出版社 : 講談社
わたし、白城杏。とっても普通でないところがあるとすれば、それは、わたしが三つ子だってこと。外見はそっくりなのに、性格は全然違うの。しっかりものの蘭ちゃん、超元気な鈴ちゃん、そして内気でおとなしいわたし。なんでも話しあう、仲よし姉妹だけれど、ふたりには秘密にしていることがあるんだ。そう、大好きな純くんのことは、誰にも内緒。それなのに、こんな事件が起きるなんて。
忘れられない人がいるの。「あゆみの17歳の誕生日にキスするよ」と約束したのに、ブラジルへ引っ越してしまった、幼なじみの理央くん。連絡がとだえて7年になる…。その歳月が、思い出から卒業する決心をつけさせ、あたしはやっと、新しい恋を見つけたんだ。そんなやさき、理央くんそっくりな男の子の存在を知ったの。まぢかに迫った17歳の誕生日を前に、あたしの心は激しくゆらいでいる…。彼は本当に理央くん…。
昴たちにとって、最後のインターハイが、ついに始まった。-2年まえの春、ゼロから出発した、俺たち青葉が丘高校バレー部。ここにくるまで、楽しいことばかりじゃなかったけど、仲間がいたから、バレーが好きだから、がんばってこれたんだ。そして今日、俺たちは走りだす。高校バレーの頂点を目指して-。いよいよクライマックス。『すばる』完結編。
天井の蛍光灯に目をやりながら、俺はなかば無意識のまま、自分の唇に触れていた。奴の唇がかすめていった感触が、まだうっすらと残っているような気がして…。-グワン、と軽い振動を起こして停まったエレベーターから、俺は慌てて飛びだす。ヘンだよな、俺。なんで顔が赤らむんだと、そのとき。俺の視界に、これ見よがしなべルサーチの柄が。あれは、もしや…。「-磯崎先輩」。
カレとあたしをつなぐのは、ポケベルのメッセージだけ。逢いたいのに…(第1話)。アイドルなんかしてると、好きな人さえできない。そんなあたしがときめいた相手は…(第2話)。夢かない、武道館コンサート決定。約束どおり、お前を迎えにいったら…(第3話)。-好きな人と、一緒にいたいって気持ちは、アイドルだって同じ。3組の恋人たちの、イブの素敵なラブストーリー。
愛しい妻・忍と可愛い息子・力丸を残して、高志は遠いアフリカへ。残された二人は、県会議員の妻の自殺から始まった、大きな事件に巻きこまれてしまう。そして、忍の美貌に目をつけた男たちの魔手が。
あたし、麻生雛子。15歳の中学3年生。あたしが西田くんを好きになったのは、中1の冬。それ以来、ずっと片思いしてる。あたしが片思いから卒業するには、あたしから告白するしかない。だから、あたし、クリスマスやバレンタインのたびに、いつも告白のことを考えてた。そうして、迷ったあげく、いつも告白から逃げてばかりいた…。そして、卒業式。告白の最後のチャンス。もう迷っても、逃げる場所はないから。
大好評《好きから始まる》短編集シリーズ第7弾。放課後に生まれた三つの恋物語。放課後の教室に呼びだされて、ドキドキしちゃう、『黒板にいたずら書き』。夕暮れの図書館で偶然見かけた心の王子さまへつづる胸きゅんダイアリー、『愛しのブラッドベリさま』。そして、渋谷に放課後集まる、高校生の純な出会いと恋を描いた、『街に出て恋をしよう』。3人の恋のショート物語です。放課後は、恋に輝く宝石箱。
瞳ちゃんは、周太郎くんのことが大好き。想いを伝えたいけれど、彼の気持ちがわからないから、少し臆病になっているの。おまけにライバルは強敵。クラスの女王様・理奈さんが、積極的に彼に接近中。早く告白しないと、彼をとられちゃう。一方、スポーツも勉強も得意な周太郎くん、女の子の気持ちだけは、わからないみたい…。内気な瞳ちゃんと、恋にちょっぴり鈍感な周太郎くんに、ハッピーエンドはくるの。
「あの奥の窓で出会うと、そのふたりは必ず恋人同士になるのよ」クスッと笑ってそう言った、司書の千葉さん。あたしは思わず手を止めて顔を上げた。それ、違うよ。ウソだよ。だって、桜が満開のあの日、あたしが窓のところで出会ったのは-羽鳥センパイ。あたしが、ぜったいに好きになるはずがない人だもの。あたしの、かけがえのない親友の“彼”なんだから…。
高一のわたし・朝井夏実は、さっそうと白馬に乗る高岸先輩にあこがれて、念願の馬術部に入部。これで、放課後はステキな先輩と、いつもいっしょ、なんて思ってたのに、朝から晩まで馬の世話ばかり。おまけに、『部員どうしの恋愛禁止』を言いわたされてしまったの。そして、高岸先輩に急接近するライバルが。乗馬がうまくて、生意気な美少女・洋子の出現で、夏実の恋は大ピンチ。
「まかせろ」そう叫んだ昴ははボールを打ちこむ。しかしボールは、アンテナの外を抜けていった。-インターハイを1か月後に控えた試合で、青葉が丘は星南学院に敗れてしまう。ある弱点が、チームの足かせとなってしまったのだ。これを克服するには、メンバーの交替を避けるわけにはいかないが、昴は一緒に頑張ってきた仲間を捨てられず…。
自弥“わけあり、独り者”の湘石さんに出会ったのは、高校最後の春休み。一人旅からの帰り道に立ちよった、小さなコーヒーショップのマスターが彼だ。志望大学に受かって、可愛いガールフレンドがいて。人生の滑り出しは上々だった僕だけど、湘石さんと知り合ってから、何かが少しずつ変わり始める。そして思いがけず、彼の深い哀しみに触れてしまった僕は…。
日本じゅうの霊能力者を狩りだす一方、優秀な超能力者の育成に力を注ぐスワスティカへ、教官と訓練生ということで潜入した智と京介。しかし、スワスティカ所長の武田蘭子と、その兄で強力な超能力をもつ冬樹は、二人の素性を知りつくしていた。兄妹が狙うのは、京介の持つ天之尾羽張と、智の持つカリンパクの弓、そして…。都会に巣食う怨念に挑む、心霊戦士たちのサイキック・ファンタジー最終幕。
飛行機が滑走路へ舞いおりた。ここはアメリカのオレゴン州、ポートランド。わたし、森崎未里、16歳がずっとあこがれていた“留学”が実現したの。たった今から、わたしのアメリカ生活が、始まる。ムネがドキドキよ。
建都1200年で賑わう秋の京都。百合子は高校時代の仲よしグループで、ドライブを楽しんでいた。ところが、その夜から、恐ろしい事件に巻きこまれてしまったの。そして、現場には仲間になぞられて作った人形が残されて…。
あたし、上原育子。ついに夢がかなって、『現役高校生まんが家デビュー』できたんだ。夢だったまんが家にもなれて、悦郎っていうやさしい彼氏なんかもいちゃったりして、あたしってば、なんて、しあわせものなの…なんて、しあわせにひたってたんだけど、なんと、またまた、あの明日香さんが現れて、悦郎にちょっかいを出してきたんだ。あたし、ふたりのことが気になって、もうまんがも手につかなくなっちゃったよ…。
“悪”の絹子を捜し、亜空間を旅するチョコたちを待ち受けていたものは、いったい…。果たして絹子を見つけだし、戦いに勝利することができるのか。ヨコハマを守ることができるのか-感動のシリーズ最終話。
大学のキャンパスで起こった教授誘拐事件と時価1億円の浮世絵盗難事件。容疑者あつかいされてアタマにきたミーは、ボーイフレンドのケンとふたりで犯人を捜そうと。ハラハラドキドキと爆笑の新キャラクター登場。