2025年11月14日発売
機械が人々の生活を支える街ノーサンギア。 機械工のハリエットを謎めいた美青年・セブンスが訪ねてくる。 自らを暴走状態だと言い解体を希望する彼は、人間と見紛うほど精巧な機械人形だった。 折しも巷では原因不明の機械の暴走が多発していた。 ハリエットはセブンスの問題を解明するためにも事件を調べることに。 一時的な同居生活で、人間に仕える機能をもつセブンスは完璧に家事をこなし慈しむように世話を焼いてくる。 孤独なハリエットが初めての感情に揺れる中、心をもたないはずのセブンスにも変化が生じーー。 第一章 始まりは銀色の朝 第二章 赤い記憶石は語る 第三章 潜るは灰色の深層 第四章 紅と白はすれ違う 第五章 バラ色の馬鹿騒ぎ キャラクター設定集
触れた相手を安らぎに導く不思議な手を持つ撫子は、どんな子どもも眠らせるという評判から子守りとして男爵家に勤めていた。けれど孤独な身の上で、幼い頃から愛されることを知らなかった。 ある時、勤め先の主人に迫られていたところを皇宮軍人・朝霧優雅に助けられる。撫子の力を知ることとなった優雅に、「厳しい教育で心を患ってしまった帝の御子ーー幼い東宮さまの心を癒やしてほしい」と頼まれ、撫子は彼と契約婚を交わして女官として宮廷に上がることに。 新参者への風当たりは強いものだったが、宮中の文化に戸惑いながらも、ひたむきに仕事に励む撫子。その行動が、閉鎖的だった東宮御所にやがて新風をもたらしていく。 当初は東宮のための任務と割り切り、「妻としての役割は求めない」と言っていた優雅も、徐々に撫子に惹かれていってーー。 愛を知らない少女と不器用な軍人の、帝都宮廷ロマンス!
白河まつりは十歳の時に両親を亡くし、清流神社に引き取られた。 ゴリラ系おかんの長男温太(はるた)、頑固オヤジ系美形の次男蒼司(そうじ)、ツッコミ系美少女の末っ子瑞葉(みずは)と力を合わせ、四兄妹で神社を営んでいる。 清流神社、通称「呪物神社」はいわくつきの品物がよく持ち込まれる。 本日預けられたのは、護符と麻縄で厳重に封印された行李【ほしいさま】。富をもたらす反面、中を覗いた者の命を奪うと言われている。 それを預かってから、まつりの周囲で不思議なことが次々起こり……。 四兄妹が織りなす呪物ときどきおいしいごはんの物語。
男と偽り国一番の男子校に入学し、山育ちながら主席をひた走る碧凜心。 その破天荒さで寮監生の趙冰悧とは犬猿の仲だったが、本気でぶつかり合い互いの心に触れたことで、次第に惹かれ合っていく。 二人で同じ寝台を使う生活にも慣れた頃、蛍祭で凜心は冰悧が婚約者候補の美しい女性と共にいる所に出くわす。 女に戻れない自分を自覚し、その場から逃げ出す凜心。しかしそれがきっかけで、学園の隠された地下室への道を発見しーー!? 美しき東方世界で繰り広げられる、禁断の恋と冒険の本格中華ファンタジー! 第五章 桃園の二人 第六章 深まる謎 第七章 秘密 第八章 蛍祭 第九章 闇の奥の真相 第十章 最後の審判 第十一章 受け嗣(つ)がれる思い あとがき
国外追放中になぜか小鳥になってしまった私、シャロン。 ピンチなところを隣国の最恐辺境伯ゼクスに拾ってもらったのだけど、 「あぁ、可愛すぎる」 ……って、中身が人間だなんて言えるわけがなーい! これ以上彼の秘密(デレデレ)を知る前にここから出ていかなくちゃ。 でも、大事にされるうちにゼクス様が孤独な理由を知り、傍にいたいと思うようになってーー?
家族に虐げられてきた元孤児の小夜。 十六を迎えた小夜に用意されたのは醜悪領主との縁談だった。 それも妹の身代わりとしてーー 絶望のあまり逃げ出した小夜は神を憎み村の大事な祠を壊してしまう。 すると目の前に現れた美しい神になぜか気に入られ…… 「君はどちらになりたい? 神の生贄か、花嫁か」 この選択が小夜の運命を大きく変えることになり?
隣国ベルーノの女王であり、私リリアーナの親友でもあるマリアンヌの結婚式はーー 料理大会が同時開催で大盛り上がり! もちろん私も参加して優勝を狙うけど、いつもの食いしん坊パワーが湧かないのはなぜ? ウィリアムが即位する戴冠式もあるのに不調が長引く私は、実家へ強制保護されることになり……!? 驚きの吉報アリのまんぷく大団円(ハッピーエンド)♪
女伯爵になるため育てられたアデルは、急きょ弟と後継を交代させられ嫁ぎ先を探すことに。 うまくいかず焦る彼女は、偶然出会った王弟フランシスに気に入られ(半ば強制的に)友人となる! 彼に振り回されるうち自分らしさを取り戻していくアデルだが、結婚が決まらないことを家族に責められーー 「僕と婚約したよ!」 なぜかフランシスと結婚することになり!?