1990年発売
辺境星区で工場群や輸送船団が襲われ、一瞬のうちに壊滅する事件が瀕発した。人類文明の科学力を遥かに超えるパワーを持つ兵器を駆使したこの一連の攻撃は、“虚空王”と名乗る謎の人物の手によるものだった。全銀河文明に限りない憎悪を抱くスーパー・ヒーローの復讐の旅が、ついに開始されたのだ。
東京・バンクーバー間に就航した、超豪華飛行船「飛鳥」。その記念すべき初飛行の日、キャビンは明るく華やかな空気で満たされていた。だが、その中にひとり、苦悶に表情を歪めた男が、不吉な風が吹く時を今や遅しと待っていた。晴れた空に静かに浮かぶ、全長500mの巨大なエア・シップ。それを支配する者は誰か?そしてその目的は?息をもつかせぬ展開でおくる冒険活劇登場。
男は吸血鬼であった。だが男は、吸血鬼であるよりも“人間”に近い存在でありたいと願い、ガソリンスタンドの夜勤を終えると、少しずつ朝日を浴びるのを日課としていた。男の名は執行といった。だがある夜の強盗事件が、男の運命を変えてしまう-。吸血鬼たちの闇の町・星宮市に展開するネオホラーアクション。
緑の肌を持つ少女-マリコ。彼女の身体にいったい何が起こったのか。折しも古代植物GOTTの発芽に成功していた堂乱=丸山の2人は、マリコの皮膚に共生する葉緑体の正体を明らかにするため、四国の西城研究所に赴くが、2人を待っていたのは、あまりに巨大な人類進化の謎だった。衝撃の新人デビュー作。
センパイ、あたしのこと覚えてる?入学式の日、駅のホームで大股開きして転んじゃったドジな女のコ。もちろん、その時は花影高校の生徒だなんて知らなかった。でも、あたし、柏木美亜は、滝川良介センパイを一目見て大好きになっちゃったんです。校則も制服もないステキな花影高校に入れただけでしあわせなのに、あたしって欲ばりかな。でもセンパイ、放送部に勇気を出して入部した、あたしのほうにも、一度は振り向いてね。
「あんたたち、まだAから進んでないの!」親友の利江にけしかけられて、忍はついに家出を決意する。高志との仲を、お父さまはガンコに認めてくれないし…。ところが、高志は女ガードマンの色じかけでメロメロ。やっと彼に会えたかと思ったら、今度は部屋の壁から、な、なんと、男の死体が…。アツ〜い関係は、ちょっとおあずけ。忍と高志の推理のはじまり。ところが、犯人は、忍もビックリの変装で迫ってきたの…。
あこがれの矢萩健司に声をかけられてデートしたら、イトコのお見合いをこわしてくれだって!あたし、鈴原由美は変装までして美少女の大林花澄、岩井勉の席をめちゃめちゃにしたんだけど、岩井には、瀬川貴恵という恋人がいて、殺されていたの。リッチな社長令嬢の花澄と結婚するのに、貴恵さんは、じゃま、だよね…。健司とあたしは、岩井が犯人とにらんで、まわりをさぐっていると、その岩井が何者かに襲われた。犯人は誰?
「不思議の国のアリス」は、江戸時代に書かれたんだって。デートのときに、ゆかりに聞かされてトシオがびっくりしていると、いきなり、神様M1が出現。その江戸の町に行くことになった。チョンマゲと着物の町に、オランダから来たといって入りこんだあたしたち4人の目的は、もちろん、アリス。それが悪いことに、アリスは、悪玉の地下牢につながれている。忍びこんで見つかったら、刀で斬られちゃう!でも、いい方法があるの。
ふぇーん、やっぱりあたしが一番前よね。だって、身長146cmしかないんだもん。いま、あたしたち校庭で修学旅行の予行演習やってんの。「整列してください」って、あこがれの津島君の凛とした声が響いても、ドジでのろまなあたしは、どうしてもワンテンポ遅れちゃうの。「おい、麻生美里!オマエがのろいとオレが迷惑するんだよ」ひえー、一番背の高いスケバンの来島蘭子が、ガンを飛ばしてこっちに来る〜。ピンチ、ピンチよ〜。
マンションの屋上に、黒い影が見えたの。その影は、屋上から落ちる瞬間だった…。あたし、佐久間美里。通称ミリ。今回の事件は、和也といっしょに、友だちのお見舞いにいく早紀ちゃんを、送っていったときに始まったんだ…。屋上から落ちきてきた黒い影の正体は、早紀ちゃんの友だちの松浦恵子さんだった。いったい、どうして、自殺なの?それとも、誰かにつき落とされたの?
すべては、あたしの初恋から始まったの。あたしの名前は、百武千晶。18歳。とっくに忘れかけてたような、誰にでもある、ほんとささやかな恋だった。彼に再会さえしなければ、きっと思い出しもしなかっただろう、幼い恋心。それが、あたしと、エイリアンでイトコでボーイフレンドのホシオとの、一世一代の大喧嘩の発端だったの…。
あたし、織原やよい。都立高校の2年生。俊也…高木俊也は、あたしのボーイフレンドだった男の子。そう。もう過去形なの。バイクの事故で、半年前に亡くなったんだ…。今でも胸の中には、俊也への想いがすきまなくつまってるっていうのに。2学期が始まり、英語の教育実習で、大学4年生の野本裕一先生がやってきた。先生がバイクに乗る、と聞いたとき、あたしの心の中に暗いひと筋のカゲが落ちたんだ…。
勝俣くんは、いつもあたしにちょっかいを出してくる、同級生の男の子。ただちょっと、ほかの男の子よりも仲がよかっただけなのに。「勝俣くんって真由子のこと好きらしいよ」そんな噂を聞いてから、あたし、みょうに彼を意識するようになっちゃってた。そして、いつのまにか、彼を好きになっちゃってた。でも、彼の気持ち考えると、はぁ〜、溜め息。だって、彼の本当の気持ちはわからないわけだし、彼もあたしの気持ち知らないし…。
お兄ちゃんの親友の欅さん。わたし、初めて会った日から、欅さんにずっと恋してる。だけど、その気持ちは、ずっと隠し続けてるんだ。なんでかっていうとね、うちのお兄ちゃん、柏木司は、とても出来のいい人で、おかげでわたしは、いつでも人から『柏木司の妹』としてしか見てもらえないの、だから、わたし、自分に自信が持てないの。それにね、わたし、知ってるんだ。欅さんにとっても、わたしは、ただの“妹”でしかないっていうこと…。
「いいかげんにしてよ!」まりあは激怒した。ミツコさんの胸ぐらを、むんずとつかもうとしたのに、つかめない…だって彼女は幽霊だから。ある日とつぜん、まりあの前に現われた彼女。30年前に死んだけれど、心配ごとがあって成仏できない。そこで天国へ行く手助けをしてほしい、って頼まれて、友達になってあげたのに、恩辺しどころかハッピー真っ最中のまりあの恋をぶちこわしにかかった。さあたいへん、恋の結果は天国?地獄?
あたし、御園生夕湖。だれ?あたしの名前を“タコ”って呼ぶのは。あたしたちの高校が生んだスーパーアイドル-後藤可奈子ちゃんが、地元でコンサートをやるんだって。超ミーハーのあたしは、もう気分盛りあがりっぱなし。でも、彼女のもとに、コンサートを中止しろという脅迫状が。脅しはどんどんエスカレートしていき、ついに…!アイドルを守るため、大嫌いなのになぜか気になる基樹たちと、犯人さがしを開始したのだ。
横浜の地に百年前、妖魔を眠らせた黒田絹子があたし北村千代子の夢に現れて言ったの。“指輪は他にもあります。全部集めなさい”って…。そして今朝、そのことをエディ=高島くんに話そうと思ったとたん、倒れてしまうし、お嬢様学校の聖グレースから千葉登美子って子が転校して来る。何かが起こる。はたして、指輪について書かれた本を探しに桜木学園長の家の“蔵”に忍びこむと、夜の闇の中で水魔ブロケルが私を待っていた。
ミナトのラーメン屋、ゆーさんのもう一つの顔は、闇の仕置人。無敵のカンフーで、悪い奴らを一網打尽にしてしまうカッコよさは、あたし、ミキも、よーく知ってる。ところが、神戸にいるゆーさんのお師匠さんの命があぶなくなった。助けに行こうとするゆーさんは、“敵”に視力を奪われてしまう。このままじゃ闘えない。あたしも神戸へ。だけど、お師匠さんを救う薬は見つからないし、どの駅にも“敵”がいる!どうしよう。
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。超常現象研究会(超常研)のメンバー。遊び半分でやった「キューピット」さん占いが原因で、偽天使につけいられる羽目になり、とうとう、ランとケンカしてしまったの…。それでも事件は容赦なくふりかかってくる。ツケモラスのお墓の近くで、いきなり空からカウンタックが降ってきたり、女子トイレで、侍の幽霊が、「手首を返せ」とすすりないたり…。いったい、どうしちゃったんだろう。