2025年2月25日発売
王都の食料庫とも呼ばれる農村から野菜の魔物キャロちゃんを連れ帰ってしまった無自覚勇者ララローズ。彼女は、マンドラゴラ病を広げないよう心をオーガにして自分のもとでキャロちゃんを見守ると誓い、ララローズが働くれべるあっぷ食堂の仲間として迎え入れた。 なぜかムチムチの筋肉で屈強なお客さんばかりが訪れるようになったれべるあっぷ食堂を、ある日、辣腕と噂される大神官が訪れた。 「君はここの店主かね!? 今すぐ僕と一緒に大神殿に出向き、聖女になるよう命ずる!」 スキルツリーで《治癒》スキルを習得していたララローズを、大神官が放っておくわけがない。様々な思惑が交錯する中、ララローズの下した決断とはーー!? 待望の聖剣料理ライフ第二弾が始まる!
「もしかして……謎の実力者ムーブして目立てるのでは?」 子供を救って異世界転生した東山東里が、転生特典のくじ引きで貰ったのはーー特異魔法【空間魔法】を扱う最強の力!? 東里は『謎の実力者ムーブで目立ち、その噂を酒場の端で耳にしながら美味い酒を飲む』という夢、そして憧れのヒーローのように活躍することを決める。 そんな東里は転生後すぐ、デカい魔物にやられるピンチの冒険者パーティを救う状況に出くわした! 正体隠して颯爽と助けたのはいいものの……彼女たちは国でもトップレベルの冒険者パーティだった!? しかも魔物も最強クラスで!? 想像以上の規模に、ニヤニヤどころか冷や汗ダラダラ! 果たしてトーリが美味い酒を飲める日はくるのか!? いやきっとくるはずだ……!(願望)
頼北佳史(らいほうよしふみ)50歳。今際の際にとある呪文を唱えたことで、管理者を名乗る者によって名もなき惑星へと転移させられることとなった。 管理者との交渉の末、20歳に若返り、平均以上のステータスや重力魔法、空間魔法というロマン溢れる能力をもった魔法戦士ライホーとして、いざ異世界へ。 ……しかし満を持しての初陣で放った重力魔法は敵の動きが若干鈍くなる程度、空間魔法はおサイフ代わりにちょっとしたものを収納できるのみ。ライホーの魔法はチートならぬチープなものだった! だが、社会で長年揉まれた男はこんなことではくじけない。ときには得意の話術を駆使し、ときには能力を工夫して冒険者として活動を始める。果たしてライホーは異世界を楽しめるのか……!? 元オッサンのしょっぱい異世界冒険譚開幕!
魔法使いの街グルマガズラから戻ったルシルとフィリス。夏の暑さがまだ残る中、数年ぶりの大嵐で荒れたコートデューの街では、商工会長のコルテスが奔走していた。いつも街のことを第一に考える彼にルシルは尊敬の念を抱かずにいられない。そんな折、特産品の香油石鹸を広めるため、新聞広告を打つ企画が持ち上がる。コルテスの尽力で二人の記者が街にやってくるが、そのうちの一人はルシルの元同僚・レイヴンだった!? さらに二人は取材のかたわら、ひそかに魔法使いのことを調査していて……。温かいコートデューの街に、新たな波乱が舞い込む! 一方、日々幸せに生活するルシルに対して、フィリスにある小さな変化がーー? 「あれは君の望むところだろうか」 遠く近く、人々の想いが交わる再就職ファンタジー、待望の第五弾! 一章 嵐の去った後 二章 駆け巡る 三章 私たちの話 四章 君の好きなもの エピローグ 番外編 お話をして
〔お前たちを異世界に転移させる。どのように転移するかを自分で選ぶといい、時間は三時間だ〕 真っ白な空間で突然何者かにそう告げられたクレインは「戦いのみではなく、手に職を持っておいたほうが生きていくのに困らない」と考える。彼女は戦闘スキルだけでなく、自身の危機を知らせるユニークスキル〈直感〉、さらに生産職スキルを得て、異世界に降り立つ。しかし、転移した先は転移者が「異邦人」と呼ばれ、望まれない世界だった! なんとか冒険者ギルドに所属したクレインは、生産職のスキル「調合」を活かして天才薬師パメラに弟子入りし薬師として成長していくが、ある日事件に巻き込まれーー!? 過酷な世界を、能力を駆使して冒険者兼薬師として生き延びます!
故郷で元婚約者との一件も解決し、冒険を続けるシャーロット(シャロン)。 仲間の錬金術師でもある弟子のタルトが自身の火力不足に思い悩んでいたため、彼女たちは火力を補う新装備を手に入れようと砂漠の都バハルへ向かう。しかし目的のダンジョン〈地底火山〉は噴火が懸念されており立ち入り禁止となっていた! シャロンは前世のゲーム知識から、火山を鎮められる炎の精霊イフリートを連れて行こうと〈イフリートのオアシス〉に向かうのだが……!? 次は精霊との交渉!? 元悪役令嬢の自由な冒険者ライフ、第六幕!
仁野鋭は無人の教室で熱帯魚が死んでいるのを発見する。 好きな子のミスが原因だと悟った仁野は、チゲスープで水を汚すことで罪を肩代わりした。 だがその赤さから凶器は血だと誤解され、猟奇殺魚鬼・シャチとして学校中から恐れられてしまう。 孤独な彼が出会ったのは、好奇心100・警戒心0のペンギンみたいな転校生、羽柴吟! 吟は仁野にグイグイ接近し、本当は仁野が心優しい人間だと信じてくれた。 さらに、仁野がペンギン(吟)に優しくするだけで、シャチらしくない、と彼の誤解が解けていく現象が発生……! 2人はただ一緒に楽しく過ごす姿を周囲に見せつけていく、名付けて「ペンギンとシャチは仲良し計画」を開始する!
雨で部活の練習が早めに終わった栗本詩暮は、忘れ物を取りに戻った視聴覚室で、一人の女子生徒・雨森潤奈と出会う。読書や音楽の好みが合致した二人は、互いの時間が重なる雨の日の放課後限定で会うようになり、密かな交流を始める。 「詩暮っていう名前、好き」 「私は独りが好きで、無駄な他人と関わりたくはないけど……詩暮なら、いい」 じめっとした雨の日にだけ会える潤奈は無表情でドライだが、やたらと距離感が近く、甘えたがりな女の子。 さらにある晴れた日、潤奈の「秘密」を知ってしまったことで、詩暮に対する潤奈の距離は吐息がかかるほどにまで近づき、深すぎる愛情がだだ漏れになっていくーー。
黙示録戦争を止める鍵を握るのは無口なメイド・フライデー! 世界中に落ちかけた大量のミサイルを止めているフライデーのテンションが下がると、今度こそ世界は滅びちゃうらしい。だから俺・斑目は陛下の命令で、フライデーと学校に通って青春を満喫させることになったけど──ホントにこれが世界救う活動なの〜!? しかも学校には爽やか美少女・鈴原千夏さんが転校してきていた。一緒に帰って、アイス半分こして、文化祭準備して。俺いまめっちゃ青春してる! 鈴原さんとフライデーが俺を取り合って、なんかモテてる気がする! フライデーを狙う組織も襲ってくるけど、俺の青春を邪魔するならブっとばしてしてやりますよ〜!
12月の学校は、人が少なく静かだった。 受験勉強に取り組みながらも、青春の残り時間を儚んで、悠太と沙季は惜しむように登校を続けていた。 季節は廻り、受験が迫り、時の流れと抗えない変化の訪れを感じていく。 そうして今年も終わりを迎えようとしていた。 そんな中、太一と亜季子は受験を間近に控えた悠太と沙季を家に残し、綾瀬家の実家に帰省することに。 残された二人はまるで夫婦のような幸せな時間を過ごすことになりーー。 二人きりの年越し、受験本番、卒業式、思い出の家族写真、合格発表、秘密の添い寝。 人生の壁を前に癒やし合う“兄妹”が次のステージへ向かっていく、恋愛生活小説、第13弾。
「──小説を書くときに私が書き忘れてしまったことを、上野監督やスタッフの皆さんがきちんと見落とさずに拾ってくれた──そんな印象を持っています」(本文より引用) 2024年7月に放送を開始し、大好評の内に放送を終えたTVアニメ『義妹生活』。 その各話放送後に、Xで綴られた原作者・三河ごーすとの熱い想い。 それらのテキストを改稿したものと、読売栞の過去を彼女の視点で描いた書き下ろしの外伝小説──「グッド・バイ」を収録。 作品の奥深い魅力を増幅するための、ファン必携の一冊が登場!
尸狼に招かれ、彼女の自宅に赴いた私・幽鬼は〈ゲーム〉の世界との関連を示すとある古書を見せられた。 この業界の成り立ちについて、尸狼はどうやら私よりも多くの知識があるらしい。 それを元に彼女は取引を持ちかけてくる。 自分の持つ情報と引き換えに、来るべき〈ふさわしき時〉に、尸狼を重用してほしいのだという。 〈ふさわしき時〉とはなんだ? やつはなにを知っているというのか? 彼女の要求にどう答えるべきか迷う中、私の左腕にさらなる異変、そしてトチノキ荘には怪しい影がまたひとつ……。 あるときは深緑の森で。 またあるときは深夜のアパートで。 それでも私は、死亡遊戯で飯を食う。
放課後、誰もいない空き教室。制服をはだけさせた淫らな姿で自撮りをしているのは、清楚華憐な『学園のお姫さま』こと四ノ宮リノアだった。 普段の姿とは違った魅惑的な姿に、イケないことだと理解しながらも俺はシャッターを切ってしまうーーカシャッ。 「庵野君、いい写真は撮れましたか?」 本人にバレた。これはもう社会的な死を覚悟するしか……。 「……私の恥ずかしい姿を写真に撮っていただけませんか?」 「……なんですって?」 なぜこうなったのか、リノアと秘密の撮影会をすることに!? 俺の部屋では制服生着替え、浴室で競泳水着、そして彼女の自宅で──。1枚の写真から始まる秘密のドキドキラブコメ開幕!
三寮戦を勝利で飾り、アイズベルト家を円満なトゥルーエンドに導いたヒイロ。皆の無事を祝うピクニックに出かけたものの、求める百合とは程遠い状況に絶望することに……。 そうこうしているうちに夏休みが始まり、ヒイロたちはお嬢の別荘があるカルイザワへの小旅行に向かう。 そこでヒイロはお嬢を通し、「ヒロ様」と呼ばれる人物から「地下天蓋の書庫には行くな」という謎のメッセージを受け取る。 地下天蓋の書庫ーー学園が誇る大圖書館の地下深くに眠るのは、一〇七年前の「カルイザワ決戦」で封印された第四柱の魔人「万鏡の七椿」。 歴史の裏に埋もれた真実をめぐり、時を越えた闘いが始まる!
王城の庭の整備を一手に引き受けていた男爵令嬢兼女官のマーガレット。彼女は、王女と親しくしていることを公爵令嬢に妬まれ、冤罪をかけられ未開拓地・エスト島への島流しにあう。 しかし、生まれ持った【庭いじり】スキルを活かし、侯爵のリカルドや島で仲良くなった植物魔達、さらに新しくやってきた仲間とともにどんどん開拓を進めていき、島暮らしを満喫していた。 そんななか王女から手紙が届き、本土では流行病により一部の薬草が不足していることが書かれていた。友人である彼女が苦心しているのを知ったマーガレットは、島内で薬草を探し始める。 そのなかで新たに畑等を開発するのに適した場所を見つけるが、そこで突然獣人に襲われ……!? 島の開拓異世界ファンタジー、第二幕!
アドを連れてアーハンの廃坑ダンジョンへと素材収集にやってきたゼロス。構造変化によって以前と様変わりした内部を探索するもよさげな素材はゲットできず、大した成果もないままダンジョンから撤収することに。だが、二人が外に出ると見たことのない光景が広がっており、どうやら自身でもまったく知らぬ間に北大陸から東大陸へと転移していたことが判明。ゼロス達は【ソード・アンド・ソーサリス】の知識を頼りに帰る方法を模索するが、魔物に襲われていた少年剣士・タカマルを偶然助けたことで、奇妙な事件に首を突っ込むことになり……。 和の雰囲気漂う東大陸を舞台に、アラフォーおっさんのチートすぎる人助け無双が炸裂♪ 左腕を失った少女・ミヤビやその弟・タカマルといった新たなキャラクターも登場し、怪事件の謎に迫る!
「明君が二人いればよかったのにね」 研究に没頭する明に対する茜の軽口を真に受けて、明は自分の複製ロボを作った。『ロボ明』はインストールされた記憶を頼りに学校へ通う役割を与えられる。しかし、明と同様に結局学校で様々な騒動を起こし……何だかんだ茜に世話して貰っていた。 「ほら、味の感想を聞かせてよ。私は『あなた』の感想が聞きたいの」 「凄いじゃん、ロボ明くん!」 茜との交流を重ねる度に「明本人と茜の関係が深まった記憶」が再生され"何か"を感じ始めるロボ明。そして、彼は次第に「自分自身とは何なのか」「僕は何者なのか」と疑問を持ち始め──。 映画『メイクアガール』のスピンオフが登場。
会社員だったはずが目を覚ますと奴隷の少年になっていた!? 虐げられるばかりの日々だったが、ある日奴隷が国際法で保護されることになり、彼は思いがけず解放される。奴隷商に引き取られた少年は、明るく気さくな冒険者のハルクに雑用係として雇われ、アウルと名付けられた。美味しい料理に温かいお風呂、ぬくぬくのベッドと、生活も一変! 窮地から救ってくれたご主人たちのため、魔法を使って家事にお世話にと、充実した毎日を満喫する。そんな中、ご主人たちが調査する事件に以前自分が雇われていた屋敷が関連していると気づいたアウルは、自分も役に立ちたいと過去と向き合いながら事件の手がかりを探していきーー!? アウルの巡り合いから始まる幸せなほんわかファンタジー!
想いを寄せる和泉へ一歩を踏み出した雨音の抜け駆けで、ヒロインレースの勢力図は大きく変化! 対抗すべく元許嫁のお嬢様・白菊白亜は実家から助っ人を召喚する。やってきたのは白菊家を支える秘書長の愛娘・明星明那! 「叡智なる頭脳」を持つ彼女へ和泉の懐柔を命じ、白亜の勝利は確実と思われた。しかし明那はーー「え? 嫌ですよ?」「ウチ、和泉様のこと昔から好きですし〜」 お嬢様を裏切る気満々だったのである!! 新勢力の参戦、もちろん手を緩めない元祖『ちゃんと好きって言える子』七瀬七緒。体育祭を前にして、いよいよ加速するヒロインレースの行方は!? 白亜姉さんは、ちゃんと好きって言えるかな?
鬼才・甲田学人が贈る、悪夢のメルヘン完全版。 この世界の怪現象は全て、神の見た悪夢の泡である。集合無意識の海から浮かび上がった悪夢の泡は、個人の恐怖と混ざり合い、歪んだ「童話」となって現実世界に溢れ出す。 凄惨な過去を抱え悪夢と戦う時槻雪乃。普通であることが信条の白野蒼衣。二人は〈神の悪夢〉を滅ぼすため、想像を絶する物語を追い、その悲劇を解き明かしてゆく。悪夢が作り出した『灰かぶり』と『ヘンゼルとグレーテル』。その恐怖と結末は。すべての起源に迫る奇書『マリシャス・テイル』初収録の完全版。 灰かぶり 序章 夢と断章の神話 一章 終わりと始まり 二章 傷を持った騎士 三章 灰かぶりの欠片 四章 魔女と魔女の死 五章 葬送そして葬送 六章 終わりの始まり 終章 夢を壊す者の名 ヘンゼルとグレーテル 序章 竈の中のヘンゼル 一章 蒼衣と雪乃 二章 予言と兆し 三章 ヘンゼルとグレーテル 四章 かまどとパン 五章 兆しとしるべ 六章 魔女と魔女 終章 竈の中のグレーテル