2003年発売
時は明治の初め。戊辰戦争も終結し、世の中も落ち着いてきた頃ー。戊辰戦争をかろうじて生き延びた元新選組二番隊長・永倉新八は、昔懐かしい江戸に潜入していた。新選組と言えば、新政府からは目の敵とされている存在。そんな危険な状態の中、新政府の中枢に立つ岩倉具視に、罪状免除を引き換えで、新選組局長・近藤勇の首級の捜索を依頼された。理由は不明だが、新八は“ノイポロイクシ”という先視の力を持つ松前忍・篝炎とともに、様々な想い出が残る京都に向かった。だがそこには、死んだはずの土方、原田、沖田がー!?「電撃hp」で人気を博した新選組奇譚、描き下ろしオリジナルコミック付きで、ついに電撃文庫で登場。
エベリンでランタン祭りを楽しんでいたデュアン、アニエス、オルバは、ひょんなことから翼竜(パーンドレイク)の子供たちを助けることに。しかし、竜騎士の国へ送り届ける途中で、怪しいドラゴンゾンビと骸骨戦士に翼竜の子供たちをさらわれてしまう!一方、竜騎士の国は、ギルギデスというネクロマンサー率いるアンデッド系モンスターたちの襲撃を受け、全滅の危機を迎えていた…。はたして、デュアンたちは竜騎士の国を救うことができるのか!?後世『伝説の勇者』と呼ばれる、ひよっこ戦士デュアンの新たな冒険の結末は。
祖父の遺言により、10個の異世界との戦後交渉を任された佐山御言。この交渉に成功し10個の概念を解放すれば、マイナス概念の加速で滅びようとしている自分たちの世界が助かるという。佐山は、この交渉権を本当に引き受けて良いものか迷いながらも、一個目の異世界1st-Gとの戦闘に巻き込まれていく…。10個あると言われる概念世界と、この「世界」の間に過去何が起こったのか。現代にまで残された遺恨を解消し、佐山は無事1st-Gとの“全竜交渉”を果たすことができるのかー!?「AHEADシリーズ」第1話、完結。
この世の物ではない存在を見る事の出来る「紫の目」の少年、神野明良と、それに触れる事の出来る「紫の手」を持つ少女・御厨柊美。二人は祖父らの遺した『紫の銃』を手に、数多の「常世の怪物」を倒してきた。二人の通う神岡北高校の一年生、田沼襟子は、失踪した姉の足跡を辿るうち、奇妙な『種』を手に入れた。学園祭に湧く神岡北高校の裏庭にそれが根付くとき、禁断の果実が惨劇を呼ぶ!それを口にした者に、不老不死をもたらすという「非時香菓」の秘密とは?人気のホラーシリーズ第4弾。
「-ゆかりちゃん、ずるいよ」吉田一美は、ついに対峙する。最強の恋敵と。「…なにが」シャナは、初めて気づく。この感情の正体に。一方、彼女らを意図せず惑わす張本人・坂井悠二は、突然空を覆う不気味な影の存在に気づいた。それはまさに、“紅世の徒”が放つ、『揺りかごの園』の妖しい封絶の片鱗だった。シャナ、吉田一美、坂井悠二、そして“紅世の徒”。それぞれの想いを秘め、闘いの幕が開く。奇才・高橋弥七郎、渾身の学園ストーリー第三巻。
時は西暦2102年ー。料理界のマサチューセッツ工科大学とも呼ばれる「東道頓堀調理師専門学校」は、未知の美食を求めるために宇宙研修を行っていた。子供の頃に父に聞かされた“宇宙のロマン”への一心で入学した空渡風だが、包丁も研げず、いつもお荷物扱い。実習班の仲間たちには怒られてばかりだった。そんな時、期末テストとして、一風変わった課題が出された。課題をクリアするため、学校外の宇宙に出ることになった風たちは、またもとんでもない騒動に巻き込まれることにー!?珠梨やすゆきの長編コミック&書き下ろし小説二編で贈る、待望の第二巻登場。
アムラフ星間大学留学中の、キオ・カロンの目下の悩みは、研究発表会で行われる戦略シミュレーションのことだ。ある日、彼の故国が敵襲を受け消滅、キオの元へ幼なじみのナミが現れる。実はナミは闇を駆ける超人“星忍”の一人、キオはその星忍を擁するビスティシアの元首の息子だった。しかし、ナミが悲報を伝えられないでいるうちに、敵の特戦部隊がキオたちのすぐ近くまで迫っていたー。銀河に渦巻く忍術と戦略、そして恋を描くSFストーリー。
カイルの両親と深く繋がりがあり、カイルたちの危機を幾度となく救うジューダス=リオン・マグナス。謎の多い彼の姿を、関わりのある人たちの物語を通じて描く『テイルズオブデスティニー2』外伝シリーズ最終巻。最後を飾るのは、ハロルド、ジョニー、シャルティエ、そしてジューダスの物語。
魔王クリチェフスコイ、死す!魔界に衝撃が走った。その混乱を沈めようと(沈めてどうすんすかー)、謎の美少女エトナが魔界の大地を駆ける(名前わかってるのに謎ってなんすかねー)。魔王の死の真相とは?そして、エトナは黒幕を倒せるのか?新シリーズ『エトナ放浪戦記』スタート記念スペシャル!『新たなる魔王!』。
「燃やしましょう。砕きましょう。優しい優しいパシフィカちゃんが『もうやめて』と叫び出すまで」パシフィカの行方がつかめない“秩序守護者”たちは、しびれをきらし、遂に人類への総攻撃を開始した。“竜機神”となって闘いながらシャノンは叫ぶ!未だ会えずにいる義妹の耳へ届けとばかりに!!「世界も!パシフィカも!俺にとっては何ものにも代え難いんだよ!」人類の存亡と姉兄妹の絆とを賭けた闘いの幕が、今、上がる!心揺さぶるハートフルファンタジー、いよいよクライマックス。
囚われの身となった読子に、なんとプロポーズが!?初のモテモテ事態に陥る読子の前に、読仙社の頭首「おばあちゃん」とその親衛隊・五鎮姉妹が現れて…!?一方、脱出しようとして敵の手に落ちたナンシーが目を覚ますとそこは…。英国、中国、神保町、東シナ海の深海を舞台に繰り広げられる大スペクタクルとアクション!話はいよいよ佳境に入る。待望の新作・書き下ろし。
戦闘ロボ、ついに覚醒っ!“常識なし”だの“朴念仁”だのといわれつづけたあの相良宗介が、硝煙と破壊の世界に別れを告げた!?熱でも出したか、いつになく人間らしく、女子大生との合コンにチャレンジ。短編集。
破妖刀・夢晶結の使い手であるスラヴィエーラは、苛立ちを隠せなかった。紅蓮姫がアーゼンターラに懐いているのに、使い手であるラエスリールは平気な顔でいるからだ。しかも紅蓮姫が惹かれているのは、アーゼンターラではなく、かつてラキスだったときの人間の魂と、幾ばくかの記憶にであった。つまり、ラキスとは意志の疎通ははかれるが、アーゼンターラ自身とはままならないのである。
九尾獣に導かれて、世界の因果の乱れをただすためにショク・ワンたちは古代の遺跡“輝きの都市”へと向かった。あり得ぬ敵や幻覚の顕現などに遭遇しながらショク・ワンたちが辿り着いた遺跡の中心部は、彼らを因果の揺らぎの根源となっている時と場所へと送り込む転移装置だったのである。覚醒したとき、ショク・ワンたちは、魔神ナルガを奉じる二つの隣国、エンシャンとイコ・セグの攻撃を受けて混乱する、古吾伽式の民の国にいた。
Dがジェネヴェの村に入った直後に戦いははじまった。潜入していた尖兵が吸血蝙蝠を放ち、疑似吸血鬼に率いられた“黒死団”の本隊は村から五〇キロの地点にまで迫っていた。狙いをつけられた村は、老練な村長と新参者の治安官の指揮の下、Dを雇い、流れ者の傭兵も可能な限り動員して、総力戦の態勢を整えようとした。だが、敵は単なる凶悪な無法者集団ではなかった。真に恐るべき敵・疑似吸血鬼が、次第にその牙を剥きはじめたのだ。
「悠二、おまえはわたしの…何?」特殊な封絶『揺りかごの園』から現れたソラトとティリエル。彼らは、シャナが持つ“贄殿紗那”を狙って来た“紅世の徒”だった。シャナは、その敵を返り討たんと、妖しく輝く山吹色の空へと飛翔した。そしてそれは、吉田一美との決着を付けるためでもあった。彼女は叫ぶ。「すぐに聞かせてやる!わたしの気持ちを!」奇才・高橋弥七郎が描く、激動の第4巻!!
あなたは“とりかえしのつかないこと”というのがどういうものだか知っているかしら。私はザ・ミンサー。私と、懐かしい友だちのピート・ビートは“それ”と出逢ってしまった。その絶体絶命の危機に、ビートは、そして私はどんな選択をすれば良かったのかしらー天涯孤独になり、統和機構からも狙われる身となった合成人間ビートは強敵バーゲン・ワーゲンとの激闘の中、過去の断片を思い出す。かつて彼が経験した別離、そしてそこで彼が出逢った黒帽子が見せたものは、はたしてー現在と過去、ふたつの事象が交錯する過酷な試練の第二章は、霧の中に血の匂いが幽かに漂い、消えゆく追憶と爆炎の死闘がすれ違うー。