出版社 : KADOKAWA
探偵一族・鴉骸木家の次期当主、學水の首を自分の体にくっつけられてしまった朔也。目を覚ましたそこは巨大な鴉骸木屋敷。なんと屋敷それ自体が一つの村だという。頭は他人の物だが意識は自分のままという奇妙な状況に陥った朔也は、一族にバレないよう學水のフリをしながら「學水殺人事件」の謎を解くことに。 一方その頃、残された朔也の頭部を抱えたリリテアは身体奪還のためユリュー、フェリセットと共に鴉骸木屋敷を探す。捜索は難航するが、屋敷への地下道を知るという老人に遭遇し── 巨大屋敷と謎の一族に古くから伝わる因習──そして探偵の頭と身体を巡る一大巨編開幕!
不死の呪いをかけられた少女 胡桃沢加恋。彼女が死ぬただ一つの方法は、真に彼女を愛する恋人に殺されること。 「だから、私を殺してくれないかな」 って、彼女のことが好きでしょうがない僕に頼みやがった。 もちろんそんな願いは叶えられない。だから僕は言ってやる。 「僕には殺せないね。お前のことが好きじゃないから」 ゆらめく現実と幻想の境界、とっくのとうに死んだ神様、彷徨する天使と悪魔に絶えず過ぎていく日常──18歳の才能が鮮烈に描く、罪と赦しの物語。 「さあ、文芸部に入部しませんか?」
「どっちが早くあの無能な偽善者を裁けるか競争しよう?」 人を傷つけることも厭わず、遊び感覚で偽善者を制裁するラヴィに対し、どこか共感を抱きながらも納得はできない陽菜。 そして、ラヴィに引き寄せられるように、次々と社会に潜む偽善者たちが現れる。 派手に叩きのめそうとするラヴィとは袂を分かち、話し合って改心させようと試みる陽菜だったがーー「さすが陽菜おねえさん、やることがエグイねぇ」ラヴィに大金を奪われた偽善者に追い打ちをかけただけだった。 周囲はそれを見て嬉しそうに笑う。「クズがクズやって失敗したって、誰も同情しないでしょ」 ラヴィと陽菜、正しいのはどちらなのかーー?
ヴァルドがガトル大陸の総督となり、ノースランド中央を開拓の立役者であるヴェルに与えバウマイスター特区と定めた。 ヴェルはアーシャとの新婚旅行から戻るや開発に従事し著しい成功を収めていく。だが成功の裏で、それにあやかろうとする他の貴族たちが連日ヴェルの屋敷を訪れるという弊害が発生する。 そこでヴェルは空き倉庫に高級かき氷店兼子供の遊び場、つまりは隠れ家を作りそれらをやり過ごす日々を送るのだった。 一方、世界は新天地獲得の動きを強める。王国と帝国は東に新大陸を求め、エリーたちゾヌターク王国の面々は西へと探索に出た。そしてこの三者が一つの大陸で交わったことで、世界は球状であることが判明する。そしてこの三国に顔が利くとして、自然とヴェルが東の大陸の総督に任じられてしまうのであった……。
異世界に飛ばされたサラは、王都で薬師として働いていた。ある日、サラは久しぶりに再会した同じ招かれ人のブラッドリーからローザの町や魔の山の話を聞く。 その後、ネリーとクリスとも再会したサラは、ローザの町の薬師ギルドがクリスをギルド長に迎え入れたいと申し出たことを知る。 ギルド長に戻るつもりはないクリスだが、愛弟子であり今はローザの町長となっているテッドのことが気になり、ローザの町に向かうつもりだと言う。 話を知ったサラは自分もローザの町に行きたいと告げ、アレンやクンツと共にネリー達に同行することとなる。 だが、始まりの地に帰還したサラは、そこで大きな問題に直面するーー。 転生少女、家族と共に魔の山に帰る。異世界スローライフ、堂々の完結巻!
侯爵家を追放された元貴族少年・ジルベールは【収納】を活用しながらダンジョンを探索し、婚約者・アリスとの生活資金を稼いでいた。 ある日ジルベールは、貴族ばかりの学校生活に馴染めていないことをアリスから打ち明けられる。 そこでジルベールは彼女に貴族としての礼儀作法を教え、お茶会成功のため潰れかけの菓子店「リットリア」の再建にも協力することに! さらにアリスと共に冒険者としてレアポップモンスターと希少アイテムを求めてダンジョンを駆け巡るうちに彼女の錬金術の才能が開花してゆき、新たな仲間との出会いも! 一方、ムノー侯爵は行方不明のアンベールを捜し始めていた……。 ハズレギフト【収納】を駆使し、ダンジョン攻略を全力で楽しむ異世界冒険譚!
「冒険者ウルを異端として認定する!」 【色欲の大罪竜】を退け、右腕に竜の呪いを受けた灰色の少年、ウル。 竜と化した腕を封じ、慣れない魔眼に苦労するウルに【天陽騎士】エシェルが告げたのは衝撃の宣告!? 異端は処刑もやむなし。世界の敵認定を取り下げる条件として彼女が突き付けた のは、迷宮化した都市【ウーガ】で起きた大規模な竜災害の解決だった! 空回りするエシェルと共に、迷宮化するウーガに挑むウル達だったが、竜に呑まれた都市国の影には、強大なる竜の眷属と予想を超える陰謀が蠢いていてーー!? 「私の全部、あげるからーーー殺して」 壊れかけた少女の願いがこぼれる時、竜の呪いが雄叫びをあげ、悍ましき力の卵が大地を揺るがす胎動を開始する! 迷宮冒険活劇、第四巻!!
「君を狙うすべてを祓うよ、僕の囮姫」--忌み嫌われる私を見初めた金髪碧眼の貴公子は、異形の影を討伐する『影斬り少尉』だった。 皇都の夜を騒がす異形の影を視認し誘き寄せてしまう体質で疎まれてきた真野青葉は、夜会で偶然出会った藤波家次男・千晃からその能力を買われ求婚されるーー影を釣る囮として。 仮初めの夫婦生活、千晃の軽薄な言葉、夜ごと任務に帯同する日々。でも、時折見せる彼の優しげな視線と一途な態度。千晃の言動のギャップに翻弄されながらも、青葉は忌み嫌われてきた自分の力が求められることで徐々に自信を取り戻していく。そして、欠けたものが満たされていくのは千晃も同じで……。 序章 契約は赤い月の夜に 第一章 影を視る目 第二章 煉瓦通りの初デート 第三章 華やか也、藤波家 第四章 梅まつりの夜 終章 つぼみの未来
家出先で運命的な出会いをしたノルドの助けもあり、ローリは帝国で小さな店をはじめていた。前世や公爵家にいた時とは違う、温かな生活を送るなか、ノルドが婚約者を選ぶ舞踏会を開くという噂が広まる。傷心するローリだが、ノルドから告げられたのは、自らが帝国の皇太子であること、そして「オレの伴侶として、生涯を共に生きてほしい」というプロポーズだったーー。 未来の皇妃になる自信が持てず葛藤するローリの一方で、ノルドを狙う怪しい影も近づいていて……。 インペリアルブルー あなたの影の差すところ 似た者同士 軍師の口上 by me, for me 聖女降臨 夢のあとさき ── 私と“私” タビーの凱旋 それから
宗介とテッサ、まさかの夫婦(役)に!? 衝撃づくしの「フルメタ」新シリーズ、待望の第三弾!! 「今日は皆さんに頼みたいことがあって来ました」 家族そろってドタバタな生活を続ける宗介たちの前に現れたのは……宗介の元上官にして、かなめの恋の好敵手でもあったテレサ・テスタロッサ。そんな彼女(テッサ)が持ち込んだ依頼とはーー 「あら。ずいぶん他人行儀ですね。わたしたち夫婦ですよ?」 ーーテッサが“宗介の妻”を演じ、偽物の四人家族としてギャングたちのパーティに潜入すること!? ※かなめは蚊帳の外! 宗介とテッサ、約20年ぶりの急接近。さらに、偽装家族として二人に同行する夏美と安斗にもトラブルが襲い掛かり……? エーゲ海のリゾート島を舞台に、仮初の相良家が暴れ回る!!
ライラット王国で革命を成し遂げた『灯』は、ディン共和国の救世主として帰還を果たす。 たった1人のスパイを除いて。 --それから一年が経過して、『灯』の少女たちは各々自分にしか成し遂げられないスパイとしての道を見つけ、護国のために働く偉大な存在として認められるようになっていた。 かつて「先生」と慕っていた青年とは、完全に袂を分かったのだ。 --本当に、そうか? ディン共和国の防諜組織『巓』に属する《浮雲》のランは、『灯』の裏切りの可能性を調べる任務に就く。 『灯』と親交の深いランにしかできない不可能任務。 『灯』の心を解き明かせ。
女子校に通っていれば、一人は『カッコいい』と評判の生徒がいる。それが私、雨ノ音沙琴だ。 そんな立場だから私は同性から告白されることも多い。今日のお相手は、つい最近ファンの中に見かけた子犬のような新入生・花華めぐるちゃんだった。 彼女のこちらを見つめてくる目がどこか他の生徒とは違っていて、初めての胸の高鳴りを覚えた私だったんだけどーー 「わたしのメスになってください!!」 ーー今までカッコいいと言われ続けてきた私にとって、それは初めて聴く告白だった……。 そして、この告白が表と裏で関係が逆転する、私達の日々の始まりでーー新感覚百合ラノベ開幕!
ディン共和国のスパイたちが暗殺される事件が立て続けに発生。 《メメント》と呼ばれる暗殺者を止めるため、新たにスパイ養成学校の成績優秀者を集めたスパイチーム《鳳》が結成された。 《メメント》対策の鍵を握る存在=《宣教師》の情報を求めて、諜報任務に赴く《鳳》のエース・ヴィンドだが……。 アリバイのない状況下での山荘の殺人。豪奢なホテルで宙から降ってきた殺害方法が不明な他殺死体。寝台急行列車の個室で発見された首なし死体。 行く先々で、一筋縄ではいかない殺人事件に巻き込まれるヴィンド。 正体を伏せたまま、真実を解き明かして事件を解決に導き、超難度任務を達成せよ。
ティナたちの成長を目の当たりにして、アレンは教え子と共に偽聖女へ立ち向かう路を選ぶ。 呪いに侵され眠り続けるリディヤをステラたちに託し、向かう先はアレンの故郷、王国東都。 その地下に眠る『最終儀式場』が秘める、人智を超えた力。 【鍵】を握る少年は、先んじて辿り着けるか。それとも…… 『私とあの人の邪魔はさせません。--私達以外は全てを塵に』 【黒扉】が聖霊教の手に渡り、すべてが無に帰されるか。 星を背負う者達を導くは闇に葬られた過去ーー二百年前の戦争と十二年前の事件。 歴史の糸は、始まりの地へと収束する。 最後に災厄と対峙するのは、家庭教師と小氷姫。そしてーー
退屈な人生を終え、俺は最狂と名高い戦闘一族の末息子・アルドという少年に転生した。前世のような孤独と退屈はもう二度とごめんだ。俺という存在を世界に刻むため、誰よりも強く、誰よりも鮮烈に生きようと鍛錬を続ける中。俺はふと考えた。 「誰もが回復ポーション以下と蔑む回復魔法を、極限まで極めれば、死なない狂戦士になれるのではないか?」 その日から俺は回復魔法を鍛え続けた。馬鹿にされ見下される中、ようやく俺はたどり着いた……。誰も到達できなかった、あらゆる攻撃からも即座に回復し、戦い続ける不死身の狂戦士に。この力で学園の、いや世界の頂点にだって立ってやる……!
悪役御曹司のノルドは変身魔導で女性姿のノルンになり父ワルドが求める情報を手にするも、呪いの効果で男性の姿に戻れなくなってしまう。 解呪の方法を探るためエリーゼとともに女の園ーー聖女学館へ通うことになり……。男嫌いで堅物生徒会長のイナーシャになぜか気に入られ、スールに指名されてしまう!? 弱みを握り妊娠させた後、生まれた子供に殺されるイナーシャルートへの突入を防ごうとするノルド(ノルン)だが同室で逃げられず……。 お風呂に行けば「お礼に背中を流させて欲しい」と裸で迫られ、就寝前は「安心してくれ、ちゃんと穿いてない」とベビードール姿で、甘えて添い寝してくるだと!?
「--つまり魔術とは、鯖の味噌煮のようなものだ」 久遠崎彩禍になって間もない無色が、魔術師たちに特別講義!?「俺は決して怪しい者ではないんです!」女子寮で男性の姿に戻ってしまい、寮監から生き延びろ!?「--いらっしゃい。よく来てくれたね、お嬢さん?」瑠璃とともに潰れかけの喫茶店を救え!?「バーチャル配信者というやつですね」元超人気配信者・喰良の配信を阻止せよ!? 魔術師養成機関〈空隙の庭園〉学園長として過ごす慌ただしくも、世界の危機に比べれば平穏な日常。「ドレスが、脱げないのだが」そんな彩禍にウエディングドレスが襲いかかる!? これは「王プロ」初の短編集!
超人気アイドルーー星原奏歌のマネージャーをすることになった女子大生の私、早瀬理月は困惑していた。 だって「お疲れ様です〜」と話しかけても、「……っち」まさかの舌打ち!? 私の存在も否定してくる始末。そんな超絶ワガママな彼女が男を紹介しろって!? 絶対無理だよっ!? 待てよ……、彼女が紹介して欲しい男性アイドルは、実は男装した私だ! 男装を隠して説得したら、何でも言うこと聞くんじゃ?と安請け合いしたら、思った以上にチョロくなるも、私だとバレてしまい……。 「これからはわたしの言うことに絶対服従ですからね」 アイドルとマネージャー(元男装アイドル)のガールズラブコメディ。
機械が人々の生活を支える街ノーサンギア。 機械工のハリエットを謎めいた美青年・セブンスが訪ねてくる。 自らを暴走状態だと言い解体を希望する彼は、人間と見紛うほど精巧な機械人形だった。 折しも巷では原因不明の機械の暴走が多発していた。 ハリエットはセブンスの問題を解明するためにも事件を調べることに。 一時的な同居生活で、人間に仕える機能をもつセブンスは完璧に家事をこなし慈しむように世話を焼いてくる。 孤独なハリエットが初めての感情に揺れる中、心をもたないはずのセブンスにも変化が生じーー。 第一章 始まりは銀色の朝 第二章 赤い記憶石は語る 第三章 潜るは灰色の深層 第四章 紅と白はすれ違う 第五章 バラ色の馬鹿騒ぎ キャラクター設定集
触れた相手を安らぎに導く不思議な手を持つ撫子は、どんな子どもも眠らせるという評判から子守りとして男爵家に勤めていた。けれど孤独な身の上で、幼い頃から愛されることを知らなかった。 ある時、勤め先の主人に迫られていたところを皇宮軍人・朝霧優雅に助けられる。撫子の力を知ることとなった優雅に、「厳しい教育で心を患ってしまった帝の御子ーー幼い東宮さまの心を癒やしてほしい」と頼まれ、撫子は彼と契約婚を交わして女官として宮廷に上がることに。 新参者への風当たりは強いものだったが、宮中の文化に戸惑いながらも、ひたむきに仕事に励む撫子。その行動が、閉鎖的だった東宮御所にやがて新風をもたらしていく。 当初は東宮のための任務と割り切り、「妻としての役割は求めない」と言っていた優雅も、徐々に撫子に惹かれていってーー。 愛を知らない少女と不器用な軍人の、帝都宮廷ロマンス!