1990年発売
あこがれの矢萩健司に声をかけられてデートしたら、イトコのお見合いをこわしてくれだって!あたし、鈴原由美は変装までして美少女の大林花澄、岩井勉の席をめちゃめちゃにしたんだけど、岩井には、瀬川貴恵という恋人がいて、殺されていたの。リッチな社長令嬢の花澄と結婚するのに、貴恵さんは、じゃま、だよね…。健司とあたしは、岩井が犯人とにらんで、まわりをさぐっていると、その岩井が何者かに襲われた。犯人は誰?
「足になじんだ赤いラバーソウルが、スキ」いつもこんなふうに、素直に言いたい。けど、スキっ言うのは、むずかしいよね。ルックスと才能抜群の久志が、ただひとつ苦手なのは歌うこと。久志の隠れた才能を信じてるくせに、意地をはってバンドに彼を引きこめない哲也。哲也に想いを打ち明けたいのに、ケンカをふっかけてしまう真希-。みんながスキと言えたなら、きっとライブは成功する。ラストチャンスの夜がきた-。
「不思議の国のアリス」は、江戸時代に書かれたんだって。デートのときに、ゆかりに聞かされてトシオがびっくりしていると、いきなり、神様M1が出現。その江戸の町に行くことになった。チョンマゲと着物の町に、オランダから来たといって入りこんだあたしたち4人の目的は、もちろん、アリス。それが悪いことに、アリスは、悪玉の地下牢につながれている。忍びこんで見つかったら、刀で斬られちゃう!でも、いい方法があるの。
ふぇーん、やっぱりあたしが一番前よね。だって、身長146cmしかないんだもん。いま、あたしたち校庭で修学旅行の予行演習やってんの。「整列してください」って、あこがれの津島君の凛とした声が響いても、ドジでのろまなあたしは、どうしてもワンテンポ遅れちゃうの。「おい、麻生美里!オマエがのろいとオレが迷惑するんだよ」ひえー、一番背の高いスケバンの来島蘭子が、ガンを飛ばしてこっちに来る〜。ピンチ、ピンチよ〜。
マンションの屋上に、黒い影が見えたの。その影は、屋上から落ちる瞬間だった…。あたし、佐久間美里。通称ミリ。今回の事件は、和也といっしょに、友だちのお見舞いにいく早紀ちゃんを、送っていったときに始まったんだ…。屋上から落ちきてきた黒い影の正体は、早紀ちゃんの友だちの松浦恵子さんだった。いったい、どうして、自殺なの?それとも、誰かにつき落とされたの?
すべては、あたしの初恋から始まったの。あたしの名前は、百武千晶。18歳。とっくに忘れかけてたような、誰にでもある、ほんとささやかな恋だった。彼に再会さえしなければ、きっと思い出しもしなかっただろう、幼い恋心。それが、あたしと、エイリアンでイトコでボーイフレンドのホシオとの、一世一代の大喧嘩の発端だったの…。
あたし、織原やよい。都立高校の2年生。俊也…高木俊也は、あたしのボーイフレンドだった男の子。そう。もう過去形なの。バイクの事故で、半年前に亡くなったんだ…。今でも胸の中には、俊也への想いがすきまなくつまってるっていうのに。2学期が始まり、英語の教育実習で、大学4年生の野本裕一先生がやってきた。先生がバイクに乗る、と聞いたとき、あたしの心の中に暗いひと筋のカゲが落ちたんだ…。
勝俣くんは、いつもあたしにちょっかいを出してくる、同級生の男の子。ただちょっと、ほかの男の子よりも仲がよかっただけなのに。「勝俣くんって真由子のこと好きらしいよ」そんな噂を聞いてから、あたし、みょうに彼を意識するようになっちゃってた。そして、いつのまにか、彼を好きになっちゃってた。でも、彼の気持ち考えると、はぁ〜、溜め息。だって、彼の本当の気持ちはわからないわけだし、彼もあたしの気持ち知らないし…。
お兄ちゃんの親友の欅さん。わたし、初めて会った日から、欅さんにずっと恋してる。だけど、その気持ちは、ずっと隠し続けてるんだ。なんでかっていうとね、うちのお兄ちゃん、柏木司は、とても出来のいい人で、おかげでわたしは、いつでも人から『柏木司の妹』としてしか見てもらえないの、だから、わたし、自分に自信が持てないの。それにね、わたし、知ってるんだ。欅さんにとっても、わたしは、ただの“妹”でしかないっていうこと…。
「いいかげんにしてよ!」まりあは激怒した。ミツコさんの胸ぐらを、むんずとつかもうとしたのに、つかめない…だって彼女は幽霊だから。ある日とつぜん、まりあの前に現われた彼女。30年前に死んだけれど、心配ごとがあって成仏できない。そこで天国へ行く手助けをしてほしい、って頼まれて、友達になってあげたのに、恩辺しどころかハッピー真っ最中のまりあの恋をぶちこわしにかかった。さあたいへん、恋の結果は天国?地獄?
あたし、御園生夕湖。だれ?あたしの名前を“タコ”って呼ぶのは。あたしたちの高校が生んだスーパーアイドル-後藤可奈子ちゃんが、地元でコンサートをやるんだって。超ミーハーのあたしは、もう気分盛りあがりっぱなし。でも、彼女のもとに、コンサートを中止しろという脅迫状が。脅しはどんどんエスカレートしていき、ついに…!アイドルを守るため、大嫌いなのになぜか気になる基樹たちと、犯人さがしを開始したのだ。
横浜の地に百年前、妖魔を眠らせた黒田絹子があたし北村千代子の夢に現れて言ったの。“指輪は他にもあります。全部集めなさい”って…。そして今朝、そのことをエディ=高島くんに話そうと思ったとたん、倒れてしまうし、お嬢様学校の聖グレースから千葉登美子って子が転校して来る。何かが起こる。はたして、指輪について書かれた本を探しに桜木学園長の家の“蔵”に忍びこむと、夜の闇の中で水魔ブロケルが私を待っていた。
ミナトのラーメン屋、ゆーさんのもう一つの顔は、闇の仕置人。無敵のカンフーで、悪い奴らを一網打尽にしてしまうカッコよさは、あたし、ミキも、よーく知ってる。ところが、神戸にいるゆーさんのお師匠さんの命があぶなくなった。助けに行こうとするゆーさんは、“敵”に視力を奪われてしまう。このままじゃ闘えない。あたしも神戸へ。だけど、お師匠さんを救う薬は見つからないし、どの駅にも“敵”がいる!どうしよう。
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。超常現象研究会(超常研)のメンバー。遊び半分でやった「キューピット」さん占いが原因で、偽天使につけいられる羽目になり、とうとう、ランとケンカしてしまったの…。それでも事件は容赦なくふりかかってくる。ツケモラスのお墓の近くで、いきなり空からカウンタックが降ってきたり、女子トイレで、侍の幽霊が、「手首を返せ」とすすりないたり…。いったい、どうしちゃったんだろう。
わたし、村上亜矢香。20歳。わたしは今、新幹線の中。目的地は神戸。わたしは、その地に自分の恋の結末を見届けるために向かうのだ。やっとのことで勇気を奮い起こし、重い腰をあげて…。わたしが想い続けてきた先生、青木純一さんに会いにいく。
わたし、小松やよい。高校3年の受験生。初めて恋人って呼べる人ができたんだけど、お父さんに嘘をついてデートしてたのがバレちゃって。彼と逢うことを禁止されちゃったの。はぁ〜、このままじゃ、恋も受験も両方ダメになっちゃう…。
あたし、和津真理。中3の探偵小説大好き少女。なかでも、ホームズが大好きで、探偵倶楽部“イレギュラース”を主宰してるの。あたしたち、来年の春は卒業なので、アルバム用のクラブ写真を撮ったの。もちろん、ホームズ君もいっしょよ。ところが数日後、アルバム編集委員がやってきて、「写真が盗まれた!」っていうの。いったい、誰がなんのために…。なにがあっても、取り戻さなきゃ。