出版社 : 集英社
「むこう側世界」に飛ばされた椿たちは、それぞれ奇妙な運命に遭遇していた。熊のヌイグルミのような〈森の民〉に助けられた椿は不思議な力で、襲ってきた冥獣コカクチョウを倒した。芳野は狩猟用の罠で脚を負傷し、アス=アルの伝役・シュ=ウによって焦赤の館に運ばれた。一方、桂が辰黒の重臣・ネビロスに捕まっていると知ったアス=アルは、ただ一人ネビロスのラボに乗り込むが…。
植物が人間を襲いはじめた。〈邪〉の触手が日常生活の中にまで伸びてきたのだ。不安感から、〈光の使徒〉に救いを求める人々が急増。高まる〈光の使徒〉ブームの中で、最後の敵〈聖母〉が、ついに降臨した。一方、〈竜〉の契約体であることがバレた卓巳は、〈邪〉から直接攻撃をうけた。傷ついて意識を失う卓巳。しかしそのとき、精神世界の中で、はじめて〈竜〉に出会い…!?
祖国フェネルスティが失われて、荒野をさまようユーザ。自責の念から言葉を封じてしまった彼を、カイとユリエは案じていた。魔物の棲む沼に迷いこんで危うく難を逃れたところを、オアシスの民に救われる。若長ラシスに連れられてオアシスを訪れた三人は、オアシスを守護する精霊グレイナスに会った。だが、彼女に近づいたユーザは「レィティアの涙」の宿る左の瞳に鋭い痛みを覚えた-!?
結城琴子は中学二年生。ある日、琴子が描いた青のグラデーションを見て、「きれいな空だな」って言った男の子がいた。彼の名前は、霧島海。自分と同じ何かを持っている気がして、琴子はだんだん彼に惹かれていった。あの人と話してみたい。いろんなこと、たくさん。でも、彼には彼女がいるという話を聞いて…。
あたし、桐生吹雪。ヤクザ屋、桐生組のひとり娘。ケンカと剣道ならまかせて。礼治たちといっしょに、桐生組の敵、堂本組へのりこんだあたし。後藤っていう、恐ろし〜いヤクザにつかまっちゃった。礼治、早く助けにきて。2年生になったあたしの前に、今度は恋の敵が現れたの。憧れの司先輩は、そして礼治とあたしの関係は、どーなるの。
さちよは高校1年生。両親の離婚のため、親戚の家に預けられている。そんなさちよをはげましてくれるのは、同級生の拓実だった。おたがいに惹かれ合ってゆくさちよと拓実。でも、いつもすれ違ってばかり。いつか、こうして抱き合っていられる日が来たら…。別冊マーガレットに連載された不朽の名作コミックが、小説になって再登場。
ふたりの出会いは天正9年。能登の七尾城主・前田利家の娘、10歳のお摩阿は誤って池に落ちてしまう。助けてくれたのは、佐久間十蔵という13歳の少年。彼は、北ノ庄城主・柴田勝家の家臣だった。翌年には仮祝言をあげたふたりだったが、織田信長の死を契機に、前田家と柴田家は敵どうしになってしまい…。戦国の世を、恋のために戦い抜いた少女・摩阿姫の物語。
住吉一那は、17歳。職業・漫画家。デートの日、どごごーんっ、という雷鳴とともに、マンションに飛び込んできたのは、昔話に出てくるような小鬼だった。数を増す小鬼に一那が呆然としていると、バルコニーを乗り越えて、神秘的な美少年が現れた。彼す火王と名乗り、不思議な力で小鬼たちを退治していく。火王は、冥府の閻魔大王の息子で、ある目的のために現世にやってきたというが…。
放課後の校門で、あたし松下楓を待ちぶせしていたジャイアン。「話がある」と言われてビクビクしていたら、さゆりさんとの仲をとりもってほしい、と頼まれてしまったんだ。冗談はやめてくれよなー。さゆりさんとジャイアンのカップルなんて想像できないよ。ところが、しぶしぶ切りだしたあたしの話にさゆりさんはあっさりとOKしたんだ-。
「風水の李家」の老師は後継者侯補の翠と沙羅に汐入水輝を捜すように命じた。水輝は竜脈を揺り動かす「竜の血族」、彼の持つ〈竜の気〉を封じろというのだ。それは二人のどちらを後継者に決めるかのテストだ。一方水輝は、偶然に出会った沙羅に不思義な感情を抱いた。その上彼女は、水輝に「ずっと以前からあなたの存在を知っていた。いつかあなたに会えるだろうと思っていた」といった。
幼い子供が次々に失踪する事件が起きた。さっそく卓巳たちは調査を開始するが、当の子供たちがなかなか協力してくれない。やがて魔の手は史生にまで及んだ。闘いの緊張感の中で、卓巳は次第に追いつめられていく。そんなとぎ、不審な少女が卓巳の前に現れた。「卓巳、平和な世界に行きたくないか?」誘いかける少女の謡声につられて、卓巳は敵のワナに足を踏み入れてしまった…。
GFにさよならもいわず、父親の仕事の都合でY町に引っ越してきたソウタロウ。そこで知り合ったセキグチとシノブに、ソウタロウは去年の夏、友人のシミズカツヒロが、アーケードで消滅したことを話してやった。だがネコの「茶坊主」を探してセキグチ家の地下室を探検したソウタロウとセキグチも、祭り囃子が洩れ聞こえてくる不思議な扉から、何者かの心の世界へ迷いこんでしまったのだ。
真っ赤なずきんの女の子チャチャは、もちもち山に住む魔法使い見習い。いつも師匠のセラヴィ先生に怒られてるけど、危険が迫ると、マジカルプリンセスに大変身、しちゃうのだ。ところがそんなチャチャを魔法の国の大魔王がねらい始めた。一体どーなっちゃうの。愛と勇気と希望の名のもとに、マジカルプリンセス、ホーリーアップ。
銀色の髪の少年吟遊詩人(シルヴィ)が古都ファルーカへ向かう途中、盗賊に襲われた。助けてくれたのはなんと女の子。ヴィラローザと名乗った彼女は渡り剣士、同じ16歳というのに、剣も気も減法強い少女だった。シルヴィが札金の代わりに堅琴を弾くと、一瞬月神アリエルが現れた。「お前は幻影詩を歌えるソムラーダなのか?」驚くヴィラ。だがもっと驚くことが2人を待っていた。…。
芳野が待ち受ける羽田空港到着ロビー。そこに降り立ったのは、かなりやっかいな事態のために、次元交渉委員会から派遣されたアルフレッドだった。一方、桂の危い愛情表現に四苦八苦の笈川椿は、一層ヤバい状況に追い込まれていた。ひどい腹痛-盲腸である。経済的理由から叔父の病院に緊急入院するはめになったのだ。その病院が、かなりやっかいな事態に関連してることなど知らずに…。
「お前は私の生んだ幻だ。空疎な闇に過ぎぬ」暗黒の三位一体神、ケンノスの言葉は、凶眼の王ラグメロックを打ちのめした。月の石を集めよう。ラグメロックの決意は、魔眼のドルイドを探す旅を続けるアイーシャ一行を、死よりもつらい境遇へ追い込んでいく。月の石を守り、魔眼のドルイドの出現と〈風の城〉の再建を信じるアイーシャ。〈テーヌの予言書〉が導く先に待ち受けるものとは。
文化祭を間近に控えたある日、三年生の男子が死んだ。恋を叶えてくれるという伝説のアルテミス像が、彼の頭に落下してきたのだ。被害者はとかく悪い噂のたえない飯田晴彦。現場に居合わせたのが、あたしが秘かに想いを寄せる真駒史貴。警察の取り調べでも一旦は事故に落ち着いたものの、殺人事件の線も捨てがたく…。友達の町子ちゃんなんか、真駒クンが犯人かも、なんて言いだすし…。