2008年6月18日発売
最近の日課はアリッサを師範に迎えての魔術訓練。「こらっ!ケースケ、寝てるとはたくわよ!」ぐげっ!そんな放課後を過ごしつつ、ある夕暮れの下校時、僕は、“群れ”のオウルと再会した。宣戦布告かと思いきや、対話による「和解」をしたいのだという。「そもそもきみは“方舟”の行いが、本当に正しいと思っているのかね?」突然、彼の口から出た意表をつく質問に、僕はふと立ち止まる。アリッサを信じて彼女と戦ってきたけれど、本当のことなど、何も知らない。すれ違い始めた僕たちの前に、アリッサを「天使」と呼ぶ、謎の少女が現れるー。なぜだろう、僕は彼女を、知っているような気がする…。
大幅加筆新生「され竜」怒濤の連続刊行!! 物理法則を変異させ、街ごと消滅させるほどの物理現象を生み出す咒式。その咒式を使い賞金稼ぎ業に精を出す攻性咒式士、ガユスとギギナは、今日も過酷なエリダナの街で生きる。警察からは、邪悪で危険な咒式生物〈禍つ式〉による連続殺人事件を解決するよう依頼され、嫌々ながらも商売敵ラルゴンキンの構える大手優良咒式士事務所との共闘を始める。その一方、巨大咒式企業ラズエル社からは、異国の反政府組織の人質となった経営者御曹司である天才咒式学者レメディウス博士を救うため、巨額の身代金の交換現場に立ち会うことを依頼される。一見無関係に見えた二つの事件は、エリダナの街を盤面と見立てた狂気の遊戯としての姿を現していく! ライトノベル史上最悪の謎と悲劇が交錯する『されど罪人は竜と踊る』シリーズ第2弾も、大幅加筆超大国の巨大兵器産業が辺境の異国を内戦の悲劇に追い込み、理想高き若者の人生をくるわせ破壊する……現代地球の直面する解決不能の難題に直結するテーマに照射された、作家の知に刮目! 【編集担当からのおすすめ情報】 帯にはケンドーコバヤシ氏による絶賛推薦コメントあり!