2024年7月25日発売
「よくもまあ昔の俺は、こんな恥ずかしいことノリノリでやってたよ!」 中学三年生のとき、異世界に召喚され世界を救った勇者、日崎司央。悪魔王を倒し現代に強制送還された彼は、その三年後、今再び異世界に召喚される。秘密結社「ヘルヘイム」の暴走を止めるためにーー。 しかし、実はその組織、かつて厨二病を患っていた彼が「屍王」と名乗り組織した、思い出すも恥ずかしい黒歴史だった!? 一体誰が"ヘルヘイム"の名を騙り、悪名を振りまいているのか。その謎を解き明かし組織の汚名を返上すべく、屍王はかつてヘルヘイムを最強たらしめた幹部「八戒」を再集結させ、再び異世界で行動を開始するーー黒歴史に悶えながら……。 まずは鉄鋼都市ガギウル。不作に喘ぐ街と窮地に立つ鈍色の伯爵令嬢を救出せよ。 「--ヘルヘイム、作戦開始だ」 プロローグ 第一章 帰還 第二章 忠義の再会 第三章 ガギウルの鍛冶神 第四章 鈍色の覇槌 エピローグ 閑話 狭間の少女
国王から、クレーゼン領で領民に知識を広める許可を得た公爵令嬢アリステリア。彼女が家で開いた『メティア塾』は、連日多くの塾生が訪れる場所となっていた。 ある日、領地の新事業について相談に来た領主代理のルステンが、「いつかクレーゼンの名産を作るのが夢だった」と語る。それを聞いたアリステリアは、夢を語れる場所をこのクレーゼン領で作れていたことを喜ぶ。そして、塾生たちの夢を手助けしていくことを決める。 ロナの、いい物がきちんと売れる店を作りたいという夢。シーラの、体を丈夫にして家族と一日中お出かけがしたいという夢。そして、塾を訪れた少年ディーダの、将来の夢。 知識を最大限に活かして彼女たちの手助けをするアリステリアを、再び王太子の悪意が襲う。そしてその背後にはーー。 プロローグ:サラディーナはほくそ笑む 第一章:クレーゼン領で生まれゆく夢 第二章:ロナのお店と『物語』 閑話:エストエッジの夢想 第三章:シーラの成果 第四章:リズリーと人魚・リーレンの食堂計画 第五章:平民ディーダの大志 閑話:サラディーナの手招き 第六章:クレーゼン領主・アリステリアの反抗 エピローグ:こうして領地はまた一つ
あらゆる強者が覇を唱え、天地鳴動の争乱が巻き起こった龍界。群雄割拠の世を平定し、君臨する竜王・アマネは…… 「もう働きたくない〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」 平和のため馬車馬のごとく働かされる悲しき生活をおくっていた! そんな彼女の前に現れたのは勇者召喚の魔法陣! 仕事をサボるために逃げこんだ異世界で、都合よく追放された竜王さまは自由気ままなスローライフを目指す! ボロ屋で出会った半魔の少女と猫を眷属にしたら超強い魔物にクラスアップ!? なんとなく育てた畑が竜王パワーで超豊作! 金貨欲しさに作ったポーションもバカ売れでうっはうは!! そんな竜王さまの生活地に押し寄せる魔族! そして同時召喚された勇者ちゃんも助けることになってーー!? はたして竜王さまは異世界でまったり休暇を手に入れることができるのか!? 竜王さまのドタバタ異世界ライフが今はじまる!!
新たな出会いの季節、四月。景行想は中高一貫の私立征心館学園に唯一の編入枠として入学することに。 見渡す限り富裕層の学校で、ただ一人異邦人として過ごす日々。 そこで出会い、心通わせた少女はなんと──五人全員下の名前が同じ《ナツキ》だった!? しかも、ナツキというのは幼少期、とある理由で想にとってトラウマとなる名前で──。 これは、青春の一切を諦めて打算で学校を選んだ少年が、ただひとりの少女を下の名前で呼んでみるまでの、なんでもない青春の物語である。
剣の名家の長男に生まれるも非戦闘職とハズレスキルを授かったクリスは、実家から追放され、最強の双子の弟からも命を狙われてしまう。 必死に逃亡する最中にクリスは、ハズレスキルだと思っていた《毒無効》が、「毒」を食べると能力がレベルアップするという規格外の力だということを知る。彼は、生きるために毒を食らって弟への復讐を目指すのだった。 そんなクリスは、旅先で出会った心強い仲間たちと共に着々と力を蓄える日々を送っていた。ある日、クリスと仲の良い冒険者パーティーが壊滅してしまう。 なんとそのパーティーを襲った敵は、クリスを狙う刺客で、彼は刺客への復讐を果たすべく、伝説的な毒植物から力を得ようとする。弟の右腕である刺客との激闘の結果はいかにーー。
愛したゲーム世界のモブ貴族に転生し、最強を目指すヘルメス。ゲームの大イベント【狩猟祭】が待ちきれないヘルメスに声をかけたのはーー 「その魔法テク、ボクにも教えてよ!」 メインヒロインの一人【魔法の申し子】と呼ばれるレアだった!? 本編(ルビ:ゲーム)シナリオを壊したくないヘルメスだったが、レアの猛烈なお願いで魔法の特訓を行うことに。そんな中、ヘルメスはゲームになかった【妖精魔法】の情報を入手する。 【聖剣】スキル以外の新たな力にゲーマーとしての血が騒ぎ、更なる高みを目指すため、ヘルメスは動き出す! だが、学園に魔族が潜入したことが発覚し、狩猟祭の最中に事態は急変する! ヘルメスは魔族の野望を打ち砕くため、その身に秘めた聖剣を振るう! 転生ゲーマーの最強キャラ育成譚、第二弾!
心の余裕を取り戻して沙季との最後の高校生活の思い出を積み上げることと大学受験と向き合うことを両立させると決めた悠太。 将来においても自分のやりたいことを優先させるか、それ以外の軸で道を選ぶかを天秤にかけて、ついに自分なりの結論を導くことに……。 いっぽう沙季は“ある人物”の影響で恋人としての“もう一歩進んだスキンシップ”に興味を持ち始める。 自己分析、やりたいこととやるべきこと、音楽ライブデート、はじめての○○、文化祭。 選択と邂逅の秋に“兄妹”が新たな愛情表現を知る触れ合いの恋愛生活小説、第11弾。
危険で有能な仲間たちをスカウトし、永彩学園内で完全犯罪を成し遂げる秘密結社【迷宮の抜け穴(アナザールート)】の黒幕となった俺・積木来都。 最初の歴史改変で名乗りを上げた俺たちが次に挑むのは、一学期末定期試験ーー仲間の潜里羽依花が友人を引き金に「最強暗殺者」に闇堕ちしてしまう歴史的特異点(デスポイント)だ。 真の目的を隠したまま、潜里の闇堕ち阻止のために俺がとった行動は、一条さんとペアを組んで試験に挑むこと!? (なぜか一条さんも)ドキドキしながら最強の協力者を得た俺たちは、敵の黒幕の罠をかい潜り、未来を変えることができるのか? これが、黒幕同士の戦いの本当の始まりだーー!
全てに『金』が介在する高校ーー長者原学園。そこは国家経済特別指定学園として積極的に個人資産を増やすことが推奨され、在学中に積み上げた資産は卒業時にほぼ自分のものになるという、破格の『稼げる学園』だった。 その入学セレクションを受けにアメリカからやってきた獅隈志道は、とある理由から金が嫌いな少年。「金じゃ手に入らないモノが欲しい」という彼は、金で釣ろうとする院瀬見琉花子の誘いを断って、生真面目な少女・芹沢在歌とセレクション通過に向けて共同戦線を張ることに。だが彼らの前に、琉花子が立ち塞がり……? 果たして誰が《ビリオネア》に届き得るのか?
「……うん、灰島君は『知りすぎた男』だもんね」 部活のかわいい先輩・雪葉さんと一つ同じ布団の中でーー。 入学式のあの日、彼女の囁き声に気づいてしまったのが、僕こと灰島爽斗のちょっと変わった高校生活の始まりだった。 女の子と一緒に温泉に行ける部活!と聞いて入ったのは、まさかの「枕投げ部」! え……いや?トランシーバー?枕に当たったら死んだも同然……?そんな枕投げは知らないです!!!! 僕が夢見ていた青春とはだいぶ違っているれど、全力でバカをする先輩たちは楽しそうで、色んな表情を見せてくれる雪葉さんともっと仲良くなりたくて……。 友情も恋愛も、僕の青春ラブコメは枕とともに!
長かった2年生も最終盤、最後の特別試験『学年末特別試験』が遂に実施される。各クラス先鋒、中堅、大将、3人の代表者を事前に選出し、対戦クラスの代表者と勝ち抜き戦を行う。ただし試験内容は当日まで不明というもの。 「俺の本気って奴を坂柳と、そしておまえに見せてやるよ。俺には似合わないが正々堂々とねじ伏せてやる」 「学年末特別試験が片付いたら、ゆっくりお茶でもいたしましょう。彼を倒した後は綾小路くんとの勝負が、3年生で待っていますから」 龍園と坂柳、生き残るのは1人だけーー。大人気学園黙示録、2年生編クライマックス! 「お互いに特別試験で退学せずに済んだら、その時は時間を作ってくれ」
7か月かけた数々の発明により困窮する領地を救ったベルシュマン男爵家の兄弟コンビ。ようやく安定した長閑な生活を満喫する一家のもとに、王都の父から手紙が届いた。内容は建国記念祭を見に王都へ来ないかという誘いだった。ウォルフとルートルフは家族を連れて王都へ行くことを決める。 しかし数日後、王都への道中、ルートルフは妹のミリッツァと一緒に謎の男たちに攫われてしまう。護衛の助けが間に合わない絶体絶命の状況に、ルートルフは勇気を振り絞り……!? さらに、自分が別世界の『記憶』を持っていることをこのまま隠し続けるのは難しいと考えたルートルフは、兄以外にも秘密を打ち明けることを決意してーー。 新展開の数々に目が離せない、頭脳派1歳児の本格異世界ファンタジー第3弾。
『発見者』の神痕を持つ冒険者ギルド職員のサズは、理不尽な理由から辺境のピーメイ村に左遷される。しかし、新しい出会いや多くの経験を経て、相棒イーファと充実した日々を過ごしていた。 ピーメイ村の温泉の効能で、神痕の力を取り戻した彼は、世界樹のダンジョンに潜む謎を解明するため、再び王都に赴く。そんなサズは王都の仕事で、凄腕冒険者である幼馴染や左遷の原因となった上司と再会。彼らは新たに出会った「王都の魔女」の力も借りて、ダンジョン攻略と世界樹の謎を解明すべく地道に活動を続けていく。果たしてサズとイーファは問題を解決することができるのか!? 一方で、世界樹の謎は相棒イーファの辛い過去も関係していて……。左遷された元冒険者の日常譚、第二弾開幕!!
錬金術が大好きな男爵令嬢アマンダは、本当は優秀であるにもかかわらず職場と家族から理不尽な扱いをされていた。 しかし、彼女の能力に目を付けた大商会の会長で侯爵家当主でもあるカリスト様にスカウトされ、彼女は新天地で人生をリスタートするのだった。新しい職場でアマンダは、気の合う仲間たちと力を合わせて、効果と香りが素晴らしいハンドクリームや疲れを取るマッサージ器など人々を癒す商品を次々と開発し、大活躍する。 そんな彼女のうわさを聞きつけ、今度は公爵家令嬢が直々にアマンダをスカウトに来て!? 一方、カリスト様との関係もどんどん深まっていきーー。凄腕錬金術師アマンダが選ぶ幸せな未来とは……。 お仕事も私生活も幸せなリスタート物語、第二弾開幕♪
最強のジョブ「転生勇者」とチートスキルを持つ転生者トーイは、能力や正体を隠しつつも、自身の功績が評価され正式に貴族へ叙せられ、授与式のため王都に赴く。 授与式には、トーイと一緒にこの世界へ召喚されたクラスメイトたちや、トーイをいじめていた問題児であるアカバも出席していた。 そして王女からトーイへ褒美が授けられた際、アカバたちが褒美を賭けていきなり真剣勝負を挑んでくる。 果たして因縁の勝負の結果はいかに!? さらに王都でトーイは、美女エルフのアンネリーセに呪いをかけた冒険者や、王宮に潜む黒幕にまで出会ってしまい……。彼の自由な生活に平穏は戻るのか。 正体を隠してセカンドライフを謳歌する、楽しい異世界ライフ、第三幕スタート!
晩夏の札幌。アンが「図書屋敷」で過ごせる期間も残りわずか。昼間は図書館の手伝い、夜中は「図書迷宮」の司書見習いとして励むなか、東京から継母の千冬がやってくる。 「問題があればすぐに連れ戻す」と告げられた最悪のタイミングで、図書館の本が何者かに傷つけられる事件が発生。被害に遭った本には気になる共通点があり……? 大切な場所と“物語”を守るため、アンとワガハイは迷宮に入り、もみじと共に捜査を開始する。 『走れメロス』『シンデレラ』他、名作を巡る三編を収録。
大聖女の証・聖痕を持つ侯爵令嬢のエリーゼ。 窮地に陥った彼女は「魔狼」と恐れられる美しい騎士と出逢い、彼の不器用なやさしさに触れることで凍った心が溶け始める。 しかし幸せな生活にも終焉が近づいていてーー。
不吉の象徴と忌まれる白髪を持つ、前皇帝の娘・紅林。正体を隠して後宮で暮らす彼女は、その人柄と才知により次第に理解者を増やしていた。正体を知りながらも一途に紅林を愛する現皇帝・関ショウ(※)と幸せな時を過ごしていたある日、彼から「皇后にしたい」と告げられる。 もし自身の素姓が明らかになれば国が傾くーー紅林が葛藤する最中、外交交渉のため他国からの使者が後宮を訪れる。紅林の正体を知っているという王族の青年・王維は、秘密を守る代わりに妻になれと迫ってきて……!? (※関ショウ:「ショウ」は「王へんに召」)
共に生きることを決意した二人の新たなる試練。 隣国との領土争いを回避した最強の魔法使いエルドと、聖女のネヴィレッタ。フラック村での二人の穏やかな日常がある日、隣国の姫との政略結婚を控えるレナート王子の訪問で破られる。 結婚に反対する謎の勢力から身を隠すため、その姫ヘルミナが二人と生活を共にすることになったのだ。だが、ヘルミナがエルドと同じ地属性の魔法使いだったためにーー。 家族の温かさを知らないひきこもり魔法使いと不遇令嬢が、共にかけがえのない場所を見つける第2巻。 プロローグ 第1章 レナート王子の婚約話 第2章 ローリアへのおでかけ 第3章 フナル山での事件 第4章 フラック村での暮らしI 第5章 フラック村での暮らしII 幕間 ローリア城にて 第6章 刻限 第7章 対立 第8章 そして世界に花が咲いた 第9章 ひとつの時代の終わり エピローグ
高校入学を控えた春休み、草は不思議な美術館に迷い込む。「けしてヘッドホンを外してはならない。バッテリーが切れる前に受付に戻る事」 幾つもの奇妙なルール、完全無音の青の世界、壁一面に飾られた変な絵。まるで水中の迷宮みたいな館内で出会った少女・綾乃と筆談するうち、草はここに人の正気を失わせる異様な〈ノイズ〉が満ちていると気づきーー。 だが、他人のヘッドホンを奪う男の出現で空気は一変。はりつめた緊張と疑心暗鬼のなか、男の放った悪意のゲームに巻き込まれていく。 迷宮ではじまる悪意のゲーム。この極限から脱出できるかーー? 大ヒット『僕たちにデスゲームが必要な理由』持田冥介、4年ぶり待望の最新作。 ◆持田冥介が描く極限の世界に大推薦の声!◆ 「スリルある夢を見た感覚。けれど目覚めても、まだ心臓の鼓動が高鳴っているような。緊張と幻想。そして耳を塞ぎたくなる現実がうねるように疾走する、今を生きる僕らに必要な、最高の虚構でした」--松村涼哉(『15歳のテロリスト』著者) 「この迷宮について色んな人と話し合いたくなる。もし自分だったら何を選び取るだろう。悩みながら読み終えました。苦悩の先に大きなカタルシスが待っている物語です」--佐野徹夜(『君は月夜に光り輝く』著者)