1992年10月1日発売
「あなたを別人にしてみせましょう」といっても、エステじゃないの。お化けメークでキモだめし大会に参加した私。ところが、オバケの数が、なぜかふえていく…。楽しいはずのキャンプ村で起きた、恐ろしい事件の真相とは。大人気リリタロシリーズ第8弾。
美しく、きれいになりたい-。そんな少女たちの願いをかなえてくれるはずの、エステティックサロン“チャイナ・ビューティー”。ところが、そこへ通う少女たちの様子がおかしい。微かに感じる妖魔の気…。女実業家、朱美鈴の企らみとは、いったい何なのか?そしてヤマトまでが、少女たちをどうしようというのか。あたしは、エディたちとともに、敵地“チャイナ・ビューティー”へと乗り込んだ…。
「やっと、見つけた…」ナルは湖畔にたたずみ、呟く。日本じゅうを旅しながら、ナルが探していたものは、何?なぜ、わずか17歳にして“渋谷サイキック・リサーチ”の所長なの?夢の中のナルは、いつも麻衣に優しく微笑むのに、現実のナルは微笑わないのは、なぜ?唯我独尊、謎だらけのナルの秘密が一つずつ明かされ、残された言葉は「さよなら」?でも、そのまえに言わせて、「好きだった」。
わたしと航ちゃんは幼稚園から高校まで、ずっと一緒。そして、わたしはずっと航ちゃんのことが好き。まっすぐで、純粋で、むこうっ気が強くて、がんばりやの航ちゃん。いつだって、わたしの目には彼しか映っていなかった。だけど、航ちゃんは、そんなわたしの気持ち、わかってくれないみたいなの…。
あたし、飯島依子。高校2年。好きな人は、同じクラスの成田薫平クン。ところが、あたし、なんと、薫平クンから、「久保田亜子サンのこと、好きなんだけど」って、相談されちゃったんだ…。でも、あたし、薫平クンのことをとられたくなくって、亜子には好きな人がいるって、ウソついちゃったの…。薫平クンの思いをじゃしたって、あたしのこと、好きになってもらえるわけでもないのに…。
あたし、志摩なつき。高校一年。水無瀬徹と圭は、あたしの幼なじみの双子の兄妹。で、徹は、あたしの片思いの相手でもあるんだ。そんなあたしが、なんと、学校で、徹にあてたラブレターを拾っちゃつたの。あたし、いけないとは思いつつ、中身を読んじゃったんだけど、その内容は、圭が菅野君からもらったラブレターにそっくりだったんだ-。どうやら、二千円でラブレターを代わりに書いてくれる、代筆屋がいるらしいの…。
「ねえ、M1が好きになった人って、誰?」ひろみの質問に、がらにもなく照れて照れて照れまくっているM1。恋のお相手は、なんと純潔の女神アルテミス。かなえてあげたい初恋だけど、そこで“待った”コール。恋のぬけがけを企てるオディッセウスが、時間をかせぐためにアリスを誘拐した。救出に向かう胸キュン・ペアー。だけど、M1は恋わずらいで役に立たないし…。こんなとき、神様につける薬は、ないの。
「どうして別れちゃったんだろう?あんなに2人、うまくいっていたのに」-沢村郁子、28歳。親友、緑の結婚が、4年前に終わった恋を、彼女に思い出させていた。須藤裕也に出会った大学2年の夏。劇団を主宰していた彼にひかれ、つき合い始めて。郁子の思いが、裕也との時間を遡る…。2人とも一生懸命だったのに、気持ちがすれ違っていったのはなぜ…?もうひとつの『君と歩かなかった青春』。
少女は水に映る銀の月を飲みほした。少女は奇跡を祈った。泉の傍らで、夜ごと訪れる月とともに、奇跡を祈りつづけた…。月の泉から不思議な力を引き出すことのできる少女、伊藤綾瀬。そして、銀の月の守護者として彼女を守る、嵩月一馬と冬馬。同じ日、同じ時刻に生まれた双子の姉妹と兄弟が、かつて滅ぼされた一族の聖地をめぐって織りなす、神秘と転生のロマン。
多摩川の河原で女子高校生が焼身自殺。これまでにも1週間毎に3人の女の子が焼身自殺をし、彼女達はいずれも百人一首の小野小町の札を持っていた。一方、星子は同じ札を拾い、小町の美貌と才媛ぶりにあやかろうと、小町のふるさと、秋田県の雄勝町を訪ねることにし、山形新幹線『つばさ』に乗った。だが、早くもその車内で星子は何者かに襲われ、丁度乗り合わせていた春之介に助けられた。
慎吾は中学2年生。野球部のエースだったが肩を壊し、当分活躍できそうにない。むしゃくしゃして多摩川べりをさまよううちに慎吾は同じクラスの菜摘と出会い、つきあうようになった。そんな時、ふたりの前に、頼朝が現れた。川に潜って懸命に何かをさがす頼朝は、去年の夏に起こった女子高生の自殺事件に何か関係がありそうで…。実は菜摘も去年の夏に、奇妙な恋を体験していたのだ。
源頼朝の長女・大姫の“お婿さま”として鎌倉へやってきた木曽義仲の嫡男・義高。だがその実態は“人質”。そして父・義仲の反乱で義高の立場は一層危ういものとなった。「俺は、死んだら海に還るよ。鎌倉で死んでもどこで死んでも、必ずこの海に還る」大姫を腕に抱きながら、そう語る義高。その揺れる心を大姫も胸いっぱい感じとっていた…。涙と感動の歴史悲恋ものがたり。
ティタニアは、瞳にリリスの魔法陣を持つジタンの少女。ジタンは、魔霊と戦う力を持つ聖なる一族だ。ティタニアは、ひそかにミューズの兄・マルドリュースに思いを寄せているが、ジタンの力は、一族以外の者と愛を交わすと消えてしまうのだ。赤い巨星が闇に染まり、封印を解かれた悪霊がマルドリュースに取りついた。体を悪霊に操られるマルドリュースは、ティタニアに救いをもとめるが。
間近に迫った別離のやるせなさから、慎吾くんといさかいを起こしたあたし(流花)は、道に飛び出し、幻花の舞い散る中、異空間へと飛ばされた。気づくとそこは、戦国の世。あたしは、神代花衣という名の巫女になっていた。そして、和都からあたしを迎えにきた中禅寺鷹生と名乗る若武者。このひとは、はるか昔に生きたもうひとりの慎吾くん。あたしは、前世の自分に同調してしまったのだ。
学園におかしな事故が起こりはじめた。このままじゃ文化祭が中止になっちゃう。ケンカの強い転校生カオリは、“TV番組研究倶楽部”のカッコイイけど変な4人組、哲也、翔、敦司、誠たちと事故の真相を調べることになった。実はこの倶楽部、裏じゃ学園の“何でも解決屋”なんかやってるんだ。人呼んで-電撃おさわがせ隊。
華と呼ばれる中原が5国に分裂した五王時代、士太夫・耿家の庶子無影は自らの1族を滅して衛国王位を簒奪。再従兄弟以上に離れた彼を実の兄のように慕ってきた耿淑夜は、1族の仇とその命を狙い、失敗。半死半生で追われる身となったところを夜光眼の戎族、赫羅旋に拾われて、魁国の商家にかくまわれる。2人の確執を核に中原に戦いの火の手が上がる。新しい中国歴史小説の旗手が織りなす壮大なヒロイック・ファンタジー第1巻。
時の杜転覆を計画した美少女、地元FM局の人気DJ、時の杜病院院長、県警の女性刑事、わずかの間に4人もの犠性者を出した時の杜地区で、またもや凶行が。5人目の被害者は街の長老、十文字隼人であった。しかも時を同じくして、女性ばかり5人が行方不明に…。時の森の巨大な地下洞窟に出入りする美女たち、土中に埋められていた時の杜ホテルの1,2階部分、そして49年ぶりの“姫神の大祭”とは。里見捜査官の鋭利な頭脳と果敢な行動が神秘のベールを引き剥がしてゆく。
醜男、ぐうたら、助平。そんな八卦見足跏堂十六斎に若くてきれいな押しかけ女房がやってきた。思わず足相占いの仕事にも精を出したら、そこへ来たのが時の老中井伊直弼。彼の死を言い当てたことで、攘夷派対開国派の争いに巻き込まれてしまう。歴史上の大物入り交じっての剣劇も当の本人には有難迷惑。足袋屋から紛失した皇族の足型集“禁裏御みあし帖”の行方占いを頼まれて物騒な江戸を逃れていそいそと京に向かった十六斎だが。