2014年8月9日発売
「キリト、教えて……。私は……どうすればいいの?」 最高司祭アドミニストレータを倒した代償、それはユージオの死、そしてキリトの精神喪失だった。 激闘から半年後。アリスは、意志の無い虚ろな表情で車椅子に乗るキリトと≪ルーリッドの村≫に身を寄せていた。 整合騎士としての役目≪人界の守護≫をベルクーリに託したアリスは、心を失ってしまったキリトと静かに暮らすことを選んだのだ。そして、≪アンダーワールド≫には、賢者カーディナルの預言した≪最終負荷実験≫が刻一刻と近づきつつあった……。 ≪ダークテリトリー≫からの邪悪な息吹が≪人界≫に流れ込み始める。ついに、恐るべき闇の軍勢が動き出そうとしていた。
2月4日、バレンタインデー10日前。放課後に二人で出かけたモール内のドーナツ屋の前で、安達が聞いてくる。 「14日に、しまむらはなにか、用事ありますか?」 「ないですけど」 「ないなら、14日に、遊ぼうという……」 鼻の上に加えて、手の甲まで真っ赤に染まっていた。そんな安達の決意や覚悟に感心して、私はこう応える。 「いいよ。今年はバレンタインをやっちゃおうか」 2月14日までの10日間。安達のどきどきな10日間が、しまむらの日常に彩りを与える。そんな二人のお話。
少年・サトルには二つの顔がある。昼は少々問題児の男子高校生。しかし、夜は魔王の娘・ロレッタによって召喚され、彼女を助けながら魔物や罠を駆使して冒険者たちから迷宮を守る『迷宮の主』。気弱で心優しいロレッタの住処を蹂躙せんとする、愚かな人間たちを駆逐するため、今日もサトルは、知略を巡らすー!とはいえ、面接でよい魔物が集まらなかったり、ドジなロレッタが勝手に罠にかかったり、『覇王』なる謎の超強い冒険者が現れたりと、サトルの『迷宮運営』はなかなかに前途多難であり…?強欲な冒険者どもから、魔王の娘を守りきれ!迷宮の主となった少年の“最終迷宮”防衛戦・開幕!
ネトゲで乗り切った文化祭、リアルに乗り切れなかった悲しみの体育祭を経て、大規模アップデートの秋、到来!実装されたのは家を作るハウジングシステム。「私とルシアンの愛の巣がついに…!」妄想大爆発な残念美少女・亜子をはじめ、期待に夢膨らませるネトゲ部一同。自分たちの家だって持てる。そう、ネトゲならねーいやいや世の中そんなに甘くない!攻城戦で金欠状態なネトゲ部メンバーがギルドハウス建築へ向けマネー稼ぎに奔走する中、茜のボロPCがついに逝くッ!?そしてバイトに初挑戦し…アレな結末しか見えませんが、お金はやっぱり大事です。残念で楽しい日常≒ネトゲライフ、勤労感謝の第5弾!
“右の剣”クリザリッドに完全なる敗北を喫した秋津慧太郎。友人だったはずの少女が敵となった、蟲愛づる魔女アンリ。一族が秘めた真実を知った女騎士クロエ。そして姿を消した詠い手マルティナ。それぞれに訪れた決定的な挫折の向こうに、少年たちは花の都の崩壊を見る。パリの空に鎌首をもたげた“冥王蟲”を前に慧太郎たちは再び立ち上がり、そしてー欧州の大地で二つの“ジゲン”の剣が撃ち合わされるとき、“蟲”を宿す少年と“蟲”愛づる少女は、遠き楽園への小さく、けれど確かな一歩を刻む。まだ見ぬ荒園をめざすスチームパンク・ファンタジー、感動の第一部完!
季節は秋、いきなりミカゲにピンチが訪れるー成績の悪さからモブ学園に転校させられそうになってしまったミカゲはメリアさんには言えず、厳しい父親を説得できないかとひとり悩むことに…。そんな中、あらゆる魔王らしさが試されるという魔王学園伝統の体育祭・通称「大魔王祭」が開かれることを知ったミカゲは、この「大魔王祭」で活躍して父親を見返そうと計画する。だが、花形のリレー代表は選抜制らしい…。基本スペックの低さから代表を諦めそうになるミカゲだったが、彼の前に特別講師として現れたのは「賢者の特殊資格」と「魔王の特殊資格」を持つスーパーエリートでミカゲの兄・暗上院ヒカルだった…。毒舌メイド×ザコ魔王がおくる、かろうじて魔王風味な学園コメディ第3弾!
ゲーム好きの少年・珪が入学したのは、全国から学生が集められ、ロボットによる公平な教育を受けられるという『倫理学園』と呼ばれる都市型学園。しかし、そこにはゲームショップはおろか、炭酸飲料の自販機もないほどの「健全」ぶりで、珪は窮屈な日々を過ごしていた。だがあるとき彼は、恐ろしい事実を目撃する。それは素行の悪い者を捕え、脳にチップを埋め込んで人格矯正しようとするロボットたちの姿だった。「この学園は、狂っている」。珪は仲間たちと共に、学園に反旗を翻す。学園に上がった『反逆』の狼煙。果たして『自由』を賭けたゲームの行方は!?
タレント活動に復帰した麻衣先輩と、念願の彼氏彼女になり浮かれる咲太。──のはずが、翌朝起きたら付き合う前に戻っていた!? これは僕がブタ野郎だからなのか? 青春のバカ野郎! 原因は“思春期症候群”だと考えた咲太は、事象を起こしている人物を探すことに。 そんな咲太の前に、尻を蹴り合った仲の後輩・朋絵が現れる。彼女は友達の憧れの先輩からの告白を回避すべく、逃げ回っているらしい。 その最中、ふとしたことで「咲太と朋絵がつきあっている」と周囲に誤解されてしまう。しかも朋絵はこれ幸いと、咲太に「嘘の彼氏」になってほしいと頼んでくるのだった。 ち、違うんだ麻衣さ〜ん! 咲太の心の声もむなしく、二人は「恋人のふり」をすることになり──!? シリーズ第2弾登場!
俺の周囲には、ギャルゲ時空が存在する。幼馴染の同級生、才色兼備の委員長、美人で巨乳(しかも超能力者)の先輩など、魅力的な女子たちが、一人の男子を中心にそれぞれのストーリーを展開している。しかし、残念なことに、このギャルゲ時空の中心点・発生源は俺ではない。それは俺の親友、渡会秋兎。俺は「主人公の男友達」ポジションで、所詮は物語の脇役にすぎない。そしてここに、秋兎に想いを寄せる、実に地味な少女がいることを俺は知り…。これは、モブキャラな俺たちが下剋上を目指す、恋愛戦略ドラマなのだ。
というわけで季節は春。2年に進級した俺こと“村人”の佐東は、クラス替えで“勇者”の翼と一緒のクラスになった。もちろん“魔王”竜ヶ峯も今まで通り一緒だー。いやいやこのクラスはダメだろ!魔王と勇者が一緒のクラス?去年は別々だったから授業中は平和だったんだが、これじゃあもう、四六時中毎日がラスボス戦じゃねぇーか!しかも入学式のあいさつで、校長が『個性者生徒諸君の悩みは、我が校の“村人A”が誠意を持って対応いたします』とか変な宣言しちゃうし!俺の二年目の高校生活に、もはや安息の日はないのか!?
怪物専門のインストラクター、モンスト。専門家といっても退治するのではない。怪物たちが人間社会になじめるように指導するのが主な業務だ。その中に凄腕と呼ばれる少年が一人。弱冠17歳、あざとい手口で金にも弱い宗一だが、業界での信頼度は高いのであった。最近、依頼料のバーターとして住み込みで雇うことになったのが、サキュバスの血を引くという女子高生遥奈。清純無垢なのに、血が暴走するとエロくなるというとんでもない症状に悩んでいるとか。でこぼこコンビが今日も人助けならぬモンスター助けに励む!
“私の心は鍋模様”セルティと新羅の家に集い、なぜか鍋をつつくことになった帝人&杏里、静雄や門田たち。鍋をかこみいつしか始まるそれぞれの過去話で、明らかになっていくそれぞれの出会いやエピソード。その時、臨也は一体ー!?“デュフフフ!!”沼袋からやってきた偽静雄に、池袋はちょっとだけ大混乱に…?“成人式は突然に”臨也や静雄に加え、新羅や門田が迎える成人式の行方はー!?“世界の中心で、愛を避ける”池袋に現れた夢魔のおかげで、それぞれの妄想と現実が交差することに…。果たして帝人や遊馬崎たちの願望とは!?その他にも書き下ろしやレア掌編、公式海賊本に掲載された短編などを収録!!
里中達哉が見つけた厚い日記帳。そこには彼の、未来の姿が記されていた。「3人の少女と付き合うことになり、そして、その3人とともにー」自らの将来の出来事にショックを受けた彼は、なんとか事態を避けるべく日記の記述に抗い始める。しかし、運命は達哉を弄ぶ。避けようとしていた少女たちとは次々と出会ってしまい、そして望まぬまま、少しずつ彼女たちとの距離は縮まっていって…呪いのように、着実に彼を予定された結末へと歩ませていく。果たして、この絶望が記された日記から逃れる術はあるのか…?予言に逆らい、もがく少年の未来は果たしてー!?
世界には二つの『未来』がある。『新たに見出す可能性へと進む』かー『誰知らず降りる破滅に沈む』かー。なんでも直感的に行動する少年・直会カナエ。とある相談を受け、古い校舎へと踏み入った彼は突如、謎の『星』へと飛ばされてしまう。そこで一人、待っていたのは『星平線のそよぎ』と名のる謎の少女。彼女は軽いノリで告げる。「ズバリ、世界を救ってもらいます!!」カナエは世界を救う可能性の象徴『半開きの目』に選ばれた、という。そして、世界を破滅に導く歪んだ運命の象徴『半閉じの目』の行使者『ハインの手先』を止めなければならない、らしい。その頃ーカナエを慕いながらも妹扱いされている女子小学生・一条摩芙も、何かを感じ、悩み、決断していた。「『あれ』が動き出したら…私も、やらなきゃいけなくなる」世界の『未来』を懸けた運命の戦いが今、始まるー!