出版社 : 集英社
あたし、立花彩と、超エリート集団“KZ”が開設したリサーチ事務所に、記念すべき初仕事が依頼された。用件は、図書室に置いてある受験雑誌から無断でページを切り取った犯人をさがしてほしいとのこと。さっそく若武を中心に小塚、黒木、上杉クンに仕事を分担し、捜査が始まった。しかし、捜査につれて、事件は深刻さを増し、あたしが解読したある文章には、さらに恐るべき事実が隠されていた…。
あたし(夏月)たち、遊園地に来ているんだ。実は、ここのオバケ屋敷に、本当にオバケが出るっていうの。気になるのは、そのオバケが「秘密の水晶が欲しくない?」って言うってこと。アトラクションに入っていったあたしと光矢は、本物の幽霊に、闇の世界につれていかれてしまったの。そこには、長いまっすぐな髪の美少年がいて、しかも、その人は「わたしはルシファー」と名乗ったの…。
〈風の城〉-それはゾア大陸の学問や魔法学の中心だったが、ノルアン帝国に滅ぼされた。それ以来、大陸には魔性がうごめき、ノルアン帝国は、さらに近隣の国々を狙っている。〈風の城〉で修行したドルイド=聖魔法使いのアイーシャとシャナーンは、月の女神の予言にある〈風の城〉を滅ぼした凶眼の王を倒す魔眼のドルイドを探し出そうと、北方のミレシアを目指して荒野を歩いて行った…。
再び〈シャドウ〉にやってきた春珂と孔。おりしも今夜は3年に1度の“ヴァシーラの祭り”が開かれる。悲しい恋をしたヴァシーラのための鎮魂祭だ。雅人のすすめで春珂は祭りの巫女を務めることになった。儀式の最中、空飛ぶ馬に乗った騎士が現れ春珂を呼んだ、『ヴァシーラ』と-。そのまま彼女をさらった騎士の正体はヴァシーラに横恋慕した王、ハルドワールだった…。伝説が甦った。
あたしは警察学校に入ったばかりの警察官の卵。正式には、婦警初任科岩崎教場南巡査ということになる。30〜40人が1クラス。毎日きっちり詰まった時間割。月月火水木金金。そんな辛い毎日を送っているとき、あたしのまわりで頭の上から刃物が落ちてくるような奇怪な出来事が起こりはじめた。あたしの好きな人懐こい一枝に相談してもそっけない。なんでこんなことが…、怖いよー。
多摩川の河原で女子高校生が焼身自殺。これまでにも1週間毎に3人の女の子が焼身自殺をし、彼女達はいずれも百人一首の小野小町の札を持っていた。一方、星子は同じ札を拾い、小町の美貌と才媛ぶりにあやかろうと、小町のふるさと、秋田県の雄勝町を訪ねることにし、山形新幹線『つばさ』に乗った。だが、早くもその車内で星子は何者かに襲われ、丁度乗り合わせていた春之介に助けられた。
慎吾は中学2年生。野球部のエースだったが肩を壊し、当分活躍できそうにない。むしゃくしゃして多摩川べりをさまよううちに慎吾は同じクラスの菜摘と出会い、つきあうようになった。そんな時、ふたりの前に、頼朝が現れた。川に潜って懸命に何かをさがす頼朝は、去年の夏に起こった女子高生の自殺事件に何か関係がありそうで…。実は菜摘も去年の夏に、奇妙な恋を体験していたのだ。
源頼朝の長女・大姫の“お婿さま”として鎌倉へやってきた木曽義仲の嫡男・義高。だがその実態は“人質”。そして父・義仲の反乱で義高の立場は一層危ういものとなった。「俺は、死んだら海に還るよ。鎌倉で死んでもどこで死んでも、必ずこの海に還る」大姫を腕に抱きながら、そう語る義高。その揺れる心を大姫も胸いっぱい感じとっていた…。涙と感動の歴史悲恋ものがたり。
ティタニアは、瞳にリリスの魔法陣を持つジタンの少女。ジタンは、魔霊と戦う力を持つ聖なる一族だ。ティタニアは、ひそかにミューズの兄・マルドリュースに思いを寄せているが、ジタンの力は、一族以外の者と愛を交わすと消えてしまうのだ。赤い巨星が闇に染まり、封印を解かれた悪霊がマルドリュースに取りついた。体を悪霊に操られるマルドリュースは、ティタニアに救いをもとめるが。
間近に迫った別離のやるせなさから、慎吾くんといさかいを起こしたあたし(流花)は、道に飛び出し、幻花の舞い散る中、異空間へと飛ばされた。気づくとそこは、戦国の世。あたしは、神代花衣という名の巫女になっていた。そして、和都からあたしを迎えにきた中禅寺鷹生と名乗る若武者。このひとは、はるか昔に生きたもうひとりの慎吾くん。あたしは、前世の自分に同調してしまったのだ。
学園におかしな事故が起こりはじめた。このままじゃ文化祭が中止になっちゃう。ケンカの強い転校生カオリは、“TV番組研究倶楽部”のカッコイイけど変な4人組、哲也、翔、敦司、誠たちと事故の真相を調べることになった。実はこの倶楽部、裏じゃ学園の“何でも解決屋”なんかやってるんだ。人呼んで-電撃おさわがせ隊。
水輝を手中にした潮次は、彼の能力を繰り、湖東村の湖を氾濫させようとしていた。潮次の野望を阻止しようとする望は、あらゆる手段をもちいて妨害を図るが、強大な力を持つ潮次に、なすすべもなく叩き伏せられてしまうのだった。一方、竜の導きで意識を取り戻したまゆらは、水輝を救出しようと、哲哉とともに水輝が幽閉されている天竜ヶ渕神社へと向かうが。大人気「竜の血族」完結編。
あたし、水名子、高校2年生。初めてのオトコだった恋人に浮気されて、大ショック。ヤケ酒飲んだのが学校にバレて自宅謹慎…。そんなブルーな気分の時、すてきなご夫婦と知りあったの。ウェイトレスの美土里さんと売れない歌手の由木夫さん。奥様には悪いけど、あたし由木夫さんが好きになって…。イケナイ恋から、セックス・妊娠・出産までを描く、異色青春ストーリー。
私、山田葉月。1メートル54センチなの。だけど、彼の方は1メートル80センチもあって「葉月には成長期がなかったもんなぁ」なんて、私の頭をなでるのよ。彼、桂木啓友。サッカー選手で、エリート校の倉野高校へ進み、私は一条高校。別れ別れの高校生活になって、私にはバスケの藤井先輩が迫ってきたり、彼には白鳥由香里が想いを寄せたりだけど、でも私、やっぱり啓友が一番だなあ。
はるかな空と大地が繋がって、気まぐれな幻が姿を現すところ-ヴィシュバ・ノール大平原。この大平原に住むマルーシュは、白銀の髪、緑の瞳をもつ少女。地平線の彼方のお隣さん・ガディルは、いつもやさしくマルーシュを見守っている、黒髪碧眼の紳士だ。ある時、マゼンタとピーコックがマルーシュを訪ねてきた。『白銀の織り姫』と異名をとるマルーシュの力を借りたいというのだけど。
季節はずれの転校生カオリは、無口で清純、しかもアイドル並みにカワイイ超お嬢サマ。私、小沢夏美も、副級長ってことで、彼女の面倒みているうちに、親しくなっちゃったし、クラスの男子が、大ハシャギするのも、ムリないかって感じ。でも、カオリにはもうひとつの顔があった。地獄の日々がはじまろうとしていた…。
風見鳥学園の1年生は、クラス別で西洋お姫様シリーズを演劇発表することになった。あたし(夏月)は『白雪姫』の監督。兄妹校の大鳥学園の生徒が協力してくれる。主役の白雪姫は吉野聖子だが、役をおりろというキョーハクの手紙がきた。麗奈さんがタロットカードで占ったところ、聖子には災難がふりかかるという。そして教科書の中に隠されていたカミソリで聖子が指を切る事件が起こった。
あたし影山二葉、17歳。今夜、この鎌倉の家にはあたしと涼のふたりっきり。心臓がドキドキしてる。手が触れあったまま、涼と眼があう。でも-、涼のバンド〈乱〉とあたしのバンド〈ブルー〉は敵対してるの。そのうえ〈ブルー〉のギタリスト慶次郎はリーダーのサブちゃんを殴った犯人が涼だと疑ってる。これじゃまるでロミオとジュリエット。だけど涼のこと、もっともっと知りたいの。