2007年6月発売
「カタリを生き返らせてやれるかもしれん」マリア、ユリカをはじめ、ZOOの面々が仲間の死に打ちひしがれていた時、トマトの発した一言が再びZOOに力を与えるーいざ、洞窟を抜け神殿の奥底へ!今、マリアたちの決死の潜入作戦が決行される。迫るタイムリミット!行く手を阻む暗闇と謎の化物!!そしてトマトをも圧倒する存在!?果たしてマリアに笑顔は戻るのか、そして血塗れ聖堂騎士団との決着は!?ジェードリ編、完結。
御園マユ。僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏な我が街で起こった誘拐事件の概要が流れていた。誘拐は、ある意味殺人より性悪な犯罪だ。殺人は本人が死んで終了だけど、誘拐は、解放されてから続いてしまう。ズレた人生を、続けなければいけない。修正不可能なのに。理解出来なくなった、人の普通ってやつに隷属しながら。-あ、そういえば。今度時間があれば、質問してみよう。まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って。第13回電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作登場。
グロスマンに連れ去られた日向子を救うため、礼菜は毯子と共に『城』への潜入を決意する。二人を追って『城』へ向かう拓也と亨司だったが、彼らを待っていたのは、恐るべきグロスマンの罠だった。瀕死の傷を負った日向子の運命は?グロスマンを衝き動かす狂気の正体は?“災厄の絶星”ルスランが企む『聖婚』とは?-渦巻く謎が解き明かされる時、拓也とルスランの最後の戦いが始まる!三上延&純珪一が贈るアクションシリーズ、ついに完結。
全ての“虚軸”を消滅させて世界の統合を図ろうとする城島樹。その計画の核となった城島鏡と無限回廊。家族が偽物だったのか、それとも偽物は晶自身なのか。心が揺らぐ中、それでも彼らの企みを阻止するため、連れ去られた芹菜を奪還するため、晶と硝子は反撃を開始する。しかし、晶の存在を憎悪する無限回廊もまた、既に次の一手を打っていた。無限回廊の許へと攻め込む晶と硝子。ふたりの留守をつき学校を襲う、新たな敵。それを迎え撃つ蜜や殊子たちー。思惑と策略が交差する戦い、その先に待ち受けるものは…!?完結へ向け、いよいよクライマックス。
もう動かない寝々、静かに眠りにつくレンテンシア、それらを見守る天の星々-残された澪と冥子は、痛苦と引き替えに得た様々な終焉を想っていた…その時。突如現れたある人物が、寝々の体を、その根源闇滓とともに奪い去った。信じがたい人物の信じがたい行動に驚く二人。さらにひょんな事から、チャイナ服の謎の双子姉妹にも付け狙われることになり、澪と冥子は新たな選択を迫られるー。
こんにちは。早瀬里織奈です。大地くんとふたり、この世界にやってきてもうすぐ一年。早くブラックモジャーの宝を見つけないと、大地くんは干からびて、わたしたちは元の世界に戻れなくなってしまいます。だけど最近、大地くんの行動がおかしいんです。ひとりでどこかに行ってしまい、何をしているのか分からないんです。そしてある晩、気になって大地くんの小屋を訪ねたら、そこに大地くんの姿はなく…。物語はいよいよクライマックスへ。里織奈と大地の運命は?そしてふたりに恋は芽生えるのか?笑える海洋ラブコメついに完結。
二人きりになってしまった矢代純と早瀬綾佳のもとに、京都で不穏な動きがあるという知らせが届く。そこには、以前純たちをつけ狙った男の気配もあった。迷いながらも京都行きを決めた純と綾佳の前に、決別した仲間の影がちらつく。不安定な体を抱えながらも、自分にできることはしたいと望む純。その純の思うようにしてやりたいと願い、自分の体に起き始めた不調を隠して動く綾佳。そして、変わってしまった水藤深矢。行き止まりに入り込んだキメラたちの行き着く場所はー。第12回電撃小説大賞“金賞”受賞作シリーズ、感動の完結編。
今日も閑古鳥が鳴く付喪堂骨董店。ごくまれにやって来る客も無愛想な少女のあやしい接客に回れ右をしてしまうのだ。だが、奇妙な事件だけはほっといても舞し込んでくる。不思議な力を宿した『アンティーク』を求める人たちは後を絶たないのだ。映した世界の音を消し去ってしまう鏡『明鏡』、被せるとまったく同じもう一人の自分が作れる仮面『マスカレード』-。一見すると便利なものでも使い方を誤れば大変なことになったりする。彼らは『アンティーク』に飛びつくのだが…。あなたならこの不思議な品をどう使いますか。
春休みのある日、NEET探偵事務所に駆け込んできた依頼主は、変にテンションの高いタイ人の女の子だった。失踪した彼女の父親が残したバッグに入っていたのは、二億円もの大金。彼女の依頼は、「お父さんを、助けて」ひきこもりパジャマ少女の《ニート探偵》ことアリスと、その助手である僕は、ニート探偵団のテツ先輩、少佐、ヒロさんの力も借りて調査を始める。街の不良を束ねる四代目まで巻き込んでやがて事件は思わぬ方向へと転がり始めるがー情けなくておかしくて、だけどほんの少し勇気がでる、青春ニートティーン・ストーリー第2弾。
名家“宝生家”が創立した由緒正しき月華修学院に新任教師として赴任した珠美。その初日、宝生家の最高権力者である先代に呼び出され、いきなり「一族の誰かと結婚してくれ」と依頼される。珠美には一族に伝わる呪い『ロゴス』を解く力があり、彼らを救ってほしいという。優等生やキケンな雰囲気漂う可愛い生徒、強気なくせにどこか脆そうな生徒に妖しげな先生や理事達…彼らが囚われる悲しい宿命から救い出すことはできるのかー!?大人気の携帯恋愛ゲーム、待望のノベライズで登場。
宝生雅也は、ツイていた。「ある人」のことを思い出そうとすると、決まって何かが起こり「思い出すこと」を忘れてしまっていた。自分の兄、幹久を殺した男のことを。どうやらこの事件にも武庫川右京が一枚噛んでおり…?銀髪碧眼の美形(黙っていれば)封縛師・右京の庵の個性的な関係者達の“過去”に関わる、一つの物語。
火災現場で出会った救命魔法士ギルバート・ギブスン。通称GG。無資格の戦術魔法士であるレイオットとは対照的な、いかにも善人そうな微笑みを湛えた好青年だ。「やあー、また会いましたね」笑顔で握手を求めてくるGGに、何故か違和感が拭えないレイオット。共に救助活動を進めるうち、レイオットはその「意味」に気付く。人の命を救いたいというGGは、実は生にも死にも執着しない男だった。魔族に対して自殺に等しい戦い方をするGG。レイオットは、彼の中に底知れぬ絶望の虚無を見る。現実に絶望したい男、レイオット。本当は絶望したくなかった男、GG。二人の行く手に待つものはー。
はるか未来の学園型国家・ミルキ国では、毎日18時にたのしい音楽を流しています。この音楽を全身に浴びるとあらふしぎ、やる気のない少年少女たちも嬉々として仕事に打ちこんでしまうのですが、そんなすてきな強制装置の開発者・天才美少女博士コハクはヘンテコな発明品とセクハラの数々で、少年大統領ミルキ2世を悩ませる小悪魔だったのです…。2つの時間をめぐる全3章で現代の少年少女に贈る、すこしえっちで、すこしふしぎな物語。海野十三の傑作「十八時の音楽浴」「火葬国風景」を翻案した「跳訳」シリーズ第1弾。
半世紀前の世界的ウイルス汚染により、人類の99パーセントが死滅した2077年の日本。コロニーと化した調布新町を守る「特進種」のひとり、久坂ユーキは二子玉川の鉄橋の上で異能の少年と刃を交える。彼は不死身の力をもつ特進種だった。青年を配下としたユーキは、物資採集のキャラバンに同道する。一方、姫路コロニーより遠征してきた鳥辺野ミゲル率いる鳥辺野大隊は、澁澤美歌子の命により、ユーキを探していたー。荒廃した東京で、幻想と退廃の戦記が幕を開ける!犬村小六オリジナルデビュー作。
ブランデンブルク部隊から和樹を守るべく、奇跡的な和解を成し遂げた夕菜とリーラ。しかし敵を退けると、両者はあっさり決裂。リーラは和樹をドイツへと連れ去ってしまう。怒りに震える夕菜は、リーラの好敵手シンシア大尉と接触。その支援を得て、和樹奪還のための部隊を整える。それは、呪われた元メイドたちからなる、恐るべき戦闘団だった…。たったひとりの少年を巡る、リーラと夕菜の血塗られたメイド・サーガが、いまふたたび幕を開ける!大人気仮装戦記小説、番外編2本も収録した奇跡のシリーズ第4弾。
飼い犬のハリーがくわえてきた指輪と小さな王子様は、普通の少女だったはずの比奈が非日常の世界に踏みだす合図だった!抜けなくなってしまった指輪を外すために王子と一緒にやってきた魔界で、比奈はなんとなく王子と良い関係に。そんな中、二人はとんでもない大事件に巻き込まれてしまう。比奈が大ピンチになったその時、彼女を救ったのはー。恋と冒険がたっぷりつまった物語がはじまる。第1回小学館ライトノベル大賞ルルル賞受賞。
シルディーヌ神王国は、『神の国』と呼ばれ絶対の不可侵のもと繁栄を築いてきた。しかし、突然の隣国の侵略により一夜にして王位を奪われる…。戦禍を逃れた第一王位継承者のルティアナは、男装し国を奪回するための旅に出た。旅の途中、孤立無援となった彼女の危機を救ったのは、凄腕の傭兵で…!?そして、この出会いが彼女の運命を大きく変えていく!流浪の王女とBURAIな騎士たちが繰り広げる王道ファンタジーここに開幕。
虫憑きの力をビジネスに利用しようと、杏本詩歌へ“契約”を申し出た少女・赤瀬川七那。詩歌は“むしばね”の新たな支援者となった彼女と共に、この国の経済を激変させた三つの転機“エンクロージャー”“バブル”“パラダイムシフト”の全ての原因“始原の虫憑き”を落札すべく、命を賭けたオークションに参加するー虫の“根源”を見つけるために!それは、凍てついた心を魔法のように溶かす、最高で最悪のパンドラ・ボックス。