室健之の別荘に侵入した菊地の目の前で、久鬼は己れの身体に一対の翼を生じさせて月の夜空に消え、玄造が典善に命じておこなわせた久鬼の奪還は失敗に終わった。久鬼を失った健之は、雲斎に接触を図った。求めに応じて雲斎は大鳳を伴った新宿に出たが-。健之と雲斎、大鳳と由魅、玄造と吐月-。主要人物が劇的な出会いを果たす波瀾のシリーズ第12弾。
遠い祖先の記憶と、常の人ならざる力と、永遠の命を持つ者たち-。直火、狭霧、厩戸皇子。彼ら三人の神子の前に異形の男、捕鳥部万が立ちはだかる。古代朝廷の華麗な世界で、神子たちが闘う時、歴史の歯車は大きく動く。「ロマンの時代」の闇の中で、雷鳴が轟き、稲妻が走る。大好評古代史SF、待望久しかった第2弾。
汎銀河聖解放戦線。この非道なるテロ組織に愛する夫と娘を奪われ、幸せな生活を送っていた神鷹静香は、復讐の戦士と化した。静香は惑星メフィスへ渡り、厳しい戦闘訓練を始めた…。だが静香は、なぜ自分が汎銀戦を憎悪し、その壊滅をはかろうとしているのか、その理由を忘れていく。やがて、その精神工学上の重大な秘密が思わぬ事態を生み出すのだった。“容赦のない面白さ”で展開する、第一級の長編SF。第12回日本SF大賞受賞作。
敵基地“サラマンダー”は灼熱の惑星にあった。だが、その地へ進撃するために、神鷹静香は様々な障害を乗り越えなければならない。静香を支える様々な人々。ある者は力を、ある者は知恵を出し合い、ついに、常識を超えたマトリョーシカ戦法が実行に移された。一方、静香の心の空白も、次第に大きくなっていく。時間がない。感動とスリルのうちに、史上に残る傑作エンタテインメント、いよいよ完結へ。第12回日本SF大賞受賞作。