2013年11月19日発売
永遠に世界をさまよう“流浪刑”の少年・クロニコは様々な“刑”を科せられた人々と出会う。何者をも殺すことを禁じられた武器職人。絶海の孤島で、漂流した廃棄物を元の形に直そうとする猫。人間の感情しか食べることのできない男。そして、殺し続けることしかできない少女。クロニコは彼らの“願い”と“罪”を知る…。切ない別れの物語が、再びはじまるー。
折々に吹く風は、季節ごと、様々な物語を運んできてくれます。夏の夜、悟と小杉がちょっとだけ怖い目にあったり、冴木神社で開かれる演劇での一幕や、ふらりと現れた不思議な狐の神使のお話、十子と鉄郎のクリスマスなど、四季それぞれの物語を収録した小説版。
『みんな消えてしまえばいいのに』-そう荒々しく書かれた紙をとある理由から見せられ、クラスメイトの少女・三月音子を調べることになった大垣内歩。そんな日常生活を過ごしながらも頭は一つ目のキグルミ・サイクのことばかり考えていた。現実とは隔離されたあの世界で夜な夜なおこなわれるキグルミを着たクラスメイト同士の殺し合い。そこで音子を見つけたことが物語を大きく進展させることとなるー。暗躍するピエロの目的、謎の生命体『キグルミ』を着た闘争を強いられるのは何のためなのか。はびこる謎に迫る第二巻!
サイバーパンクアクション始動!! 西暦20XX年。旧東京湾上に建設された次世代型積層都市トーキョー・ルルイエ。 この都市には【恐怖(ホラー)】と呼ばれる都市伝説が存在する。それは電脳ネット上、どこのデータベースにも存在しない、人喰いの化け物どもだ。 『ルルイエにおける事故死者と行方不明者の約60%がこの怪物の手によるものだ』 そう、噂されている。けれども。所詮はただの噂だ。 しかし、小城ソーマはこの噂を信じている。事実、ホラーを目にしているから。 彼は、ホラーを殺して都市の路地裏を駆け抜ける。 ただ独りで、小城ソーマは、ホラーを狩る。 彼はある晩、ひとりの少女と遭遇する。少女は何かを呟いた後、倒れてしまう。 ソーマは少女をなじみの闇医者へと連れていく。 面倒にはならない。ささいなことだ……。 ──けれども、ささいなことでは、なかった。 ライアーソフト「スチームパンクシリーズ」や『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』を手がける桜井光が紡ぎ出す、サイバーパンクアクション!! イラストは『東京レイヴンズ』『死神と少女』等で活躍中のすみ兵!
「勇樹には聞こえないの?クリスマスに対する生徒たちの怒りの声が!」12月初旬。第二新聞部部長・二階堂彩香の宿敵である生徒会長・白河香織のリア充クリスマスパーティーに、非リアなクリパで対抗することになった赤松勇樹。しかし、理系代表の遠藤梨乃、文系代表の九条ふみ、体育会系代表の鈴木いくみ、美術系代表の村上絵美の四人が考えるクリスマスパーティーは、相当にヘンなもので…。うん、餃子は必須じゃないよ。社交、格差、赤点、正義、餃子のこと…。クリスマスは誰のもの?祈☆祝祭・人生相談6回目!!
彼は変わらない。だから周囲は変わっていく 雪ノ下雪乃は「……あなたのやり方、嫌いだわ」と、否定した。 由比ヶ浜結衣は「人の気持ち、もっと考えてよ……」と弱々しく呟いた。 後味の悪さを残した修学旅行を終え、日常に戻った奉仕部。三人の関係はまたぎこちないものに戻ってしまうのか……。 そんな折、奉仕部に新たな依頼が持ち込まれる。内容は生徒会長選挙に関わるものだった。 お互いのやり方を認められないままの奉仕部の三人は、それぞれが別のやり方で依頼に対することに。 ばらばらの奉仕部。分かっていた。この関係はいつまでも続かないことも、自分が変わることができないことも。 ーー君のやり方では、本当に助けたい誰かに出会ったとき、助けることができないーー 自然消滅か、空中分解か。誰のやり方でも奉仕部は解散を免れない。 その行動は誰がために。--それでも自分のやり方を貫き藻掻こうとする“彼”は、大きな失敗を犯してしまうーー。
『不思議の国のアリス』の読み手、如月シェリーを捕獲した月夜たちは、彼女を村瀬一郎の自宅へと連行する。しかし彼女を狙っていたのは、月夜たちだけではなかった。『天女の羽衣』の読み手、夏苅小雨による襲撃。また、新たな絵本回収者である作り手の一人“イラストレーター”の登場。村瀬家を舞台とした三つ巴の戦いの末、月夜たちは、戦力の要である一郎が敵側に寝返るという危機的局面を迎えていた…。謎多き男・村瀬一郎と、彼が捜し続ける絵本『桃太郎』。その因果関係が明らかになるとき、新たな悲劇の幕が上がる。