出版社 : 講談社
理想の“王子様”を見つけたの。こんなに誰かを好きになったのは、生まれて初めて。出逢った瞬間から、好きになっていた。顔を見ただけで胸が苦しくて、声を聞いただけで体じゅうが震えていまうほど。あなたになら、何をされてもかまわない、そう思えるくらい…。どうしても、あなたの“特別な女の子”になりたくて、わたし…。
サイコたち聖ルピナス学園のなかよし三人組と、憧れの詩島くんは、姉の誘いで、学校をサボってスキーへ…のはずだったけど、道に迷ったあげく、謎の洋館で一晩をすごすはめに。洋館の主人は、今をときめく流行作詞家。不思議な同居人たちに囲まれ、胸さわぎのうちに、一夜明けると…事件が。雪と廻廊に囲まれた二重密室の難問に直面した、ルピナス探偵団の推理とは。謎の美少年聖くんとは。ご存じ“ルピ探”第2弾。
あたし、芹沢美香子。星陵大学一年。キャンパスでは、最近、幽霊が出るって噂が広まっているの。そういえば、あたし、プールサイドで白いコートを着た、不審な女性を見かけたんだけど、あれは…幽霊だったの。ところが、そのプールで殺人事件が起きてしまったの。まさか、犯人は幽霊。第一発見者は、あたしと幼なじみのケン。あー、またまた事件に巻き込まれちゃうの。
私立高校昴学園に通う十七歳の筒井卓也は、ある日突然、両親から修行命令を下される。鬼退治や退魔を行う〈鬼使い〉の一族ながら、いつまでも半人前の卓也に与えられた任務は、半陽鬼にして超一流の退魔師である篠宮薫とコンビを組んでのボディガードだった。冷徹で無感動な薫と、優しく実直な卓也。二人の意気は、はたして投合するのか…。霊能力コンビが繰り広げる、妖しの世界のオカルト・ファンタジー開幕。
三月。直樹と典子兄妹は、従兄弟の隆の家を訪れた。ここは、木蓮や馬酔木や海棠や空木などに埋もれた野草の里。まさに桃源郷だ。しかし、久方ぶりに会う隆の目は昏かった。そして、心やさしい隆が母親に冷酷な態度をとるのは何故。母子に、いったい何が。「あの女が、迎えにくる…」隆は、幼い日の冷たい雨の夜を思い出し、直樹には、あの記憶が甦る。十七歳ー少年たちを繋ぐ運命の春が来た。
「俺の力の続くかぎり、ぜったいお前を離さない…」あの無口でシャイなゆーさんの口から、そんな甘い言葉が出てくるなんて。でも、ゆーさんの腕のなかで、それを聞いているのは私じゃい。すごくきれいな顔をしているけど、間違いなく男の子だったの-。-大ショックのミキだけど、トラブルはまだまだ続いて。
「卒業まであと1000時間、藤崎なんか、それっきりになっちゃうぜ」だから告白すればって、北原クンは、あっさり言ってくれたけど。わかっては、いるんだよ。千堂クンと話すことができるのも、同じ学校にいるうちで。高校はべつだから、街で会っても気づいてもらえないかもしれない…。でも、もし告白して断られたら。あたし、どうすればいいの。
沢木涼は、あたしのケンカ友達。あいつは、バスケ部の元エース。言いたくないけど、カッコイイ。ほんとにモテる。でも彼女がコロコロ替わる、超いいかげんなヤツ。おかけで、あたしは、恋人にするなら、ぜったいマジメで誠実な人がいい、と思ってる。で、あいつとは正反対の村上くんと付き合うことになったけれど…。演劇部で、ずっと脇役だった、あたし-。卒業までに、恋の主人公になれるのかな。
大好きなひとに、もう会えなくなるなんて、悲しすぎる。そんなのイヤだよね。だから、卒業までにこの想い伝えたい。そうすれば臆病な自分から、そして片想いからも、卒業できるかもしれない…。そんな恋をしているあなたに、ちょっぴり勇気をわけてあげたくて、“卒業”をテーマに三つの恋のおはなしをお届けします。『永遠の第2ボタン』『緊急連絡網』『先生を好きでいた1年』-それぞれの恋は。
「へーちゃん、大好きだ」嬉しそうに叫んで、背中に飛び乗ってきたトモ君。そのまま彼をオンブして、僕はグラウンドを走り始めた。柔らかい日差し、ポプラ並木の枯れ葉色。頬にあたる風、背中のトモ君の温もり。すごく嬉しかった。すごく楽しかった。-僕らの宝物のような日々。でも、これは永遠には続かないんだ。“卒業”の日は、誰にでも必ずくるんだよ-。
あたし、片岡ゆり子。おいしいもの食べてるときが、いちばんしあわせで、ちょっとだけ、ぽっちゃりタイプの高校1年生。みんなはダイエットに夢中だけど、あたしは、このままでいい。ダイエットで暗い顔してるより、やっぱり、しあわせな笑顔よね。それに、あたしは、ヤセてる女の子が好きな男の子は、好きにならない。今のあたしがあたしなんでもん…そう思ってた…。でも、初めて、好きな人ができちゃって。
ハーイ、わたし、高原イチゴ。校内放送で恋愛相談のディスクジョッキーをやってるの。今回は、バレンタイン成功のヒケツを放送することになったの。でも、やさしい彼、モトくんも応援してくれるから、超ハッピー…のはずなのに美少女のライバルが登場して、バレンタインにはモトくんを奪うって宣言するんだもん。わたしのバレンタインが。巻末には、イチゴとえりかが、読者さまの恋の悩みにお答えする「恋愛相談室」つき。
えーっ、あ、あたしの部屋に、あたしだけのベッドに少年が半裸で寝てるなんてっ。「不良」って思われてるあたしだけど、一気に体温下げてくれちゃうその少年は、二百年後からきたっていうの。で、一年先輩の千晶さんとホシオさんを救えってコトなんだと。最初は見ず知らずの二人が、体をはって、あの「あたしのエイリアン」の、ホシオと千晶を守る、珍妙にして結果オーライの新シリーズ、ついにスタートなんです、みなさん。
秋山百合亜、15歳。パパの転勤で、アメリカのポートランドで暮らすことになったの。日本がなつかしくて、ちょっぴりセンチメンタルに。でも、同じハイスクールに通うアレックスと友だちになった、わたし。彼はとてもやさしくて、まだ慣れないわたしに、アメリカのことをたくさん教えてくれる。それに、彫りの深い瞳がス・テ・キ。ところが、ショックな噂を耳にしてしまったの。彼には好きなひとがいるらしいって…。
いつだってあなたのことを想っている。ずっとずっと好きだった。もう、ガマンできないの。この気持ち、どうしても伝えたい…。長い長い片思いの末、勇気を出して、ついに告白を決意した3人の女のコ、翼、夕妃、響美の恋の結末は…。『初めての告白』をテーマにした3つの恋の物語を収録。
李巴陵は、先帝の後宮の美人であったが、のちの嵩帝竜基の寵を受け、貴妃となる。この異例の厚遇ゆえ、巴陵は嫉妬と権謀術数の渦にのみこまれる。折悪しく、国運の傾いた崔に殉じ、希代の恋で結ばれた二人は死す。が、唯一の娘小虎によって、仇討ちが…。-17歳(応募時)でこれだけ書けるという驚きに満ちた、はるか中国古代の幻の帝国・崔に託したロマンと哀しみの叙事詩。第1回ホワイトハート大賞「佳作」受賞作。
遠距離恋愛って、やっぱり、むずかしいのかな…もしかしたら、彼にはほかに恋人が。大阪に住む女子大生の和歌子は、そんな不安を胸に、札幌への向かう。勇気をだして彼のマンションを訪ねたけれど、そこにいたのは別人。そして、恋人は前方不明に。〔トワイライトエクスプレス〕で知り合ったことから、彼の行方を一緒に捜す麻依子たちはゆきまつり会場での殺人事件に巻き込まれてしまう-ミステリアスでせつない恋のお話。
わたし、二宮芙希子。彼氏いない歴15年の受験生。恋もしないまま中学生を終えるのは、ちょっと寂しいよね。友達と集まっても、男の子の話ばかり。彼氏にするなら、みんなに自慢できるような人-これが、わたしたちの合言葉みたいになっているの。素敵な彼ができたらいいな。そんなわたしが、いま気になる男の子は。何かが違う。なぜか素直になれない…。
「しんだおかあさんが、むかえにくるよ」幼い少女の予知能力は、はっきりと彼女に告げていた。イオお姉ちゃんが、このまま〈敵〉と戦いつづけるならば、それは非常に奇妙な未来をお姉ちゃんに招き寄せることになると。ついに目の前にその姿を現しはじめた、宿敵S・I・M(シム)。奇怪な因縁の歯車は、今、ゆっくりと回りだした-制服のエスパー少女・イオの戦い。第6弾。