2011年5月発売
六月。紫陽花の咲く梅雨真っただ中。「広人、大変なのよ!夜刀は、夜刀はもしかしたらー!」千歳の蛇幼女・夜刀の案内で、広人はねこがみさまと一緒に、亡き祖母の師匠の屋敷を訪ねる。ところがそこは、たくさんの付喪神たちが住む妖し屋敷。しかもその屋敷で夜刀の身にとんでもない異変が起こり、鰹屋家は大騒ぎに。一方学校では、広人を巡って美薫やひかるやあやのたちの恋の鞘当てが勃発。家でも学校でも波乱ばかりの中、広人は夜刀のために奔走するがー!?大好評、ねこがみさまと妖怪たちのにぎやかハートフルラブコメディ第四弾。
“第四真祖”-それは伝説の中にしか存在しないはずの世界最強の吸血鬼。十二体もの眷獣を従え、災厄を撒き散らすといわれる幻の吸血鬼が、日本に出現したという。その“第四真祖”監視と抹殺のため、政府・獅子王機関は“剣巫”と呼ばれる攻魔師の派遣を決定。しかしなぜか監視役として選ばれたのは、見習い“剣巫”少女、姫柊雪菜だった。対真祖用の最強の霊槍を携え、魔族特区“絃神市”を訪れる雪菜。そこで彼女が遭遇した“第四真祖”暁古城の正体とはー!洋上に浮かぶ常夏の人工島で繰り広げられる、学園アクションファンタジー。
それぞれの想いを胸にクリスマスを終えたさくら荘は、冬休みに突入する。そして俺は、ましろ、七海、美咲先輩を連れて、福岡の実家に帰省していたーって、なんだよこの状況!?しかも妹の優子がましろに謎の対抗心を燃やし始めて、事態は混迷を極めていく。そんな休み明けには、俺のゲーム企画のプレゼンに、仁さんの大学受験、七海の声優事務所所属オーディションがある。クリスマスからこじれたままの美咲先輩と仁さんの仲も気になるし、ましろはバレンタインを気にしている様子。俺の3学期は、やっぱり息つく暇もなさそうで!?変態と天才と凡人が織りなす青春学園ラブコメ第5弾登場。
かつて短距離走者として将来を嘱望されていた吉栄杏奈は、交通事故で選手生命を絶たれ、未来への希望を失った。高校を中退し無気力に生きていた杏奈は、ある日街の噂になっていたジョーカーと出会う。「仮面党に入ってほしい」と言うジョーカー。杏奈は断る気力もなかった。そんな杏奈の前に、圧倒的な正しさと強い瞳を持った黛ゆきのが現れる。杏奈はゆきののおせっかいに嫌悪感を抱きながらも、なぜか心惹かれていく。一方、仮面党の画策により、街は無差別テロに巻き込まれてすべての秩序が崩壊し…。大ヒットゲーム「ペルソナ2」を独自の視点で完全ノベライズ。
「私と付き合ってください」 新たな局面を迎えた恋愛模様。 そして── 「きょうちゃん。──── おこるよ?」 「貴様等、そこに並んで正座しろ!」 「恋人ができたそうですね、お兄さん」 俺の全方位土下座外交が幕を開けた。 幼馴染みに三年ぶりのマジギレ予告をされたり、あやせに火あぶりにされかけたり── 「五更日向です。── こっちは末っ子の珠希」 新たな登場人物も加わって高校生活最後の夏休みは毎日が大騒動だ。 そんなある日、黒猫が 『運命の記述』 と題された予言書を見せてきて……? 予言書に秘められた少女の“願い”とは!? 兄妹の関係にも、一大転機が訪れる、人気シリーズ第8弾!
全てのギャルゲーを支配する男、ギャルゲーマスター椎名の登場により、G研部長・桐ヶ谷京子が目指す「究極のギャルゲー」は程なく完成を見る!…はずだったのだが、それは遅々として進まなかった。試行錯誤するG研メンバーの前に現れたのは、椎名を狙う謎の黒尽くめ少女:夜桜美月(本名:田中さん)。彼女は椎名を賭けて、あるゲームの二次創作シナリオコンテストでの勝負を申し込んでくるのだがー頼みの綱のG研シナリオライター・サヤカは何故かあまりノリ気ではなく…!?ギャルゲーマスター椎名、またまた退部の危機!?シリーズ第3弾。
瑩国公式第一王女マーガレットの婚約者である悳国王子ディードが、外交のため来訪することとなった。悳国が製造した『グラフの数珠』とそれによって起きた事件の数々により、二国間は緊張状態にある。その関係改善を目論んでの来訪とはいえ、この機に乗じて何かを企てる輩が出てくることは必然だった。王子の暗殺計画すらもが囁かれる中、瑩国王家は『レキュリィの宴』に協力を仰いだ厳戒態勢で挑む。フォグとアルトは、王子を歓迎するため開催される夜会の警護役として任命されることになったが…。策謀と毒気が渦巻く都市・匍都で繰り広げられる薄闇の幻想物語、第三幕。
自身の気持ちを認めたセルニアと朋美。秋晴を想う二人のお嬢様は、ついにそれぞれのやり方で、彼に禁断の告白を決行するー!?一方、少し時はさかのぼり、男装の秘密を隠し続ける大地までも、自らの乙女ゴコロを止めることができず、秋晴へ想いを伝えようと意気込んでいて…。見た目ヤンキーな不良執事候補生・秋晴の行く末や如何に!?少女達の赤裸々な想いが渦巻くクライマックスまっただ中、告白だらけで肌色だらけでー!?お嬢様とメイドさんの学園ラブコメ、一人の男を巡り、ついに女の戦いが勃発ですっ。
『奇跡の宝石盗難事件』で街中が騒ぎ始めた頃、相変わらずおバカでゾンビな高校生・不二由真はシロネクロの美少女・高峰雪路のえっちな妄想を楽しんでいた。その頃、“賢者の石”が盗まれたことを巡り、クロネクロ幹部・四札のヴィクターが“賢者の石”奪回に向けて動き出す。時同じくして、シロネクロ協会は、戒律違反の疑いがある雪路の査問会を開くため、シロネクロたちを樽多露市に集結させていた。騒がしい街の水面下で動き出すシロとクロの屍霊術師たち。そして、雪路にかけられた疑いとは一体ー!?裏でそんなことが起きているとは知らず、由真はやっぱり雪路のえっちな妄想を楽しんでいたのだった。しかし…。
学生が職業を持つ自立都市で、高校1年の奈斗を待っていた仕事は、キャバクラのボーイ。しかも同級生のお嬢様・瑠花が、同じ店のキャバ嬢だって!?不安いっぱいで始まった仕事。ワガママで不器用で、失敗ばかりの瑠花をなんとかサポートしようとする奈斗だったが、彼女が時折見せる弱い姿に心揺れてー。そんな中、奈斗の“担当キャバ嬢”であるほんわか美少女真琴と、クールで大人な彩香を加えた4人での同居生活も始まり、奈斗の学園生活は波乱の予感。第16回電撃小説大賞・選考委員奨励賞受賞作家が贈る、前代未聞の学園キャバクラブコメ登場。
ここはファンタジーの登場人物を育成する学校。でも“戦士”や“魔法使い”みたいな「個性」を持った連中はごく少数。大半は“村人”程度にしかなれやしない。俺、佐東もそんな“村人”の一人なんだが、ある日“魔王”の個性を持った女の子、竜ヶ峯桜子に目をつけられちまう。小柄で大人しい良い娘なんだけど「人類滅ぼしたい」とか不意に呟くのはマジで勘弁してほしい。彼女に対抗意識を燃やす幼なじみの“勇者”の光ヶ丘翼もやっかい。こちらも超絶美少女なんだが、思い立ったら一直線の猪突猛進娘で…。板挟みの俺はどうすりゃいいんだ!?-。
人類を破滅に導く、“反救世主”によって開かれた『門』。イザヤは身を呈してそれに対抗し、世界には平和が訪れた。しかし、そこではイザヤの存在は人々の記憶から失われていた。例外的に記憶を留めていたノウェムは、ある日世界から駆逐されたはずの“獣”と遭遇する。しかも、それはノウェムにあることを囁きかけー。そして事態は再び動き始める。はたしてイザヤの戦いの真実とは、そして真の最終決戦とは!?罪と罰のアイロニック・アクション、感動の完結編。
ここにロボットの残骸がある。『彼女』の名は、アイリス。正式登録名称:アイリス・レイン・アンヴレラ。ロボット研究者・アンヴレラ博士のもとにいた家政婦ロボットであった。主人から家族同然に愛され、不自由なく暮らしていたはずの彼女が、何故このような姿になってしまったのか。これは彼女の精神回路から取り出したデータを再構築した情報ー彼女が見、聴き、感じたことの…そして願っていたことの、全てである。第17回電撃小説大賞4次選考作。心に響く機械仕掛けの物語。
とある理由により閉鎖された仮想世界「東京スフィア」。高校生の前田は、普段は言葉を交わさないクラスのアイドル青原遙花から、その存在について相談を受ける。身に覚えのない東京スフィアの入場チケットと大金100万円ーその後も執拗にスフィアのことを調べたがる遙花は、前田の他にも数名の生徒を誘って、サークルを設立してしまうのだが…。そのチケットは、前田にとって歓迎すべき“招待状”なのか、それともー!?『扉の外』『ラプンツェルの翼』の土橋真二郎が贈る、待望の新シリーズ。
自ら変若水を飲み、羅刹と化した土方は、近藤不在の新選組を率いて昼夜を問わず激務に明け暮れる。土方に好意を抱き始めていた千鶴は、そんな彼の様子が心配で仕方がない。一方、近藤が戻り、甲府城の守りを任された新選組だったが、すでに敵が入城を済ませていたことが判明!!一人江戸まで援軍を呼びに行くことになった土方は、旅立ちの朝、千鶴に「絶対に、死ぬな」と告げ…。圧倒的な力を前に瓦解していく新選組。彼らの目指した『誠』の意味とはー!?TVアニメ版ノベライズ激震の第3弾。
海里克也は保健室で目を覚ました。なぜここにいるのか?保健医の鏡司によると、階段で転んで気を失っていたらしい。…覚えていない。十歳のとき、大きな事故で両親と記憶を失ってしまった克也には、ここ数年の記憶しかない。また記憶が消えてしまったのだろうか。「見えないモノが見えてないか?」そんな司の問い掛けにドキリとする。-自販機の陰から伸びる少女の姿態ー突如現れ克也を責める不幸の手紙ー少女の死の映像と命を狩る指の感触。これは幻覚?それともー?第5回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。
彼氏にフラれた私・三浦加奈は、死のうと決意して屋上へ向かう。けれどそこで「カカシ」と名乗る不思議な少女、毒舌の「ブリキ」、ニコニコ顔の「ライオン」と出会う。ライオンは言う。「どうせ死ぬなら、復讐してからにしませんか?」そうして私は「ドロシー」になった。西の悪い魔女を殺すことと引き替えに、願いを叶える『オズの魔法使い』のキャラクターに。広い空の下、屋上にしか居場所のない私たちは、自分に欠けているものを手に入れる。第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作。心に残る、青春ジュブナイル。
行こう、由衣ー。もう姿の見えない妹に呼びかける。けれど返事はしっかり聞こえた。『うん。戦おう、お兄ちゃん』二人、心を重ねて束ねる。地球を遍く包んでいる壁ー“天牢”を戦うための姿へと転化させる。その姿は狼。白い毛で覆われた大神。狼頭は夢幻の光を放つ。その光は、生きている人たちのさまざまな想い、皆の輝きー。「ケースケ!」あの光はアリッサ。未由、陽名ちゃん、ツグミ、冬上の光も感じる。流れ込んでくる。出逢い。別れ。そしてー。古の神話が、連なる絆の物語として終結する。感動のフィナーレ。
土御門夏目ー芯が強くて楚々とした、春虎自慢の幼なじみ。…の、はずだった。半年前までは。しかし現在。「このバカ虎!」。半年ぶりに再会した幼なじみは、陰陽塾きっての秀才で口が悪くて素直じゃなくて、とある理由で男装女子になっていた!?そして、その男装女子に日々振り回されている、日本一ツイていない少年、土御門春虎。「夏目君とデキてる…ホモなんでしょ?」「いや実は幼女好きだって」。クラスメイト曰く『ホモだと思ったらロリコンだった』。心ない噂と運の悪さに苦しむ春虎。しかも二年になった二人を襲ったのは、あの夏の日の「嵐」!大騒動の学園生活を経て波乱の新学期がいま始まる。