2020年発売
つらい失恋により体調を崩してしまった男子高生、沢渡悠。 そんな彼のもとに、理由もわからないまま険悪になっていた、隣の部屋の幼なじみーー白雪心愛が現れ、看病してくれることに。 「どうして急に俺の看病なんてーー」 「迷惑でしたら帰りますが?」 その日以降、遠ざかっていた二人の距離は近付いていく。 彼女との触れ合いの中で、傷付いた心を癒やされていく悠。 やがて、心愛に心を惹かれるようになってーー。 これは、恋を失ってしまった男の子と、ずっと片思いを続けていた幼なじみの、じれったくて甘くてちょっと切ない、そんな恋物語。
日が暮れた冬のロンドン。かつてユウリを拉致監禁し、万華鏡の謎を聞き出そうとしたナアーマ・ベイが突然現れた。自分は黒魔術を使う秘密結社から足を洗ったが、共に属していたマーカス・フィッシャーが組織を裏切り呪いをかけられたことを告げるためだった。生きる屍のような姿でユウリの目の前に姿を現したマーカスは、アシュレイに連絡を取って対抗魔術を使って助けて欲しいと懇願する。
<プロフィール> 田井ノエル 『暖簾のむこうは神様のお宿でした』 で「第6回ネット小説大賞」を受賞しデビュー。著作多数。 <内容紹介> 都で評判の女性占術師・凜可馨は謎に包まれている。 いつも御簾の向こうにいて姿が見えず、助手の翔夢鈴に鑑定結果を耳打ちするだけだが、その占いは驚くほど当たると噂だーー。 そんな凜可馨の正体はゴツいオネエ。翔夢鈴のプロデュース力を使って活躍している男性占い師なのである。 そんな二人のもとに、後宮から使いがやってきた。 多額の謝礼に目がくらんだ二人は、正体を隠して後宮入りするのだが……
「究極の塩は、わたしのその……行為中の体液を……精製すると手に入るのよ!」 謎理論の一言に、三流料理人・ロインの意識は真っ白になった。 舞台は魔族によって占領されたとある人間の街。場末の食堂のコックだったロインは、魔王を満足させる料理を依頼される。もちろん、失敗したら即処刑! 万策尽きたーーと思われたその時、現れたのは『塩』の人造精霊を名乗る少女・ソルティ。彼女が作り出す塩は、あらゆる生物を虜にするというが……その『採取方法』は上記の通り、刺激的すぎてあまりあるものだった。 三流コックで……しかもソッチの経験も浅い残念男・ロインは、果たして性と食の覇者となれるのか!?
安達と出会ってからの一年が割と濃いから、過去が遠くなっているのを感じる。良くも悪くも、安達は印象的なので他の記憶を上書きしてしまう。わたしはいつか、安達との過去だけで埋め尽くされるのかもしれない。 私には思い出というものがおよそ欠けている。そして、私には今にしかしまむらがいない。少なくとも、今この時は。一年前はまだちゃんと覚えていて、そこにある。だから昔じゃない。私は、いつかしまむらと過去を過ごせるだろうか。 安達と出会う前のしまむらと、しまむらと出会ってからの安達。少しずつ何かが変わっていく。そんなお話。
数多の強敵を打ち破り、波乱の高校生活に幕を下ろした司波達也。彼は新たな野望の実現のため動き始めていた。 一般社団法人『メイジアン・カンパニー』。 達也が専務理事に就任したその組織の目的は、魔法適性はあるものの実用レベルに至らない存在、メイジアンの人権保護の実現。魔法師が兵器ではなく人間として生活できる新時代へ向け、達也は大学生ながら、確実に歩みを進めていた。 戦略級魔法師を凌駕する影響力を持つ達也の動向は、当然ながら世界中から注目を集める。USNAにある魔法師の結社『FEHR』から、達也の動向を探るべく刺客が送り込まれ……。 司波達也の新たな伝説が幕を開けるーー。
渋すぎる声と強面のせいで周囲から避けられている俺、塵内芥が、なぜか声優デビューすることに。しかもTVアニメの主役……!? ヒロイン役は、女子高生声優の橋本ゆすら。両親とも実力派声優というサラブレッドで、多くのファンに愛されているアイドルだ。 「一瞬たりとも気を抜いちゃだめよ」 「え?」 「参加させてもらってるとか、胸を借りる気持ちなんかで挑んだら、一瞬で吹っ飛ばされて、名前どおりの塵芥になっちゃうから」 「俺の名前は塵内だ。塵芥にはならねえよ」 美しくも気の強いゆすらをはじめ、高嶺の花の声優たちに囲まれ、波瀾万丈で夢のようにハッピーな青春が始まったーー!
幼いころ、将来を誓い合うも離ればなれになってしまった、大滝忍と森静乃。 高校生になって久しぶりの再会を果たすも、互いが覚えている「約束」の食い違いからケンカになってしまう。 慣れない新生活による不眠症。期待外れの再会。二人にとって、最悪なスタート。 でもーー ひょんなことから二人は、一緒に添い寝をすれば眠ることができると気づく。 それからというもの、学校の保健室で、忍の部屋で、静乃の家で。 あの頃とは違う成長したお互いに戸惑って、二人だけの「添い寝ルール」を作って……。 これは、もどかしくてじれったくて、甘酸っぱくて、でも温かい……素直になれない幼なじみ二人の物語。 彼らが添い寝で、少しずつかつての距離を取り戻していく物語。
ブーディシアやグラフィティ・クルーたちとの出会いによって音楽活動を再開したヨシ。そんな彼の元にかつてのバンド仲間、ボーカルのネリナが現れる! 「ヨシの音楽には、魂がない」--ヨシの音楽に迷いを生じさせ、日本を離れる原因となった歌姫の突然の来訪。気まぐれな態度でヨシを惑わす少女の真意は? 一方、クリスマス間近の街ではグラフィティを否定するミュージシャンの宣戦布告をきっかけにグラフィティ排斥の動きが激化! 〈Z〉を名乗る謎の人物によって街中のグラフィティが上書きされてしまう! 傷つけられたブーディシアのグラフィティ、立ち上がったララ率いる〈女王熊の復讐〉。ブリストルの未来、そしてヨシをめぐる三角関係の行方は? Prologue "Teardrop" Chapter1 "Dissolved Girl" Chapter2 "A Prayer for England" Chapter3 "Flat of the Blade" Chapter4 "Weather Storm" Chapter5 "What Your Soul Sings" Chapter6 "Heat Miser" Epilogue "Future Proof"
八年前の初恋をやり直し、普通の友達よりも特別な関係になったわたしと佑月。だからなのか、残りの夏休みはなんだかいつもより眩しくて、楽しいように感じられて。このままずっと佑月と一緒にいられたらーー。だけど寮での同室生活はとうとう終わりを迎えてしまう。 そして新学期、寮が元通り別々になったわたしたち。一緒にいる時間が減って、それでも今まで通りと思っていたけれど、文化祭を巡って思いがけない事態が発生して……。 わたしと君の「好き」は、きっと違う……はず。 普通の女子高生たちの、それぞれの初恋やり直しストーリー第2巻。
丸末晴ファンクラブ爆誕!? お、俺にこんなに隠れファンがいたとは……! 可愛い女子たちが押し寄せてくるーーこれがハーレム主人公の日常かぁあああ!! 思えば、黒羽は最強幼なじみで、白草と真理愛も誰もが羨むハイスペック女子。この3人と仲良くできるだけで幸せというもの……。しかし! ファンクラブの女子は何かいろいろさせてくれるかもしれないわけで……ど、どうすれば……。 末晴に女子ファンが押し寄せる緊急事態に、黒羽、白草、真理愛の3人で、まさかのヒロインズ共同戦線が成立!? 彼女たちにもファンクラブが誕生し、もはや収拾不能のヒロインレース第5弾!
夜9時、1m。それが僕と女神との秘密の時間と距離。そう、僕の家の隣には女神が住んでいる。 「旭くん、わたしはいったいどうしてキミのことが好きなんでしょうか?」 ベランダ越しに甘く問いかけてくるのは、完璧美少女の氷見夏菜子先輩。冴えない僕とは一生関わらないはずだった。 だけど、僕が彼女の家の隣に引っ越してきたとき、そして彼女が僕のことを好きだと告げた瞬間に始まったんだ。 可愛すぎる先輩と、大切な時間を積み重ねていく、かけがえのない日々が。 この世で僕と女神先輩しかまだ知らない、近くて遠いひそやかなベランダ越しの世界のなかでーー。
「磊一よ、私からの持て成しと、同じバケモノ同士への親愛の証じゃ。食え」 そう言って彼女が突き出したそれは、人間の“はらわた”だったーー。 昭和25年晩夏。名家の令嬢の家庭教師として、村を訪れた青年・塩沢磊一。そこで彼が目にしたものは、死体のはらわたを貪る美しき“バケモノ”、御首茉莉花の姿であった。淑やかな令嬢の変貌は病か、それとも祟りによるものか……? 時を同じくして起こる少女の連続失踪事件。失踪者の特徴は、茉莉花の部屋で見た“それ”と一致していて……。 バケモノ姫の家庭教師・塩沢磊一がすべての謎を解き明かすーー!!
円四郎の通う独立学校に転校生として入学したメリル。あらゆる魔術を再現出来る《交渉人》の特性を持つ彼女だが、遅刻と居眠りで成績は最悪だった。 一方、学年トップだった美夜も、円四郎にあるツボを押されて以来、成績は下落し親には退学して結婚しろと迫られていた。 そんな彼女たちの評価アップと、報奨金を貧乏生活の足しにするため、生徒会のミッションを受けることにした円四郎。魔術は使えなくても武術で生徒会幹部に実力を認めさせると、提示されたのは街を騒がす高層ビル連続爆破犯の確保だった。 成果を上げるべく調査を進めていくなか、候補に浮かんできた人物はなんと学園の先輩、宇佐美七海で──!?
対立していた三大国の枠を超え、束ねられた人々の願いの力によって、地底は滅亡を回避し平和がもたらされた。しかし創造神の死の真相、残る八神選定者、そして魔王の父親を名乗った男の正体……未だに様々な謎が解かれることのないまま、アノスの心に残されることとなった。 それらの手がかりを得るために再び地底へと赴いた一行は、アノスの失われた記憶が封じられているという《創星エリアル》の存在を知る。だがそれが隠されている地では《神話の時代》の有力魔族、通称《魔導王》が暗躍していてーー? はたして失われた記憶に謎を解く鍵があるのか? 第八章《魔王の父》編!!
カルタ達が不在の中、無人の新型学園船セカンドグリモノアを『脅威』の群れが覆い尽くす。いや無人ではない、船の最下層には深手を負い水晶像となったまま回復を待つかけがえのない旧友、ゲキハ達が取り残されているのだ。 今度は本物の『脅威』、何が起きるかは未知数。それでも学校の奪還を目指すカルタ達だが、全体指揮を執る生徒会長キョウカの元にもう一つの問題が。多国籍連合軍の代表として何食わぬ顔で現れた美女は、未熟な復讐者ナタレーナを仇討ちの連鎖に巻き込んだ人物だったのだ。 つまり、人間達の『黒幕』。 「レトネーエ=クーレントです。続行不能とみなした場合は我々が引き継ぎます」
その日、ある少年が死んだ。 仲間思いで心優しい、少しだけ照れ屋な……そんな彼はいなくなり、瞳に仄暗い光を宿した狂戦士のような男が、ただ一人立っていた。 少年の名はスカイツ。彼は、幼馴染たちで構成されたパーティである《塔》を攻略するさなかに、魔の祝福を受けてしまう。 「自分が死ぬと、その場に居合わせた仲間の“能力”とーー“存在そのもの”を吸収して、時間を戻し復活する」能力。 親しい友を意図せず自らの力で「喰らい」、失意の彼は次第に心を擦り減らしていく。そして、その身を削る苦しみの果て、彼は【鬼】へとその身を堕とす。 《塔》に挑む者たちの異常な日々と、彼らの罪と咎を描くダークファンタジー。
ブラック企業で一生懸命働いていたのに、ミスをなすりつけられてクビになった藤岡ノエル。もういやだ!疲れた!と倒れ込んだときー辺りは白銀の世界に変わった。「ここどこ?」「大精霊フェンリルの背の上だ」見た目が白銀美人に変化していたノエルは、愛子となる資格があるのだという。氷魔法の腕を磨き、森の動物のケアをして、ユニコーンを手懐けて…雪国スローライフを送っているうちに、自信を取り戻していく。評判を聞きつけた王国の使者もやってきてー。大人気、癒しの雪国ファンタジー!!
無実の罪によって絞首刑をうけたローズマリーが、悪女として歴史に名を残して20年ー。何とローズマリーは、平民“マリー”として転生していた。前世の記憶があるマリーは過去の経験から、今度は平穏に生きていくことを望む。しかしマリーの望みとは裏腹に、マリーは王宮へと舞い戻るのであった…。「さあ姉様。貴女を殺した奴等をどうやって懲らしめたいですか?」生前可愛がっていた弟はすっかり変わり果て、姉の代わりに復讐を果たそうとしていた。「我が主。貴女の望みを教えてください」前世で忠誠を誓っていた騎士が、今世でも忠誠を誓ってくる。かつて自分を殺した相手に、仕返しなんて考えていないのに。周りがそれを許してくれないんですけど…!