出版社 : 集英社
春珂は目を疑った。奇妙な格好をした女性が春珂を迎えに来たと云うのだ!「実はぼくはこの世界の人間じゃないんだ」従兄、雅人の告白に息を呑む春珂。すべては春珂が銀色の鈴を手にしたことから始まった。異世界〈シャドウ〉を救うため、春珂は戦いを決意する。しかし、敵は強大な魔力を持っていた。窮地に陥った春珂の前に現れたのは、伝説上の人物〈真王〉だった-。
俺、岩城健児、十五歳。野球には自信があるけど、学力には自信のなかった俺が、猛勉強して進学校の常盤高校に入ったのにはワケがある。椎野千晶と同じ学校に行きたかったからだ。そう、俺は、千晶が好きなんだ。その千晶の応援が欲しくって、キャッチャーの峰大輔と組んで、甲子園をめざすことを千晶や親友の伊達貴文に宣言したのだが…。恋と友情。そして汗と涙の感動青春物語。
あたし森野りの、16歳。小さなときから転校ばかりで、ホントの友だちができないのが悩みです。8度めの転校で、クラス中の女の子に「妖精のとっておきおまじない」を教えてあげることになっちゃったの。なんで“妖精”なのかって?だれにも内緒。ホントは、あたしね…。
短大に入学するために見知らぬ町へやってきた花音。まみという仲よしもできたし“ロトリー”というサークルにも入ったの。でもひとり暮らしがさびしくて、思わずブルーになってしまうこともあったのだけどね。そんなある日、サークルに新入会員が。その人はなんと、あのみーくん、松浦一泉だったの。はじめはとまどうふたり。でもやさしい思いが、心に通じあうようになって…。
大地こそは、聖王子デインの生まれかわり。また聖世界と人間界との運命を握る伝説の聖霊王なのだと、妖精ファルルは語った。花梨と夏生はその言葉に歓喜したが、大地を狙う魔族たちの攻撃も悪辣さをきわめていた。世界に戦争をしかけ、大地の引き渡しを求める中東の幼き王アクラム。その正体も、桁外れのパワーを持つ双頭の魔族。異形の怪物が今、大地たちの前に立ちはだかっていた。
ゾア大陸の〈風の城〉は滅んだ。ノルアン帝国の暴虐。その炎の中で、聖魔法使い・ドルイド狩りが始まった。師のアヴェールとともに、アイーシャは脱出。ゾア始まって以来の女の聖魔法使いになるはずだったのに、なんと、逃亡の旅。月の予言書どおりに、ノルアンの凶眼の王は倒せるだろうか。戦士ラミレス、詩人シャナーンとの出会い、そしてアヴェールとの別れ。〈風の城〉再興の夢は-。
「あたし、康平クンのこと好きなの」千晶のセリフに、あたしは耳を疑った。康平はあたしの好きな人-彼氏だよ。千晶は、あたしの親友。千晶に好きな人ができたら、絶対協力しようって思ってた。なのに…。あたし、いったいどうしたらいいの。
一色玉美は横浜の中学3年の元気な女の子だが、じつは猫神一族の王家の末裔の姫君、呪文を唱えて猫に変身する。同じ一族の猫田忠介と一緒に、貴公子探偵の一乗寺秀人を助けて事件を解決するが、その事件の背後には、過激派影猫一族の長、銀月銀一郎がいる。
あたし、由美。高校1年生。パパリンは死んじゃったって、ママリンはいうけど、あたし知ってるんだ。本当はパパリンは生きていてしかもロックミュージシャンの朝倉洋一だってこと。香といっしょにライブに行ったあたしは、BBのケンタに夢中になるけど…。
私の中学校には、ほこりだらけで立ち入り禁止の時計台の階段がある。誰が名づけたのか“ジュリエット階段”と呼ばれている。そこで出会ったのが、ケンカばかりしている加納燎平だった。なんだか、小さな予感がする。それも恋の予感が…。
スーパー超特急『のぞみ』に乗って、恋のひとり旅の星子。行き先は京都。ひとり洗面所に入ったところ、突然、殺人事件に出くわした。そんな車内で助けてくれたのが、花吹雪と名のる江口洋介に似たいい男。小説家なんだって。さらに刑事に詰問されたのを助けてくれたのが、一宮清人という貴公子のスーパー・エリート刑事課長さん。ところが、なんと、車内に宙太が乗り込んでたなんて…。ユーモア・ミステリー。
「ジャーン、これを見よ!」放課後のケンタでアユミが見せたのは、やけに派手な招待状。アユミが行こうっていってるのは、大江戸パラレルワールド。新しくできるテーマパークで、自分が時代劇の一員になれるっていうの。しかも、ロボットの悪役を相手に立ち回りもできちゃうの。最初はシブったあたしだけど、例のSMAPそっくりの6人組が、いっしょに行くと聞いて…。
神尾家の策謀によって眠ったままだった、まゆらの意識の中に、ついに竜が、姿を現した。「我とともに来よ。おまえには行かねばならないところがある-」そう告げられたまゆらは、竜とともに時を逆のぼり、竜の血族の血塗られた運命を目のあたりにするのだった。1方、神尾家に乗り込んだ水輝は、再び香の力で潮次の手に落ちてしまう。水輝を手中にし、潮次の野望が動きだそうとしていた。生きる人形と化したまゆらの意識は、竜の力で異世界をさまよっていた。一方、水輝は大叔父のしかけた罠に…。いま人気上昇のアクション・ファンタジー。
蘇我老夫妻と孫の祥子が、宙港を占拠したテロリストの人質にされて、さあ一大事。太一郎さんと水沢所長は現場に急行。須樹子さんとはりあって私(麻子)も封鎖された宙港に突入することになったのだけど…。その間、真樹子さんがなぜ家族にこだわるのか、テロリストがなぜ行動をおこしたのか事情も少しわかってきたの。でもまた新たな陰謀が発覚。決死の脱出が敢行されて…。ロマンチックSF。
校門の前で、ピエロは踊る。夢みるような足取りで。やがて透きとおった声で物悲しい歌を歌った。青い風船が風に、揺れる-。ある日、一人の男子生徒が忽然と姿を消した。女の子から人気があった、3年生の紺野貴史。同級生の真希が告白した彼だ。学校中が騒然とする中、今度は、真希が失踪した。それもあたしと下校する途中に。そして次々と…。夢と現実が交錯する不思議な不思議な物語。
人の心の中が見えるという不思議な力に目覚めたわたし(麻衣)は、ある日こっそりしのび込んだ夜の教室で、クラスメイトの里江が倒れているのを見つけてしまったの。フツーに平和だった学校に、なにかおそろしいことが起き始めてる予感。里江の態度もどこかおかしいんだけど、いったいなにがあったのかよくわからないの。そんなとき、2つ年上でお兄さんみたいな翔クンと出会って…。
あたし、立花彩は、1年前から秀明ゼミっていう進学塾に通ってる。目標は有名私立か国立の附属。でも、あたし、塾の中でも遅れてる方。KZっていう、偏差値70以上のエリート集団にくらべたら、まだまだってとろこかな。それにKZのメンバーはスポーツ万能で、皆すごくカッコイイのよ。でも、ある日、KZの1人に、いきなりナンパされちゃった。なによ、プレイボーイみたいに、最低よっ。
ケイゾウおじさんが外国へ行ってる留守に、突然、立原直希さんという元ミュージシャンの男の人が倒れるようにやってきた。犯罪に巻き込まれている様子。早速、野ノ宮くんとシュンちゃんに協力してもらうことにした。ところが、立原さんはエメラルドの指輪を残して姿を消してしまった。ようやく、音楽仲間だったニナさんとご主人のデザイナー・生島さんと関係があるらしいことがわかった。
時代は近未来。16歳の天才少女シャラナ・パラダイスは美形でお金持ちのロチェスター伯爵(女装癖あり)と最近結婚したばかり。そのシャラナが月面市議員主催のパーティーで誘拐された。伯爵は無敵のフィルを伴いシャラナ救出に動き出す。一方シャラナは身代金を値切るセコイ夫に激怒。頼りない誘拐犯たちの陣頭指揮に立っていた。だがこの誘拐劇の裏には驚くべき真相が隠されていた-。