2017年3月発売
こない未来の、夢。なかった過去の、夢。溺れたくなるほど、幸せなーー。黄泉の風を呼ぶ歌は人を惑わせ、生気を奪い、夢にひそむ……。それは藤花のいる都だけでなく、伊勢の斎たちにも及び!? 一方、重傷を負った螢のもとに留まる昌浩だが、神祓衆の結界が何者かに壊されてしまう。菅生の郷に迫る異形のものたちを退けるため、向かった先に立ちはだかるのは……大好きな兄だったはずの、成親ーー! <厳霊編>第2弾!
世界中の魔導騎士達を運転手とした超高速マシンによるレースの祭典“WFグランプリ”。魔王を討伐した元英雄アーティスは、ある理由からこのレースにドライバーとして参加することになった。相棒であるナビゲーターのセナリィとコックピットに乗り込んだアーティスは彼女の爆乳を揉み…「はぁぁぁんっ!…い、…イっちゃ…!」そう、WFとは、ドライバーとナビゲーターが密着しHな気分になるほどスピードが増すマシンだった!
父親が亡くなり家を失うことになった語利カタル。最後に住み慣れた家の中で見つけた謎の抜け道を通るとーファンタジー世界のような場所に出た。そこにやってきたのはドワーフとミノタウロス!さらに竜を駆る少女までやってきた。戸惑うカタルに少女は言う。「お前、軍師の血族か。ならさっさと来い、女王陛下と国難がお待ちだ」と。連れて行かれた先で聞かされたのはこの国は危難を迎えると「軍師の館」が現れ、そして驚いたことに、詐欺師だと言われていたカタルの祖父はこの世界では軍師だったらしい!カタルは決意する、祖父の後を継いで軍師として活躍することを!祖父の残した詐欺の道具と知略で国の危機を救えるか!?
どこまでも続く空と海。はるか昔に陸地のほとんどを失った蒼き世界、ノア。人々は、いくつかの巨大な船に都市国家を作り、わずかな資源を争って暮らしていた。飛行機乗りの少年・シエルは、そんな“船国”を行き来し、荷物を運ぶ“スワロー”。愛機は父の遺した白い水上機“ポラリス”。空を飛ぶことにしか生きる意味を見出せず、他人との関わりに息苦しさを感じていた彼は、ある日無人島に流れ着いた少女・ステラを助ける。素性も目的も、何も語らない彼女の依頼で、シエルはステラを乗せて飛び立つことに。その先には、世界の危機と巨大な陰謀が待ち受けていたー。紺碧を裂いて白翼が駆ける。あの空みたいに美しい、戦闘機ファンタジー。第6回講談社ラノベ文庫新人賞佳作受賞作!
2015年秋。東京・渋谷を震撼させていた連続猟奇殺人事件「ニュージェネレーションの狂気の再来」は、宮代拓留という少年の逮捕をもって収束したが、様々な後遺症を孕みつつ渋谷の街と人々に色濃い影を落とすこととなった。山添うき。香月華。有村雛絵。久野里澪。南沢泉理。尾上世莉架。事件の最中を拓留と共に過ごした彼女たちは、事件から半年が過ぎた今、何を思い、そして何を見出したのかー。衝撃の展開と結末で話題をよんだ名作ゲーム『Chaos;Child』の「その後」を、原作シナリオライター・梅原英司が描きだす完全新作がここに登場!
居残り指令も華麗にスルーし今日も今日とて家路を急ぐミサキとジン。目的地は圧倒的人気を誇る大規模仮想現実RPG“アルマゲドン”内。片や生産系のスキルを究めたジンに対し、ミサキはグラマラスな女性アバターを駆使し、ゲーム内最弱種“人間”のまま強さを究めんとする傾き者でもあった。共にゲーム内有名人でもある二人はその日、ゲームマスターのひとり、レオに不思議な言葉を投げかけられるー「向こうの世界で会おう」突然ホワイトアウトしたゲーム世界、ミサキとジンが飛ばされたのは“ただの”異世界、それとも…!?荒涼たる原野を行く二人が出会ったある人物、そして隠蔽された地球の真実とは!?新たな世界の神をめざす幻想空間創世譚登場!
富士樹海に出現した謎の穴で通じた異世界、慎一が日本政府からオタク伝道師として派遣された神聖エルダント帝国があるファンタジー世界は、実は遙か遠い未来世界である事が分かる。しかも、肝心の穴は不安定化し始めていて、もしかすると現代日本との行き来が出来なくなる可能性も出てきた。そうなれば、派遣された人々は時間的な島流しになってしまう。慎一たちは、異世界から去るように指示される。だが、慎一の心は今や異世界側にあり、簡単に帰る決断は出来ない。そんな悩める慎一に、さらに現代日本と異世界を巻き込む巨大なリスクが襲いかかる。それは『ファイナル・カウントダウン』って、なにそれ?
「おれ、綾姉のことが好きだから!」遼平がある日、友人の姉・綾音にそう告白したとき、世界は変わったー。遼平の胸を貫く、綾音の手から伸びた刃。加えて次に彼が目にしたのは、制服姿の綾音と、眼前に立つ巨大な化け物だった。実は、綾音は魔女であり、遼平は彼女を守るシュヴァリエとして、近代魔女同士の決闘ーサバトマリナを戦い抜くことになったのだ!ひとまず戦いを終えた遼平は、綾音とともに学園に通うことになる。だが、魔女やサバトマリナといった存在以外にも、世界へのいろいろな違和感が拭えない遼平。そして、まるで覚めない夢のようなこの世界に遼平を閉じこめているのは、綾音以外に考えられず…!?
人を襲う人類の天敵・ジェイヴが現れて十数年。人類の領域は狭くなりながらも、何とか拮抗を保っていた。戦闘兵器ディヴィジョン・マニューバが、ジェイヴへの対抗手段として有効だったからだ。最低レベルの魔力ーディヴィジョン1でありながら、魔装騎士を目指すための学園、上弦魔装学園へと入学した桶川九遠。だが九遠は最低魔力でも起動できる特注の機体を操り、入学早々に行われる模擬戦で9人抜きを成し遂げる。そんな九遠の前に現れたのは、学園最強の戦士にして最高レベルーディヴィジョン5の少女、鈴鹿花火。接戦を繰り広げる二人の心は通じ合い、花火のチームへと誘われる九遠。だが、九遠と花火には、過去の因縁がありー!第6回講談社ラノベ文庫新人賞“優秀賞”受賞作!
憧れの剣士になれた黒野刀禍だが、それは精霊・夜空の力でしかないと自覚していた。ある時、彼の目の前で新形の妖怪“ネクラ”が同僚の姫野を異世界へと連れ去る。剣士達にとって仲間の犠牲は日常茶飯事、という様子に刀禍は違和感を抱き、なんとしても“ネクラ”を倒すと強く誓うのだった。だが再び“ネクラ”の犠牲者が出る。なんとそれは刀禍の相棒、夜空ー。相棒を失い絶望する刀禍は、別の精霊と再契約など考えられず葛藤する。そんな彼を煽るように、“ネクラ”は姫野の姿をして現れた。なぜ姫野の姿なのか、妖怪たちの真の目的とは!?幼馴染みの音桜、旧友の勇美、そして先輩剣士の隼人と共に妖怪討伐へと向かう!!
女神の不興を買ったとして断罪された王子フォルシティアは、流刑地ラタ島へと送られた。島の領主の娘エディスは王子に惹かれ、足繁く館に通っていたが、幼なじみの青年ルウェインとの縁談が持ち上がる。抵抗するエディスに業を煮やした家族は、王子と離れれば諦めるだろうと考え、強引にエディスを本土へと送ってしまう。その頃、王国本土では邪教徒による少女誘拐事件が相次いでおり…!?
サルシッチャ王国のティシエナ姫は、生まれたときに受けた呪いのせいで、食べても食べてもお腹がいっぱいにならない。ティシエナ姫も懸命に我慢するけれど、食材調達のために国庫は逼迫。亡国の王子で、今は近衛隊長のアルフィアスが、大量の食料を安く調達したり、食材を節約しつつ食べでのあるレシピを研究したりと日々奔走中。そんなある日、二人の前に呪いの主である魔女が現れて…!?