2022年5月10日発売
なにが青春だ。どいつもこいつも、恋だの部活だの遊びだの、楽しそうにしやがって。 俺には友達もいない。恋人もいない。部活にだって入ってない。青春なんて無縁だ。 だけど、それのなにが悪いんだ!? そんなくだらないものをありがたがっている奴らも、俺を見下すような奴らも、全員くそだっ。 そう思っていた。彼女に出会うまでは。 誰もいない昇降口。壊れた下駄箱。汚れた階段。床が抜けそうな木張りの廊下。 そんな古びた旧校舎の三階の一番奥に、秘密の部屋があった。 黒い三角帽子とローブを身に着けた冥先輩は、床に魔方陣を描き、黒魔術で人を呪うことに余念がない。耳にかかる艷やかな髪をかきあげ、海のように澄んだ大きな瞳で、はにかみながら彼女は俺に言う。 「呪っちゃうからね」 空が青く澄みわたり、桜舞う春。 入学したばかりの高校で出会った彼女の笑顔を、大人になった今も俺は忘れられない。 聖女と崇められる先輩と出会ったことで、かけがえのない青春を送ることになる、ある高校生の物語ーー。
桜羽雪季は世界一可愛い妹だ。中学生ながらモデル顔負けの美少女で、胸の発育もばっちり、おまけに性格も良い。 「ゲームやりましょう! 今日こそはお兄ちゃんをボコしちゃいますよ!」 「ふふふ、どうですか? お兄ちゃんの好きそうな服を選んでみました」 「お兄ちゃん、一緒にお風呂に入りましょ? たまにはいいじゃないですか♪」 だけど、家ではまだまだ子供。 俺にとってはいつまでも可愛い妹だし、兄妹のスキンシップを楽しんでるだけ。 そう思っていた……。 だけどある日、俺たちが実の兄妹じゃないと衝撃の事実が明らかに! 妹はカノジョにできないはずだった……でもこれじゃ、話が違う!? 何があっても最後には“絶対に”妹と結ばれるラブコメ!
「ねえ、私たちで桐島くんを共有するの、ダメかな……?」 俺は今、橘さんと付き合いながら、早坂さんとも付き合っている。 共有のルール。それは互いに抜け駆けしないこと。「一番目」になれない方が傷つくなら、それは優しい関係とすら言えるだろう。 たとえそれが、歪で、甘美な延命措置に過ぎないとしても。 だけど……。 二番目でよかったはずなのに。 それでも一番目になりたくて。 互いにエスカレートする好意と行為。 その果てに、俺らの関係はやがて軋みを上げ始め……。 もがいて、すがりついて、大事だった何かを摩耗させながら。 どこまでも深みに堕ちていく。
「カズてめェこのカスゥ!! 冷蔵庫にあるあたしのプリン食ったろ!?」 一度は己の世界に帰ったはずも、なんやかんやで出戻ってきたイン子。そんな騒がしくも平和な二十楽家に、新たな騒動が巻き起こる……! 「《乃艶》と申します。この度は助けて頂き、感謝の極みにーー……ございます」 和友の自室(兼イン子の部屋)に放置されていた召喚陣から飛び出してきた、見た目は美少女な妖怪・飛縁魔の乃艶。 行き場のない彼女に二十楽家で居候してもらおうと提案する和友だったが、縄張り意識の強いボス犬淫魔ことイン子が素直に承服するはずもなく……? 他にもイン子の一日コンビニバイトや和友の人生初合コンなどギャグ山盛り★ 狂乱ニート生活、第二弾!!
【『安達としまむら』著者がおくるガールズストーリー、第2幕】 水池さん。突然部屋に転がり込んできて、無口だけどやたら顔だけはよくて……そして、恐らくは私の初恋相手になった人。 彼女はお金で買われていた。 目の前で怪しい和服の女とキスをしていた。 思考する間もなく、チキと名乗るその女は告げてくる。 「じゃあ三人でホテル行く? 女子会しましょう」 私が? 水池さんと、彼女と付き合っている女と? …………地獄か?
魔法師選民思想過激派組織FAIRのナンバー2、ローラ・シモンはカリフォルニア州にあるシャスタ山を訪れていた。 目的はレリックが眠るとされる遺跡の発掘。魔法が使える優等種が支配する社会を実現するための武器を求めて怪しい動きをしていた。 FAIRの野望を阻止すべく、達也は魔法師人権保護団体FEHRとの提携のため、真由美をUSNAへ派遣する。FEHRの本部で思わぬ人物との再会に喜ぶ真由美と護衛として同行した摩利。 FEHRの代表を務めるレナ・フェールとの交渉は順調に進んでいたが、提携の阻止を目論む勢力が真由美たちの背後に忍び寄り……!
柚月湊の惚れ癖を発端に広まった噂が落ち着き始めたころ、湊のもとに久世高の天使へ宛てた手紙が届く。 差出人の名は御影冴華。優れた容姿とカリスマ性を兼ね備えた、規格外の美少女。すでに彼女に恋する男子からの相談を受けていた伊緒は、悩んだ末にふたつの相談を掛け持ちすることに。 御影の願いは幼馴染と結ばれること。彼女の恋が叶えば、もうひとつの恋は叶わない。それでも、伝えない方がいい恋心なんてない。板挟みになりながらも、天使はふたりの恋を応援し続ける。 しかし、御影にはなにか事情があるようでーー。
最凶の魔法使いを遂に打ち倒し、王都奪還に成功してハッピーエンド!……とは、当然ならなかった。 深世界との融合現象《超越臨界》によって引き起こされた混乱。崩壊寸前まで追い詰められた王朝の復興。そしてイェスマという理不尽。課題は山積みだ。 そんななか、イェスマ解放の鍵となる「最初の首輪」を探す俺たちの前に、不気味で不可解な連続殺人事件が立ちはだかる。新王シュラヴィスの依頼を受け、俺とジェスは事件解明を目指すことに。 「私がめいたんていになれば、結婚にも一歩近づきますね」 んん??? 何か誤解が生じている気が……だが、名探偵になろうという心意気は素晴らしい。よし、今回もブヒっと解決してやろうじゃないか。
晴れて東条冬季と《特別な関係》になった高校生・稲森春幸。いつもの同棲生活を過ごしていたそんなある日ーー。 「ハル君! 助けてください!!」 尋常ではない様子の冬季。聞けば、生徒会長の秋元先輩から生徒会への加入を迫られているという。 俺と冬季が一緒にいる時間を守るため……どういうわけか、その決着は球技大会でつけることにーー!? そこへ現れた後輩・八雲世良。俺たちの関係を知った彼女は、俺の人生の伴侶として冬季が相応しいかどうか見極めるそうで……。 「いいでしょう! 全て叩き潰して差し上げます!」 平穏な甘々生活を守るべく、東条冬季は決意するーー!
黒河スヴェトラーナは品行方正、成績優秀なスーパー委員長である。そして数年ぶりに再会した俺の幼馴染でもある。 だが、そんな一見完璧に見える黒河には“ある”秘密がーー。 「たっくん、いる! たぶんなんかいるよぉーーぴぎゃあぁあぁあ」 実は彼女は夜に一人でトイレに行けないほど、ビビりだったのだ! 黒河の親の海外転勤をきっかけに同棲をすることになった俺は、彼女の弱点を克服するため協力することになりーー。 「ねぇ、たっくん。……一人じゃ怖いから一緒に寝ない?」 おいおい、大丈夫か俺の高校生活!?
ネイサンとウィリアムの仲違いが続き、ネイサンはプラントハンター休業中。一方レベックは《フローラ》と呼ばれた女性から与えられたある使命を果たす機会を窺い……? シリーズ完結!!
家族からの愛も、神から授かるスキルも、何も与えられなかったステラ。妹に婚約者の心まで奪われ修道院に駆け込んだステラは、掃除の楽しさに目覚め、瘴気に満ちた部屋に引きこもる訳あり王子・セシル付きのメイドになることに! すると、いつの間にか“浄化”のスキルを身に付けていてーー彼の“破壊”スキルとの合わせ技で、なんと魔獣がもふもふ聖獣に変身! そんな聖女たる力を持つステラの出自には、秘密があってーー!? 「小説家になろう」発、大人気ラブコメストーリーが書籍化!
交通事故により転生することになった私は、乙女ゲームの世界で断罪イベント中の悪役令嬢アレクサンドラと入れ替わっていた。ヒロインの魅了に操られた、婚約者の第二王子をぶっ飛ばし、そのままハッピーエンドかと思いきや、世界が崩壊して、子供時代からやり直すことにーー!?すると、今度は第二王子ではなく、なぜか年上のイケメン第一王子に甘々に溺愛されて!?「小説家になろう」発、痛快ラブコメファンタジー!
一瞬で崩れ去った日常を、ひとときの輝きを放ち消え去った青春を、僕はずっと憶えているーー。高2の機島縁士は春、枝垂桜の下で花嵐とともに降ってきた合内海砂と出逢う。彼女はやがて同じクラスに転校生としてやって来て、ふたりは次第に仲良くなる。が、ある日、出逢った場所で「明日、世界が終わるの」と彼女が泣き出して……。全ての謎が解けたとき、熱い感動に心が震える「僕と君の365日」著者の珠玉の純愛小説。 ■著者プロフィール 優衣羽(ゆいは) 神奈川県出身。息してます。2018年ピュアフル小説大賞にて最終候補となり、「僕と君の365日」でデビュー。
親友の結婚式の手伝いに新しいダンジョンの攻略と、忙しい日々の中でプリメラとの結婚式準備を粛々と進めていくテンマ。しかし毎度恒例のドタバタイベントも挟みつつで、すんなりと準備が進むはずもなく…。そんな苦労が報われるべく、ついに結婚式当日を迎えるが、何と一番盛り上がるシーンで忘れ去られていたあの魚類が復讐にやってくるッー!結婚に始まり結婚で終わる物語、ここに開幕!
ついに妹と対峙する運命の卒業パーティー編、スタート!妹・シャーロットの洗脳魔法から皆を守るため、クレアたちは国宝級魔道具の資料があるミード伯爵家の別荘を訪れる。そこでクレアは、かつての愛すべき教え子と奇跡の再会を果たすのだった!さらに旅先では、婚約者・ヴィークとの関係も一気に縮まり…?今度こそ恋人を友人を、大切な人たちを守ってみせる!
隣国オリオンとの事件から数カ月後、ヴィンセントやエリザベス、ハロルドたちは王立アカデミアを卒業する時期が近づいてきた。卒業式と一緒に近づいてくるのは、ヴィンセントとエリザベスの結婚式である。新妻エリザベスを王宮に迎えるべく、ヴィンセントは準備を始めるが、突如キング・ケットシーが現れ魔力による攻撃を受けてしまう。目が覚めたヴィンセントは、記憶のなかで“一番大切なもの”を封印されており…。片思いもすれ違いも終わり、婚約者から妻へー、ふたりの愛が実るッ!