出版社 : 講談社
「みんな…俺のせいなんだ。」インターハイ予選敗退、チームリーダー・島津の緊急入院-。たて続けに青葉が丘バレー部を襲った衝撃に、昴の心は乱れる。すべての責任は自分に、と考えた彼は、バレーをやめようと決意。だが、バレーへの情熱を、簡単に消せるはずもない。やり場のない気持ちを抱え、昴の心はすさんでいく…。そんな彼を救おうと、バレー部顧問・醍醐は、ある計略をたてるが…。
「今日は直也と、ひさしぶりのデート。たっぷり甘えちゃお〜っと」-と思ってたのに、なんなの?あたし、加奈は、いきなり現れた黒ずくめの男たちに、待ち合わせ場所から、さらわれちゃった。連れてこられたのは豪華なホテル。わけのわからないまま、ウェディングドレスを着せられて、いきなり式を挙げろだなんて…。助けて、直也。あたし、あなた以外の人と、結婚なんかしたくないっ。
わたし田中紫葡。高校2年生。“好き”って想える人に巡り逢えたの。バイト先で知り合った、大学生の諸岡さん。彼も、わたしのこと「好きだよ」って。でも、束縛されたくないと言う彼に、学祭で逢った女の人との関係など、聞けるはずもない…。あなたに嫌われたくないから、あなたの本当の気持ち、知るのが怖いから、わたし何も話せない。わたしは、ただあなたを信じていればいいのですか?教えてほしいの…。
「おれ、明日が誕生日なんだよ」といったのは、クラスメイトの横館クンだった。あたしとサキは教室の窓際にいて、いつものように、くだらないむだ話をしていたところだった。あたし、工藤由香。高3。事件がようやく大団円を迎えたいま考えてみると、2週間前の昼休みに横館クンがいったひと言が、あの嵐のようなドタバタ騒ぎ“シンデレラ宝石盗難事件”の始まりだった…。
高3にもなって、マジで部活だの文化祭の責任者やってるなんてのは、よっぽどのバカか底抜けのお人好しに違いない-、と「オレはオレなりに“わかって”は、いる」てなノリの進藤達彦と、類は友を呼ぶってヤツなんだろうか、世間のジョーシキからは、どうしたってズレちゃうオトコの黒崎律の。ちょいと、せつなすぎるかもしんない、恋愛がらみの生きかたストーリー。空の青さが、妙に気になる、あなたには。気持ち伝わるかな。
〈魔法使い〉の協力者に選ばれてしまった、あたし、水元頼子は、〈虫〉には襲われるわ、『空飛ぶ覆面娘』にされてしまうわ、片桐先輩にキスしそうになって〈親衛隊〉にはにらまれるわ、もう目茶苦茶。否応なく〈魔法使い〉と〈恋人たち〉の戦いに巻き込まれてしまってたんだ。-〈運命の輪〉まで登場してきた“改変”をめぐる〈魔法使い〉VS〈恋人たち〉の戦いの行方は。そして、頼子の片桐先輩への片思いは。『運命のタロット』シリーズ第2弾。
わたし・岸本悠里。高校1年。パリでファッション・デザイナーをしているパパが「交通事故にあって、危篤!」の知らせを聞いて、急遽、パリ行きの飛行機に飛び乗ったの。初めて訪れる憧れの街、パリ。そこで、わたしが出会った、とびきり素敵な金髪の男のコは、なんと、わたしの未来の旦那様、だった。さあ、悠里ちゃんのパリでの恋の行方と、彼からのプロポーズの言葉は?そして、あなたはどんな『プロポーズ』が夢ですか。
「猫がしゃべるのよ」絵里奈さんのこの発言が事件の発端だった。わたし、美々は、落ちこぼれぎみの高3。年の離れた春菜姉さんとふたり暮らし。姉さんは、ぼろアパート小春荘の管理人兼家主である。あこがれの安見さんはいるけれど、あとは家賃滞納常習者の不良住人ばかりの小春荘に、ある日、ペルシャ猫が迷いこんできて…。すべての猫好きの人に捧げる、スーパー・シュール・メルヘン。
綾瀬の心がゆらめいて、月を宿す水面が波立った…。未来を映す水鏡に綾瀬が見たものは、紅蓮の炎の間から覗く、闇よりなお暗い邪悪な目だった。遠い昔の嵩月家と豪本家の確執が、今また甦し、怨念が街を覆い始めた。はたして綾瀬は、水脈を呼びだし、眠れる竜を目覚めさせることができるのか。そして、綾瀬に想いを寄せる銀の月の主護者、一馬と冬馬の運命は…。
和美は「東京に行きさえすれば、なんとかなる」と思っていた。歩も同じだった。田舎を飛び出し、都会の暮らしを手に入れた2人。あとは“東京出身の恋人”さえいれば、完璧だった。そんな似たもの同士の和美と歩が知り合って、思わずお互いに嘘をついてします。2人とも理想の恋人を失うのが怖くて、嘘を重ねていくが、ある日とうとう…。東京への憧れ・夢・幻想がひき起こす悲劇。
「あなたを別人にしてみせましょう」といっても、エステじゃないの。お化けメークでキモだめし大会に参加した私。ところが、オバケの数が、なぜかふえていく…。楽しいはずのキャンプ村で起きた、恐ろしい事件の真相とは。大人気リリタロシリーズ第8弾。
美しく、きれいになりたい-。そんな少女たちの願いをかなえてくれるはずの、エステティックサロン“チャイナ・ビューティー”。ところが、そこへ通う少女たちの様子がおかしい。微かに感じる妖魔の気…。女実業家、朱美鈴の企らみとは、いったい何なのか?そしてヤマトまでが、少女たちをどうしようというのか。あたしは、エディたちとともに、敵地“チャイナ・ビューティー”へと乗り込んだ…。
「やっと、見つけた…」ナルは湖畔にたたずみ、呟く。日本じゅうを旅しながら、ナルが探していたものは、何?なぜ、わずか17歳にして“渋谷サイキック・リサーチ”の所長なの?夢の中のナルは、いつも麻衣に優しく微笑むのに、現実のナルは微笑わないのは、なぜ?唯我独尊、謎だらけのナルの秘密が一つずつ明かされ、残された言葉は「さよなら」?でも、そのまえに言わせて、「好きだった」。
わたしと航ちゃんは幼稚園から高校まで、ずっと一緒。そして、わたしはずっと航ちゃんのことが好き。まっすぐで、純粋で、むこうっ気が強くて、がんばりやの航ちゃん。いつだって、わたしの目には彼しか映っていなかった。だけど、航ちゃんは、そんなわたしの気持ち、わかってくれないみたいなの…。
あたし、飯島依子。高校2年。好きな人は、同じクラスの成田薫平クン。ところが、あたし、なんと、薫平クンから、「久保田亜子サンのこと、好きなんだけど」って、相談されちゃったんだ…。でも、あたし、薫平クンのことをとられたくなくって、亜子には好きな人がいるって、ウソついちゃったの…。薫平クンの思いをじゃしたって、あたしのこと、好きになってもらえるわけでもないのに…。
あたし、志摩なつき。高校一年。水無瀬徹と圭は、あたしの幼なじみの双子の兄妹。で、徹は、あたしの片思いの相手でもあるんだ。そんなあたしが、なんと、学校で、徹にあてたラブレターを拾っちゃつたの。あたし、いけないとは思いつつ、中身を読んじゃったんだけど、その内容は、圭が菅野君からもらったラブレターにそっくりだったんだ-。どうやら、二千円でラブレターを代わりに書いてくれる、代筆屋がいるらしいの…。
「ねえ、M1が好きになった人って、誰?」ひろみの質問に、がらにもなく照れて照れて照れまくっているM1。恋のお相手は、なんと純潔の女神アルテミス。かなえてあげたい初恋だけど、そこで“待った”コール。恋のぬけがけを企てるオディッセウスが、時間をかせぐためにアリスを誘拐した。救出に向かう胸キュン・ペアー。だけど、M1は恋わずらいで役に立たないし…。こんなとき、神様につける薬は、ないの。
「どうして別れちゃったんだろう?あんなに2人、うまくいっていたのに」-沢村郁子、28歳。親友、緑の結婚が、4年前に終わった恋を、彼女に思い出させていた。須藤裕也に出会った大学2年の夏。劇団を主宰していた彼にひかれ、つき合い始めて。郁子の思いが、裕也との時間を遡る…。2人とも一生懸命だったのに、気持ちがすれ違っていったのはなぜ…?もうひとつの『君と歩かなかった青春』。
少女は水に映る銀の月を飲みほした。少女は奇跡を祈った。泉の傍らで、夜ごと訪れる月とともに、奇跡を祈りつづけた…。月の泉から不思議な力を引き出すことのできる少女、伊藤綾瀬。そして、銀の月の守護者として彼女を守る、嵩月一馬と冬馬。同じ日、同じ時刻に生まれた双子の姉妹と兄弟が、かつて滅ぼされた一族の聖地をめぐって織りなす、神秘と転生のロマン。