2020年12月15日発売
隠世をめぐる激動の日々を乗り越え、少し時が流れたころ。あやかしお宿「天神屋」の大旦那に嫁入りした葵は、大女将見習いとなり活躍する毎日を送っていた。お仕事のかたわらで、かつて祖父が隠したらしいお宝を探したり、手鞠河童のチビは旅に出ていたり、ライバルお宿「折尾屋」とコラボをしたり、大旦那が現世に出張したりー。相変わらずの何気ない日々が、少しずつ変わりながら続いていく。そして桜の季節がまた訪れようとしていた。隠世で生きる葵と仲間たちの営み。季節がめぐる十二ヶ月の物語。あやかしお宿の大団円の続きのおはなし。書き下ろし。
同盟国が集い、帝国の脅威に備えるなか、ルスキア王子たちの絆を繋いだマキア。安心したのも束の間、今度は救世主アイリが失踪し、トールとともに捜索に駆り出されることに。だがそんなマキアにもう一つの戦い、魔法学校の期末試験が目前に迫っていた。 いつもは頼もしい班員たちも、この時ばかりは首席を争う好敵手。次々と難題をクリアし、待ち受けていた最終試験・精霊探しゲームで、マキアは学校に隠されていた秘密の部屋を見つけて……? “メイデーア”の命運を握る者たちに、等しく試練の日が訪れる。
◆◇◆◇◆謎の美青年・神威との出会いから、お守りの“鳴らない鈴”が警告の音を響かせ…? 少女・世莉の運命が巡る!◆◇◆◇◆ 世莉(せり)の高校に転校してきた美青年・御巫神威(みかなぎ かむい)。彼に憧れる女子生徒が多い中、世莉だけは違和感を覚える。銀髪なんて怖い……。 しかし、友人は彼を黒髪だと言い、お守り代わりの"鳴らない鈴"は警告するように鳴り響く。 その神威が世莉の暮らす神社に現れた夜。ご神体として祀られていた剣の鞘が、事故で世莉の身体に同化してしまう! 実は神々を鎮める"神主"だという神威。剣と共鳴する世莉は、その力を狙う者から保護されるかわりに、神威が求める神剣のカケラ"玉鋼(たまはがね)"集めに協力することにーー。 【少女・世莉は仮そめの巫女となり、神話の剣と運命を見出す!】 0.これが天罰だとか、違うとか。 1.これが運命の出会いだとか、絶対に違うとか。 2.鈴が鳴るとか、鳴らないとか。 3.巫女になるとか、ならないとか。 4.鍛師に会えたとか、会わなくてもよかったとか。 5.出雲大社の謎解きをするとか、しないとか。 6.ハバキリの欠片を探すとか、探さないとか。 7.潜入捜査をするとか、しないとか。 8.〇〇が出るとか、出ないとか。 9.修行をするとか、しないとか。 10.鬼が出るか、蛇が出るか。 11.まだ続くとか、続かないとか。
民話や伝承を好む大学生・綿良瀬伊緒は、二十歳の誕生日を境に見知らぬ異郷“うぐいす浄土”へと誘われる。どこか懐かしい、山奥の寒村を思わせるその里で、色白な青年・七郎と出会う伊緒。彼曰く、ここは人ではないものが住まう隠れ里で、元いた場所に帰る方法はわからないー。たまらず飛び出す伊緒だったが、危険な妖怪に襲われ、助けるために力を使った七郎が傷ついてしまう。彼もまた人ではない、里を護る白蛇の化身だったのだ。救われた恩を返すため、伊緒の昔話のような異郷生活が始まる。異郷に誘われた女子学生と白蛇の化身の青年による懐古と恩返しの物語。書き下ろし。
仙娥の罠にはまり、皇后の地位を剥奪された小玉。綵とともに後宮最下層の冷宮に送られ、誰もが小玉の過酷な未来を予想した。しかし意外にも、小玉は生き生きと下働きに励みはじめる。さらに冷宮での生活で、小玉は走り続けていた自分を見つめ直す、凪のような時間を得ていた。その一方、珍しく文林が真桂のもとを訪れる。文林が真桂に持ちかけたのは、小玉救出のための悪あがきのような一手だった。本人ですら死を覚悟した環境の中、小玉が助かる道は果たしてあるのかー。
宰相閣下の義妹の身代わりとして帝国にやってきた派遣聖女のグレスだが、役目を終えたと思ったところでうっかり誘拐されてしまう!!そこでグレスは、自分に取り憑いている幽霊令嬢ビビの死の真相と、己の過去の記憶と向き合うことに。一方、グレスがいなくなったと知った宰相と皇帝陛下は、行方を捜すとともに彼女が“本物”ではないかと推測し…!?
幼い頃助けてくれたサフィニア姫に恩返しをすべく騎士になったマローネ。いざ専属護衛に願い出るも、母と双子の弟を同時に失くして以来『隠れ姫』として暮らす彼女にすげなく断られてしまう。それでも忠犬の如く付きまとう姿に絆されたのか、少しずつ態度が軟化。むしろ手を繋いだり、キスで涙を止めてくれたりと、うちの主が格好よすぎて困るー!?第2回ビーズログ小説大賞入選作品。
乙女ゲームの世界に転生した私、レティーツィア。しかも悪役令嬢だなんて…最高!!だって婚約者の皇子リヒトは“最推し”な上に、私は推しと結ばれるのがガチ地雷な『非夢女子』なんですもの!尊い推しを愛でるためには国外追放を回避して、ヒロインと結ばれてもらわなければ。そう思っていたのに、推しもヒロインもシナリオ通りに動かずー!?第5回カクヨムWeb小説コンテスト恋愛部門大賞受賞作品。
「竜神さまは生贄を受け取るつもりがない?」聖女見習いのルーチェは、目の前の青年ーオルフェンにそう告げられ大混乱。人の姿を持つ彼は、間違いなくこの地を守る竜神さまなのに。「俺は絶対に喰わん」「召しあがっていただけるまで、絶対おそばを離れません!!」かくして食べてほしい生贄の聖女VS意地でも食べたくない竜神の謎の同棲生活が始まり!?