1991年発売
そっくりな外見。でも性格は正反対-。双子の花絵と絵芽は、幼なじみの恵介が好きだった。花絵は、恵介への恋のもどかしさを他の男と付き合うことでまぎらわし、絵芽は、いたずら電話で知り合ったテルにだけ恵介のことを打ち明けて、ひそかに恋をしている。微妙な三角形のバランスが、ある日、崩れた。圭介が好きなのは花絵?それとも絵芽?繊細すぎて反発しあう双子の運命は…。「幸福とは何か?」という大テーマに挑んだ力作。
玉美は横浜の私立中学の3年生。おばあちゃんからもらった数珠を首にかけると、猫に変身する。玉身がひと目ぼれしたのは探偵稼業の一乗寺秀人、スケバンと喧嘩していた玉美を助けてくれた貴公子だ。玉美はお礼を兼ねて秀人を訪ねたところ、そこに秀人を狙う男達がいた。猫に変身した玉美は、必死で秀人を守った。ところが秀人に憧れる玉美の前に現れたのが忠介という高校生。一体、何者?
高2になった美散は、親友のマミとショッピング・センターで初めてアルバイトをすることにした。それも、クラブ活動すると両親にウソまでついて。理由はお金?いいえ。なら、オトコ、大あたり!実はここでバイトしている寺島さんという人にヒトメボレしちゃったからなの。マミも、バイト中の同級生、芳樹がおめあてのようだし、ね。恋に生きるオトメゴコロの行く末は…。
「これから先の冒険には、あなたの力が必要です」あたし(夏月)は風の精に声をかけられた。そこは妖精の王国。光矢、冬馬さん、あたしの3人とササミィは、時の狭間をさまよう優くんを助けるために、旅をすることになった。ところが、森に住むシュリーカーが超音波を発してあたし達を妨害した。ようやく退治したと思ったら、またも魚と蛙を混ぜたような生き物が現れた。そして光矢を…。
「風のような人」-それが、ナオ(直之)に対するルウ(るり)の最初の印象だった。少女のように、きゃしゃできれいな少年。その彼が、高校の1年先輩と知って、ルウはナオの所属するパズル同好会に出入りするようになった。そこには、ナオの親友の一樹とその恋人の秋乃もいた。だがナオの態度は首をかしげるようなことばかり。そしてルウは、ナオの本当の心を知るようになる…。
気ままな共同生活を送る高2のコンビ、多佳良と奈生。ペントハウスでの暮らしも、それなりに楽しいけど、そろそろ金もつきてきた。小遣い稼ぎの探偵仕事も、今回は『高校生の家出男捜し』。やっぱ、男じゃ気が乗らねえや、と多佳良はボクシング、奈生はナンパに賭ける日々。そのかいあって、奈生にも珍しく彼女ができた。水穂っていう、かわいいコ。が、その水穂ちゃんに意外な秘密があった…。
あゆみはこの数日、同じ夢を見続けている。夢の中で、聞いたことのない、だが懐かしい声が「ジュリア」と呼びかける。一方、転校生の山崎は「きみを追いかけてきた。一緒に故郷の都市へ帰ろう」という。故郷の都市って何?それに、あたしは幼なじみの海が好きなのに。さらにその日、校門の側で見知らぬ男の子が彼女を呼びとめ、「転校生に気をつけろ」と言い、零と名乗って消え去った。
婆娑羅の徒か復讐の鬼か?紀伊・吉野山中に現れた異形の男、その名は勇魚。後醍醐天皇の隠岐島脱出を助けに出陣し、戦死した男が、巨漢の天竺人とともに帰ってきたのである。時は動乱の南北朝期。公家も武士も、政争と戦闘に明け暮れていた。勇魚が帰るべき瀬戸内の村上水軍も例外ではなかった。地球の西も東も戦場。翻弄される男たちの運命を綴る大河冒険・日本篇。
あたし、月居チカは、17回目のバースデーの日に大好きな呉水クンに声をかけられて。もう最高!ところがその夜、どういうわけか異世界へトリップ。平凡な高校生のあたしが龍のお姫さまだなんて。龍王がいうの。悪魔ガリオンに奪われた太陽を取り戻せるのはレッドドラゴンのあたしだけなんだって。呪文を唱えれば、あたしでも空を飛べる。ここは、剣と魔法が支配する世界なのね。呉水クンのいる元の世界にはいつ戻れるかしら?
こんにちは、鹿島田理梨子です。今回は、私には想像もつかないような天才少年が出現します。その人の名は、学力開発塾でウワサの天才屋敷先生。七つの顔をもつ男。いつも私を助けてくれる美少年ロウの親友らしいんだけど、二人の仲は、なぜかシックリしていないみたいなの。私はロウについて知らないことが多いのね…と思った矢先、ロウの部屋から死体が-。“審判”のカードが暗示する、空白の記憶。事件の真相は、何?
昂たちの青葉が丘バレー部は、みごと予選を突破してインターハイに出場した。初めての大舞台で注目を集め、仲間は大はりきり!だが昂には、会場で出会った醍醐監督の弟・峻の言葉が引っかかっていた。「兄はバレーを憎んでいる」。ピンチにも作戦ひとつ出さない醍醐を、昂も疑いはじめる。おまけに、幼なじみのみどりは選手生命もあぶないケガをするし、再婚した母には子供ができたらしい…。全国の厚い壁を前に、昂はもう、爆発寸前。
「仁科先輩に心が通じますように」。あたし星川奈々は“恋の泉”に祈った次の日、憧れの仁科先輩が学園一の美少女の麗花とデートしてるところを見てしまった。そして、その直後に、麗花が学園から消えてしまったの。麗花と婚約してるという三年生の藤代さん、ラブレター出して、笑いものにされた織田くんはじめ、いろいろな人の恨みとねたみが渦巻いている。妙な胸さわぎがして“恋の泉”に行くと、あたしの目の前の水底に人が。
あたし、高取未来。15歳。代官山学園1年生。今朝のあたしは大慌て。で、途中、信号無視を決行!そこに、スポーツカーが…。その時、誰かがあたしをつきとばし、助けてくれたの。あたし、思わず、ポーッ。だって、その人、とってもカッコイインだもん。学校へ着いたら、なんか雰囲気が変なの。昨晩、学校に泥棒が入り、グラウンドに謎のメッセージを残していったんだって…。その騒ぎの中で、命の恩人に再会した。彼の名前は、大迫直哉。なんと、先輩だったの。
あたし、柏めぐみ。高1。新入生歓迎会で、2年生の松田孝志こと、松ちゃん先輩のギター演奏を観て以来、彼に恋しちゃったの…。“恋のおまじない”までして、もう必死なんだ。そのかいあって、“お知り合い”になれたのに、先輩、北海道へ転校しちゃうんだって!まだ告白もしてないのに、あたし、いったいどうしたらいいんだろう…。
大好きだったセンパイが卒業する日、あたし、勇気を出して告白する決心してたんだけど、センパイには、つきあってる人がいたの。告白もできずに失恋しちゃったあたし。センパイのことは早く忘れなくちゃ、新しい恋をしなくちゃ、そう思うあたしに、同じクラスの岩館くんが告白してくれたんだ-。あたしも岩館くんのことが好き、だと思うんだけど…ダメなの、気がつくと、あたし、いつもセンパイのこと考えちゃってる…。
金と銀のふたつの月が交わる地を、金と銀に輝くふたりの若者が、軽やかに旅する。かつてこの地には、第三の月があったという-。極彩の都セレウコアを目前にしながらも、ナクシット教団の妨害により、都への行く手を阻まれるリューとエリアード。そんな彼らに救いの手を差し向けたのは、アルルスで出会った女泥棒、白金の女イェシルだった…。あやうく、あやしい絆で結ばれる、金と銀のふたりの冒険譚第三幕。
「また会おう、迎えにいくよ。魔法を見せてあげるよ。魔法、好きだろ」そういうと彼は、女の子の額にそっとキスした。ぎゅっと閉じた瞳の奥で桜が散っていた。高2になった遠野麻沙子は、学校の徒歩旅行で道に迷い、満開の桜をつけた巨大なしだれ桜を見つけた。その下には、昔出会った男の子が…。麻沙子と幼なじみでケンカ友達の相原一弥は、男の子と、なにか関係があるのだろうか。魔性の桜にとりつかれた男女の恋の行方は。
羽月二十日。王位を狙う臣の反逆によってクシアラータ王宮は血で染まった。王とその一族は虐殺され、幼い王女は行方不明に…。そして10年後。王都に再び暗い影が忍び寄る。破嬢と呼ばれる殺人鬼が現れ、罪もない人々を惨殺し始めたのだ。彼女の目的は?正体は?破嬢の怒りを鎮めるために、ただ一人砂漠へと向かったシヴァの見たものは…。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語開幕。
山浦先生・服部先生の息の合ったコンビが贈る、星子シリーズの第2弾。前巻には載らなかった作品の名場面がカラー・イラストで次々と繰りひろげられます。おなじみの魅力あふれるキャストが、星子をめぐってお互いに火花を散らしたりして、画面せましとあばれまわります。書き下ろし小説では、なんと星子の子供(いったい、だれの子だ!)が登場し、ホロリとしたりドキッとしたり…。