2024年11月8日発売
思うに〈青春〉というのは、よくできた推理小説のようなものだ。 失われてしまった恋愛成就の桜の謎。部活勧誘の小さな違和感。巨木の樹齢に秘められた物語。密室で消えたハムスター。壊れかけの生物部に捧げられた、高校生たちの切実な決断。 無関係だと思われたひとつひとつの因果はどこかでつながっていて、あとから振り返って初めて俺たちはそれを〈青春〉と認識する。そこでようやく気付くのだ。見落としていた大切なことに。 「検証してみようよ……科学的に!」 これは、科学をこよなく愛する高校生たちが日常で直面する数々の謎に挑む、綱長井高校「理学部」のささやかな活動記録。 ーーそして、一つの初恋が解き明かされるまでの物語である。
急な親の再婚で、突然姉妹になった春夏と沙織。ただでさえ仕事を辞めて実家暮らしの春夏にとって、仕事一筋でクールな沙織は住む世界が違う人だと思っていたら……二人で一緒に住むことを提案された! 「姉」の沙織が苦手な家事を手伝う生活で、縮まっていく二人の距離。家族の絆に憧れがある沙織も「妹」と仲良くなる日々が楽しくてーー しかし沙織には秘密があった。自分が「本百合」であり、おっとりした春夏に一目惚れしていたこと。もしバレたら、せっかく手にした家族の絆を、春夏を、失ってしまうかも……。言えない。だけど、もっと近 づきたい! そんな二人の日々は、ある事件で急展開を迎える!? 義理の姉妹となったふたりが織りなすガールズラブコメディ、開幕!
「久しぶり〜! 小学校ぶりじゃん! ずいぶんおっきくなったね!」 かつては男友達のように一緒に遊んでいた幼馴染・美濃りりさと久しぶりに高校で再会したら……胸がとんでもない大きさに成長していて!? 「正直めっちゃ困ってるの! 痴漢とかナンパとかスカウトとか! だからさ……私のボディーガードになってよ!」 そんな打診から、りりさを守るドキドキな日々がはじまったーー! 「んんんん〜〜〜っ、ふんぎぃぃぃ〜〜〜〜!」一緒に筋トレしたり。 「……私の水着見ても、ヒかない?」プールへ行ったり。 大きすぎる胸のせいでハプニングも発生!? デッッッッかすぎる幼馴染と過ごすドタバタラブコメディ!
《複合現実》という名の牢獄と化した、アルテアに閉じ込められてしまった、雪花小学校6年1組。 ユウマたちはこの世界の脱出のためクラス全員で協力する体制を築こうとするも、予期せぬ裏切り者の襲撃により仲間たちが次々と石化してしまう。 「どうしてだよ…………二木!!」 目的のわからない襲撃。信頼していた者の裏切り。新たに判明した【DemonizeRatio】--悪魔化レシオの存在。そして妹のサワに続く、愛莉亜の悪魔化。 まだ幼き彼らは、生き残るために悪魔との共生ーーあるいは依存を深めていく。その意味と代償を知らずに。
死闘の果てに、悲願の一つを叶えた伽羅森は、高校生という日常へと戻る。魔剣ティルフィングに呪われている状況は変わらないが、彼はどこか燃え尽きたような日々を過ごしていた。 そんな中、日継との新たな任務で出会った一人の少女、独部由良。彼女は「普通の人間には視認できない」歪みを抱えた少女で……。 「私、このメンバーで、バンドをやりたい!」 誰からも認識されない彼女の切なる願いを叶えるために、協力を始める伽羅森やアーカイブたちだったがーー。 「私は……何をすれば良いのでしょうか」「何をしたっていいんだよ、もう」 『自由』を叫ぶための蒼い戦い。その咆哮は、どこに響くーー。
“女のままで恋をしたい”千秋。 “女の千秋に恋をしていているが、きょうだいで付き合いたくはない”楓。 “男の千秋を彼氏にしたい”メイ。 まったく条件が合わない三人は、各自の想いを貫くため「恋愛勝負」を始める。 そんな中、十五歳の姿に戻った夕子が、恋愛勝負に緊急参戦! “ちーあきっ♪ ワタシの彼女にしてやってもいいぞっ!” 千秋が求める「恋人の条件」をすべて満たすライバルの登場により、千秋たちの恋模様は再び白熱していく。 恋に決着を付けるため、選ばれた舞台は夏の海! 水着姿のヒロイン四人が、ちょっぴりえっちな恋愛実験に挑む! 双子の妹ラブコメ、第三幕スタート!
もしも安達がわたしの先生だったら。 もしも安達が小説家だったら。 もしもあの時、体育館の二階に行かなかったら。 空想は置いておき、安達からお誘いが。 「う、海……は、広いね」 「いいよ。来週くらいに行こうか」 「来週、ですか……」 垂れ下がった耳と尻尾が見えるけど、こっちも色々準備が必要だ。お小遣いとか、水着とか。彼女に可愛いとこ見せたい気持ちはわたしだってあるのだ。……きゃー。
安達と暮らし始めてしばらく。近々わたしの誕生日だ。 「あ、チャイナドレスは禁止ね」 「えっ」 「あれはクリスマス用だから」 「そうだったんだ」 「そうなんですよ」 二人だけの行事が増えていくのは、そう、悪くない。 二人の日常のさらに日常。書き下ろし多数の短編集、第二弾。
「ヤろう、律花! 今年中に! 最後まで!」「や……やろう! 最後まで!」「「愛してる!!」」 『イカレた会話にゃ……』 元宿敵同士で、今はラブラブ夫婦の狼士と律花。互いの秘密を打ち明け、悲願の同衾が叶った二人の次のお悩みは、もちろん『夜の営み』について。 全然うまくいかない二人だが、新たなる凸凹カップルの登場や愛猫にゃん吉の通院、狼士の後輩・生駒さんの自宅来訪など、彼らの日常は加速していく! そして迫る十二月の聖夜、いまだ未経験な二人は『幸せな夜』を勝ち取れるのか? 愛しているから一つになりたい。心はとっくに。だから後は身体の方だけ、どうにかして。これは異能力バトルの後の、初恋の後の、ゴールインの後のーー新米夫婦が勇気を出してもう一歩を踏み出すための物語。
かつて二律僭主だった頃の記憶を取り戻したアノスに、大魔王ジニアは告げる。 「この銀海の全ては《絶渦》に飲み込まれ、消え去るだろう」 現在、大魔王の深淵魔法で一時的に鎮静化している大災厄。しかしその代償として大魔王の寿命は尽きかけていた。 刻一刻とタイムリミットが近づく中、パブロヘタラは《絶渦》の調査に乗り出すことに。しかし新たに加盟した学院は曲者揃いで、味方の足並みにも不協和音が鳴り響く。複数の魔王との敵対、絡繰神の襲来、混沌とした深層世界でアノスが相対するのは、果たしてーー? 第十六章《深層十二界》編、開幕!!
「--夜光さまには女の子を100人、恋に落として救ってほしい」 空木夜光はどんな問題でも解ける天才だが、魔女・ベルカが出してきた超難問には頭を抱えた。だって俺は女心だけは分からない上、恋愛に対して深いトラウマがあるからだ。だけど恋への憧れを依然捨てきれない俺は、この超難問に挑みたい! 純真無垢なアスリート娘に無口な小動物系ゲーマー、妖艶美女な元カノ。様々な娘たちと俺は恋をする! ……俺のことを心底愛する、ベルカの監視下で。 「でも、わたくし1人を愛してね? ……早く。返事。ちゅーするよ?」 100人と恋し、1人を愛する波乱万丈のラブコメディ、開幕!