2022年5月13日発売
●〇●待望のシリーズ4巻!●〇● 勤め先の先輩である瑠璃子(るりこ)が出奔してしまったーー。折しも、口入れ屋・銀古(ぎんこ)の繁忙期。珠(たま)は瑠璃子の代わりに、秋桜(コスモス)の咲き乱れる洋館での勤めを任される。 珠なりに洋館の"人ならざる者"に真摯に向き合って縁が結ばれ、洋裁を習うことに。銀市(ぎんいち)のシャツを仕立てながら彼を想い、しだいに乙女らしい感情も育んでいく。 銀市も彼女の花開く姿を慈しむ一方、珠がいずれ自分の手を離れる予感と、只人として生きるには強すぎる彼女の贄の力を憂いていた。さらに、瑠璃子失踪の原因となった存在も珠にそそられ……? ●〇●道草家守の新作『青薔薇アンティークの小公女』も2022年5月、同時刊行●〇● 目次 序章 秋空乙女と退職宣言 第一章 派遣乙女と絵画の同僚 第二章 女給乙女と先輩探訪 第三章 再会乙女と運命の女 第四章 乙女の憧れと舞踏の夜 終章 色づく乙女と秋の夜長 あとがき
◆◇◆『龍に恋う』シリーズの道草家守が描く、新たなマイ・フェア・レディ物語!◆◇◆ 身寄りを亡くし、絶望の淵(ふち)にいた少女ローザ。彼女はある事情で、居場所も母の遺品すらも奪われてしまった。そこに手を差し伸べてくれたのが、美貌の貴公子アルヴィンだったーー。 ローザは看板娘として、妖精と花のモチーフを蒐集(しゅうしゅう)した彼の店に勤めることに。地位と財をもち、一風変わった彼の優しさに触れて、次第にローザは生来の聡明さと凛と美しい佇(たたず)まいを取り戻していく。 一方、アルヴィンが伝承上の妖精に強い関心を寄せる背景にも、秘めた過去と哀しみがあり……? 伝承とアンティークに託された謎が、孤独な二人の魂を救う福音となる。西洋風幻想浪漫開幕! 〜〜〜〜妖精の伝承が薄れた産業革命時代。孤独な少女と銀の貴公子が、かけがえのない愛を見つける。これは時代に忘れられた、優しいフェアリーテイル〜〜〜〜 ◆◇◆登場人物紹介◆◇◆ 主人公・ローザ …… 母が亡くなり天涯孤独になった少女。上流階級の美しい言葉と所作を身につけている。労働階級のなかでは浮いた存在だった。 銀の貴公子・アルヴィン …… 地位と財をもつが、風変わりで謎めいた青年。伝承上の妖精に対して強い関心を寄せる背景には秘めた過去があるようで…? contents 序章 ブラウニーの困りごと 一章 シーリー・コートとお茶会を 二章 レプラコーンの宝箱 三章 バン・シーの隠しごと 終章 青薔薇(ブルーローズ)はうつむかない
恋と友情を同時に失い、落ち込み気味だった大学生の咲は、早春の朝、近所の庭園に赴いた。純白の花を咲かせる木の傍に、佇む人影ーー白木蓮の精霊が、何故かため息をついている。咲は幼いころから花木に宿る精霊を視ることができた。美しい姿の精霊たちは、長い時を生き人を見守っている。 白木蓮にため息の理由を尋ねると、ある少女を捜してほしいと頼まれた。咲は昔なじみの精霊・楠と協力し、望みを叶えるため街を奔走する。やがて木精が抱き続けていた本心を知ったとき、咲の中でも何かが変わり始めていくーー。
強突く張りと悪名高い「死の森の魔女」。その正体はお人好しで酒好きな年若い魔女リコリスだ。ある日、国王ディルストから依頼を受ける。国内で若い女性ばかりが眠りから目覚めない怪事件が起こっているらしい。リコリスは王兄ゼルクトラ、使い魔ノアとともに調査を開始する。けれどゼルクトラの冷酷な一面を知り、二人の関係に溝ができてしまう。さらにラナンキュラスに攫われて、リコリスはどこかの屋敷に閉じ込められてー「別に私は強くないわ」。ウィッチ・カプリチオ・ファンタジー待望の第三巻。
黒塗りの車にぶつかり、無理やり組に連行された葛野華が出会ったのは、麗しい美形の妖怪ーー鬼夜叉の漆季と、九尾の狐の狛夜。 なんとここはあやかし極道「鬼灯組」だった。 祖母の形見・翠晶が妖怪の宝物らしく、その力で彼らの本性を暴いてしまった華は、対の宝物・玉璽を捜し出さないと命はないと脅される。 さらに、華が逃げないよう「次期組長の花嫁にする」と宣言されてしまった。 最強の漆季と若頭の狛夜、対立が激化する次期候補の二人に迫られながら、キケンで刺激的な極道暮らしをすることになり……!?
借金を工面してもらう代わりに侯爵家のメイドとなった貧乏商家の娘ルル。当主ジェラルドのハイスペックぶりは令嬢達の憧れらしいけど、幼馴染の私の前では俺様でイヤなやつ!返済してすぐにメイドなんて辞めてやるわ!…と無我夢中で働いていたら「素直に俺に甘やかされておけよ」とあーん攻撃に添い寝の要求!?それってメイドの仕事ですか!?
可愛がっていたうさぎが実はジークハルトなのではないか、と疑念を抱いたロイスリーネは、これまでの溺愛ぶりを思い返し悶絶する日々。 なぜ正体を隠していたか確かめるべきか悩むなか『王家の肖像画にその答えがある』と助言を受けるのだった。 一方、結婚一周年の祝賀会に参加を表明した神聖メイナース国の王太子一行にロイスリーネは胸騒ぎを覚え!?