2023年11月7日発売
しおりを通じて図書館にときめき、 未読の本にわくわくしている自分がいる ーー大崎梢(解説より) 本と図書館をこよなく愛する茅野しおりは、 憧れのいとこ・美弥子さんが司書を務める雲峰市立図書館の常連だ。 誕生記念に贈られた本がきっかけで自分の出自に疑問を抱く少女や 母親が亡くなる前日にすすめてくれた本を探す少年、 館内で本がわざと別の棚に置かれる事件…… しおりと美弥子さんたちが本にまつわる謎を追う、 心温まるミステリー。 累計15万部突破の人気シリーズ、感動の完結巻! 【解説/大崎梢】 ■著者プロフィール 緑川聖司(みどりかわ・せいじ) 大阪生まれ。2003年「晴れた日は図書館へいこう」で、第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞佳作を受賞し、デビュー。著書に「本の怪談」「怪談収集家」「図書室の怪談」「福まねき寺」「オカルト研究会」の各シリーズのほか、『怪を語れば怪来たる 怪談師夜見の怪談蒐集録』『萬屋怪談録 彼岸村』など多数。
「俺の后になってくれ」 『わたしの幸せな結婚』の著者が贈る、中華ファンタジー浪漫譚! 繋がる絆と深まる謎……超待望の第4弾。 お互いの思いを知り、まじない師・珠華を后にすると決めた皇帝・劉白焔。 しかし権力を持つ貴族の四王家に「庶民を皇后にはできない」と反対される。 一方で珠華は宮廷巫女の試用期間を終えようとしていた。宮廷書庫に入ることを許された珠華は、いよいよ始皇帝の霊・天淵の記憶を取り戻すための手段を考え始める ある日、見習いの最終試験として、珠華は大役を任された。それは白焔の母であり皇太后陛下である翠琳の護衛だったーー! 指環伝説の謎、貴族たちの陰謀、妃嬪たちの愛憎、すべてが絡みあい、物語は加速していく……!
16歳の誕生日に父から猫又の生まれ変わりだと告げられた中泉琥珀。子宝に恵まれなかった両親が16年前、捨て子を引き取ったという。半信半疑の琥珀だが、ふと日本家屋で少年とともに暮らす夢をよく見ることを思い出す。大正十年六月、女学校の後、琥珀は片目のハチワレ猫に案内され、夢で見たことのある屋敷にたどり着いた。猫がたくさんいるその四季島家には代々陰陽師が住むというが、縁あって猫のお世話係として働くことに。琥珀は、なぜか大の猫嫌いの当主・御影と、持ち込まれる怪異に挑む。やがて、ふたりの過去が明らかになってーー? ほろりと泣けてキュンとする? 大正あやかし&猫まみれ小説。 ■著者プロフィール 村田天(むらた・てん) 神奈川県出身。 2019年、ネット小説大賞を受賞、『藤倉君のニセ彼女』(一二三文庫)でデビュー。著書に『魔女の婚姻 偽花嫁と冷酷騎士の初恋』(富士見L文庫)『俺と妹の血、つながってませんでした』(ファンタジア文庫)などがある。