出版社 : KADOKAWA
東嶺館大学で知る人ぞ知るミステリアスな青年、蓮城京太郎。怪異学を研究している彼のそばには、犬に変化できる陽気な妖怪・梼原遥がいつも寄り添っている。 ある日、人生に悩む折笠亜紀が二人を訪ねてきたことから、波乱の物語が幕を開ける。 聞こえるはずのない声や音に煩わされる女子大生、大学の収蔵庫になぜか現れた稲荷神社の眷属神・白狐……。妖しく不可思議な事件に、京太郎たちが立ち向かう。 怪異を呼び起こすのは、いつだって心に潜む闇ーー。
妖怪の遺書ーーそれは妖が遺した未練が形として現世に残ったもの。託された人間に、未練に因んだ霊障をもたらす厄介な遺書を受け取ってしまった女子高生・野乃子は、遺書を蒐集する骨董品店の主・茅島に助けられたことをきっかけに、遺書にまつわる事件に関わるようになる。 母子二世代にわたり愛用された鏡に宿った付喪神。長年老夫婦と暮らした猫又。人に想いを寄せる橋の神。 様々な妖が散り際に何を欲し何を願ったのかを、遺書から紐解くあやかし奇譚集。 ◆登場人物&キーワード◆ 檜村野乃子【ひのむらののこ】 妖怪の遺書を受け取り「笑顔が取れない」という霊障を受けた女子高生。二人暮らしだった母を亡くし、百箇日の法要までに霊障を解いて泣けるようになりたいと望んでいる。 茅島【かやしま】 海沿いで寂れた骨董品屋『ロマンス堂』を営む皮肉屋の店主。妖怪が書いた遺書を蒐集している。 妖怪の遺書【ようかいのいしょ】 一、妖怪が死する間際に、その未練をしたためた手紙。 二、受け取った者は未練にまつわる「霊障」を受ける。 三、「霊障」を払うためには、死した妖怪の未練を紐解き、代わって想いを果たさなければならない。 序章 遺書 第1章 付喪神 第2章 猫又 第3章 橋姫 第4章 木霊
怪談朗読を投稿したら、幼馴染が死にました。 「あんたのせいで、知景は死んだ」動画サイトに怪談朗読を投稿している大学生の亜瑚。幼馴染の葬儀で告げられたのは信じられない一言だった。 投稿した怪談朗読で語った鬼に纏わる村の言い伝え。それは話すと祟られる「忌み話」だったのだ。次々と起こる地獄絵のような惨劇。亜瑚は心身ともに追い詰められていく。やがて彼女は、「鬼妃」と呼ばれる存在にたどり着き……。 全ての裏に隠された驚愕の真実が明かされる時、想像だにしない感情が貴方を襲う。衝撃必至のホラーミステリー。 【第7回カクヨムWeb小説コンテストホラー部門≪特別賞≫受賞作】 第一章 第二章 第三章 終章
交通事故で意識が戻らないままの彼氏、リュウスケを毎日、見舞いに訪れているシオリの前に、ある日死神が現れる。彼を連れ去ろうとする死神を、シオリは何とかして阻止しようとする。 「この世に留まり怨霊になろうとしている魂を救う手助けをすれば、リュウスケの魂を修復してやる」 死神からの交換条件を受け入れ、シオリはさまざまな事情を抱えた魂と向き合い、成仏させていく。しかしそこにはシオリと彼らを繋げるある真実が隠されていてーー。
第7回カクヨムWeb小説コンテスト、〈恋愛部門〉特別賞受賞の新・後宮恋愛ファンタジー! 失踪した姉を捜すため、龍華国後宮の宮女となった鈴花。ある日彼女は、銀の光を纏う美貌の青年・コウレン(※)と出会う。官正として働く彼の正体は、皇位継承権ーー《龍》を喚ぶ力を持つ唯一の皇族だった! そんな事実はつゆ知らず、とある能力を認められた鈴花はコウレンの側仕えに抜擢。後宮を騒がす宮女殺し事件の犯人探しを手伝うことに。後宮一の人気者なのになぜか自分のことばかり可愛がる彼に振り回されつつ、無事に鈴花は後宮の闇を暴けるのか!? ラブロマンス×後宮ファンタジー、開幕! 【登場人物】 ・鈴花(りんか) 人の纏う「色」が視える不思議な目の持ち主。 健気で努力家だが方向音痴が悩みの種。 ・コウレン 皇位継承権を持つ絶世の美青年。しかし現皇帝との関係は微妙なようで……。 心優しい鈴花に次第に惹かれていく。 ※コウレン:「王へんに光」「王へんに連」
そもそもまともなVTuberはいなかった大手運営会社ライブオン。切り忘れから大人気となった三期生・心音淡雪は、光ちゃんを”覚醒め”させ、『三期生1周年と1ヶ月記念配信』を無事成功させた。そんな中、VTuberの黎明期を支えた伝説的VTuber『星乃マナ』の卒業配信に淡雪が招待されることになり!? 「おかしいでしょ!? 近所のおもろいことに定評のあるおばさん呼ぶようなものですよ!?」「雪さんは立派なVTuberですよ」尊敬するVとのコラボを前に緊張しながらも活動に勤しむ中で、淡雪はひょんなことから『家族』と向き合うことになりーー。衝撃のVTuberコメディ、伝説と伝説がぶつかる第6弾!!
フェンド連邦での激闘の後、『灯』に与えられた十四日間の休暇。離島でバカンスを楽しむ少女たちに、クラウスは「最終日前日まで、全員集合してはならない」という謎の指令を下す。そして迎えた再集合の日ーーそこにアネットの姿はなかった。 島に伝わる海賊伝説、呪われた殺人事件、そしてクラウスの許嫁を名乗る少女との出会い。散り散りに動いた十三日間の記憶を繋ぎ合わせ、少女たちは消えた仲間の行方を探る。そうして徐々に明らかになる真相は、一人の少女が得た変化の足跡と、次なる任務への予感をはらんでおり……。 『どんどん悪くなる俺様を、それでも好きでいてくれますか?』
伝説の騎士は蘇ったーーなぜか自分を看取った少女の身体で。 少女・モニカが自らの命を譲ってくれたことを知った“僕”は『騎士になりたかった』という彼女の意思に応えるためにモニカの名を受け継いで騎士学院に通うことを決意する。 だが生まれて初めて経験する学園生活、それも女子寮。生前の“僕”に憧れる少女たちに囲まれる日々に戸惑いつつ、衰えない剣の技量を示すことで、モニカの名は瞬く間に学院で一目置かれる存在になる。そうして学院で強き騎士の姿を示す中で“僕”は知るーーなぜ彼女が“僕”に命を譲ってくれたのかを。 少女のため伝説の騎士が駆け抜ける。学園ファンタジー!
妹と協力して(※まぁ兄さんがほぼ一人で終わらせましたが)女王を救った英雄(?)になったぼく。しかしその報償でもらった領地が占領されたと言われ、仕方なく解放しに向かうとーー 「ご主人様検定、合格……!これからご主人様にお仕えする」 ぼくのことをご主人様だと呼ぶメイドがそこで待っていた。(※このメイド、幼女のくせして胸がデカい)さらに女騎士のユズリハさん、女王となったトーコさんまで何故かついてきて彼女たちに囲まれながらぼくの貴族人生(?)が幕を上げる。(※ちなみに占領軍は当然のように兄さんが蹴散らしました) 自称庶民による無自覚女騎士ハーレム×成り上がり、第二弾!
“ヴァンパイア”。婚約破棄騒動のすべての元凶にして、パレッティア王国の敵。 その脅威がもう眼前に迫っていることを知ったアニスとユフィたちは、対策を急いでいた。 そこに、東部から「ヴァンパイアを捕まえた」という急報が入る。 駆け付けたアニスたちの前に、永遠を求めるヴァンパイアの長が出現し!? 「私はライラナ。世界の全てを私が取り込むことで、永遠の平和を築くのよ!」 「お前の言う幸福は、ただのエゴの押し付けだ!」 竜を宿すもの(アニスフィア)&精霊契約者(ユフィリア)VS最強の吸血鬼(ライラナ)。 人として生きる上での”幸福”とは何なのかを問う最終決戦が、今始まる! 王宮百合ファンタジー、未来を繋ぐ感動のクライマックス!
VTuberアイドルグループ『星ヶ丘ハイスクール』所属の VTuber--夢叶乃亜。 彼女を推すことに青春の全てを捧げ、V界隈でも名を馳せていた高校生の苅部業は、乃亜の魂の醜態がネット上に晒され、大炎上したことで人生が一変する。 「おれはあの夜に死んだ……」 運営から推しの臨終を告げられ絶望した業は、高校を休学し一年後VTuberの炎上ネタを扱うブロガーとして日々を過ごしていた。 そんな業の元に『自分のVTuberを炎上させてほしい』という依頼を持ち込む美少女、小鴉海那が現れーー。 「これは人助け……いえ、VTuber助けみたいなものです」 『推し』の最期をプロデュースする救済と再生の物語。 第35回ファンタジア大賞〈大賞〉受賞作!
幼い頃から魔力がないことで虐げられていた少年・ハーレイは、14歳の時に≪言語スキル≫を獲得して人生が一変。 話術向上はもちろん、モンスターの言語習得、他人の嘘看破、さらには魔力の詠唱吸収までできる、とんでもチートなこのスキル。 「あなたが助けてくれたのね」→モンスター襲撃事件で令嬢のピンチを救い、 「お見事でしたハーレイ殿」→美少女剣士には尊敬され、 「……好き」→無口なエルフ少女からは懐かれたり、 誰からも頼られる英雄になっていくーー! 魔法が使えなくても知恵とコミュ力があれば人生は逆転可能! 言語マスターののんびりサクセスファンタジー、開幕!
『少女漫画から出てきたイケメン』『何をやらせても出来る男』 勉強・運動共にトップであり、全校生徒憧れのカリスマ的存在ーーそんな完璧な評価を維持する為、日々隠れて努力する高校生・五代涼真。クラスメイトと良好な関係を築きながら、”完璧”である為に他人に深く干渉せずグループにも所属しない彼はしかし、とある理由から困っている人間を無視できない性格だった。 そんな涼真はある日、真面目過ぎたためにぼっちになったクラスメイト・木下みなみの本音を耳にする。ポリシーを曲げてみなみを助けようとする涼真がこの青春で得るものとはーー。”強い”主人公が送る、新たなハイスペック青春ラブコメ!
◆◇◆少女を救ってくれた貴公子(アルヴィン)は、貴族の後継者だった◆◇◆ 絶望の淵にいたローザは、美貌の貴公子アルヴィンに救われた。今は聡明な少女として、骨董店で彼を支えている。しかし、アルヴィンがもつ教養や莫大な財産は、彼女にとって謎めいたまま。 ある日、ローザは貴族の青年をとっさの機転で助ける。家族に対する想いを語り合い、打ち解ける二人だがーー。なんと青年はアルヴィンの兄弟だった。彼こそ伯爵家でのアルヴィンの立場を奪った者だという。アルヴィンが貴族だったことに驚くローザだが、"妖精"にまつわる過去からすれ違い続ける兄弟のため心を砕き……? 〜妖精の伝承が薄れた産業革命時代。孤独な少女と美貌の青年が、かけがえのない愛を見つける。これは時代に忘れられた、優しいフェアリーテイル〜 ◆◇◆登場人物紹介◆◇◆ 主人公・ローザ …… 母が亡くなり天涯孤独になった少女。上流階級の美しい言葉と所作を身につけている。労働階級のなかでは浮いた存在だった。 銀の貴公子・アルヴィン …… 地位と財をもつが、風変わりで謎めいた青年。伝承上の妖精に対して強い関心を寄せる背景には秘めた過去があるようで…? ◆◇◆contents◆◇◆ 序章 アールグレイの届け人 一章 妖精盗みのティーキャディ 二章 黄色の女のボタニカルアート 三章 リャナンシーにさよならを 終章 ポットの妖精(ポットフェアリー)のためにひと匙を
青国の茶道楽妃・采夏の機転により皇帝・黒瑛への帝位簒奪を未然に防ぎ、後宮が落ち着いたころ。新たな妃が二名入内した。絶世の美妃・秋麗と男装の麗人・冬梅だ。出会い頭から折り合いの悪い二人に頭を抱える黒瑛だったが、采夏は茶飲み仲間が増えたと喜ぶ。 そんな折、青国に西方の大使が来訪する。お茶でもてなそうとする采夏だが、希望されたのは今は存在しない“幻の白茶”で……!? さらに、水害が采夏のせいと噂されたり、新たな妃が原因で黒瑛とすれ違ったり。采夏は数々の困難をお茶の力で乗り越えられるのか!? ※巻末には大好評のお茶豆知識を収録しています。 ■登場人物紹介 ・采夏(さいか)…茶道楽と呼ばれるほどお茶が好きな娘。うっかり入内し后妃となる。 ・黒瑛(こくえい)…「引きこもり帝」「出がらし帝」と冴えない噂の皇帝。 ■もくじ プロローグ 第一章 茶道楽ゆえに不名誉を得る 第二章 采夏は秋麗に白いお茶を見る 第三章 茶飲み友達に茶器を贈る 第四章 茶道楽はお茶のついでに全てを救う エピローグ
◆魔法のiらんど大賞2021小説大賞恋愛ファンタジー部門特別賞受賞作◆ 父は娘を【呪い】と呼んだーー。 没落貴族の女学生・鶴は、父に結婚を命じられる。売られるように決められた婚約者は、顔も知らない実業家の青年・秋人だった。 秋人が一人で住む洋館で暮らすことになった鶴は、初めて出会った彼から「自分は呪われている」と告げられ、その言葉に戸惑う。 暮らしの中で秋人が【呪い】と呼ぶ怪奇現象と苦悩する彼の姿を知っていく鶴。政略結婚にも関わらず、鶴を守ろうとする秋人の優しさにも触れ、 次第に彼の力になりたいと感じーー。 呪われし婚姻のその先で、少女は恋をはじめる。 ※巻末には、本編のその後の二人を描いた書き下ろし短編「訪れた平穏、続く非凡なる日々」を収録しています。 ◆登場人物紹介◆ ・鶴(つる)…没落貴族の一人娘。女学生。とある事情で生家に居場所を見いだせずに育った孤独な少女。 ・秋人(あきと)…実業家の青年。天涯孤独。【呪い】のせいで周囲の人々から距離を置いて暮らしている。 ◆目次◆ 序章 寄る辺なき少女 第一章 呪われた婚約者 第二章 薔薇屋敷のあるじ 第三章 すがたのないひと 第四章 疑念と信頼 第五章 呪いと呼ばれたもの 第六章 交わるものたち 終章 渡り鳥の目指す場所 番外編 訪れた平穏、続く非凡なる日々 あとがき
幼い日。婚約の儀に縮こまっていた実瑚の記憶に残るのは、緊張をほぐす甘いお菓子と、差し出された親王様のふくよかな御手。月日は流れ、実瑚はお菓子作りが好きな、やんちゃな姫となっていた。 苦手な占いの勉強をした、ある日の帰り道。実瑚は通りすがりのお屋敷に橘の実を見つける。そこへ現れたのは見目麗しい青年“橘の君”。どこか懐かしい彼に橘の実を使った甘味を振る舞うと、宮中に住むという彼の父にも食べさせてほしいと請われて……? 運命の再会に誘われ、実瑚の占いとお菓子作りが宮廷の闇を暴く! 目次 一、星を握って生まれた姫 二、甘いお誘いにはご注意を 三、不安も戸惑いも明日の糧にする 四、たとえ嵐が来たとしても 五、桜の姫は未来を言祝ぐ 六、今宵、後宮に咲く あとがき
夜の神の一件は片付いたが呪いは解けず夜はうさぎのまま。 さらに謎の黒うさぎまで妻の寝室に居座るようになりジークハルトの悩みは尽きない。 一方夫の正体に気づいたロイスリーネは「どっちも同じ陛下よね」と全力でうさぎを愛そう(モフろう)と心に決める。 そこへジークハルトに求婚する王女が現れた! 二人は円満夫婦をアピールすべくいちゃいちゃするが!?
紆余曲折を経て絆を深めた国王ギルハルトと婚約者アイリ。 しかし聖地である賢者の森に密猟者が侵入する事件が発生! 調査のため二人で聖地に訪れるもギルハルトの人狼の血が騒ぎ出し、アイリから離れられなくなってしまい!? しかも、一晩同じベッドで過ごすことにーー。 「俺は……おまえが欲しいんだ」 野性的な陛下にドキドキが止まりません!