2023年1月18日発売
「ミズハは何になりたいの?」 「分かんない。自分を壊したいだけ」 震災の記憶に囚われる学生詩人のリョウ、 エキセントリックだが純粋な心を持ったミズハ、 小説家を志す退廃的な美青年ナツト。 それぞれの孤独を抱えた三人の若者は、 やがて訪れる別れの予感を胸に、 生きることの絶望を分かち合うーー 詩人・岩倉文也が満を持して贈る 不穏にして至純の青春小説。 装画:浅野いにお
【悲報】入学早々、退学の危機!! 優劣比較決闘戦に勝利し、見事Sクラス代表を勝ち取った零。新しい環境、新しい仲間、これからの学園生活に胸を高鳴らせる。だが入学早々、Aクラス代表に宣戦布告を受けてしまう。しかも同じクラスの仲間たちは、零が代表であることに不満を持っているらしい。Sクラス代表は、負ければ退学……。慣れない環境、非協力的な仲間、そして退学の危機。ストレスに耐えかねた零が取った行動は、まさかの現実逃避!? だが学園から逃げ出した先で、たまたま居合わせた環奈となぜか温泉旅行へ行くことに。「え、これ何てラブコメ?」話題沸騰の笑える頭脳バトル、第2弾!!
最終部突入!!史上最悪の戦争へ!! 浅井ラボが紡いだ巨大な物語「されど罪人は竜と踊る」シリーズが4年ぶりの再開とともに、最終部の開幕を告げる。怒涛の3か月連続刊行!! 復活を遂げたアブソリエル帝国を率いる皇帝イチェードは〈踊る夜〉の仲介によって〈龍〉を使い、再征服戦争を遂行していく。 ガユスは、許し難き兄ユシスとの対決から、深く懊悩する。迫ってくるイチェード親衛隊。劣勢のなかで、意外な同盟が成立。そして法院は禁じられた切り札を示す。 背信と激震が連鎖する世界で、ついに神聖イージェス教国が本格侵攻を開始。迎撃する各国とツェベルン龍皇国北方軍は苦戦。対抗できるのは十二翼将筆頭代理、バロメロオ公爵と人形兵団のみ!
自称霊能探偵が、溺死する絵画の謎に挑む。 その絵を見たものは溺死するーーとある都市伝説と共に起きた連続怪死事件。理から外れた事件を前に警察が手をこまねく中、ついにあの男が動き出す。 「つまり、ようやく霊能探偵・立仙昇利の出番が来たという事さ!」 悪意の出所を暴き、死へと誘う謎の絵の流通を食い止めるため、正義の霊能探偵(自称)立仙昇利は現実世界を奔走する。一方、精神世界から手がかり探す叶音と逸流は、謎の絵の “縁”を辿り、絵の作者の<ゾーン>へと接続を試みる。そこに待ち受けていたのは海で満たされ巨大な水槽だった。人々を無差別に呑み込む恐怖の海は、叶音さえも捕らえ、死へと続く泡沫の夢に引きずり込まれていく。昇利は叶音救出のため逸流と手を組み、自らの精神が壊れることも厭わず<ゾーン>へ潜入すると決意するがーー 「叶音ちゃんを幸せにするーーそれが、僕が命に懸けても守ると決めた使命なんだよ」 「うそつき」 逸流によって紐解かれていく、昇利のおぞましい過去と、叶音を守る本当の理由。剥き出しとなった狂おしい程の感情が<ゾーン>への扉を開く。そして明らかとなる、溺死させる絵画の真実とはーー恐怖を滅するダークサイコアクション第2幕!
その力は、哀しみから誰かを守るためにーー ギムレットとの決闘を経て、貴族すらもその傘下におさめてしまったクロスは、バスクルビアでの注目を一段と集めていた。 そんな最中、街の最大勢力のトップを伴侶にすると噂される勇者の末裔・エリシアとの仲が進展しかけることに。 その事態を重くとらえた師匠たちは、クロスを連れて、今後バスクルビアで組織的に狙われることを見越した修行(というテイ)のため、新たなる旅を計画する。 その先で出会う、自身の力を呪う少女。 クロスと少女の出会いは、力を持つが故に呼び込まれる悲劇と共に、少年のさらなる成長を促すのであった。
僕らは進む。互いの秘密を抱え合って。 サイコメトリーのことを弥生ちゃんに打ち明けた皐月。 だがその告白は、弥生ちゃんとこれまで築き上げてきた関係にヒビを入れるには十分すぎるものだった。 ピアノの練習を通じて進展しそうだった二人の関係は、幻のように薄れてしまう。 それでも弥生ちゃんが決意した合唱コンクールでのピアノ演奏の日は迫りくる。 皐月の想い、弥生ちゃんの気持ち。 動き始めてしまった恋の歯車は、時を戻すことだけはしてくれない。 果たして二人は、互いが互いに隠してきた秘密を乗り越え、この二人だけの、大切な日々を取り戻すことができるのか。
もう二度とあんな人生は御免だ。あんな辛くて、苦しくて、痛いだけの人生なんて──。 スフィアは死に戻りをきっかけに、復讐を決意した。 虐げてきた家族、婚約者……彼らの言いなりにはもうならない。 そう決意したスフィアの前に、前世では関わりのなかった王子・ヴァイスが現れ、協力を申し出てきた。 しかも「君だけを永遠に愛してる」なんて告白と一緒に。 彼が一途に差し出してくる愛はどこまでも甘く重く、蛇のようにスフィアへ絡みついてきて──。
ここはどこ? わたくしはだれ? 気付けば見知らぬ部屋で、記憶も名前もなくして浮いていたわたくし。 どうやら死んで幽霊になってしまったみたいです。 部屋の主である王子・リヒト様は命を狙われているらしいので、幽霊として城中の壁をすり抜け、お役に立とうと思います! 彼から「トリア」という名前をもらい、協力して黒幕を探していくうちに、「私は幽霊と婚約者になるのもやぶさかではない」なんて言われるほど、距離が縮まってしまって──!? 幽霊令嬢と腹黒王子のドタバタラブコメディ